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第1章 異世界転生
第8話 初めてのお泊まり♡
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「それじゃあ、最後にこれを受け取ってくれるかな?」
「鍵でも作ったの?」
健がそう言ってポケットから取り出したのは何の変哲もないシルバーリングで、【創造】を使っていた時に予め作っておいたものだった。
「今はまだスキルに慣れてなくてこれが精一杯だけど……受け取って欲しい。そして、こんな俺だけど結婚してくれないか?」
「――ッ! はいっ、私を健のお嫁さんにしてください!」
そう言ったソフィーリアの顔からは、涙がポロポロと流れだしていた。
「あれ、おかしいわ? 嬉しいはずなのに涙が止まらないの」
健はソフィーリアの涙を指ですくいつつ、優しく語りかける。
「わかってるさ。たとえ一時的に離れ離れになったとしても、心はいつでも一緒だ。転生してもソフィの事は絶対に忘れない。だから待っていて欲しい。また逢いに来るまで……」
「グスッ……無理だよぉ、逢いたくなったら我慢できなくて、絶対に逢いに行くと思うもん。ずっとは待てないもん」
ソフィーリアが急に子供っぽい喋り方になると、ギャップが凄すぎて健はドキッとしてしまう。
「じゃあ、逢いに来てくれるか? 神が下界に降りるなんてやっちゃいけないと思っていたから、ここに逢いに来るつもりだったんだ」
「確かに下界に干渉するのは禁止されてはいるけど、降りること自体は禁止されていないんだよ。神様だって気晴らしが必要だから、バカンスという目的で結構降りてたりするよ? 人間社会に溶け込んでいるから、神様だとは誰も気付かないけど」
そうか、神様だって気晴らしは必要だよな。最初の神様なんかは休みを作ってゴロゴロしているぐらいだし。
「そういうことなら、下界で逢っても大丈夫そうだな」
「ちなみに、健は転生先に希望とかあったりする? 王族がいいとか?」
んー……転生先の希望かぁ。やっぱり、すぐ詰むような転生先は嫌だな。かと言って、権謀術数が蠢く王族に生まれるのは面倒くさい。そうだな、のんびりマイペースに生きられる転生先がベストだな。
「ソフィに任せるよ。すぐに人生詰むような転生先とか、王族とかじゃなければ、割かしなんとかやっていけそうだし」
「わかったわ。私の方でいい転生先を見つけておくわね」
とりあえず転生前に話すべきことは終わったかな。人生初のプロポーズもちゃんと出来た上に受け入れてもらえたし。
あとはいつ転生するか決めるくらいだけど、すぐにでも転生しなきゃいけないんだろうか? ここまでのんびりしていたら急がなくてもよさそうだけど、でも念の為に一応確認はしておくか。
「転生ってもうしなきゃならない感じか?」
「そんなことはないわよ。転生先も決めてないし、まだ何かやり残したことでもあるの?」
「時間的に余裕があるなら、今日はもう寝ようかなと思ってただけなんだが。せっかく新居を構えたのに、使わず仕舞いでは残念な気がしてな」
「それなら、今日はこのまま泊まっていくといいわ。私もまだ健と一緒にいたいし。……あと、新婚さんだし……」
最後の方はソフィーリアの声が尻すぼみになって聴き取りにくかったのだが、顔を赤らめている感じを見た健は、だいたいのことを察してしまうのだった。
「じゃあ今日はもう仕事を終わりにして、一緒に寝ようか?」
「……うん」
2人で手を繋ぎながら寝室へ向かうと、そのままベッドの上へ腰掛ける。
「……あのね、……その……初めてだから、……や……優しく……してね」
ソフィーリアが上目遣いでモジモジとしながらそう言うと、健としては我慢の限界がくるのだった。
いつもは凛々しい感じの女神なのに、こういう時にしおらしくしてくるとギャップのせいで破壊力があり過ぎる。
俺は優しく唇を重ね、ソフィをそっと抱き寄せる。
「全身全霊をもってして、優しくするよ。俺の愛しい奥さん」
「~~っ!!」
そう耳元で囁いた健は、再び唇を重ねるのだった。
「ぁ……」
健がたわわに実った果実に手を這わせて緊張を解していくと、少しずつ慣らしながらそっと服に手をかけて脱がしていき、ソフィーリアの一糸まとわぬ姿に見蕩れてしまう。
「綺麗だよ。ずっと眺めていたいくらいだ」
「私の服だけ脱がしてズルい。あなたも脱いで?」
そして2人で生まれたての姿になると、健はそっとベッドへ押し倒し体中にキスの嵐を巻き起こす。
「痛かったら言ってくれ。できる限り優しくするから」
そう言って、2人は体を重ね合わせるのだった。
「んっ!」
ソフィーリアが痛みを堪える顔を見てしまい、健の動きが止まってしまう。
「大丈夫だよ。あなたの優しさが伝わってくるから、気にしないで続けて?」
ソフィーリアに余裕なんてないはずなのに、健を気遣う言葉の中には優しさで溢れていた。
「愛してるよ、ソフィ」
「私もよ、健」
少しでも気が紛れるように健はキスをしながら、ソフィーリアが落ち着くのを待っていた。
「もう大丈夫みたいだから、あなたの好きに動いていいわ」
「平気か?」
「えぇ、あなたの飛びっきりの優しさで包み込んでもらえたから、もう痛くはないわ」
ソフィーリアの言質が取れたら健は快楽に溺れて、ソフィーリアにも快感を味あわせていくのである。
「あっ……んっ……」
健が徐々にスピードを上げていき、2人の上気した体が火照っていく。そして、一気にラストスパートを掛けて思いの丈をぶつけると、2人は同時に果てたようであった。
「――っ!!」
ソフィーリアがうっすらと目を開けて、健を見つめながら囁いてくる。
「愛してるわ、健」
「俺も愛してるよ、ソフィ」
それから何度も2人は体を重ね合わせるのであった。
「鍵でも作ったの?」
健がそう言ってポケットから取り出したのは何の変哲もないシルバーリングで、【創造】を使っていた時に予め作っておいたものだった。
「今はまだスキルに慣れてなくてこれが精一杯だけど……受け取って欲しい。そして、こんな俺だけど結婚してくれないか?」
「――ッ! はいっ、私を健のお嫁さんにしてください!」
そう言ったソフィーリアの顔からは、涙がポロポロと流れだしていた。
「あれ、おかしいわ? 嬉しいはずなのに涙が止まらないの」
健はソフィーリアの涙を指ですくいつつ、優しく語りかける。
「わかってるさ。たとえ一時的に離れ離れになったとしても、心はいつでも一緒だ。転生してもソフィの事は絶対に忘れない。だから待っていて欲しい。また逢いに来るまで……」
「グスッ……無理だよぉ、逢いたくなったら我慢できなくて、絶対に逢いに行くと思うもん。ずっとは待てないもん」
ソフィーリアが急に子供っぽい喋り方になると、ギャップが凄すぎて健はドキッとしてしまう。
「じゃあ、逢いに来てくれるか? 神が下界に降りるなんてやっちゃいけないと思っていたから、ここに逢いに来るつもりだったんだ」
「確かに下界に干渉するのは禁止されてはいるけど、降りること自体は禁止されていないんだよ。神様だって気晴らしが必要だから、バカンスという目的で結構降りてたりするよ? 人間社会に溶け込んでいるから、神様だとは誰も気付かないけど」
そうか、神様だって気晴らしは必要だよな。最初の神様なんかは休みを作ってゴロゴロしているぐらいだし。
「そういうことなら、下界で逢っても大丈夫そうだな」
「ちなみに、健は転生先に希望とかあったりする? 王族がいいとか?」
んー……転生先の希望かぁ。やっぱり、すぐ詰むような転生先は嫌だな。かと言って、権謀術数が蠢く王族に生まれるのは面倒くさい。そうだな、のんびりマイペースに生きられる転生先がベストだな。
「ソフィに任せるよ。すぐに人生詰むような転生先とか、王族とかじゃなければ、割かしなんとかやっていけそうだし」
「わかったわ。私の方でいい転生先を見つけておくわね」
とりあえず転生前に話すべきことは終わったかな。人生初のプロポーズもちゃんと出来た上に受け入れてもらえたし。
あとはいつ転生するか決めるくらいだけど、すぐにでも転生しなきゃいけないんだろうか? ここまでのんびりしていたら急がなくてもよさそうだけど、でも念の為に一応確認はしておくか。
「転生ってもうしなきゃならない感じか?」
「そんなことはないわよ。転生先も決めてないし、まだ何かやり残したことでもあるの?」
「時間的に余裕があるなら、今日はもう寝ようかなと思ってただけなんだが。せっかく新居を構えたのに、使わず仕舞いでは残念な気がしてな」
「それなら、今日はこのまま泊まっていくといいわ。私もまだ健と一緒にいたいし。……あと、新婚さんだし……」
最後の方はソフィーリアの声が尻すぼみになって聴き取りにくかったのだが、顔を赤らめている感じを見た健は、だいたいのことを察してしまうのだった。
「じゃあ今日はもう仕事を終わりにして、一緒に寝ようか?」
「……うん」
2人で手を繋ぎながら寝室へ向かうと、そのままベッドの上へ腰掛ける。
「……あのね、……その……初めてだから、……や……優しく……してね」
ソフィーリアが上目遣いでモジモジとしながらそう言うと、健としては我慢の限界がくるのだった。
いつもは凛々しい感じの女神なのに、こういう時にしおらしくしてくるとギャップのせいで破壊力があり過ぎる。
俺は優しく唇を重ね、ソフィをそっと抱き寄せる。
「全身全霊をもってして、優しくするよ。俺の愛しい奥さん」
「~~っ!!」
そう耳元で囁いた健は、再び唇を重ねるのだった。
「ぁ……」
健がたわわに実った果実に手を這わせて緊張を解していくと、少しずつ慣らしながらそっと服に手をかけて脱がしていき、ソフィーリアの一糸まとわぬ姿に見蕩れてしまう。
「綺麗だよ。ずっと眺めていたいくらいだ」
「私の服だけ脱がしてズルい。あなたも脱いで?」
そして2人で生まれたての姿になると、健はそっとベッドへ押し倒し体中にキスの嵐を巻き起こす。
「痛かったら言ってくれ。できる限り優しくするから」
そう言って、2人は体を重ね合わせるのだった。
「んっ!」
ソフィーリアが痛みを堪える顔を見てしまい、健の動きが止まってしまう。
「大丈夫だよ。あなたの優しさが伝わってくるから、気にしないで続けて?」
ソフィーリアに余裕なんてないはずなのに、健を気遣う言葉の中には優しさで溢れていた。
「愛してるよ、ソフィ」
「私もよ、健」
少しでも気が紛れるように健はキスをしながら、ソフィーリアが落ち着くのを待っていた。
「もう大丈夫みたいだから、あなたの好きに動いていいわ」
「平気か?」
「えぇ、あなたの飛びっきりの優しさで包み込んでもらえたから、もう痛くはないわ」
ソフィーリアの言質が取れたら健は快楽に溺れて、ソフィーリアにも快感を味あわせていくのである。
「あっ……んっ……」
健が徐々にスピードを上げていき、2人の上気した体が火照っていく。そして、一気にラストスパートを掛けて思いの丈をぶつけると、2人は同時に果てたようであった。
「――っ!!」
ソフィーリアがうっすらと目を開けて、健を見つめながら囁いてくる。
「愛してるわ、健」
「俺も愛してるよ、ソフィ」
それから何度も2人は体を重ね合わせるのであった。
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