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第2章 王立フェブリア学院 ~ 1年生編 ~
第49話 半年後①
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あれから半年の月日が経った。相変わらずカトレアは俺以外とは絡む気がないらしい。他の生徒から話しかけられれば返答するのだが、自分から行くことはない。
「みんなぁ、席についてぇ」
他にも変わったことと言えばジュディさんが喋り方を変えたぐらいだ。以前の喋りだと生徒との間に距離感があったが、元々の喋り方に戻すと生徒から色々とわからないことを質問されるようになったらしく、喋り方に対するアドバイスをした俺にお礼を言ってきた。
「クラス対抗の闘技大会があるからその説明をしたいと思います」
この時期にやるとは体育祭みたいなものか? 面倒くさそうだな。
「闘技大会は学年ごとに行われていてクラス総当たり戦となります。ちなみに代表戦と全員参加の総員戦があります。代表戦は5人の代表を決めて闘技場で対戦するもので、総員戦は闘技場じゃ狭いので王都外にある野戦場で行います」
マジかよ。総員戦があるならサボれないじゃないか。当日になって腹痛とか起きないかな。
「ちなみにこれでEクラスより成績がいいと、クラスごとワンランクアップになります。逆にEクラスの人たちは私たちよりもいい成績を残さないと、ランクダウンすることになります。つまり、自クラスより下位クラスがあると、下位よりもいい成績を残さないといけないのです。もし優勝することがあったら私たちはSクラスになりますよ。夢のある話ですね」
夢はあるが現実はそうはいかないだろ。現状FクラスがSクラスに勝てるわけがない。せいぜいEクラス打倒に向けて頑張るしかないだろ。
「では、代表戦の選手から決めたいと思います。立候補する人はいますか?(チラッ)」
そこで俺をチラッと見るな。面倒くさそうな上に目立ちたくないんだよ。チラ見したところで立候補なんてしないぞ。
「う~ん、(チラッ)やはり立候補してくれる人はいませんねぇ。それでは推薦形式にしましょう」
だからチラ見するなというに。推薦するにしても名前をあまり覚えてないからなぁ、どうするか……? 名前は知らなくとも顔見知りぐらいには顔を覚えたんだが。
「推薦でもダメですか……では投票形式にしましょう。今から紙を配りますのでそれに推薦する人の名前を書いてください」
さてさて、誰の名前を書くか……面倒くさいしカトレアでいいか。というかカトレアしか思いつかない。そこそこできるやつだから問題ないだろう。
「みなさん書きましたか? では書けた人からこの箱の中に二つ折りにして入れてくださいね」
その箱はいつ用意した? もしかして最初からこれが狙いか? だが残念なことに俺に投票する奴はいないぞ。
なんせこの半年間はできない子アピールをしまくったからな。【生命隠蔽】を使ってまで影の薄さに磨きをかけてサボれるようにもなったし。
「それでは開票しますね。まず始めは誰かな?」
ジュディさんは箱の中に手を突っ込みながら面白そうにガサゴソ選んでる。事情を知らない奴が見ると最早クジ引きだな。
「ジャジャン!」
そしてジュディさんは1枚の紙を取り出した。それにしても効果音はいらないと思うぞ。何気に楽しんでないか?
「1人目はサイモン君です!」
誰だそいつ?
みんなの視線が集まっている方を見ると、多分あいつが“サイモン君”なのだろう。あぁ、見覚えがあるな……
武術実技の時にやたら先頭で走ってた奴だ。無難じゃないか。みんなもちゃんと考えているようだ。これで俺が選ばれることは皆無に等しいな。
「次は誰かなぁ?」
またガサゴソしだしたな。サイモンが選ばれたってことは武術や魔法の得意な奴の名前があがっていくだろう。
「ジャジャン! あら、またサイモン君ね。次行こ、次……」
おい、せっかく選ばれているのに見当外れみたいな雰囲気出すなよ。サイモンが可哀想だろ。
「次はぁ……マイク君です!」
みんなの視線の先には魔法実技で頑張ってた奴がいた。あいつが“マイク君”か……これで男子生徒の名前を2人覚えられたな。
「続きましてぇ……ジャン! これもマイク君です」
その後もサイモンとマイクの票が続いていくが、他の名前が出てこないことでジュディさんも段々テンションが落ちているようだ。
「代表戦は5人だから、あと3人違う名前が入ってないと困るんだけどなぁ……」
そりゃ困るだろうよ。その場合はサイモンとマイク抜きの投票にすればいいだろ。
「おっ、やっと違う名前が出た! マルシアさんです。ここにきて女の子が選ばれましたね!」
視線の先を追うだけで誰なのかわかるのがありがたいな。マルシアもマイクと同じ魔法タイプのやつだな。しかし次あたり武術タイプの名前が出ないとバランスが悪くなるな。
その後は先に選ばれた3人の名前がずっと続いていき、俺の書いたカトレアはまだ引かれていないようだ。
「残りはあと2枚ですか。あとのメンバーを決めるためにはもう1度投票するしかないようですね。次は……おっと、カトレアさんですね! これで4人決まりました」
おっ、やっと俺の書いた投票用紙が引かれたか。あとは再度投票して最後の1人を決めるだけだな。
「ケビン君、私の名前を書いたでしょ?」
カトレアがジト目でこちらを睨んでくる。
「お前しか名前が思いつかなかったんだ」
「そう。それなら仕方ないよね?」
仕方ないよな。知ってる名前がカトレアだったんだから。それしか思いつかなかったんだ。
「では、ラストを飾る投票用紙には誰の名前が書かれているのでしょうか!」
サイモンかマイクかマルシアのどれかだろう。見るまでもないな。
「ドゥルルルルル……」
最後の1枚とあってかノリノリになってきたジュディさんがドラムロールをやっている……テンション高いな。
「――ジャジャン! おぉっ!! パンパカパーン! ラストを飾ったのはケビン君です!」
何故だ!? 誰が書いた! というか今まで以上のテンションだな!
「仕方ないよね?」
お前かぁ! ドヤ顔しやがって確信犯か!
「これで無事に代表戦のメンバーが決まりました。先生はひと安心です。あとは総員戦の説明に移る前に一旦休憩とします」
……解せぬ。
「みんなぁ、席についてぇ」
他にも変わったことと言えばジュディさんが喋り方を変えたぐらいだ。以前の喋りだと生徒との間に距離感があったが、元々の喋り方に戻すと生徒から色々とわからないことを質問されるようになったらしく、喋り方に対するアドバイスをした俺にお礼を言ってきた。
「クラス対抗の闘技大会があるからその説明をしたいと思います」
この時期にやるとは体育祭みたいなものか? 面倒くさそうだな。
「闘技大会は学年ごとに行われていてクラス総当たり戦となります。ちなみに代表戦と全員参加の総員戦があります。代表戦は5人の代表を決めて闘技場で対戦するもので、総員戦は闘技場じゃ狭いので王都外にある野戦場で行います」
マジかよ。総員戦があるならサボれないじゃないか。当日になって腹痛とか起きないかな。
「ちなみにこれでEクラスより成績がいいと、クラスごとワンランクアップになります。逆にEクラスの人たちは私たちよりもいい成績を残さないと、ランクダウンすることになります。つまり、自クラスより下位クラスがあると、下位よりもいい成績を残さないといけないのです。もし優勝することがあったら私たちはSクラスになりますよ。夢のある話ですね」
夢はあるが現実はそうはいかないだろ。現状FクラスがSクラスに勝てるわけがない。せいぜいEクラス打倒に向けて頑張るしかないだろ。
「では、代表戦の選手から決めたいと思います。立候補する人はいますか?(チラッ)」
そこで俺をチラッと見るな。面倒くさそうな上に目立ちたくないんだよ。チラ見したところで立候補なんてしないぞ。
「う~ん、(チラッ)やはり立候補してくれる人はいませんねぇ。それでは推薦形式にしましょう」
だからチラ見するなというに。推薦するにしても名前をあまり覚えてないからなぁ、どうするか……? 名前は知らなくとも顔見知りぐらいには顔を覚えたんだが。
「推薦でもダメですか……では投票形式にしましょう。今から紙を配りますのでそれに推薦する人の名前を書いてください」
さてさて、誰の名前を書くか……面倒くさいしカトレアでいいか。というかカトレアしか思いつかない。そこそこできるやつだから問題ないだろう。
「みなさん書きましたか? では書けた人からこの箱の中に二つ折りにして入れてくださいね」
その箱はいつ用意した? もしかして最初からこれが狙いか? だが残念なことに俺に投票する奴はいないぞ。
なんせこの半年間はできない子アピールをしまくったからな。【生命隠蔽】を使ってまで影の薄さに磨きをかけてサボれるようにもなったし。
「それでは開票しますね。まず始めは誰かな?」
ジュディさんは箱の中に手を突っ込みながら面白そうにガサゴソ選んでる。事情を知らない奴が見ると最早クジ引きだな。
「ジャジャン!」
そしてジュディさんは1枚の紙を取り出した。それにしても効果音はいらないと思うぞ。何気に楽しんでないか?
「1人目はサイモン君です!」
誰だそいつ?
みんなの視線が集まっている方を見ると、多分あいつが“サイモン君”なのだろう。あぁ、見覚えがあるな……
武術実技の時にやたら先頭で走ってた奴だ。無難じゃないか。みんなもちゃんと考えているようだ。これで俺が選ばれることは皆無に等しいな。
「次は誰かなぁ?」
またガサゴソしだしたな。サイモンが選ばれたってことは武術や魔法の得意な奴の名前があがっていくだろう。
「ジャジャン! あら、またサイモン君ね。次行こ、次……」
おい、せっかく選ばれているのに見当外れみたいな雰囲気出すなよ。サイモンが可哀想だろ。
「次はぁ……マイク君です!」
みんなの視線の先には魔法実技で頑張ってた奴がいた。あいつが“マイク君”か……これで男子生徒の名前を2人覚えられたな。
「続きましてぇ……ジャン! これもマイク君です」
その後もサイモンとマイクの票が続いていくが、他の名前が出てこないことでジュディさんも段々テンションが落ちているようだ。
「代表戦は5人だから、あと3人違う名前が入ってないと困るんだけどなぁ……」
そりゃ困るだろうよ。その場合はサイモンとマイク抜きの投票にすればいいだろ。
「おっ、やっと違う名前が出た! マルシアさんです。ここにきて女の子が選ばれましたね!」
視線の先を追うだけで誰なのかわかるのがありがたいな。マルシアもマイクと同じ魔法タイプのやつだな。しかし次あたり武術タイプの名前が出ないとバランスが悪くなるな。
その後は先に選ばれた3人の名前がずっと続いていき、俺の書いたカトレアはまだ引かれていないようだ。
「残りはあと2枚ですか。あとのメンバーを決めるためにはもう1度投票するしかないようですね。次は……おっと、カトレアさんですね! これで4人決まりました」
おっ、やっと俺の書いた投票用紙が引かれたか。あとは再度投票して最後の1人を決めるだけだな。
「ケビン君、私の名前を書いたでしょ?」
カトレアがジト目でこちらを睨んでくる。
「お前しか名前が思いつかなかったんだ」
「そう。それなら仕方ないよね?」
仕方ないよな。知ってる名前がカトレアだったんだから。それしか思いつかなかったんだ。
「では、ラストを飾る投票用紙には誰の名前が書かれているのでしょうか!」
サイモンかマイクかマルシアのどれかだろう。見るまでもないな。
「ドゥルルルルル……」
最後の1枚とあってかノリノリになってきたジュディさんがドラムロールをやっている……テンション高いな。
「――ジャジャン! おぉっ!! パンパカパーン! ラストを飾ったのはケビン君です!」
何故だ!? 誰が書いた! というか今まで以上のテンションだな!
「仕方ないよね?」
お前かぁ! ドヤ顔しやがって確信犯か!
「これで無事に代表戦のメンバーが決まりました。先生はひと安心です。あとは総員戦の説明に移る前に一旦休憩とします」
……解せぬ。
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