9 / 36
第一章 妖精姫と呪いの屋敷
第五話 屋敷へ
しおりを挟む
旧タルシア男爵家の屋敷は、騎士団宿舎からほど近い、貴族街の外れに位置していた。
その屋敷は、白を基調に建てられた綺麗な館だった。
全体的に女性らしい装飾がされているのは、ティーナ嬢の趣味だったのかもしれない。
けれど人がいなくなって久しい館は、ところどころが酷く荒れている。とくに庭は荒れ果てて、放置された花々が茶色くしおれていた。
かつてここで妖精たちが舞い踊っていた面影は、微塵もない。
「……妖精の姿がない」
屋敷の庭へ足を踏み入れるなり、ルードは険しい顔で呟いた
「ティーナさんがいなくなったからでは?」
「とはいえ、一羽もいないのは不自然だ」
そこで言葉を切り、ルードは睨めつけるように館を見た。
「本来、妖精は長距離を移動できない。ティーナのように彼らの好む魔力を与えられる存在が連れてくるなら別だが。
……だから、領地から連れてきた妖精は、彼女なしではここから動けないはずなんだ」
……妖精の消えた館。そう思って館を見直すと、忌まわしさが増幅して見える。
ふと、視界の端に何かが映った気がして、視線を上げる。
「ひッ……!」
館の二階、奥の部屋に。女が、いた。
金色の髪を振り乱し、窓ガラスを叩きながらこちらに向かって何やら叫んでいる。
手のひらがガラスを叩くたび、そこが赤黒く染まる。……血、なのだろうか。話に聞いたとおりの忌まわしい姿が、そこにはあった。
私の様子に気づいたルードが背中に庇ってくれる。
「何が見える?」
「金髪の、女の……人が。窓を、叩いてます。窓が、赤く……汚れて」
震える声で応えると、フッと女の姿が消えた。
ルードは静まり返った窓辺を睨みつける。
「行こう」
短く言うと、ルードは私に向かって手を差し伸べる。躊躇いつつ、私はその手を取った。
そうして私達は、呪われた館へと足を踏み入れた。
*****
玄関が、嫌な音をたてて開いた。
無人の館は、昼間でもなんだか薄暗い。そして埃っぽい、独特の匂いがする。
ルードが指をぱちんと鳴らすと、その指先から小さな炎が生まれて中を照らす。
「……こっちに何かある」
ルードはしばらく辺りを見回すと、そう言ってはぐれないようにと繋いだ私の手を引いた。足を進めるたびに床板がギイギイと嫌な音を立てる。
……たどり着いたのは大広間だった。広い天井にはきらびやかなシャンデリアがかかっていて、クロスのかかった丸テーブルが点在している。
部屋の隅にはワインの空き瓶が積まれ、酒樽もいくつか残されていた。
「ここでパーティでもやっていたんでしょうか」
「そうかもしれないな。ティーナ嬢は派手好きなところがあったらしいし、妖精もそういった宴会を好みやすい」
ルードはそう言うと、しばらく視線をさ迷わせた後、広間の床に目を止めた。しゃがみこんで指先で床をなぞり、そこについた何かを見つめている。
……キラキラした、細かい粉だ。灯りを反射して七色に光っている。よく見ると床や、壁にも、その粉はあちらこちらに付着していた。
綺麗、なのだけど。
……その輝きを見ていると、言いようもない不安に襲われた。
「……これは、この量は。まさか」
それを見つめるルードが発したのは、今まで聞いたことのない、驚きと怒りの入り混じった声だった。声をかけようとした、そのとき
バン、と
突然頭上から、大きな音がして息を呑んだ。
ルードは立ち上がり、厳しい顔で天井をにらみつけた。
「……呼ばれてる。行こう」
「……は、はい」
連れ立って、広間を出る。そこに広がっていた光景に、驚きで息を呑んだ。
広間から続く廊下の床に、点々と赤黒い液体が落ちた跡が落ちている。
「さっきまで、こんなのなかったのに……」
それは乾きかけの血の跡のように見えた。それを踏まないように気をつけながら辿っていく。その跡は、二階への階段を経て、その奥の部屋へと続いていた。
……おそらく、この部屋が、女の霊が目撃された場所なのだろう。
ルードは真っ直ぐその部屋の前に向かう。そして、その扉を開けた。
――私の目の前で、真っ白な足が揺れていた。
……それは天井からぶら下がっている。そして風もないのにわずかに揺れていた。……まるで先程まで動いていた名残のように。
見たくない。そう思っているのに視線が逸らせない。それどころか、勝手にその足の、上を辿ってしまう。
少し乱れた、美しいフリルのついたドレス。爪に薄紅の塗られた、だらりと垂れた両手。
首元には真珠の首飾りが飾られており、そしてその首は天井から伸びた赤黒い紐のようなものにひっかかり、不自然に長く伸びてしまっていた。
長い金髪は褪せていて、青い瞳は濁っていたけれど。かつての美少女の面影は色濃かった。
私たちの前で、ティーナ・タルシアが首を吊っていた。
衝撃的な光景に体が凍りつく。呼吸がうまくできない。繋いだ左手に、力がこもった。
「……大丈夫。実体じゃない。……今度は俺も見えている」
ルードはそう囁いて、手を握り返してくれる。そのまま、眼前に揺れる彼女へと声をかけた。
「君はどうしてここに居る?」
ティーナは答えない。
「自分で命を絶ったのか?妖精達はどこへ行った」
『妖精』という単語に、力なく揺れるティーナの体がびくりと震えた。
『………さい』
「なんだ?」
『ご……め、なさい……ごめんなさい、ごめんなさい』
蚊の鳴くような、音だった。
吊られた少女は、繰り返し謝っていた。
『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい』
「何を謝る?」
『ゆるしてくれない。わたしじゃない。わたしはわるくない。わたしじゃないのに』
「騎士を殺したのは君か?」
『ちがう!!!!』
その質問にティーナは大きく反応し、否定をする。吊り下がった体がガタガタと揺れる。
顔を上げ、落ちくぼんだ瞳がこちらを捉える。大きく口を開け、金切り声を上げた。
キイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
空いた手で耳を防ぐ。脳髄に突き刺さるような酷い音だ。
ルードがダン!と床を踏み鳴らすと、途端に彼女の動きがピタリと止まった。
『……なんで』
その口が、まるで瀕死の魚のようにパクパクと動く。泣いているような、怒っているような、悲痛な声だった。
その声に呼応するように、部屋中のものが振動し始めた。棚から本がバラバラと落ち、宙を舞う。
バン!という音とともに、ティーナの背後の窓ガラスが赤黒く染まる。
……それは、無数の手のひらの跡だった。
サイズが普通の人間のものよりも極端に小さい。妖精のものだろう、と思い至る頃には、それが壁中を埋め尽していた。
『なんでなんでなんでなんでああああおまえがいるのなんでええええええてぃーなはこんなところにいるのになんでおまえはおまえはああああきたないものしかみえないくせにてぃーなはおおおおおおひめさまなのになんで』
絶叫が部屋に反響する。彼女の体は、再び激しく揺れ始めた。
そしてその目は涙を流しながら、私を見据えている、気がした。
「アリー!」
ルードは私を半身で庇うと、懐から小さな瓶を取り出し、蓋を外して投げつけた。
中から溢れた液体に触れると、暴れる体は酸に当たったように溶けて流れる。つんざくような悲鳴とともに、溶けた姿が少しずつ零れ落ちていく。
溶けていく彼女に、無数の手が絡みついた。その手は彼女の頭を、目を、首を憎々しげに引っ掻き、捕まえる。苦痛に身を捩るティーナは数秒の後に、身悶えながら溶けて、……消えた。
消える直前、白い手がこちらに伸ばされた、気がした。
「……消え、た?」
「聖水だ。一時的に無力化するけど、消え去ったわけじゃない」
部屋の中は静まり返っていて、部屋の中央に転がった聖水の瓶がなければ、先程までの光景は白昼夢だったのではないかと思うほどだ。
……いつのまにか奥の壁を覆っていた赤黒い跡も消えている。
恐怖と安堵でへたり込みそうになるも、ルードに支えてもらってなんとか留まった。
「さっきのは……」
「ティーナ嬢だ。死後、何らかの理由でこの場に留まっている。……どういうわけか、今回は俺にもはっきりと見えた」
「……あの姿は」
「ああ。……彼女は、病死なんかじゃない」
ティーナ、美しき妖精姫。……彼女の身に、一体何があったのだろう。
重苦しい沈黙の中。どこからか、白い小鳥が舞い降りてルードの肩に止まった。脚に小さい紙切れがくくりつけられている。
「ユルゲンスからの連絡だ」
ルードは素早く目を走らせと、形の良い眉を顰めて振り返った。
「タルシア男爵の意識が戻ったそうだ」
その屋敷は、白を基調に建てられた綺麗な館だった。
全体的に女性らしい装飾がされているのは、ティーナ嬢の趣味だったのかもしれない。
けれど人がいなくなって久しい館は、ところどころが酷く荒れている。とくに庭は荒れ果てて、放置された花々が茶色くしおれていた。
かつてここで妖精たちが舞い踊っていた面影は、微塵もない。
「……妖精の姿がない」
屋敷の庭へ足を踏み入れるなり、ルードは険しい顔で呟いた
「ティーナさんがいなくなったからでは?」
「とはいえ、一羽もいないのは不自然だ」
そこで言葉を切り、ルードは睨めつけるように館を見た。
「本来、妖精は長距離を移動できない。ティーナのように彼らの好む魔力を与えられる存在が連れてくるなら別だが。
……だから、領地から連れてきた妖精は、彼女なしではここから動けないはずなんだ」
……妖精の消えた館。そう思って館を見直すと、忌まわしさが増幅して見える。
ふと、視界の端に何かが映った気がして、視線を上げる。
「ひッ……!」
館の二階、奥の部屋に。女が、いた。
金色の髪を振り乱し、窓ガラスを叩きながらこちらに向かって何やら叫んでいる。
手のひらがガラスを叩くたび、そこが赤黒く染まる。……血、なのだろうか。話に聞いたとおりの忌まわしい姿が、そこにはあった。
私の様子に気づいたルードが背中に庇ってくれる。
「何が見える?」
「金髪の、女の……人が。窓を、叩いてます。窓が、赤く……汚れて」
震える声で応えると、フッと女の姿が消えた。
ルードは静まり返った窓辺を睨みつける。
「行こう」
短く言うと、ルードは私に向かって手を差し伸べる。躊躇いつつ、私はその手を取った。
そうして私達は、呪われた館へと足を踏み入れた。
*****
玄関が、嫌な音をたてて開いた。
無人の館は、昼間でもなんだか薄暗い。そして埃っぽい、独特の匂いがする。
ルードが指をぱちんと鳴らすと、その指先から小さな炎が生まれて中を照らす。
「……こっちに何かある」
ルードはしばらく辺りを見回すと、そう言ってはぐれないようにと繋いだ私の手を引いた。足を進めるたびに床板がギイギイと嫌な音を立てる。
……たどり着いたのは大広間だった。広い天井にはきらびやかなシャンデリアがかかっていて、クロスのかかった丸テーブルが点在している。
部屋の隅にはワインの空き瓶が積まれ、酒樽もいくつか残されていた。
「ここでパーティでもやっていたんでしょうか」
「そうかもしれないな。ティーナ嬢は派手好きなところがあったらしいし、妖精もそういった宴会を好みやすい」
ルードはそう言うと、しばらく視線をさ迷わせた後、広間の床に目を止めた。しゃがみこんで指先で床をなぞり、そこについた何かを見つめている。
……キラキラした、細かい粉だ。灯りを反射して七色に光っている。よく見ると床や、壁にも、その粉はあちらこちらに付着していた。
綺麗、なのだけど。
……その輝きを見ていると、言いようもない不安に襲われた。
「……これは、この量は。まさか」
それを見つめるルードが発したのは、今まで聞いたことのない、驚きと怒りの入り混じった声だった。声をかけようとした、そのとき
バン、と
突然頭上から、大きな音がして息を呑んだ。
ルードは立ち上がり、厳しい顔で天井をにらみつけた。
「……呼ばれてる。行こう」
「……は、はい」
連れ立って、広間を出る。そこに広がっていた光景に、驚きで息を呑んだ。
広間から続く廊下の床に、点々と赤黒い液体が落ちた跡が落ちている。
「さっきまで、こんなのなかったのに……」
それは乾きかけの血の跡のように見えた。それを踏まないように気をつけながら辿っていく。その跡は、二階への階段を経て、その奥の部屋へと続いていた。
……おそらく、この部屋が、女の霊が目撃された場所なのだろう。
ルードは真っ直ぐその部屋の前に向かう。そして、その扉を開けた。
――私の目の前で、真っ白な足が揺れていた。
……それは天井からぶら下がっている。そして風もないのにわずかに揺れていた。……まるで先程まで動いていた名残のように。
見たくない。そう思っているのに視線が逸らせない。それどころか、勝手にその足の、上を辿ってしまう。
少し乱れた、美しいフリルのついたドレス。爪に薄紅の塗られた、だらりと垂れた両手。
首元には真珠の首飾りが飾られており、そしてその首は天井から伸びた赤黒い紐のようなものにひっかかり、不自然に長く伸びてしまっていた。
長い金髪は褪せていて、青い瞳は濁っていたけれど。かつての美少女の面影は色濃かった。
私たちの前で、ティーナ・タルシアが首を吊っていた。
衝撃的な光景に体が凍りつく。呼吸がうまくできない。繋いだ左手に、力がこもった。
「……大丈夫。実体じゃない。……今度は俺も見えている」
ルードはそう囁いて、手を握り返してくれる。そのまま、眼前に揺れる彼女へと声をかけた。
「君はどうしてここに居る?」
ティーナは答えない。
「自分で命を絶ったのか?妖精達はどこへ行った」
『妖精』という単語に、力なく揺れるティーナの体がびくりと震えた。
『………さい』
「なんだ?」
『ご……め、なさい……ごめんなさい、ごめんなさい』
蚊の鳴くような、音だった。
吊られた少女は、繰り返し謝っていた。
『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい』
「何を謝る?」
『ゆるしてくれない。わたしじゃない。わたしはわるくない。わたしじゃないのに』
「騎士を殺したのは君か?」
『ちがう!!!!』
その質問にティーナは大きく反応し、否定をする。吊り下がった体がガタガタと揺れる。
顔を上げ、落ちくぼんだ瞳がこちらを捉える。大きく口を開け、金切り声を上げた。
キイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
空いた手で耳を防ぐ。脳髄に突き刺さるような酷い音だ。
ルードがダン!と床を踏み鳴らすと、途端に彼女の動きがピタリと止まった。
『……なんで』
その口が、まるで瀕死の魚のようにパクパクと動く。泣いているような、怒っているような、悲痛な声だった。
その声に呼応するように、部屋中のものが振動し始めた。棚から本がバラバラと落ち、宙を舞う。
バン!という音とともに、ティーナの背後の窓ガラスが赤黒く染まる。
……それは、無数の手のひらの跡だった。
サイズが普通の人間のものよりも極端に小さい。妖精のものだろう、と思い至る頃には、それが壁中を埋め尽していた。
『なんでなんでなんでなんでああああおまえがいるのなんでええええええてぃーなはこんなところにいるのになんでおまえはおまえはああああきたないものしかみえないくせにてぃーなはおおおおおおひめさまなのになんで』
絶叫が部屋に反響する。彼女の体は、再び激しく揺れ始めた。
そしてその目は涙を流しながら、私を見据えている、気がした。
「アリー!」
ルードは私を半身で庇うと、懐から小さな瓶を取り出し、蓋を外して投げつけた。
中から溢れた液体に触れると、暴れる体は酸に当たったように溶けて流れる。つんざくような悲鳴とともに、溶けた姿が少しずつ零れ落ちていく。
溶けていく彼女に、無数の手が絡みついた。その手は彼女の頭を、目を、首を憎々しげに引っ掻き、捕まえる。苦痛に身を捩るティーナは数秒の後に、身悶えながら溶けて、……消えた。
消える直前、白い手がこちらに伸ばされた、気がした。
「……消え、た?」
「聖水だ。一時的に無力化するけど、消え去ったわけじゃない」
部屋の中は静まり返っていて、部屋の中央に転がった聖水の瓶がなければ、先程までの光景は白昼夢だったのではないかと思うほどだ。
……いつのまにか奥の壁を覆っていた赤黒い跡も消えている。
恐怖と安堵でへたり込みそうになるも、ルードに支えてもらってなんとか留まった。
「さっきのは……」
「ティーナ嬢だ。死後、何らかの理由でこの場に留まっている。……どういうわけか、今回は俺にもはっきりと見えた」
「……あの姿は」
「ああ。……彼女は、病死なんかじゃない」
ティーナ、美しき妖精姫。……彼女の身に、一体何があったのだろう。
重苦しい沈黙の中。どこからか、白い小鳥が舞い降りてルードの肩に止まった。脚に小さい紙切れがくくりつけられている。
「ユルゲンスからの連絡だ」
ルードは素早く目を走らせと、形の良い眉を顰めて振り返った。
「タルシア男爵の意識が戻ったそうだ」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
転生おばさんは有能な侍女
吉田ルネ
恋愛
五十四才の人生あきらめモードのおばさんが転生した先は、可憐なお嬢さまの侍女でした
え? 婚約者が浮気? え? 国家転覆の陰謀?
転生おばさんは忙しい
そして、新しい恋の予感……
てへ
豊富な(?)人生経験をもとに、お嬢さまをおたすけするぞ!
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
【完結】私は死んだ。だからわたしは笑うことにした。
彩華(あやはな)
恋愛
最後に見たのは恋人の手をとる婚約者の姿。私はそれを見ながら階段から落ちた。
目を覚ましたわたしは変わった。見舞いにも来ない両親にー。婚約者にもー。わたしは私の為に彼らをやり込める。わたしは・・・私の為に、笑う。
【完結】せっかくモブに転生したのに、まわりが濃すぎて逆に目立つんですけど
monaca
恋愛
前世で目立って嫌だったわたしは、女神に「モブに転生させて」とお願いした。
でも、なんだか周りの人間がおかしい。
どいつもこいつも、妙にキャラの濃いのが揃っている。
これ、普通にしているわたしのほうが、逆に目立ってるんじゃない?
「あなたのことはもう忘れることにします。 探さないでください」〜 お飾りの妻だなんてまっぴらごめんです!
友坂 悠
恋愛
あなたのことはもう忘れることにします。
探さないでください。
そう置き手紙を残して妻セリーヌは姿を消した。
政略結婚で結ばれた公爵令嬢セリーヌと、公爵であるパトリック。
しかし婚姻の初夜で語られたのは「私は君を愛することができない」という夫パトリックの言葉。
それでも、いつかは穏やかな夫婦になれるとそう信じてきたのに。
よりにもよって妹マリアンネとの浮気現場を目撃してしまったセリーヌは。
泣き崩れ寝て転生前の記憶を夢に見た拍子に自分が生前日本人であったという意識が蘇り。
もう何もかも捨てて家出をする決意をするのです。
全てを捨てて家を出て、まったり自由に生きようと頑張るセリーヌ。
そんな彼女が新しい恋を見つけて幸せになるまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる