面倒くさがり屋の異世界転生

自由人

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第11章 新規・新装・戴冠・結婚

第279話 甘えん坊、そしてアリスの頑張りR

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 ケビンがふと目覚めると誰かに抱かれている感覚があった。ケビンは寝起きの働かない頭で状況整理を行っていく。

(……そうか。ナナリーに抱かれたまま寝てしまってたのか)

 胸に頭を抱かれているケビンはさほど膨らみのないことに気づき、体に腕を回すと確かに痩せ細っている印象を受ける。

(抱き上げたときも軽かったしな……当然か)

 ケビンが時間を確認すると既にお昼はとうの昔に終わっており、夕方になろうとしていた。

(思いのほか寝てしまったな……)

 昼食を抜いてしまったケビンはお腹が空いてしまっているようで、腹の虫が飯をよこせと催促をしてくる。

 そしてお腹が空いているケビンは、ケイトに向けて風魔法で声を送ることにした。

「ケイト、夕飯の時にナナリー用で栄養のある食べやすいものを用意してくれ。病み上がりだから消化の悪いものは無しだ」

 一方通行の連絡手段なのでケイトからの返事はないが、【マップ】で確認すると動き出したのがわかったので了解したのだと納得する。

「ぅ……ん……」

 ケビンが間近で喋ったせいかナナリーが目覚める。そして寝起きの頭では自分の置かれている状況が理解できなかったのか、胸に抱きかかえているケビンを見てポカンとした表情になる。

 段々と頭が働いてきたナナリーは、午前中の出来事を思い出してケビンに声をかけた。

「ケビンさん、よく眠れましたか?」

「ああ、気持ちよく眠れた」

「こんな体じゃなければもっと気持ちよかったと思うのですが」

「温もりが伝わったから充分だ。それよりもご飯は食べられそうか?」

「はい、お腹ペコペコです。病気が治ったおかげで食欲も戻ったみたいです」

「それは良かった。念のため消化に良いものを準備させてるから、それをしばらくは食べてくれ」

「ありがとうございます」

「それじゃあ、起きてから食堂に向かうぞ」

「はい」

 ケビンが起き上がりナナリーを待っていたら、抱っこと言わんばかりに両手を広げてくるのでケビンはヤレヤレと思いつつ、病み上がりであるのは理解しているのでお姫様抱っこをしてあげることにした。

 そしてケビンがナナリーをお姫様抱っこすると、ナナリーが口づけをして唇を離すとはにかむような笑顔を見せた。

「出会った頃とだいぶ印象が違うな」

「本来の私は甘えん坊だけど一途に尽くすタイプなのですよ。出会った頃はナターシャのこともありましたので気を張って過ごしていたのです。だから以前の私は前の夫のことを盲目的に信じて悪事を見抜けなかったのでしょう」

「前の夫のことは忘れろ。これからはここで幸せに暮らせばいい」

「甘えさせてくれますか?」

「忙しくない時ならな。それにしてもグイグイくるな?」

「あれだけの女性が周りにいますから、機会がある時にアピールしないと忘れ去られてしまいそうで……」

「忘れることはないし、うちのルールはみんなで幸せにだ。特に何もなければご飯は全員で食べて、風呂も全員で入る。寝る時だけは別々だがな」

「お風呂もですか!?」

 お風呂も一緒だと聞いてナナリーは驚きで目を見開くが、ケビンは当たり前のように返す。

「元々は別々だったはずなんだが、俺が入っていると全員で乱入してくるようになってからはもうなし崩し的だな。今では子供たちを洗ってやる係になってしまった」

「……」

「ああ、ナナリーは無理に合わせる必要はないぞ。ナターシャと2人で入ってもいいし、心配なら数人で一緒に入るように伝えておくから」

「あの……私も一緒がいいです。まだ上手く動けそうにないので私も洗ってくださいますか?」

「……本当に甘えん坊だな」

「お嫌ですか?」

「いや、ナナリーみたいに甘えてくる人は新鮮だな。大概がしっかり者の集まりだから面と向かって甘えてくるのはほとんど子供たちしかいない」

「ありがとうございます」

「まぁ、何人かは洗ってとせがんでくる人もいるしな。気にするな」

 それからケビンはナナリーを連れて夕食へと向かうのであった。食堂ではもう馴染んだのかナターシャが他の子供たちと一緒に行動していた。

 そしてお風呂の時間となると約束通りケビンはナナリーを抱きかかえて浴室へと向かうのだが、パメラがケビンの上着の裾を握ってついてくる。

「その子は?」

「パメラだ。心の傷が深くてまだ俺以外には懐かないんだ。だから俺が近くにいない時とかは近づかない方がいい。怖がってしまうからな」

 そのような3人の後ろにはゾロゾロと他の女性たちも子供を連れてついてきていた。

 やがてついた脱衣所でケビンはナナリーの服を脱がせていくと、服の上からではわからなかったが四肢は細くなっており、あばら骨が浮かび上がっていて栄養がしっかり摂れていなかったことがありありとして見えた。

「ごめんなさい。こんな体は見るのも嫌ですよね?」

「そんなことはない。今は病み上がりで痩せているだけだ。これから元の体に戻していけばいいだけだろ? それに痩せていても綺麗な体なのは見ていてわかってる」

 ケビンはそのまま裸のナナリーを抱き上げると浴室へと入って行き、イスにナナリーを座らせた。

「早く元の体に戻ってケビンさんにとって触りがいのある体にしますね」

「無理はするなよ」

 そして、子供たちよりも先にナナリーを洗ってあげると、湯船まで運んでお湯に浸からせた。

 それからはいつもの様に子供たちをどんどん洗っていき、ナターシャの番になるとケビンが話を振っていく。

「もうみんなとお友だちになれたかな?」

「うん! お友だちができたよ!」

「それは良かった」

「ケビンお兄ちゃん、お母さんを助けてくれてありがとう」

「いいんだよ。お兄ちゃんがしたくてやったことだから」

 それからもナターシャとのお喋りを楽しみながら、ケビンはナターシャを洗い上げていく。

「よし、終わりだ。みんなの所へ行っていいよ。でも、ここでは走ったらダメだからね」

「ありがとう、ケビンお兄ちゃん。行ってくるね!」

 ナターシャはトテトテと少し早い歩き方で、ウォータースライダーへと向かうのであった。

 ケビンは自分の体が洗い終わると、ナナリーの体を心配して少し早めに湯船から出て、ナナリーに服を着せたあとは部屋へ連れて行った。

「ゆっくり休むといい」

「ケビンさん、おやすみのキスをして下さい」

「甘えん坊だな」

 両手を広げて待っているナナリーにケビンが優しくキスをすると、ナナリーは嬉しそうに微笑んで、ケビンは頭を撫でたあと自室へと戻って行った。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 ケビンが自室に戻りしばらくすると、控えめなノックの音ともにアリスが部屋へ入ってくる。

「こんばんは、ケビン様」

「こんばんは、アリス」

 ケビンが手招きをしてアリスをベッドに呼び寄せると、アリスはモジモジしながらケビンの元へと向かった。

「少し喋ろうか」

「はい」

 アリスの緊張を解すために世間話を始めるが、アリスは今日ケビンが連れてきた女性が気になるようであった。

「ナナリーは俺のせいでああなってしまったんだよ」

 ケビンはアリスにナターシャと出会った経緯やナナリーを治療して連れてきた経緯を話し始める。

「それはケビン様のせいではありません。人のお金を盗る悪人たちが悪いのです」

「やっぱり悪人の根絶は無理みたいだった。考えが甘かったんだよ」

「いいえ、ケビン様のお陰で救われた人たちが確かにいるのです。ここで住んでいる奴隷たちはまさに救われた方たちです。そのことを忘れないでください。ケビン様の行いはちゃんと良い結果を生み出しているのです」

「ありがとう、アリス。少し気持ちが楽になったよ」

「旦那様を優しく包み込むのが妻の務めですから」

「アリスは立派な奥さんだね」

「そ……そんな……」

 ケビンに褒められてアリスはモジモジと恥ずかしがると、ケビンがアリスへ優しくキスをする。

「ん……」

 唇を離したあとのアリスの表情は蕩けきっており、瞳を潤ませていた。

「アリス……」

「ケビン様……」

 ケビンはアリスのネグリジェを脱がしていき、綺麗な体に魅入られてしまう。

「そんなに見られては恥ずかしいです……」

「アリスの体が綺麗すぎるんだよ」

 優しくキスをしながらアリスを押し倒したケビンは、子供の時と比べて成長したアリスのたわわな膨らみに手を伸ばす。

「ぁ……」

 アリスは自分の胸にケビンの手が触れたことでピクンと反応を返してしまうと、それを見たケビンが優しく揉み始めた。

「ん……」

「アリスの体に触れるのは冒険デートの時以来だね」

「……はい」

「あの時はまだアリスはわかってなかったけど、今はもうわかってるかな?」

「ぁん……レティと一緒にティナさんから……んっ……習いましたので」

 ここでもまたティナの名前が上がり、いよいよ持ってケビンはお仕置きせねばと感じてしまう。

「変なことは習ってないよね?」

「んん……何が変なことかは存じませんが……んっ……エロフの知識を授かりました」

「……エロフ?」

 アリスの口からは到底想像もできないような単語が出てきて、ケビンの愛撫を続けていた手は止まってしまう。

「サーシャさんとニーナさんが、ティナさんはエルフではなくてエロフだと……違うのですか? レティと一緒に学んだのですが」

「……いや……違わないけど……」

 純粋無垢だったアリスやスカーレットがエロフという単語を覚えてしまったことに、『何てことを教えやがったんだ、あいつらは!』とケビンはお仕置きリストにニーナとサーシャも追加するのであった。

 ケビンの中では2人の王女にはあまり俗世に毒されず、そのままの状態でいて欲しかったのだが意外にも敵は身近な存在だったようで、どこまで毒されてしまったのか聞き出すのが怖くなってしまう。

「ケビン様……アリスの体だとダメなのですか?」

 ケビンがアリスに与えられた知識で思い悩んで手が止まったせいか、不安になったアリスが涙目で訴えかけてきた。

「ごめんね、アリスとの大事な初夜なのに考え事をしてしまったんだ。アリスの体は充分魅力的だよ」

 ケビンは嘘ではないことを証明するために優しくキスをすると、再びアリスの体を触り始める。

「ん……良かったです……」

「不安にさせてごめんね、アリス」

 思わぬことでアリスを不安にさせてしまったので、ケビンは一旦ティナたちとアリスたちの性教育問題を頭の隅に追いやって、アリスの体を堪能することにしたのだった。

 ケビンが優しく触っていた胸を口に含み舌を這わせると、アリスの感じ方も徐々に大きくなっていく。

「ぁ……ん……ケビンさまぁ……」

「可愛いよ、アリス」

 しばらくアリスの胸を堪能していたケビンは、次に進むべくアリスのショーツに手をかけると、アリスがビクッと反応を示す。

「アリス、脱がせるよ?」

「……はい」

 ショーツを脱がせたケビンはアリスの大事な部分を目にして、理性が飛びそうになるのだった。

「ケビンさま……アリスのは変じゃないですか?」

「ああ、とっても綺麗だよ」

 ケビンはアリスの秘部に顔をうずめて舌先で触れると、アリスは今まで感じたことのない感覚に体がビクッと反応してしまう。

「んんっ!」

「大丈夫だよ」

 ケビンは声をかけてアリスの不安を和らげながら、秘部を舐めてアリスへ快感を与えていくのだった。

「ケビンさまぁ……アリス……んっ……何だか変です……あ……体が熱いです……」

「それは気持ちいいってことだよ」

「んっ、あっ、何か……んっ……奥からきます……怖いです……んんっ」

「怖くないよ、そのまま流れに任せてごらん」

「んっ、あっ、あっ……何かきちゃいます……あっ、あっ、んん――!」

 アリスは初めての絶頂がその身を襲い、ビクビクと体を痙攣させるのだった。

「はぁはぁ……ケビンさまぁ……」

 とろんとした表情を浮かべるアリスにケビンは優しくキスをすると、自身の愚息をアリスの秘部にあてがった。

 アリスは蕩けた顔のままで秘部に何かが当たっているのは感じていたが、絶頂の余韻が残っており頭が上手く働かず、今から何があるのかを理解できていなかった。

 ケビンが腰を進めてつぷっとアリスの中に入ると少し狭いと感じ取り、スキルを使って大きさを変更するのだった。

「んっ!」

 そのお陰でアリスは大して破瓜の痛みを伴わず、ちょっとの痛みだけでケビンによって少女から大人の女にされるのであった。

「アリス、全部入ったよ」

「お腹の中にケビン様を感じます」

「動くよ?」

「はい、この身も心も全てケビン様のものです。存分にアリスの体を使って下さい」

 ケビンは少しずつ慣らしながらアリスの中を堪能していく。

「あっ、あっ、んっ……ケビンさまぁ……」

 やがて滑らかに動かせるようになると、ケビンは少しずつ愚息を大きくしていくのだった。

「んん! ケビンさまのが……んっ、あっ、大きく……あっ、あっ……」

 アリスが体でケビンの愚息が大きくなっていくのを感じていると、再び絶頂がアリスの体に訪れる。

「またきちゃいます……あっ、あっ、んっ……んっ……んあ――っ!」

 アリスが絶頂している中、ケビンのストロークは止まらず自身の絶頂へ向けて腰を動かし続ける。

「あっ、あっ……ケビンさまぁ……あっ、頭が真っ白に……あっ、あっ、ああ――っ!」

 ケビンの攻めでイキ続けてしまうアリスに申し訳なく思いながらも、ケビンは愚息を動かして射精感を促すのであった。

「アリス、出る!」

「どうぞ……んっ……中に……あっ、あっ、あっ……ん――っ!」

 アリスはドクドクと奥に注がれているものを感じながら、絶頂の快感へと身を委ねるのだった。

 痙攣を続けるアリスにケビンは覆いかぶさり、アリスとともに余韻に浸りながら呼吸を整えていく。

 やがてアリスも落ち着いてきてケビンへと声をかけた。

「ケビン様、アリスは上手くできましたか?」

「ああ、とても気持ちよかった」

「良かったです。ケビン様のまだ中で大きいままです」

「アリスの中が気持ち良くて」

「また抱いてくださいますか?」

「アリスの気が済むまで何度でも抱き続けるよ」

「今夜はいっぱい愛してくださいね」

「ああ、愛してる」

 こうしてケビンはアリスの体を、アリスが満足できるまで抱き続けるのである。

 そして、初夜でかなりの回数をこなしたのはアリスが初めてで、一体どこにそんな体力があるのかケビンは不思議に思いつつも、何回でもアリスと体を重ねていく。

 アリスはアリスで他の嫁たちに負けないよう密かに嫉妬心が芽生えていたようで、体力の限界が訪れるまでケビンをその身に受け続けるのであった。
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