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第10章 ひとときの休息
第263話 愛する人へのご機嫌とり
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緑あふれる長閑な風景が広がる空間に1戸のログハウスが建っていた。その家の中では悲しみに明け暮れて1人の女性が今もベッドで枕を濡らしている。
そして、予想通りの光景にケビンは胸が締め付けられる思いだったが、あの時のことは今となっても後悔はなかった。
「ソフィ、約束通り逢いに来たよ」
最愛の者が現れようともソフィは枕から顔を上げず反応を示さないが、ケビンは構わず言葉を続ける。
「あの時はああするしかなかったんだ。そうでもしないと姉さんを助けられなかった」
「……拒絶された」
「ごめん」
「……受け入れてくれなかった」
「皇帝を殺すまで力を失うわけにはいかなかったんだ」
「……悲しかった」
「それは理解している」
「……もう拒絶しない?」
「しない」
「……許してあげる」
「ありがとう」
「……こっちに来て」
ケビンがソフィーリアの隣に寝転がると思いきり抱きつかれてしまい、そのままソフィーリアが泣きだしてしまったのでケビンは背中をさすりながら宥めるのであった。
やがて、ひとしきり泣いたソフィーリアがケビンの胸の中で静かに寝息をたてると、ケビンもまたそのまま眠りについた。
翌日、ケビンが目を覚ますとソフィーリアが悲しそうな顔で見つめていた。
「どうした?」
「あなたの優しい顔が見る影もなくて……」
「人が言うには元に戻るみたいだけど」
「それはわかってるわ。あの時は本当に危ないところだったのよ? あと少し力を使っていたら引き返せなくなるところだったのよ?」
「心配かけてごめん。封印はどうなってる?」
「綻びを修復したから問題ないわ。貴方が求めても綻びが生じない限り安心だけど、何が起こるかわからないからもう2度と求めないで。記憶は戻らなくてもその時の感情は漏れ出してくるんだから」
「それも封印できないのか?」
「それはできるけど感情を封印すると、今のあなたにも少なからず影響が出るのよ」
「どんな?」
「怒りに関連する感情がずっと乏しいままになるわ」
「怒らないっていいことじゃないのか?」
「何されても怒らないのよ? 極端な話だと私が殺されても怒らないで眺めるだけに終わるのよ? そうなりたいの?」
「そんなことになったらまず助けるだろ」
「それは私に危害を加えているのを見て怒ったから、その結果の過程で助けるのよ。助けてから怒るのじゃなくて、怒ってから助けるの」
「頭がこんがらがってきた」
「人の行動にはまず何かしらの感情が先に働くの。カインさんやシーラさんの時だって失うのが悲しいから助けたのでしょう? 助けたから悲しいわけじゃないでしょう? ちゃんと助けることができて逆に嬉しくて安堵したはずよ。人の心っていうのは達成すると負の感情から正の感情へ変わるのよ」
「正の感情から負の感情になることはないのか?」
「あるわよ。だけどそれは心が病んでいくだけよ」
「まぁ、負の感情だしな」
「人は心の安寧を保つために正の感情を求めて行動するのよ。負の感情を求め続ければ心が次第に病んでいくけど、全くいらない感情って訳でもないのよ。何事もバランスが大切なの」
「それで感情の封印はしないわけか」
ソフィーリアの話を聞いて納得するケビンであるが、不安が尽きないのか再度ソフィーリアは力を求めないように念押しする。
「だからあれを求めて欲しくないの。あなたの心がけ次第で手を出すことができるから」
「そうならないようにするけど、皇帝が魔王と名乗ってたがあんなに魔王って強いのか? あの力が使えないならかなりヤバイぞ。他にも仲間がいそうなことを言ってたしな」
「魔王は本来勇者が倒すのよ」
「勇者ってそこまで強いのか?」
「違うわ、勇者は種族特効を持っているのよ。与えるダメージは増加して受けるダメージは減少って感じで、早い話が相手にとって天敵みたいなチートよ」
ソフィーリアの話した内容を聞いたケビンは、勇者の称号を持つ者が魔獣・魔物・魔族といった魔に連なる者たちへ対しての特効があることを知ると、そのチートぶりにズルいと思ってしまうのであった。自分のチートぶりは棚に上げて。
「でも、皇帝は人だったから勇者じゃ無理なんじゃないか?」
「効果は半減するけど相手が魔王ならそれなりに効くわよ。例えて言うなら2倍だったものが1.5倍になるような感じよ」
「確かにそれなりだな。で、何で勇者は召喚されていないんだ? 皇帝は魔王だったんだろ?」
「皇帝が魔王と名乗った相手はあなたが初めてよ」
「は……? それじゃあ、あれか? 魔王って名乗らなかったら魔王がいても誰もわからないってことか?」
「今回のは完全にイレギュラーね。本来、魔王は力を持った魔族の誰かが名乗るのよ。そこから魔族と人間の戦争に発展するのだから」
「何だよそれ……」
ケビンは魔王が生まれる経緯を聞いて、何で皇帝が魔王を名乗ったのか理解不能であった。
「そして、その時に勇者召喚が行われるわ」
「皇帝は完全にシナリオから外れた存在かよ」
「脇役のモブが何かの拍子でいきなり主役になったようなものね。だからイレギュラーなのよ」
ケビンは皇帝が完全にイレギュラーとして、魔王をしていたことに辟易するのであった。
「ソフィは神託を降ろさなかったのか? 皇帝は魔王だぞーって」
「それは聖女がまだ生まれていないから無理なのよ。それにある程度成長しないと私の神力に身体が耐えられないわ。そして皇帝はあなたに魔王と名乗ってからそれが称号に定着したのよ? 基本的に神託というのは魔王が登場してからになるわ。後手で勇者召喚がいつもされているのよ」
「何だそのはた迷惑なシステムは! って、称号は前からはた迷惑な働きしかしていなかったな……」
「それよりも、朝ご飯を食べましょう? あなたと一緒にここで過ごせるなんて夢のようだわ」
「そうだな。せっかくソフィと2人きりなのに、くそ皇帝のせいで嫌な気分になりたくない」
それからケビンとソフィーリアが朝食を食べてからは、外の草原に座りこんでのんびりとした時間を2人で過ごしていた。
「ねぇ、健」
「何?」
「どうやってここに生身で来れたの?」
「あぁ、それはこの【万能空間】へのアクセス権を俺も持っているだろ?」
「そうね」
「この空間にアクセスできるなら転移の時もアクセスできるんじゃないかって思ってサナと相談した結果、何が起こるかわからないし【時空魔法】のレベルをまずは限界突破させてから試してみようってなって、しょうもない魔法を連続で使い続けて限界突破させてから試してみたら来れたんだ」
「そういうことなのね。あの時にアクセス権を与えてて良かったわ。こうして生身の健と過ごせるのだから、あの頃の自分に感謝ね」
「俺も成功して良かったよ。時間制限を気にしなくていいように、ここへ生身で逢いに来たかったから」
「ずっと一緒にいられるわね」
「そうしたいのは山々だけど、向こうにも大切な人たちがいるからそうもいかないかな」
「もう、そこは嘘でも“そうだな”って言ってよ」
「しばらくはここで一緒に暮らすから許してくれ」
ケビンはそう言うとソフィーリアに顔を近づけて口づけをすると、ソフィーリアは顔を赤らめつつも悪態をつく。
「これで誤魔化せると思ったら大間違いなんだからね」
そう言いつつもソフィーリアの口元はニヤけており、あからさまに上機嫌になっていることから、ケビンはソフィーリアのことを可愛く思うのである。
それからも2人で会話を楽しみながら、ケビンは今まで体験した出来事をソフィーリアに語って聞かせるのであった。
そして、予想通りの光景にケビンは胸が締め付けられる思いだったが、あの時のことは今となっても後悔はなかった。
「ソフィ、約束通り逢いに来たよ」
最愛の者が現れようともソフィは枕から顔を上げず反応を示さないが、ケビンは構わず言葉を続ける。
「あの時はああするしかなかったんだ。そうでもしないと姉さんを助けられなかった」
「……拒絶された」
「ごめん」
「……受け入れてくれなかった」
「皇帝を殺すまで力を失うわけにはいかなかったんだ」
「……悲しかった」
「それは理解している」
「……もう拒絶しない?」
「しない」
「……許してあげる」
「ありがとう」
「……こっちに来て」
ケビンがソフィーリアの隣に寝転がると思いきり抱きつかれてしまい、そのままソフィーリアが泣きだしてしまったのでケビンは背中をさすりながら宥めるのであった。
やがて、ひとしきり泣いたソフィーリアがケビンの胸の中で静かに寝息をたてると、ケビンもまたそのまま眠りについた。
翌日、ケビンが目を覚ますとソフィーリアが悲しそうな顔で見つめていた。
「どうした?」
「あなたの優しい顔が見る影もなくて……」
「人が言うには元に戻るみたいだけど」
「それはわかってるわ。あの時は本当に危ないところだったのよ? あと少し力を使っていたら引き返せなくなるところだったのよ?」
「心配かけてごめん。封印はどうなってる?」
「綻びを修復したから問題ないわ。貴方が求めても綻びが生じない限り安心だけど、何が起こるかわからないからもう2度と求めないで。記憶は戻らなくてもその時の感情は漏れ出してくるんだから」
「それも封印できないのか?」
「それはできるけど感情を封印すると、今のあなたにも少なからず影響が出るのよ」
「どんな?」
「怒りに関連する感情がずっと乏しいままになるわ」
「怒らないっていいことじゃないのか?」
「何されても怒らないのよ? 極端な話だと私が殺されても怒らないで眺めるだけに終わるのよ? そうなりたいの?」
「そんなことになったらまず助けるだろ」
「それは私に危害を加えているのを見て怒ったから、その結果の過程で助けるのよ。助けてから怒るのじゃなくて、怒ってから助けるの」
「頭がこんがらがってきた」
「人の行動にはまず何かしらの感情が先に働くの。カインさんやシーラさんの時だって失うのが悲しいから助けたのでしょう? 助けたから悲しいわけじゃないでしょう? ちゃんと助けることができて逆に嬉しくて安堵したはずよ。人の心っていうのは達成すると負の感情から正の感情へ変わるのよ」
「正の感情から負の感情になることはないのか?」
「あるわよ。だけどそれは心が病んでいくだけよ」
「まぁ、負の感情だしな」
「人は心の安寧を保つために正の感情を求めて行動するのよ。負の感情を求め続ければ心が次第に病んでいくけど、全くいらない感情って訳でもないのよ。何事もバランスが大切なの」
「それで感情の封印はしないわけか」
ソフィーリアの話を聞いて納得するケビンであるが、不安が尽きないのか再度ソフィーリアは力を求めないように念押しする。
「だからあれを求めて欲しくないの。あなたの心がけ次第で手を出すことができるから」
「そうならないようにするけど、皇帝が魔王と名乗ってたがあんなに魔王って強いのか? あの力が使えないならかなりヤバイぞ。他にも仲間がいそうなことを言ってたしな」
「魔王は本来勇者が倒すのよ」
「勇者ってそこまで強いのか?」
「違うわ、勇者は種族特効を持っているのよ。与えるダメージは増加して受けるダメージは減少って感じで、早い話が相手にとって天敵みたいなチートよ」
ソフィーリアの話した内容を聞いたケビンは、勇者の称号を持つ者が魔獣・魔物・魔族といった魔に連なる者たちへ対しての特効があることを知ると、そのチートぶりにズルいと思ってしまうのであった。自分のチートぶりは棚に上げて。
「でも、皇帝は人だったから勇者じゃ無理なんじゃないか?」
「効果は半減するけど相手が魔王ならそれなりに効くわよ。例えて言うなら2倍だったものが1.5倍になるような感じよ」
「確かにそれなりだな。で、何で勇者は召喚されていないんだ? 皇帝は魔王だったんだろ?」
「皇帝が魔王と名乗った相手はあなたが初めてよ」
「は……? それじゃあ、あれか? 魔王って名乗らなかったら魔王がいても誰もわからないってことか?」
「今回のは完全にイレギュラーね。本来、魔王は力を持った魔族の誰かが名乗るのよ。そこから魔族と人間の戦争に発展するのだから」
「何だよそれ……」
ケビンは魔王が生まれる経緯を聞いて、何で皇帝が魔王を名乗ったのか理解不能であった。
「そして、その時に勇者召喚が行われるわ」
「皇帝は完全にシナリオから外れた存在かよ」
「脇役のモブが何かの拍子でいきなり主役になったようなものね。だからイレギュラーなのよ」
ケビンは皇帝が完全にイレギュラーとして、魔王をしていたことに辟易するのであった。
「ソフィは神託を降ろさなかったのか? 皇帝は魔王だぞーって」
「それは聖女がまだ生まれていないから無理なのよ。それにある程度成長しないと私の神力に身体が耐えられないわ。そして皇帝はあなたに魔王と名乗ってからそれが称号に定着したのよ? 基本的に神託というのは魔王が登場してからになるわ。後手で勇者召喚がいつもされているのよ」
「何だそのはた迷惑なシステムは! って、称号は前からはた迷惑な働きしかしていなかったな……」
「それよりも、朝ご飯を食べましょう? あなたと一緒にここで過ごせるなんて夢のようだわ」
「そうだな。せっかくソフィと2人きりなのに、くそ皇帝のせいで嫌な気分になりたくない」
それからケビンとソフィーリアが朝食を食べてからは、外の草原に座りこんでのんびりとした時間を2人で過ごしていた。
「ねぇ、健」
「何?」
「どうやってここに生身で来れたの?」
「あぁ、それはこの【万能空間】へのアクセス権を俺も持っているだろ?」
「そうね」
「この空間にアクセスできるなら転移の時もアクセスできるんじゃないかって思ってサナと相談した結果、何が起こるかわからないし【時空魔法】のレベルをまずは限界突破させてから試してみようってなって、しょうもない魔法を連続で使い続けて限界突破させてから試してみたら来れたんだ」
「そういうことなのね。あの時にアクセス権を与えてて良かったわ。こうして生身の健と過ごせるのだから、あの頃の自分に感謝ね」
「俺も成功して良かったよ。時間制限を気にしなくていいように、ここへ生身で逢いに来たかったから」
「ずっと一緒にいられるわね」
「そうしたいのは山々だけど、向こうにも大切な人たちがいるからそうもいかないかな」
「もう、そこは嘘でも“そうだな”って言ってよ」
「しばらくはここで一緒に暮らすから許してくれ」
ケビンはそう言うとソフィーリアに顔を近づけて口づけをすると、ソフィーリアは顔を赤らめつつも悪態をつく。
「これで誤魔化せると思ったら大間違いなんだからね」
そう言いつつもソフィーリアの口元はニヤけており、あからさまに上機嫌になっていることから、ケビンはソフィーリアのことを可愛く思うのである。
それからも2人で会話を楽しみながら、ケビンは今まで体験した出来事をソフィーリアに語って聞かせるのであった。
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