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第4章 新たなる旅立ち

第123話 認めたくない……(諦め)

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 翌日、旅の準備をする為に朝から出掛けることにした。と言っても、特に必要な物がわからないので、携帯食を買ってみることにした。

 ちょっと多かったのか、店の人は持てるかどうか心配していたが、アイテムボックスに入れると吃驚していたので、アイテムボックス持ちということを説明してみたら納得された。

 ティナさんの言った通り、そこまで構える必要はなかったみたいだ。下位互換様様である。

 早々にすることがなくなったので宿屋へ戻ると、ニーナさんと鉢合わせた。

「おはようございます、ニーナさん」

「おはよう」

「ニーナさんもこれから準備ですか?」

「そう。ケンは終わった?」

「はい。とりあえず携帯食を買ってみました」

 ケンの“とりあえず携帯食”という言葉が、どこか引っ掛かったニーナは、他にも何か買ってないか聞き返すことにした。

「……他は?」

「いえ、携帯食だけですけど」

「ケン、今までどういう旅をした?」

「馬車に乗って、村やら街へ行きましたけど?」

「野営は?」

「野営? 夜は宿屋に泊まりました」

「……ケン、ちょっと来る」

 ニーナは、ケンの手を掴むと外へと連れ出し歩き出す。

「今、戻ってきたばかりなんですけど」

「ケンは常識がない」

「えぇー、酷くないですか?」

「冒険者の旅は一般人と違う。ケンがやってたのは一般人の旅」

「えっ!?」

「冒険者は、旅をするのに馬車を使わない。自前で持っていれば別。一般人に混じると守る対象が増える。足手まとい」

「それでも、使っている人は、いるんじゃないですか? 歩くより早いですし」

「それは目的地の決まった短距離。ケンは、世界を旅するから長距離。目的は村や街だけでないはず」

「まぁ、それ以外も見たいですから」

「途中で野営することはあっても、必ず冒険者を雇う。村や街以外に馬車は止まらない。野宿は一般人にとって危険」

「つまり?」

「私たちの旅は野宿ありき。道無き道を行くこともある。そんな所に馬車乗り場なんてない」

 冒険者の旅と一般人の旅の違いを教えられ、楽観的に考えていたケンは、自分の甘さを知った。

 一人旅の時は、村や街を経由してタミアに訪れたので、その時の感覚で考えていたのだ。

「だから準備不足」

「でも、何を準備するんですか?」

「野営に必要なもの」

 野営に必要なものと言われ、ケンが考えて前世で近いものといえばキャンプだった。

「テントですか?」

「それもある」

「あとは……調理器具?」

「それも必要。着いた」

 着いたと言われ目にしたのは、道具屋だった。そのまま中へ入ると、ニーナが店員に話しかける。

「野営セットは置いてる?」

「テントは何人用に致しましょうか?」

 そこで考え込んでいるニーナと目が合った。何か得心がいったのだろうか、少し頷くと店員に答えた。

「4人用」

「かしこまりました。少々お待ちください」

 店員はそう言うと、奥へと入って行った。

「ニーナさん、何で4人用なんですか?」

「3人用だとギリギリで狭い」

 ケンは、そこでふと疑問に思った。

(3人用で狭いから4人用? 俺1人なら1人用で十分。仮にティナさんが一緒にいると言い張ったとしても2人用。もしかして……)

「ニーナさんは、一緒に寝るつもりですか?」

「ティナばかりズルい」

「いや、さすがに男女一緒に寝るのは、どうかと思うのですが」

「ティナとは寝てる」

「あれはもう慣れたと言いますか……強引でしたし」

「私も強引にする」

 そこで店員が奥から戻ってきた。

「お待たせしました。4人用のセットはこちらになります。他にご入用はございますでしょうか?」

 目の前に置かれたのは、4人用のテントが折りたたまれたものと、調理器具類、食器類、水筒、ランプ、火付け石といった基本的なものだった。

「ポーションはある?」

「各級ポーションに各級マナポーション、あとは毒消し、麻痺消しなどのポーションも取り揃えております」

「中級ポーション20に中級マナポーション20、毒消しと麻痺は10ずつお願い」

「かしこまりました」

 店員は、棚からどんどんポーションを出して並べていく。それを見たケンは、手馴れたもんだと感心した。

「以上でよろしいでしょうか?」

「うん。支払いはこれで」

 ニーナは、ギルドカードを取り出すと、それを店員に渡した。

「ちょ、ニーナさん! お金は俺が払いますよ。俺の準備なんだし」

「ケンのパーティー入りと、冒険者としての旅の始まりのお祝い。気にしなくていい、私はお金持ち」

「それでも……」

「人からの厚意は素直に受け取るべき」

 ピシッと言い放たれたケンは、引くしかないのかと思い、説得は諦めることにしたが、別のことで返そうと思いついた。

「では、ニーナさんの分は、俺が払います」

「私はいい」

「人からの厚意は素直に受け取るべきなんですよね?」

 さっきの仕返しとばかりにケンに言われ、「ぐっ……」と言葉に詰まるニーナとのやり取りを、店員は微笑ましそうに眺めていた。

 道具屋を後にした2人は、道すがら世間話しつつ、次の目的地を決めていた。

「武器は、まだ使えそう?」

「そうですねぇ、少し刃こぼれしつつあるのですが、整備した方がいいですかね? 魔法も使えるので、そこまで気にしたことはなかったのですが」

「したほうがいい。旅の準備は万全にすべき」

「新しいのと整備するのは、どっちがいいですか?」

「その剣がお気に入りなら整備。お金があるなら、新しく耐久性の強いものを買うべき」

「特にお気に入りではないので、良いのがあったら新調してみます」

「着いた。ここ」

 今度は武器屋へとやってくると、相変わらずスタスタと中へ入っていくニーナのあとを、ケンも追いかける。

 ディスプレイされている武器は、どれも高価な品で、自分には合いそうにないと、他の武器を探すことにした。

 ワゴンセールみたいに、樽の中に突っ込んである剣を物色していると、今の使っている剣と、あまり変わらないものを見つけ出した。

「それにする?」

「安いですし、予備として1振り持っておこうかと。今使っているのは整備してもらいます」

「ケンがそれでいいなら構わない」

 武器屋の店主に、剣のメンテナンスを頼むと、午後には仕上げてくれるそうなので、その時に取りに来ると言って店を後にした。

 あらかた回り終わったので!宿屋へ帰ることにしたのだが、宿屋へ戻るとティナが待ち構えていた。

「ケン君、ニーナと2人で何処に行ってたのよ!」

「旅の準備の為の買い出しですよ」

「私が一緒に行こうとしてたのにぃ」

「朝起きてこなかったティナさんが悪いんですよ」

「うぅ……」

 その場はそれで収まり、時間もちょうどいいことから、お昼ご飯を食べることにした。

「お昼からは私と出かけるわよ」

「何でですか?」

「ステータスを確認しに行くのよ!」

「特に気にならないからいいですよ」

「ダメよ! 今後の為にも確認しておかなくちゃ」

「教会なら私も行く」

「ニーナは午前中ずっと一緒だったじゃない」

「それはティナが起きなかったせい。危うくケンが間違った準備で旅するところだった」

「間違った準備?」

「旅の準備を携帯食だけで済ませてた」

 ニーナが、ケンの無知という名の傷を見事に抉ると、ケンの心はダメージを負い、打ちひしがれるのだった。

「えっ!? ケン君、携帯食だけで旅するつもりだったの?」

「そう。一般人の旅感覚でいた。危うい」

 ケンがテーブルで突っ伏している最中にも、どんどん傷が抉られていく。

(もうやめて……俺のライフはゼロなんだよ……)

 ニーナがケンへ旅の準備をレクチャーする為に、一緒に行動してたことを、ティナに説明すると納得したようで、午後は3人で教会へ行こうという話になった。

 ちなみにこの会話には、一切ケンは参加してない。本人不参加のまま話は決まったのである。

 食事が終わるとケンが逃げ出さないために、両手をそれぞれティナ、ニーナに握られて、3人並んで教会へ行くことになった。

「さぁ、待ちに待った教会ね」

「ステータスなんか、見たくないんですが……」

「何でそんなに見たくないの? どれだけ強くなったかわかるんだよ?」

「成長に期待」

「嫌な予感しかしないんですよ」

「大丈夫よ。何とかなるわ」

 そんな軽いティナの気休めに、ケンは先行き不安になるのだった。

 教会に着くと寄付金を渡し、ケンだけ別室へと通される。別室の中には魔導具が1つだけ置いてあり、使用方法を説明し終えた司祭は、静かに退室していった。

 ケンは覚悟を決めて、魔道具の台座に手を置いた。



ケン・カトウ(ケビン?)
男性 8歳 種族:人間
職業:Cランク冒険者
状態:記憶喪失、憂鬱

Lv.24
HP:650
MP:780
筋力:310
耐久:280
魔力:410
精神:390
敏捷:620

スキル
【言語理解】【創造】【センス】【隠蔽】【偽装】
【千里眼】【完全鑑定】【剣術適性】【魔法適性】
【体力増大】【魔力増大】【無限収納】【無詠唱】
【並列詠唱】【マップ】【並列思考】【胆力 Lv.4】
【模倣Lv.2】【解体Lv.3】【剣術 Lv.6】
【身体強化 Lv.6】【属性強化 Lv.7】
【完全探知 Lv.8】【生命隠蔽 Lv.8】
【状態異常無効】【魔力操作 Lv.EX】

魔法系統
【火魔法 Lv.5】【水魔法 Lv.6】【雷魔法 Lv.5】
【土魔法 Lv.6】【風魔法 Lv.7】【光魔法 Lv.2】
【闇魔法 Lv.1】

加護
女神の寵愛
原初神の加護

称号
アキバの魔法使い
女神の伴侶
ゴロゴロの同志
舐めプの達人
逃走者
憤怒
天然ジゴロ
年上キラー
抱かれマイスター



(グハッ!……)

 ステータスを確認したケンは、心の中で吐血し、四つん這いになり項垂れた。

 嫌な予感が的中してしまい、予想通り称号が増えていたことに、フラグを立てたガルフを恨むのだった。

 中々立ち直れそうにもないが、いつまでもここにいるわけにもいかず、自分でステータス表示して、称号の確認作業へと取り掛かった。

(はぁぁ……気が進まないなぁ……)

 ステータスを表示させると、目下悩みの種である称号欄に目を通す。

天然ジゴロ
異性に惚れられるような言動を無意識にしてしまう。本人は全くもって自覚できない。

年上キラー
自分より年上の異性に対して人受けが良く、好感を持たれる。

抱かれマイスター
異性から抱きつかれるとその異性は安らぎを感じる。同時にフェロモンを発するので中毒性がある。

(マジかぁ……なんだこれ、完全にアウトじゃん!)

 ケンは自分の称号を見る限り、これからも、年上女性を落としてしまうことになりかねないことがわかり、先行き不安となるのであった。

 落ち込みつつもとりあえず戻ることにして、別室から退室すると2人がこちらを見ながら待っていた。

 ステータスの結果はまだ聞かれず、2人も同じようにステータス確認を行うようで、そのまま教会内で待機して待っていた。

 ケンは帰り道に聞かれそうな予感がし、どうやって誤魔化すか、待っている間に思案していた。

 3人ともステータス確認が終わったところで、宿屋への帰り道は、予想通り2人が気にしている、ステータスの中身の話となった。

「ケン君、どうだった? レベルアップしてた?」

「はい、してましたよ」

「そうなんだ、私もしてたよ。やっぱりケン君とクエストに行ったのが良かったのかも。いつもより多く魔物を狩ってたし」

「激しく同意」

「で、聞かなくてもわかるんだけど、付いてたよね?」

「何がです?」

「【年上キラー】」

 その言葉に一瞬ケンはビクッとしたが、予定通りしらばっくれることにした。

「いやぁ、何の事だか。そんなもの付いてませんよ」

「未熟」

「ニーナさん、一体何を言ってるんですか?」

「ふふっ。ケン君が未熟だって言ってるんだよ」

「何のことだかサッパリです」

「そうやって、必死に否定しようとするケン君も、可愛くて好きだけど、バレバレだからね」

「バレバレ。隠すなら出てくるところから」

「出てくるところ?」

「そう。別室から出てきた時に、あからさまに落ち込んで見えてたからね。絶対付いてたんだろうなって思ったのよ。付いてなかったら安心して、レベルアップしたステータスを見ただけで、明るく出てくるはずだしね」

 そこからか!? そこから観察されていたのか!?

「だから未熟。けど必死さが可愛い」

「他には何が付いてたの? この際だから白状しちゃいなさいよ」

「いえ、特には何も」

「女の勘」

「それがどうかしたんですか?」

「ケン君も聞いたことがあるでしょ? 女の勘の前では、どんな嘘も通らないのよ? 世の中そういう風に出来てるの」

 そんな世の中聞いたことがない! 勘は外れることもあるはずだ! ここで焦っては肯定しているようなもの、平静を装って誤魔化さなければ!

「ん? どうしたのかな? お姉さんたちに隠し事するの?」

「隠し事なんて、そんな。特に特筆すべき称号は、付いてませんでしたから」

「そっか。私たちの早とちりだったわね。ごめんね」

 ケンは隠し通すことが出来て安堵すると、思わぬところから指摘が入った。

「ダウト」

「え?」

「ケン君、やっぱり甘々だよ。隠すなら最後まで気を抜いちゃいけないのよ?」

「何のことですか?」

 ケンは必死で取り繕ってみるが、もう後の祭りである。

「隠し通せて、ホッとしたでしょ?」

「ホッとしてた」

「いえいえ、そんなことは」

「取り繕っても無駄だよ。経験の差でわかっちゃうんだから」

「どうしても、言わないとダメなんですか?」

「本当に嫌なら言わなくてもいいわよ?」

「嫌なことはしたくない」

「そこまで嫌ってわけでもないんですが、言ってしまうと認めたような感じになるのが、引っ掛かってるんですよ」

「その辺は、称号に付いてるなら認めなくても、どうしようもないわよ?」

「はぁぁ……やっぱりそうですよねぇ」

「で、何が他に付いてたの?」

 ケンは持っている称号の内、今回新たに付いていた称号だけを、諦めて白状することにした。

「……【天然ジゴロ】と【抱かれマイスター】です」

「「……」」

(無言の沈黙が辛い……いっそ笑ってくれたら気も楽になるのに……)

「えぇと、【天然ジゴロ】は、ニーナのせいよね? よく口にしてたのは、ニーナなんだし」

「不服を申し立てる。最初はガルフ」

「それって、やっぱり関係あるんですか?」

「ちょっと変わった称号ってのは、周りの評価次第で付いたりもするから」

「【年上キラー】はガルフの責任」

「それで、【抱かれマイスター】って何なの? 感覚的に何かわかったりする?」

 なぜ感覚的にと聞かれるのかは、この世界の人たちは、詳細を知ろうとせず感覚的に理解するので、教会の魔導具でも、詳細に知ることはできないからだ。

「ティナさんが、いつもやってることですよ」

「ティナはギルティ」

「【抱かれマイスター】は私の責任なの!?」

「異性に抱きつかれると、その人は安らぎを感じるみたいです。あと、中毒性があるっぽいです」

「確実にティナの責任。よく口にしている」

「うっ……」

 そんなこんなで宿屋へ帰り着き、疲れたから部屋へ戻って休むことにした。その後、武器屋に預けた剣を、取りに行かなくちゃいけないことを思い出し、また外へと出る羽目になった。

 今日は何だか踏んだり蹴ったりで、いつも以上に疲れてしまい、夜はぐっすりと眠った。そのせいもあり、明日からの旅は楽しくなるよう願わずにはいられなかった。
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