60 / 661
第2章 王立フェブリア学院 ~ 1年生編 ~
第56話 闘技大会 ~総員戦~ ⑥
しおりを挟む
守備隊の生徒たちがゾロゾロと戻ってくる中、最後の1人を倒したカトレアが旗へ戻ってくる。
「ケビン君、終わったよ」
「楽勝だったろ?」
「そうだね。思ってたより強くなかったよ」
「それにしても随分とフレンドリーに喋ってたな。人見知りは何処へいった?」
「何処にも行かないよ? あれはアドレナリンが出てたんだよ」
「そういうことにしといてやろう」
カトレアへそう答えるとケビンは次の行動を考え始める。ここに来ていたグループは併せて20名いた。つまり旗を守っているのは残りの10名ということになる。こちらに来るのを待つかそれとも攻めに行くかで、ケビンは他の生徒たちの意見を聞くことにした。
「なぁ、みんなに聞きたいんだが、ここまできてしまったら旗を壊して勝つのと、生徒を全滅させて勝つのではどっちがいいと思う? あえて自分たちで自陣の旗を壊して負けるという手もあるが」
「そうだねぇ……ここまできたからには負けるのはナシで」
カトレアが答えると、他の生徒たちから次々と意見が出る。
「僕は全滅させてみたいかな。全滅で勝つなんてあまりないんじゃないかな」
「私はどっちでもいいかな。負けるのは嫌」
「俺は旗をサクッと壊してみたいかな」
「私は全滅させて旗には手をつけずに勝ってみたい」
「私はここからあえて移動せずに自陣のエリアで全滅を狙ってみたい。攻めてないのに勝っちゃったって感じで」
「僕もここにいて守ってただけなのに、相手が勝手に全滅して勝っちゃいましたって感じを演出してみたい」
「じゃあ、とりあえずは全滅の方向性でいくとして、問題は攻めて勝つか守ったまま勝つかの2択だな。そろそろ相手さんもおかしいのに気づくはずだから、何人かは此方に来るかもしれない。全員で来てくれるのが1番手っ取り早くて済むんだが」
「素直に攻めてきてくれるかな? 数人で来られたら人数差で攻めてこないかもよ?」
「それならそれで構わない。引き返して仲間を連れてくるだろうからな。全員で来た所で一網打尽だ。今のところ此方を見下している様だから攻めてこないって線はないだろうな」
「じゃあ、迎え撃って全滅作戦が妥当じゃない?」
「そうね。それしかないわね」
「僕もそれで賛成かな。旗を壊すのは次の機会にでもしようよ。もっと実力を付けてからとか」
「そうだな。今回で最後ってわけでもないし、次回に期待だな」
みんなの意見が纏まりだしたところで、ケビンは作戦を伝える。
「次の作戦は騙し討ちだ。俺たちが全員ピンピンした状態でここにいたらいくら相手でも訝しむ。だから次はそこら辺に転がっている敵を使う。敵の傍らに倒れてれば、既にやられた奴だと勘違いするだろう。そしてここに残って旗を守ってる人数を減らしておく。そうすることで攻めてきた奴らに自分たちだけで勝てるとわざと思わせるんだ」
「それで罠にかかった敵を挟撃するのね」
「そうだ。目の前の敵に集中してるから背後からの攻撃には弱い。『今だっ!』なんてわかり切った合図は出さないから、だいたい敵が森と旗の半分位に行きついた時点で各自の判断によって背後からの攻撃開始だ。距離があるから魔法の得意な奴が奇襲してくれ。くれぐれも詠唱以外で喋るなよ、気づかれたら奇襲の意味がなくなってしまう」
「旗に残す人数はどうするの?」
「5人だな。恐らく敵はここに残っている生徒は、比較的強い奴だと思うだろう。旗を守ってることもあるしな。偵察隊が多分5人だ。半分は奇襲の線を考えて旗に残すだろう。だが、此方が残り5人だと思わせることで、旗の奴等を呼びに行かせ全員で攻め込む機会を与えるのさ」
「呼びに行かずそのまま攻めてきたら?」
「倒せばいい。どういう結果になっても残ってる奴等には攻める以外の手が取れないんだ」
「どうして?」
「格下相手にビビってるなんて、あいつらのプライドが許さないだろ。だから異常事態でも攻めるしかない」
「なるほどぉ、相手の心理を逆手に取った作戦ってわけね」
「ボチボチ作戦行動に移ってくれ。そろそろ相手さんが偵察に来るぞ。奇襲組はなるべく森に近い方に陣取ってくれよ。あと、念の為に寝転がる前に転がってる敵にトドメを刺しておいてくれ。ギリギリ意識を失わず起きてたら面倒だからな」
「動けない敵にトドメを刺すなんて鬼畜ね」
「体力がないだけで意識が残ってたら面倒だろ。『罠だー!』なんて叫ばれてもみろ、作戦が無意味になってしまう。それともここまできて負けたいのか?」
「それもそうね。ここで負けたら後悔しか残らないわね」
「じゃあ、作戦に移ってくれ。時間はもうないぞ」
ケビンの言葉を皮切りに、半数の生徒たちはトドメを刺しに向かって行った。ある程度森に近い所で生徒たちは寝転がっていく。
「ケビン君はどうするの? 流石にこの人数だと動かなきゃいけないんじゃないかな?」
「俺は精根尽き果てた生徒を演出して、ここでゆっくりしているよ」
「何がなんでも動かないつもりなんだね?」
「そこはカトレアがちゃんと守ってくれるのだろう? 自分で言ってたじゃないか。守るためにここにいるって」
「ズルいよね。こんな時ばかり名前で呼んで」
「ほら、敵さんが来たぞ。雑談は終わりだ」
旗に残る生徒たちが視線を向けると、森からEクラスの生徒たちが出てきていた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
森から出てきたEクラス側では、余裕の雰囲気を醸し出しながら会話をしていた。
「な? 俺の言った通り5人しか残っていないだろ? しかもその内の1人は座り込んでるからほとんど役に立たないんじゃないか? 実質4人倒せば終わりだ。初の総員戦で全滅させて勝利なんて中々ないと思うぜ。ついでに倒した後に旗も壊そーぜ、俺たちが歴史に名を残すんだ」
「そうだな。10対4なんて相手にしてみれば地獄でしかないだろう。甚振る気はサラサラないからさっさと終わらせてやろう」
「旗の守りとかつまらない役割にされた時には嘆いたもんだが、こんな最高なステージが用意されているとはな。俺たちの運も中々捨てたもんじゃないな」
「それにしてもFクラスにしては頑張ったほうじゃないか? 俺たちをここまで追い詰めたんだからな。個人的には表彰してやりたいよ」
「表彰するとして何の賞にするんだ?」
「そりゃ、努力賞だろ。格下の癖によく頑張りましたって」
ケビンの予想通り敵は残り全員で攻めてきていた。余裕の現れかゆっくりと歩みを進めて近づいてきている。
「ほれ見ろよ。奴等揃いも揃って動きもしねぇ。敵が目の前にいるってのにな」
「こんだけの人数相手にビビってるんだろ? むしろ逃げ出さないだけマシじゃないか?」
会話しながらもどんどんと距離を詰めていき、ちょうど半分に差しかかろうかとした時だった。目の前のFクラスから魔法が飛んできた。
「ちっ! 最後の悪足掻きかよ」
次から次に飛びかかる魔法を軽く避けては、Eクラスの生徒たちが距離を詰めていく。
「ったりーな。さっさと接近して終わらせるぞ」
その言葉と同時に駆け出そうとした生徒へ何処からか魔法が直撃して倒れ込む。
「なっ! 伏兵か!?」
「何処からだ!」
「後ろだ!」
Eクラスの生徒たちが振り向いた先には、確かに倒れていたはずの生徒たちが起き上がって魔法を放っていたのだった。
「くそっ!」
前から後ろからと魔法を撃たれて慌てる敵の生徒たち。いきなりのことで上手く対処できずに倒れ込む生徒が増えてきた。
「焦るな! 冷静に対処すれば避けれるはずだ」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
一方Fクラスの自陣では、相も変わらずのんびりとしているケビンがカトレアへ話しかけていた。
「そろそろだな。カトレア、残った敵を始末できるか?」
「んーできなくはないかな? 疲れるけど」
「どうせ最後なんだ、疲れるくらいどうってことはないだろう?」
「えぇ……動いてない人には言われたくないなぁ」
「頭は動かしてるぞ。作戦立案してただろ? 頭を使うのも結構疲れるんだぞ」
「むぅ……」
そう言って頬を膨らませてケビンを見下ろすその仕草は、中々可愛いものがあるのだった。
「ということで、残りの奴の始末は任せた。さすがに魔法だけだと倒せないしな。他のやつも牽制の魔法はもう撃たなくていいぞ。接近戦の方が得意だろ? だいぶ数は減らせたし、あとは袋叩きにしてきてくれ。魔法は奇襲組に任せればいいから」
そして旗の周りにいた4人の生徒たちは一気に駆け出した。最後のひと仕事と言わんばかりの勢いで。
その勢いに押されてEクラスの生徒たちは1人、また1人とやられていった。目の前の敵に意識を向けると、死角から魔法が飛んできて為す術なく倒れていくのだった。
最後の1人が倒れると、誰とはなしに勝鬨を上げた。
「勝ったぞー!」
こうしてFクラスがEクラスを打ち負かすという前代未聞の出来事が起こってしまい、その日のうちに学院中へ広まるのだった。
終始動かなかった、最初から諦めているやる気のない生徒がいたという話とともに……
「ケビン君、終わったよ」
「楽勝だったろ?」
「そうだね。思ってたより強くなかったよ」
「それにしても随分とフレンドリーに喋ってたな。人見知りは何処へいった?」
「何処にも行かないよ? あれはアドレナリンが出てたんだよ」
「そういうことにしといてやろう」
カトレアへそう答えるとケビンは次の行動を考え始める。ここに来ていたグループは併せて20名いた。つまり旗を守っているのは残りの10名ということになる。こちらに来るのを待つかそれとも攻めに行くかで、ケビンは他の生徒たちの意見を聞くことにした。
「なぁ、みんなに聞きたいんだが、ここまできてしまったら旗を壊して勝つのと、生徒を全滅させて勝つのではどっちがいいと思う? あえて自分たちで自陣の旗を壊して負けるという手もあるが」
「そうだねぇ……ここまできたからには負けるのはナシで」
カトレアが答えると、他の生徒たちから次々と意見が出る。
「僕は全滅させてみたいかな。全滅で勝つなんてあまりないんじゃないかな」
「私はどっちでもいいかな。負けるのは嫌」
「俺は旗をサクッと壊してみたいかな」
「私は全滅させて旗には手をつけずに勝ってみたい」
「私はここからあえて移動せずに自陣のエリアで全滅を狙ってみたい。攻めてないのに勝っちゃったって感じで」
「僕もここにいて守ってただけなのに、相手が勝手に全滅して勝っちゃいましたって感じを演出してみたい」
「じゃあ、とりあえずは全滅の方向性でいくとして、問題は攻めて勝つか守ったまま勝つかの2択だな。そろそろ相手さんもおかしいのに気づくはずだから、何人かは此方に来るかもしれない。全員で来てくれるのが1番手っ取り早くて済むんだが」
「素直に攻めてきてくれるかな? 数人で来られたら人数差で攻めてこないかもよ?」
「それならそれで構わない。引き返して仲間を連れてくるだろうからな。全員で来た所で一網打尽だ。今のところ此方を見下している様だから攻めてこないって線はないだろうな」
「じゃあ、迎え撃って全滅作戦が妥当じゃない?」
「そうね。それしかないわね」
「僕もそれで賛成かな。旗を壊すのは次の機会にでもしようよ。もっと実力を付けてからとか」
「そうだな。今回で最後ってわけでもないし、次回に期待だな」
みんなの意見が纏まりだしたところで、ケビンは作戦を伝える。
「次の作戦は騙し討ちだ。俺たちが全員ピンピンした状態でここにいたらいくら相手でも訝しむ。だから次はそこら辺に転がっている敵を使う。敵の傍らに倒れてれば、既にやられた奴だと勘違いするだろう。そしてここに残って旗を守ってる人数を減らしておく。そうすることで攻めてきた奴らに自分たちだけで勝てるとわざと思わせるんだ」
「それで罠にかかった敵を挟撃するのね」
「そうだ。目の前の敵に集中してるから背後からの攻撃には弱い。『今だっ!』なんてわかり切った合図は出さないから、だいたい敵が森と旗の半分位に行きついた時点で各自の判断によって背後からの攻撃開始だ。距離があるから魔法の得意な奴が奇襲してくれ。くれぐれも詠唱以外で喋るなよ、気づかれたら奇襲の意味がなくなってしまう」
「旗に残す人数はどうするの?」
「5人だな。恐らく敵はここに残っている生徒は、比較的強い奴だと思うだろう。旗を守ってることもあるしな。偵察隊が多分5人だ。半分は奇襲の線を考えて旗に残すだろう。だが、此方が残り5人だと思わせることで、旗の奴等を呼びに行かせ全員で攻め込む機会を与えるのさ」
「呼びに行かずそのまま攻めてきたら?」
「倒せばいい。どういう結果になっても残ってる奴等には攻める以外の手が取れないんだ」
「どうして?」
「格下相手にビビってるなんて、あいつらのプライドが許さないだろ。だから異常事態でも攻めるしかない」
「なるほどぉ、相手の心理を逆手に取った作戦ってわけね」
「ボチボチ作戦行動に移ってくれ。そろそろ相手さんが偵察に来るぞ。奇襲組はなるべく森に近い方に陣取ってくれよ。あと、念の為に寝転がる前に転がってる敵にトドメを刺しておいてくれ。ギリギリ意識を失わず起きてたら面倒だからな」
「動けない敵にトドメを刺すなんて鬼畜ね」
「体力がないだけで意識が残ってたら面倒だろ。『罠だー!』なんて叫ばれてもみろ、作戦が無意味になってしまう。それともここまできて負けたいのか?」
「それもそうね。ここで負けたら後悔しか残らないわね」
「じゃあ、作戦に移ってくれ。時間はもうないぞ」
ケビンの言葉を皮切りに、半数の生徒たちはトドメを刺しに向かって行った。ある程度森に近い所で生徒たちは寝転がっていく。
「ケビン君はどうするの? 流石にこの人数だと動かなきゃいけないんじゃないかな?」
「俺は精根尽き果てた生徒を演出して、ここでゆっくりしているよ」
「何がなんでも動かないつもりなんだね?」
「そこはカトレアがちゃんと守ってくれるのだろう? 自分で言ってたじゃないか。守るためにここにいるって」
「ズルいよね。こんな時ばかり名前で呼んで」
「ほら、敵さんが来たぞ。雑談は終わりだ」
旗に残る生徒たちが視線を向けると、森からEクラスの生徒たちが出てきていた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
森から出てきたEクラス側では、余裕の雰囲気を醸し出しながら会話をしていた。
「な? 俺の言った通り5人しか残っていないだろ? しかもその内の1人は座り込んでるからほとんど役に立たないんじゃないか? 実質4人倒せば終わりだ。初の総員戦で全滅させて勝利なんて中々ないと思うぜ。ついでに倒した後に旗も壊そーぜ、俺たちが歴史に名を残すんだ」
「そうだな。10対4なんて相手にしてみれば地獄でしかないだろう。甚振る気はサラサラないからさっさと終わらせてやろう」
「旗の守りとかつまらない役割にされた時には嘆いたもんだが、こんな最高なステージが用意されているとはな。俺たちの運も中々捨てたもんじゃないな」
「それにしてもFクラスにしては頑張ったほうじゃないか? 俺たちをここまで追い詰めたんだからな。個人的には表彰してやりたいよ」
「表彰するとして何の賞にするんだ?」
「そりゃ、努力賞だろ。格下の癖によく頑張りましたって」
ケビンの予想通り敵は残り全員で攻めてきていた。余裕の現れかゆっくりと歩みを進めて近づいてきている。
「ほれ見ろよ。奴等揃いも揃って動きもしねぇ。敵が目の前にいるってのにな」
「こんだけの人数相手にビビってるんだろ? むしろ逃げ出さないだけマシじゃないか?」
会話しながらもどんどんと距離を詰めていき、ちょうど半分に差しかかろうかとした時だった。目の前のFクラスから魔法が飛んできた。
「ちっ! 最後の悪足掻きかよ」
次から次に飛びかかる魔法を軽く避けては、Eクラスの生徒たちが距離を詰めていく。
「ったりーな。さっさと接近して終わらせるぞ」
その言葉と同時に駆け出そうとした生徒へ何処からか魔法が直撃して倒れ込む。
「なっ! 伏兵か!?」
「何処からだ!」
「後ろだ!」
Eクラスの生徒たちが振り向いた先には、確かに倒れていたはずの生徒たちが起き上がって魔法を放っていたのだった。
「くそっ!」
前から後ろからと魔法を撃たれて慌てる敵の生徒たち。いきなりのことで上手く対処できずに倒れ込む生徒が増えてきた。
「焦るな! 冷静に対処すれば避けれるはずだ」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
一方Fクラスの自陣では、相も変わらずのんびりとしているケビンがカトレアへ話しかけていた。
「そろそろだな。カトレア、残った敵を始末できるか?」
「んーできなくはないかな? 疲れるけど」
「どうせ最後なんだ、疲れるくらいどうってことはないだろう?」
「えぇ……動いてない人には言われたくないなぁ」
「頭は動かしてるぞ。作戦立案してただろ? 頭を使うのも結構疲れるんだぞ」
「むぅ……」
そう言って頬を膨らませてケビンを見下ろすその仕草は、中々可愛いものがあるのだった。
「ということで、残りの奴の始末は任せた。さすがに魔法だけだと倒せないしな。他のやつも牽制の魔法はもう撃たなくていいぞ。接近戦の方が得意だろ? だいぶ数は減らせたし、あとは袋叩きにしてきてくれ。魔法は奇襲組に任せればいいから」
そして旗の周りにいた4人の生徒たちは一気に駆け出した。最後のひと仕事と言わんばかりの勢いで。
その勢いに押されてEクラスの生徒たちは1人、また1人とやられていった。目の前の敵に意識を向けると、死角から魔法が飛んできて為す術なく倒れていくのだった。
最後の1人が倒れると、誰とはなしに勝鬨を上げた。
「勝ったぞー!」
こうしてFクラスがEクラスを打ち負かすという前代未聞の出来事が起こってしまい、その日のうちに学院中へ広まるのだった。
終始動かなかった、最初から諦めているやる気のない生徒がいたという話とともに……
3
お気に入りに追加
5,261
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
二度目の異世界に来たのは最強の騎士〜吸血鬼の俺はこの世界で眷族(ハーレム)を増やす〜
北条氏成
ファンタジー
一度目の世界を救って、二度目の異世界にやってきた主人公は全能力を引き継いで吸血鬼へと転生した。
この物語は魔王によって人間との混血のハーフと呼ばれる者達が能力を失った世界で、最強種の吸血鬼が眷族を増やす少しエッチな小説です。
※物語上、日常で消費する魔力の補給が必要になる為、『魔力の補給(少しエッチな)』話を挟みます。嫌な方は飛ばしても問題はないかと思いますので更新をお待ち下さい。※
カクヨムで3日で修正という無理難題を突き付けられたので、今後は切り替えてこちらで投稿していきます!カクヨムで読んで頂いてくれていた読者の方々には大変申し訳ありません!!
*毎日投稿実施中!投稿時間は夜11時~12時頃です。*
※本作は眷族の儀式と魔力の補給というストーリー上で不可欠な要素が発生します。性描写が苦手な方は注意(魔力の補給が含まれます)を読まないで下さい。また、ギリギリを攻めている為、BAN対策で必然的に同じ描写が多くなります。描写が単調だよ? 足りないよ?という場合は想像力で補って下さい。できる限り毎日更新する為、話数を切って千文字程度で更新します。※
表紙はAIで作成しました。ヒロインのリアラのイメージです。ちょっと過激な感じなので、運営から言われたら消します!
金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!
夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!!
国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。
幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。
彼はもう限界だったのだ。
「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」
そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。
その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。
その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。
かのように思われた。
「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」
勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。
本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!!
基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。
異世界版の光源氏のようなストーリーです!
……やっぱりちょっと違います笑
また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)
死んだら男女比1:99の異世界に来ていた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?
わんた
ファンタジー
DVの父から母を守って死ぬと、異世界の住民であるイオディプスの体に乗り移って目覚めた。
ここは、男女比率が1対99に偏っている世界だ。
しかもスキルという特殊能力も存在し、イオディプスは最高ランクSSのスキルブースターをもっている。
他人が持っているスキルの効果を上昇させる効果があり、ブースト対象との仲が良ければ上昇率は高まるうえに、スキルが別物に進化することもある。
本来であれば上位貴族の夫(種馬)として過ごせるほどの能力を持っているのだが、当の本人は自らの価値に気づいていない。
贅沢な暮らしなんてどうでもよく、近くにいる女性を幸せにしたいと願っているのだ。
そんな隙だらけの男を、知り合った女性は見逃さない。
家で監禁しようとする危険な女性や子作りにしか興味のない女性などと、表面上は穏やかな生活をしつつ、一緒に冒険者として活躍する日々が始まった。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる