76 / 661
第3章 王立フェブリア学院 ~ 2年生編 ~
第72話 ストレス発散?
しおりを挟む
駆けつけてきた中でも、一際ガタイのいい男が仲間に声を掛ける。
「おい、こいつが例のガキか?」
「こいつで間違いありません。気配探知を使えて、尾行していた事を知っていたようです」
今までデカい態度で襲ってきていた自称冒険者が答えた。
「ほう、気配探知が使えるのか。中々にやるな小僧」
「お前に褒められても、嬉しくないぞ。どうせなら美女を連れてこいよ」
「口も使えるようだな。出る杭は打たれるぞ? 早死したくなければ大人しく着いてくるんだな」
今までの下っ端とは違い、軽口にも乗らず堂々とした佇まいだった。
「お前がこの中じゃ、1番強そうだな」
「相手の力量が測れるか。鍛えれば強くなりそうだが、俺らに目をつけられたのが運の尽きだな」
ぶっちゃけ鑑定でステータス見たから、言ったんだけどね。別に測ったつもりはないよ?
「その言葉はそのまま返すよ。俺に手を出したのがお前らの運の尽きだ。あと、でかい口叩くなら相手の力量くらいわかれよ」
「くっくっくっ。面白いガキだ。あくまで大人しく着いてくる気はないんだな?」
「当たり前だろ。何で俺より弱い奴に従わなきゃいけない」
「なら仕方がない。お前ら遊んでやれ」
その言葉が聞こえるや否や、周りにいたゴロツキ共が一斉に襲いかかってきた。というか、武器ぐらい持てよ。
「学習能力のない奴らだな」
攻撃を躱しつつグーパンを手加減しながら撃ち込んでいく。一気に終わらせたら、折角のストレス発散が終わってしまうからだ。
「お前、何者だ?」
余りの予想外な展開に、ガタイのいい男が聞いてくる。
「知りたきゃ、俺を倒すんだな」
「それしかないか……お前ら武器を使って構わん。多少の傷が残るのは仕方がない、頭には俺から報告する」
男がそう言い放つと、周りにいた奴らは武器を構え始める。リーダー格の男を除くと14人か……
「今更、後悔しても遅いからな、血の気の多い部下共だから、かなり痛い思いをするぞ」
(さて、どうしたものか……殺っちゃっていいかな?)
『戦争!! 戦争!! 戦争!!』
「よろしい ならば戦争だ」
瞬時に1番近くにいた敵の傍に移動すると、手加減なしの腹パンをキメる。
「ぐふぉっ!」
男は血反吐を吐きながら倒れ込むが、獲物は使わせてもらうために、一時的にいただいておく。
「まず、1人目」
何が起きたのかわからない奴らは、呆然と立ち尽くし隙だらけになった。それから周りにいる5人ほどを一気に斬り伏せる。
「これで、6人目だ。お前を除くと残り8人だな」
手下共が漸く我に返り驚愕するが、何をどうしたらいいのかがわからず、只々恐れるだけであった。
「お前ら、相手は一人だ! 怯むんじゃねえ!」
リーダー格の男が檄を飛ばすが、誰も動けないでいた。
「いいのか? 隙だらけだぞ?」
震えながら武器を持っていた残りの奴らも片付け、剣についていた血を払う。辺りには先程まで意気揚々と、武器を構えていた奴らで埋め尽くされていた。
「さぁ、残るのはお前だけだ。たっぷりと楽しませてくれよ」
「た、頼む、見逃してくれ……俺は命令されただけなんだ」
「さっきまでの態度とはえらい違いだな。上から目線の物言いはどうした? 出る杭は打たれるのだろ? さぁ、打ちにこいよ」
「さっきのは間違いだ。あんたがここまで強いなんて知らなかったんだ」
「知らなかったじゃ済まされない世界で生きてきたんだろ? 今更、言い逃れするなよ。見苦しいぞ」
こんなに隙を晒しているのに、さっきから全然襲ってこようともしない。興ざめだな……
「やる気がないならもういい」
男はその言葉に見逃して貰えると思い、安堵の表情を浮かべたのだが、次の瞬間、視界に映ったのは自分の体だった。
そこで男の意識はなくなり、永遠に目を覚ますことがなくなった。
「さて、帰るとするか」
ケビンは、終わったとばかりに奪った剣を投げ捨てて、剣呑な雰囲気を和らげて、一言こぼすのであった。
『お疲れ様です。明日からはストーカーに、悩まされる事もなくなりそうですね』
『そうだな』
ストレス発散が不完全燃焼となり、それによるストレスをさらに抱え込む事になるケビンだった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
――街外れの倉庫
手下が誰もいない倉庫内では、一人で酒を飲む男の姿があった。
(ガチャ)
扉を開ける音に、漸く部下たちが帰ってきたのかと思って視線を向けると、そこには一人の男が立っていた。
「てめえか……何の用だ? 今はガキを攫うのに動いている最中だぞ」
「その事で1つ、君がまだ知らないだろう情報を、教えようと思ってね」
「あぁ? 俺様が知らない情報だぁ?」
「どうする? 聞くかい?」
「さっさと言いやがれ! その為に来たんだろうが!」
「仕方ないね。その傲慢な態度は目に余るが、教えてあげるよ」
「ちっ!」
さっさと情報を寄越さない男に苛立ちを顕にするが、その男相手に苛立っても無駄な事が分かっているので、何とも言いようのない苛立ちになるのだった。
「君の部下たち、全員死んだよ」
「は?」
余りにも突拍子のない内容に、男は思わず間の抜けた顔で、聞き返してしまっていた。
「はははっ、君のその顔が見れただけでも、教えに来た甲斐があるよ」
「ふざけんな! さっきガキを攫いに行ったばかりだぞ。今頃、ガキを攫ってる最中だ」
「君は一体誰の恨みを買ったんだい? 今はスラム街の入口で死体が転がってるって、街中が騒ぎになってるよ」
「恨みなんざ買いすぎて見当もつかねえよ。それは、確かな情報なんだろうな?」
「当たり前だろ? 野次馬に紛れて見てきたんだから。確かに君の部下たちだったよ」
「仮にもBランク冒険者の混じった奴らだぞ。犯人は誰だ? 冒険者か?」
「それは、不明らしい。誰も怪しい人影を見なかったそうだ。人気のない路地裏での出来事だからね。犯人もよくあんな場所に誘い出せたもんだよ」
問題はそこじゃない……今後の計画に支障が出るってことだ。これ以上は攫ったガキを増やせない。計画の変更が余儀なくされた。
「まぁ、伝える事は伝えたし、私はもう帰ることにするよ。計画は、仕方ないけど変更するしかないだろうね」
「くそっ! あと少しで目標人数まで達したのに。犯人の奴は許さねぇ。計画の邪魔をしやがって!」
「犯人が誰かもわからない状況じゃ無理だろうね。それじゃあ、帰るとするよ。後日、また集まって計画を練り直すとしよう」
男は何事もなかったかの様に、入口から出て行く。残された方の男は計画を邪魔された挙句、変更せざるを得ない状況に、今まで以上に苛立ちを感じ、独り言ちるのであった。
「何処の誰だかは知らねぇが、俺様に喧嘩売った事を後悔させてやる」
「おい、こいつが例のガキか?」
「こいつで間違いありません。気配探知を使えて、尾行していた事を知っていたようです」
今までデカい態度で襲ってきていた自称冒険者が答えた。
「ほう、気配探知が使えるのか。中々にやるな小僧」
「お前に褒められても、嬉しくないぞ。どうせなら美女を連れてこいよ」
「口も使えるようだな。出る杭は打たれるぞ? 早死したくなければ大人しく着いてくるんだな」
今までの下っ端とは違い、軽口にも乗らず堂々とした佇まいだった。
「お前がこの中じゃ、1番強そうだな」
「相手の力量が測れるか。鍛えれば強くなりそうだが、俺らに目をつけられたのが運の尽きだな」
ぶっちゃけ鑑定でステータス見たから、言ったんだけどね。別に測ったつもりはないよ?
「その言葉はそのまま返すよ。俺に手を出したのがお前らの運の尽きだ。あと、でかい口叩くなら相手の力量くらいわかれよ」
「くっくっくっ。面白いガキだ。あくまで大人しく着いてくる気はないんだな?」
「当たり前だろ。何で俺より弱い奴に従わなきゃいけない」
「なら仕方がない。お前ら遊んでやれ」
その言葉が聞こえるや否や、周りにいたゴロツキ共が一斉に襲いかかってきた。というか、武器ぐらい持てよ。
「学習能力のない奴らだな」
攻撃を躱しつつグーパンを手加減しながら撃ち込んでいく。一気に終わらせたら、折角のストレス発散が終わってしまうからだ。
「お前、何者だ?」
余りの予想外な展開に、ガタイのいい男が聞いてくる。
「知りたきゃ、俺を倒すんだな」
「それしかないか……お前ら武器を使って構わん。多少の傷が残るのは仕方がない、頭には俺から報告する」
男がそう言い放つと、周りにいた奴らは武器を構え始める。リーダー格の男を除くと14人か……
「今更、後悔しても遅いからな、血の気の多い部下共だから、かなり痛い思いをするぞ」
(さて、どうしたものか……殺っちゃっていいかな?)
『戦争!! 戦争!! 戦争!!』
「よろしい ならば戦争だ」
瞬時に1番近くにいた敵の傍に移動すると、手加減なしの腹パンをキメる。
「ぐふぉっ!」
男は血反吐を吐きながら倒れ込むが、獲物は使わせてもらうために、一時的にいただいておく。
「まず、1人目」
何が起きたのかわからない奴らは、呆然と立ち尽くし隙だらけになった。それから周りにいる5人ほどを一気に斬り伏せる。
「これで、6人目だ。お前を除くと残り8人だな」
手下共が漸く我に返り驚愕するが、何をどうしたらいいのかがわからず、只々恐れるだけであった。
「お前ら、相手は一人だ! 怯むんじゃねえ!」
リーダー格の男が檄を飛ばすが、誰も動けないでいた。
「いいのか? 隙だらけだぞ?」
震えながら武器を持っていた残りの奴らも片付け、剣についていた血を払う。辺りには先程まで意気揚々と、武器を構えていた奴らで埋め尽くされていた。
「さぁ、残るのはお前だけだ。たっぷりと楽しませてくれよ」
「た、頼む、見逃してくれ……俺は命令されただけなんだ」
「さっきまでの態度とはえらい違いだな。上から目線の物言いはどうした? 出る杭は打たれるのだろ? さぁ、打ちにこいよ」
「さっきのは間違いだ。あんたがここまで強いなんて知らなかったんだ」
「知らなかったじゃ済まされない世界で生きてきたんだろ? 今更、言い逃れするなよ。見苦しいぞ」
こんなに隙を晒しているのに、さっきから全然襲ってこようともしない。興ざめだな……
「やる気がないならもういい」
男はその言葉に見逃して貰えると思い、安堵の表情を浮かべたのだが、次の瞬間、視界に映ったのは自分の体だった。
そこで男の意識はなくなり、永遠に目を覚ますことがなくなった。
「さて、帰るとするか」
ケビンは、終わったとばかりに奪った剣を投げ捨てて、剣呑な雰囲気を和らげて、一言こぼすのであった。
『お疲れ様です。明日からはストーカーに、悩まされる事もなくなりそうですね』
『そうだな』
ストレス発散が不完全燃焼となり、それによるストレスをさらに抱え込む事になるケビンだった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
――街外れの倉庫
手下が誰もいない倉庫内では、一人で酒を飲む男の姿があった。
(ガチャ)
扉を開ける音に、漸く部下たちが帰ってきたのかと思って視線を向けると、そこには一人の男が立っていた。
「てめえか……何の用だ? 今はガキを攫うのに動いている最中だぞ」
「その事で1つ、君がまだ知らないだろう情報を、教えようと思ってね」
「あぁ? 俺様が知らない情報だぁ?」
「どうする? 聞くかい?」
「さっさと言いやがれ! その為に来たんだろうが!」
「仕方ないね。その傲慢な態度は目に余るが、教えてあげるよ」
「ちっ!」
さっさと情報を寄越さない男に苛立ちを顕にするが、その男相手に苛立っても無駄な事が分かっているので、何とも言いようのない苛立ちになるのだった。
「君の部下たち、全員死んだよ」
「は?」
余りにも突拍子のない内容に、男は思わず間の抜けた顔で、聞き返してしまっていた。
「はははっ、君のその顔が見れただけでも、教えに来た甲斐があるよ」
「ふざけんな! さっきガキを攫いに行ったばかりだぞ。今頃、ガキを攫ってる最中だ」
「君は一体誰の恨みを買ったんだい? 今はスラム街の入口で死体が転がってるって、街中が騒ぎになってるよ」
「恨みなんざ買いすぎて見当もつかねえよ。それは、確かな情報なんだろうな?」
「当たり前だろ? 野次馬に紛れて見てきたんだから。確かに君の部下たちだったよ」
「仮にもBランク冒険者の混じった奴らだぞ。犯人は誰だ? 冒険者か?」
「それは、不明らしい。誰も怪しい人影を見なかったそうだ。人気のない路地裏での出来事だからね。犯人もよくあんな場所に誘い出せたもんだよ」
問題はそこじゃない……今後の計画に支障が出るってことだ。これ以上は攫ったガキを増やせない。計画の変更が余儀なくされた。
「まぁ、伝える事は伝えたし、私はもう帰ることにするよ。計画は、仕方ないけど変更するしかないだろうね」
「くそっ! あと少しで目標人数まで達したのに。犯人の奴は許さねぇ。計画の邪魔をしやがって!」
「犯人が誰かもわからない状況じゃ無理だろうね。それじゃあ、帰るとするよ。後日、また集まって計画を練り直すとしよう」
男は何事もなかったかの様に、入口から出て行く。残された方の男は計画を邪魔された挙句、変更せざるを得ない状況に、今まで以上に苛立ちを感じ、独り言ちるのであった。
「何処の誰だかは知らねぇが、俺様に喧嘩売った事を後悔させてやる」
5
お気に入りに追加
5,299
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる