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第12章 イグドラ亜人集合国
第341話 留守? いいえ、寝てるだけR
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夢見亭に泊まったケビンはその日はのんびり過ごすことにして、翌日から行動を開始した。
「オーナーの屋敷を見てくるからみんなはお留守番ね」
ケビンは宿屋を出るとルガミズ地区を散策し始める。クズミから聞かされていたのは周りに屋敷がないので見ればすぐにわかるといった内容で、とりあえず探してみるかと思っていたところ、サナからネタバレされてしまうのであった。
『【マップ】にマーキングをしておきましたよ』
『……探索する楽しみを奪うなよ』
『【マップ】を使わなければ探索できますけど?』
『答えをチラつかせておいて、それを見るなと? 俺が我慢できると思うのか?』
『面倒くさがりですからねぇ……答えがわかっているなら答えを見るでしょうね』
『……何となくお仕置きポイントを1ポイントつけたからな』
『ふふん! 体のない私にお仕置きするなんて、面白すぎてへそで茶を沸かしてしまいそうですよ。マスターは相変わらずおバカさんですねぇ』
『そうか、俺はおバカさんか……じゃあ、そのおバカさんが考え出したお仕置きを教えてやろう』
『どんとこいです!』
『サナとは口をきかない』
体がなくともできてしまうお仕置きに対して、たかをくくっていたサナは絶句してしまう。
『あの……マスター?』
『……』
『あなたの大好きなサナちゃんが呼んでますよー?』
『……』
『ますたぁ……サナを無視しないでくださいよぉ……』
『……』
『ぐすっ……ごめんなざぁい……ますたぁはバカじゃないですからぁ……サナを無視しないでぇ……何でも言うこと聞きますからぁ……』
『何でもか?』
『何でもでずぅ……ますたぁに嫌われるくらいなら何でも言うこと聞きますからぁ……見ずでないでぇ』
『じゃあ、これからも一緒にいろ。面白おかしく居続けろ』
『ま"ずだぁー』
頭の中でぐずるサナを感じながら街中を歩いていくケビンに対して、調子を取り戻したサナが余計なことを口にする。
『マスターってツンデレさんですか? ふふっ、これはデレ期到来ですね。もうっ、サナのことが好きなら好きって言えばいいのに。遠回しにツンツンしちゃって……可愛くないぞ?』
『お仕置きポイント1ゲット!』
『私が間違っておりました! 何卒、何卒ご再考を!』
サナが調子に乗り始めたところで、ケビンは【マップ】を使ってクズミの屋敷の位置を見てみると、通りの先にあるルガミズ地区の端っこにマーカーが付いていた。
とりあえず【マップ】の示す通りに現地へ赴いてみると、確かにクズミの屋敷以外周りには屋敷はなく、と言うよりも建物すらない空き地が広がっていたのだった。
「確かにこれならば見たらすぐにわかるな」
クズミの屋敷は見た目からして豪邸であるため、何もない所でのその存在感は計り知れないものがあるのだった。さすがは夢見亭のオーナーであると言ったところか。
とりあえずケビンは到着の挨拶でもしようかと、門もついていなかったので敷地内へと入り込んだら玄関にてドアノッカーを鳴らしてみた。
「ん? 反応がないな……留守か?」
ケビンが気配探知を使うと家の中に1人だけ気配があるのを確認するが、動きがないので困惑していたらあることを思い出したのだった。
「そういえば……通信した時は寝起きだったよな。ということは、寝てるのか? 大商人だから仕事が忙しいのかもな。また日を改めて出直すとするか」
特に急ぎの用事もないケビンは、クズミは寝ているのだろうと判断したら夢見亭へと戻るのであった。
「――ということで、到着の挨拶はできなかったから日を改めることにした」
部屋の中にて他の面々に進捗状況を伝えると、これから何をしようかという話になる。
メイドたちは一貫してケビンの意思に従うと言い、クララはしたいことが思いつかないと言って、これまたケビンのしたいことを優先すると伝えるのである。
「探索しようにも人族はあまりうろつかない方が良さそうだしな」
「ケビン様、ルガミズ地区か共有区画であるならば問題はないと思われますが」
プリシラが人族でも問題なく歩き回れる地区を伝えるが、ケビンはたった今歩き回ってたルガミズ地区を候補から消すと、残るのは必然的に共有区画しかなくなるのであった。
「なんか気分が乗らないんだよなぁ……」
「ああっ、悩まれているケビン様……素敵です!」
「ルルは相変わらずブレないよねぇ……」
「妹が申し訳ございません」
「気にしなくてもいいよ、ララ。それよりもみんな座ったら? あとメイド服は目立つし着替えようよ」
「いえ、私たちは使用人ですので」
「固いなあ、プリシラは。とりあえずプリシラ以外はメイド服を脱いで楽な格好に着替えること。で、その後みんな座るように」
ケビンから告げられた内容でメイドたちはその場で服を脱ぎ始めると、ケビンが慌てて止めに入るのだった。
「ちょっと、何で目の前で脱いでるの!?」
「ケビン様の目の保養になるかと」
プリシラが代表して答えている中で、メイドたちの着替えは進んでいく。ケビンが説得を諦めて目の保養に専念することにしたら、それを感じ取ったメイドたちはわざと時間をかけて服を着替えるのであった。
「ああっ、ケビン様に見られながらの生着替え……至福です!」
「……」
1人テンションのおかしいメイドがいたが、ケビンは気にせず着替え終わるのを待った。
「如何でしたかケビン様?」
「眼福」
「では、今後もこのように致します」
何故かプリシラの中でメイドたちはケビンの前で着替えることに決まってしまい、ケビン自身は『そういう趣味はないんだけど……』と思ってしまうが、見れるものなら見てしまえという気持ちに落ち着いてすんなり了承してしまう。
それからケビンはライラを隣に座らせて膝枕をしてもらうと、至福の時間を過ごすのであった。
「癒される……」
「ふふっ、ケビン様は甘えん坊さんですね」
「主殿よ、私の膝を使ってくれてもよかろう?」
「クララは下着をつけていないだろ? チラチラ隙間から生脚が見えるし落ち着かないんだよ」
「ケビン様、本日のご予定がないのでしたらメイドたちを情報収集へ向かわせたいのですが」
「えぇー……ライラも出かけるのか?」
「いえ、ライラはケビン様に付かせます」
「膝枕は継続か……わかった。無理のない範囲でね《偽装》」
ケビンはライラを除くメイドたちに偽装魔法をかけると、全員が耳としっぽを生やした獣人族となる。
「これで怪しまれないだろ。宿屋を出るまでは気配を隠蔽しておくように。あと、危険なことはするなよ?」
「ケビン様……私もですか?」
「プリシラも情報収集するんじゃないのか?」
「いえ、ケビン様の身の回りのことをしようかと」
「くっ……プリシラ、お前だけズルいぞ!」
「あなたは今まで旅に同行していたでしょう」
「それとこれとは別だ!」
「何度抱かれたのですか?」
「それは……その……ごにょごにょ……」
「聞こえませんね。言えないほど抱かれたと解釈します。よってあなたは外回り決定です」
「くっ……こんなはずでは……」
「プリシラも外回りな。身の回りのことは気にしなくていい。しばらくこのまま動くことはないし、飲み物も自分で作れるしな」
「ッ!?」
「はは、残念だったな、プリシラ。私を除け者にするからバチが当たったんだ」
「ニコル……あとで覚えておきなさいよ?」
「自慢じゃないが忘れるのが私の特技だ!」
それからもプリシラとニコルは言い合いながらも宿屋を後にして、それぞれ情報収集へと向かうのだった。そのような2人を苦笑いしつつララとルルもあとを追った。
「仲がいいな、あの2人は」
「お騒がせして申し訳ございません」
「いや、仲が悪いよりかは全然いい」
「ありがとうございます」
メイドたちが情報収集へ向かった中で、ケビンはライラの膝枕を堪能しながら3人でお喋りをして時間を潰すのであった。
そして夕食前に戻ってきたメイドたちからある程度集められた情報を聞いていると、どうやら首都イグドラには6地区あるようで種族関係なく生活できる共有区画がまず中央にあって1地区に挙げられる。
それから【ダヴェニ地区】はドワーフ族、【ルーヴァ地区】はエルフ族、【ヴァルトス地区】はダークエルフ族、【トゥヨン地区】は獣人族、最後が人族のいる【ルガミズ地区】だ。
ルガミズ地区以外のそれぞれの地区には、街外に出るための門が設置されており、そこから先はそれぞれの種族が主に暮らしている各集落へと行くことができる。
当然仕切りなどしていないので外に出てしまえば、種族関係なく各集落へ向かうこともできてしまうが、外を大回りするよりも街中を突っ切ってその地区から外へ出た方が近いらしい。
唯一の例外としてルガミズ地区の外には、人族の暮らす集落などないということだ。過去に犯した罪を見れば当然とも言える。
そしてどうやらケビンたちが通ってきた道のりは、トゥヨン地区の外に広がる獣人族の集落だったということがわかった。
その話の途中で混じってきたクララが言うには、首都を空から眺めると五芒星に近い形をしているのだとか。
その他にも手に入れた情報を聞いていたが、初めての土地で知らないことが多いので数日間は情報収集の任に当たるとプリシラから申し出があり、ケビンは快くそれを了承するのであった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
その日の晩にケビンはライラを連れて首都郊外へやってきた。人気のないところで携帯ハウスを【無限収納】から取り出すと、その中へライラとともに入っていく。
そしてケビンたちが向かったのは寝室である。
「が、頑張りましゅ!」
「落ち着いて」
ケビンに初めて抱かれる緊張からかライラは噛み癖が出てしまい、ケビンから緊張していることが見抜かれてしまう。
優しく寝巻きを脱がしていくケビンにライラの体はビクッと反応してしまうが、ケビンが口づけをしながら落ち着かせていく。
やがて全てを脱がされたライラは顔を紅潮させて俯いてしまうが、ケビンは自分の服を【無限収納】へしまい込むと、そっとライラを押し倒した。
「ケビン様……」
「遅くなってごめんね。ライラの初めてをもらうよ?」
「はい」
ケビンはライラへキスを繰り返して豊満な胸を揉みしだいていくと、ライラも次第と気分が乗り始めて嬌声がこぼれるようになってくる。
「ぁ……ん……ふぁ……」
ケビンが舌を這わせながら胸の先端へ到着すると、舌で転がしながらもう片方は指でクリクリと捏ねていく。
「んあっ! んんっ……あっ、はぁ……」
しばらく胸ばかり攻め続けていたケビンは片手を伸ばすと秘部へと進めていった。
「ひゃんっ! ケビン様……しょ……しょこは……んんっ……」
「濡れてるね」
「いや、恥ずかしい……言わないでくだしゃい……あんっ……」
「さっきから噛み噛みだね。可愛いよ」
「んんっ……あんっ、あっ……言わないで……」
秘部がだいぶ解れてきたところでケビンは愚息を宛てがった。
「あ……」
「いくよ?」
――ぬぷ……ぬぷぷ……
「あっ……入ってきてる……んんっ……」
そして特に抵抗もなく全部入ったところで、ライラが言い訳をするかのようにケビンへと告げた。
「私の初めてはケビン様です……嘘ではないです……信じてください……」
「大丈夫だよ。激しい運動とかで破けちゃったんだろ?」
「恐らく闇ギルドで飼われていた頃に……」
ライラが語りだした過去は、闇ギルドで攫われた子供たちが暗殺の教育を受けていき、成果を上げない子供に関しては性処理道具として使われていたということだった。
訓練中に幾度となく成果を上げない者がどういう結末を辿るか伝えられて、酷い時には最中の行為を見せつけて強制的に訓練へのめり込むようにされたのだとか。
そしてそれは、任務を失敗し続けた者も同じ道を辿ることになると最後に語った。
「私は1度として体を許したことはございません。規則を破った男に襲われそうになった時も返り討ちにしました。実力主義でしたので私が咎められることはございませんでした。ですからケビン様が初めてのお相手であり、今後もお相手する男性はケビン様だけです」
「嬉しいよ」
ケビンはそれだけ答えるとストロークを開始して、ライラへ快感を与えていく。
「あっ、あっ、んっ……」
「ライラの中、気持ちいいよ」
「あんっ、あっ、んんっ……私も……私も気持ちいいです……いっぱい、いっぱい愛してください」
「ああ、明日の帰る直前まで愛してあげる」
「ああっ、嬉しいです……ひゃんっ、んっ、はぁ……あっ、んっ、ふぁ……きちゃう……きちゃいます……」
「出すよ?」
「はい、いっぱい注ぎ込んでください……あっあっ、くるっ……あんっ、んっ、はぁ……イキます、イクイク……んあぁぁぁぁ――!」
ライラが絶頂して膣を収縮させるとケビンの愚息は絞られてしまい、たっぷりと中へ注ぎ込んでいくのである。
「はぁはぁ……出てます……熱いのがいっぱい……」
「気持ちよかったよ、ライラ」
「良かった……ケビン様、もっと気持ちよくなって、いっぱい愛してくださいね」
それから2人は寝る間も惜しんで体を貪り合い、お互いに求め合うのであった。
「オーナーの屋敷を見てくるからみんなはお留守番ね」
ケビンは宿屋を出るとルガミズ地区を散策し始める。クズミから聞かされていたのは周りに屋敷がないので見ればすぐにわかるといった内容で、とりあえず探してみるかと思っていたところ、サナからネタバレされてしまうのであった。
『【マップ】にマーキングをしておきましたよ』
『……探索する楽しみを奪うなよ』
『【マップ】を使わなければ探索できますけど?』
『答えをチラつかせておいて、それを見るなと? 俺が我慢できると思うのか?』
『面倒くさがりですからねぇ……答えがわかっているなら答えを見るでしょうね』
『……何となくお仕置きポイントを1ポイントつけたからな』
『ふふん! 体のない私にお仕置きするなんて、面白すぎてへそで茶を沸かしてしまいそうですよ。マスターは相変わらずおバカさんですねぇ』
『そうか、俺はおバカさんか……じゃあ、そのおバカさんが考え出したお仕置きを教えてやろう』
『どんとこいです!』
『サナとは口をきかない』
体がなくともできてしまうお仕置きに対して、たかをくくっていたサナは絶句してしまう。
『あの……マスター?』
『……』
『あなたの大好きなサナちゃんが呼んでますよー?』
『……』
『ますたぁ……サナを無視しないでくださいよぉ……』
『……』
『ぐすっ……ごめんなざぁい……ますたぁはバカじゃないですからぁ……サナを無視しないでぇ……何でも言うこと聞きますからぁ……』
『何でもか?』
『何でもでずぅ……ますたぁに嫌われるくらいなら何でも言うこと聞きますからぁ……見ずでないでぇ』
『じゃあ、これからも一緒にいろ。面白おかしく居続けろ』
『ま"ずだぁー』
頭の中でぐずるサナを感じながら街中を歩いていくケビンに対して、調子を取り戻したサナが余計なことを口にする。
『マスターってツンデレさんですか? ふふっ、これはデレ期到来ですね。もうっ、サナのことが好きなら好きって言えばいいのに。遠回しにツンツンしちゃって……可愛くないぞ?』
『お仕置きポイント1ゲット!』
『私が間違っておりました! 何卒、何卒ご再考を!』
サナが調子に乗り始めたところで、ケビンは【マップ】を使ってクズミの屋敷の位置を見てみると、通りの先にあるルガミズ地区の端っこにマーカーが付いていた。
とりあえず【マップ】の示す通りに現地へ赴いてみると、確かにクズミの屋敷以外周りには屋敷はなく、と言うよりも建物すらない空き地が広がっていたのだった。
「確かにこれならば見たらすぐにわかるな」
クズミの屋敷は見た目からして豪邸であるため、何もない所でのその存在感は計り知れないものがあるのだった。さすがは夢見亭のオーナーであると言ったところか。
とりあえずケビンは到着の挨拶でもしようかと、門もついていなかったので敷地内へと入り込んだら玄関にてドアノッカーを鳴らしてみた。
「ん? 反応がないな……留守か?」
ケビンが気配探知を使うと家の中に1人だけ気配があるのを確認するが、動きがないので困惑していたらあることを思い出したのだった。
「そういえば……通信した時は寝起きだったよな。ということは、寝てるのか? 大商人だから仕事が忙しいのかもな。また日を改めて出直すとするか」
特に急ぎの用事もないケビンは、クズミは寝ているのだろうと判断したら夢見亭へと戻るのであった。
「――ということで、到着の挨拶はできなかったから日を改めることにした」
部屋の中にて他の面々に進捗状況を伝えると、これから何をしようかという話になる。
メイドたちは一貫してケビンの意思に従うと言い、クララはしたいことが思いつかないと言って、これまたケビンのしたいことを優先すると伝えるのである。
「探索しようにも人族はあまりうろつかない方が良さそうだしな」
「ケビン様、ルガミズ地区か共有区画であるならば問題はないと思われますが」
プリシラが人族でも問題なく歩き回れる地区を伝えるが、ケビンはたった今歩き回ってたルガミズ地区を候補から消すと、残るのは必然的に共有区画しかなくなるのであった。
「なんか気分が乗らないんだよなぁ……」
「ああっ、悩まれているケビン様……素敵です!」
「ルルは相変わらずブレないよねぇ……」
「妹が申し訳ございません」
「気にしなくてもいいよ、ララ。それよりもみんな座ったら? あとメイド服は目立つし着替えようよ」
「いえ、私たちは使用人ですので」
「固いなあ、プリシラは。とりあえずプリシラ以外はメイド服を脱いで楽な格好に着替えること。で、その後みんな座るように」
ケビンから告げられた内容でメイドたちはその場で服を脱ぎ始めると、ケビンが慌てて止めに入るのだった。
「ちょっと、何で目の前で脱いでるの!?」
「ケビン様の目の保養になるかと」
プリシラが代表して答えている中で、メイドたちの着替えは進んでいく。ケビンが説得を諦めて目の保養に専念することにしたら、それを感じ取ったメイドたちはわざと時間をかけて服を着替えるのであった。
「ああっ、ケビン様に見られながらの生着替え……至福です!」
「……」
1人テンションのおかしいメイドがいたが、ケビンは気にせず着替え終わるのを待った。
「如何でしたかケビン様?」
「眼福」
「では、今後もこのように致します」
何故かプリシラの中でメイドたちはケビンの前で着替えることに決まってしまい、ケビン自身は『そういう趣味はないんだけど……』と思ってしまうが、見れるものなら見てしまえという気持ちに落ち着いてすんなり了承してしまう。
それからケビンはライラを隣に座らせて膝枕をしてもらうと、至福の時間を過ごすのであった。
「癒される……」
「ふふっ、ケビン様は甘えん坊さんですね」
「主殿よ、私の膝を使ってくれてもよかろう?」
「クララは下着をつけていないだろ? チラチラ隙間から生脚が見えるし落ち着かないんだよ」
「ケビン様、本日のご予定がないのでしたらメイドたちを情報収集へ向かわせたいのですが」
「えぇー……ライラも出かけるのか?」
「いえ、ライラはケビン様に付かせます」
「膝枕は継続か……わかった。無理のない範囲でね《偽装》」
ケビンはライラを除くメイドたちに偽装魔法をかけると、全員が耳としっぽを生やした獣人族となる。
「これで怪しまれないだろ。宿屋を出るまでは気配を隠蔽しておくように。あと、危険なことはするなよ?」
「ケビン様……私もですか?」
「プリシラも情報収集するんじゃないのか?」
「いえ、ケビン様の身の回りのことをしようかと」
「くっ……プリシラ、お前だけズルいぞ!」
「あなたは今まで旅に同行していたでしょう」
「それとこれとは別だ!」
「何度抱かれたのですか?」
「それは……その……ごにょごにょ……」
「聞こえませんね。言えないほど抱かれたと解釈します。よってあなたは外回り決定です」
「くっ……こんなはずでは……」
「プリシラも外回りな。身の回りのことは気にしなくていい。しばらくこのまま動くことはないし、飲み物も自分で作れるしな」
「ッ!?」
「はは、残念だったな、プリシラ。私を除け者にするからバチが当たったんだ」
「ニコル……あとで覚えておきなさいよ?」
「自慢じゃないが忘れるのが私の特技だ!」
それからもプリシラとニコルは言い合いながらも宿屋を後にして、それぞれ情報収集へと向かうのだった。そのような2人を苦笑いしつつララとルルもあとを追った。
「仲がいいな、あの2人は」
「お騒がせして申し訳ございません」
「いや、仲が悪いよりかは全然いい」
「ありがとうございます」
メイドたちが情報収集へ向かった中で、ケビンはライラの膝枕を堪能しながら3人でお喋りをして時間を潰すのであった。
そして夕食前に戻ってきたメイドたちからある程度集められた情報を聞いていると、どうやら首都イグドラには6地区あるようで種族関係なく生活できる共有区画がまず中央にあって1地区に挙げられる。
それから【ダヴェニ地区】はドワーフ族、【ルーヴァ地区】はエルフ族、【ヴァルトス地区】はダークエルフ族、【トゥヨン地区】は獣人族、最後が人族のいる【ルガミズ地区】だ。
ルガミズ地区以外のそれぞれの地区には、街外に出るための門が設置されており、そこから先はそれぞれの種族が主に暮らしている各集落へと行くことができる。
当然仕切りなどしていないので外に出てしまえば、種族関係なく各集落へ向かうこともできてしまうが、外を大回りするよりも街中を突っ切ってその地区から外へ出た方が近いらしい。
唯一の例外としてルガミズ地区の外には、人族の暮らす集落などないということだ。過去に犯した罪を見れば当然とも言える。
そしてどうやらケビンたちが通ってきた道のりは、トゥヨン地区の外に広がる獣人族の集落だったということがわかった。
その話の途中で混じってきたクララが言うには、首都を空から眺めると五芒星に近い形をしているのだとか。
その他にも手に入れた情報を聞いていたが、初めての土地で知らないことが多いので数日間は情報収集の任に当たるとプリシラから申し出があり、ケビンは快くそれを了承するのであった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
その日の晩にケビンはライラを連れて首都郊外へやってきた。人気のないところで携帯ハウスを【無限収納】から取り出すと、その中へライラとともに入っていく。
そしてケビンたちが向かったのは寝室である。
「が、頑張りましゅ!」
「落ち着いて」
ケビンに初めて抱かれる緊張からかライラは噛み癖が出てしまい、ケビンから緊張していることが見抜かれてしまう。
優しく寝巻きを脱がしていくケビンにライラの体はビクッと反応してしまうが、ケビンが口づけをしながら落ち着かせていく。
やがて全てを脱がされたライラは顔を紅潮させて俯いてしまうが、ケビンは自分の服を【無限収納】へしまい込むと、そっとライラを押し倒した。
「ケビン様……」
「遅くなってごめんね。ライラの初めてをもらうよ?」
「はい」
ケビンはライラへキスを繰り返して豊満な胸を揉みしだいていくと、ライラも次第と気分が乗り始めて嬌声がこぼれるようになってくる。
「ぁ……ん……ふぁ……」
ケビンが舌を這わせながら胸の先端へ到着すると、舌で転がしながらもう片方は指でクリクリと捏ねていく。
「んあっ! んんっ……あっ、はぁ……」
しばらく胸ばかり攻め続けていたケビンは片手を伸ばすと秘部へと進めていった。
「ひゃんっ! ケビン様……しょ……しょこは……んんっ……」
「濡れてるね」
「いや、恥ずかしい……言わないでくだしゃい……あんっ……」
「さっきから噛み噛みだね。可愛いよ」
「んんっ……あんっ、あっ……言わないで……」
秘部がだいぶ解れてきたところでケビンは愚息を宛てがった。
「あ……」
「いくよ?」
――ぬぷ……ぬぷぷ……
「あっ……入ってきてる……んんっ……」
そして特に抵抗もなく全部入ったところで、ライラが言い訳をするかのようにケビンへと告げた。
「私の初めてはケビン様です……嘘ではないです……信じてください……」
「大丈夫だよ。激しい運動とかで破けちゃったんだろ?」
「恐らく闇ギルドで飼われていた頃に……」
ライラが語りだした過去は、闇ギルドで攫われた子供たちが暗殺の教育を受けていき、成果を上げない子供に関しては性処理道具として使われていたということだった。
訓練中に幾度となく成果を上げない者がどういう結末を辿るか伝えられて、酷い時には最中の行為を見せつけて強制的に訓練へのめり込むようにされたのだとか。
そしてそれは、任務を失敗し続けた者も同じ道を辿ることになると最後に語った。
「私は1度として体を許したことはございません。規則を破った男に襲われそうになった時も返り討ちにしました。実力主義でしたので私が咎められることはございませんでした。ですからケビン様が初めてのお相手であり、今後もお相手する男性はケビン様だけです」
「嬉しいよ」
ケビンはそれだけ答えるとストロークを開始して、ライラへ快感を与えていく。
「あっ、あっ、んっ……」
「ライラの中、気持ちいいよ」
「あんっ、あっ、んんっ……私も……私も気持ちいいです……いっぱい、いっぱい愛してください」
「ああ、明日の帰る直前まで愛してあげる」
「ああっ、嬉しいです……ひゃんっ、んっ、はぁ……あっ、んっ、ふぁ……きちゃう……きちゃいます……」
「出すよ?」
「はい、いっぱい注ぎ込んでください……あっあっ、くるっ……あんっ、んっ、はぁ……イキます、イクイク……んあぁぁぁぁ――!」
ライラが絶頂して膣を収縮させるとケビンの愚息は絞られてしまい、たっぷりと中へ注ぎ込んでいくのである。
「はぁはぁ……出てます……熱いのがいっぱい……」
「気持ちよかったよ、ライラ」
「良かった……ケビン様、もっと気持ちよくなって、いっぱい愛してくださいね」
それから2人は寝る間も惜しんで体を貪り合い、お互いに求め合うのであった。
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※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
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