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第四十一話「いつか、差別がなくなる世界に」
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俺は二人に目配せをする。
グランは剣を構え、カルヴェは魔力を出す準備をしながら声が聞こえた方向に走る。
路地裏を走ると……品があるとは思えない男たちが、女性の腕を引っ張っているところに出くわした。
「お前、Ωなんだろ? いいじゃん、俺たちとヤろうよ」
「俺たちとヤらないってんなら……金をちょうだいするからな」
聞こえてくる差別の言葉に、俺は怒りが湧きあがってくる。
よく見ると女性の首には首輪がつけられていた。
見るからにかなり高価な首輪で、簡単には外せなさそうだ。
「いやっ、離して!」
「じゃあその指輪くれよ。あとネックレスも」
「きゃ……っ!」
男がいきなり女性のネックレスを掴み、引きちぎろうとした。
その痛そうな女性の顔を見た瞬間、俺は彼らに手をかざして魔力をこめ、水を放つ。
バシャン! と派手な音を立てて水が彼らの顔にあたり、何が起こったのかわからない顔をして女性から手を離す。
「な、なんだ!?」
「おい、あれ……」
振り向いた彼らはみっともない顔をしていた。
顔面から首にかけて水でびしょぬれになり、俺たちがいることに驚いている。
一人は濡れた顔のまま血相を変えて逃げ出し、他の男たちは焦った表情をしているが動けないのか、走り出さずに止まっていた。
「何をしているんだ、お前たち。Ωだからといって、そのように乱暴に扱ってもいいと思っ
ているのか」
「も、申し訳ありません、王太子殿下……」
「強姦未遂に強盗未遂。グラン、軍に渡してやってくれ」
「わかりました」
「そんな……! 見逃していただけませんか!」
「見逃す?」
その軽い物言いに俺は頭の血管が切れそうになり、瞳を冷たく細めて彼らを見据えた。
男の一人が震えあがる。
「何を馬鹿げたことを。王子の俺が見逃すとでも思っているのか。お前たちは行動も汚ければ、心も汚れているのだな。仕方ない、今の発言を取り消さなければ極刑に……」
「も、申し訳ありませんでしたッ!!」
男たち全員が頭を地面にこすりつけて謝った。
グランは彼らを縄で縛り、軍へと連行していくことになり、俺とカルヴェとは別れることになった。
俺が男たちに話している間、カルヴェの気配がないな……と思ったら、カルヴェは自らの魔法で逃げ出した一人の男を捕え、グランに引き渡していた。
「あ、ありがとうございます、殿下……」
女性は瞳を潤ませて俺を見上げ、感謝の言葉を告げる。
女性をよく見たら、踝まである桜色のワンピースに豪華なアクセサリーと、品のある恰好をしていた。
髪も艶があって、風に吹かれてさらりと揺れている。
恐らく、貴族だろう。
「礼はいいよ。それより、あの男たちにどうして絡まれていたんだ?」
「宝飾店に行きたくて、近道をしようと思って路地裏を通ったんです。そしたら、あの方たちに絡まれて……」
確かに路地裏は王都でも治安が悪い。
たまに賊なども潜んでいるし、王都の中でも事件が一番起こりやすい場所と言われている。
「噂には聞いていましたが、まさか私がターゲットになるとは思いませんでした」
「噂?」
「ええ。最近は、地方に棲みつくαの盗賊たちが王都に住むΩの貴族の人間に絡んで、金品を盗み取ったり強姦をしているらしいのです」
「なるほど、そんなことが……」
「よくある手中が、犯されたくなかったら金銭をよこせ、というもので……Ωの貴族たちは困っていました。でも、殿下や団長たちが捕えてくれたおかげで、これからはなくなると思います」
「そうか、良かった……」
女性は最後に「本当にありがとうございました」と頭を下げ、路地裏を出て大通りから遠回りをし、宝飾店に向かっていった。
カルヴェと二人でフェルーラ通りに佇む。
夏のぬるい風が俺とカルヴェの頬を掠めていった。
「いつか……差別がなくなるといいな」
「そうですね、殿下」
俺がぽつりと呟いたら、カルヴェはその声を拾って答えてくれた。
小鳥が俺の頭上を通り過ぎる。
暖かい風が俺とカルヴェの髪と服を揺らした。
カルヴェは俺があげたプレゼントの紙袋を、ぎゅっと強く握りしめている。
「昼食でも、食べましょうか」
「ああ、食べよう」
俺とカルヴェはしばらく歩いてレストラン街に行き、何を食べようか迷うに迷った挙句、イタリアンのコースを提供しているレストランに入った。
が、入って早々カルヴェは眉をぴくぴくと動かし、そこにいる人間……グランを見て声を上げた。
「どうしてここにいるんですか、団長!」
「軍にあいつらを引き渡したからだよ。俺もちょうど今来たところだ。一緒に食べようぜ」
「殿下と二人きりの食事だと思ったのに……殿下と二人きりで談笑できると思ったのに……」
何やらカルヴェはぶつぶつと何かを呪文みたいに言っていて、俺は店員に許可を取ったあとカルヴェと一緒にグランの席に座った。
コースのメニューを頼んだあと、スパークリングワインが運ばれてきて三人で乾杯する。
このレストランは個室制で、大方声を上げても問題なかった。
なぜグランがいるのがわかったかというと、グランが手洗いに行こうと席を立ち、それが偶然俺たちが店に入ったときだったからだ。
こんな偶然この先もないだろう! と俺は喜んで同席することをカルヴェに告げたのだが……カルヴェはかなり落ち込んだ面持ちをしていた。
グランとカルヴェは仲が良いほうだと思う。
俺の知らない間に喧嘩でもしたのかな?
「このブルスケッタ、美味しいですね。サンテリ料理長が作ったものと似ています」
「そうだな。美味しい」
食前酒のつまみとして出てきたのはオリーブオイルを塗って焼いたパンだ。
耳の部分はカリカリで食感が楽しく、中はふわふわしている。
確かにサンテリが作るものと似ていた。
「殿下は、魔術の稽古はどうなんですか? カルヴェと上手くいっていますか?」
「そうだな……俺、属性魔法習得国家試験を受けようと思ってるんだ」
「えっ! それ、俺が受からなかったやつですよ! すごいですね、殿下……」
グランが感心したようにため息を吐く。
グランが受からないなら俺もダメなんじゃないか?
だんだん不安になってきたぞ。
「殿下、頑張ってください。応援しています」
「ありがとう」
「私も精一杯指導するつもりですよ」
この国家試験に受かったら、国民のΩに対する見方が変わるはずだ。
絶対に受かるように、カルヴェと努力しよう。
しばらく喋りながら食べると、カボチャソースのニョッキが出てきた。
カルヴェとグランはコースが違うため、アラビアータが運ばれてくる。
二人は美味しそうにアラビアータをフォークに刺して食べていた。
「カルヴェとグランのアラビアータも、美味しそうだな」
「一口召し上がりますか? 殿下、あーん」
「えっ」
グランがアラビアータを一つフォークに刺して、俺の口元に持ってくる。
辛そうな唐辛子の匂いが鼻腔を刺激し、美味しそうで思わず唾を飲んだが、あーんって、ちょっと恥ずかしくないだろうか。
「グラン、ずるいです! 私も……殿下、あーん」
次はカルヴェまで俺の口元にアラビアータを運んできた。
俺、子ども扱いされてるのか……?
グランとカルヴェは自分が小さい頃から面倒を見てくれていたと聞いたことがある。
その気持ちがまだあるのかもしれない……。
「あ、あーん……」
結局俺はグランとカルヴェの両方のアラビアータをいただくのだった……。
グランは剣を構え、カルヴェは魔力を出す準備をしながら声が聞こえた方向に走る。
路地裏を走ると……品があるとは思えない男たちが、女性の腕を引っ張っているところに出くわした。
「お前、Ωなんだろ? いいじゃん、俺たちとヤろうよ」
「俺たちとヤらないってんなら……金をちょうだいするからな」
聞こえてくる差別の言葉に、俺は怒りが湧きあがってくる。
よく見ると女性の首には首輪がつけられていた。
見るからにかなり高価な首輪で、簡単には外せなさそうだ。
「いやっ、離して!」
「じゃあその指輪くれよ。あとネックレスも」
「きゃ……っ!」
男がいきなり女性のネックレスを掴み、引きちぎろうとした。
その痛そうな女性の顔を見た瞬間、俺は彼らに手をかざして魔力をこめ、水を放つ。
バシャン! と派手な音を立てて水が彼らの顔にあたり、何が起こったのかわからない顔をして女性から手を離す。
「な、なんだ!?」
「おい、あれ……」
振り向いた彼らはみっともない顔をしていた。
顔面から首にかけて水でびしょぬれになり、俺たちがいることに驚いている。
一人は濡れた顔のまま血相を変えて逃げ出し、他の男たちは焦った表情をしているが動けないのか、走り出さずに止まっていた。
「何をしているんだ、お前たち。Ωだからといって、そのように乱暴に扱ってもいいと思っ
ているのか」
「も、申し訳ありません、王太子殿下……」
「強姦未遂に強盗未遂。グラン、軍に渡してやってくれ」
「わかりました」
「そんな……! 見逃していただけませんか!」
「見逃す?」
その軽い物言いに俺は頭の血管が切れそうになり、瞳を冷たく細めて彼らを見据えた。
男の一人が震えあがる。
「何を馬鹿げたことを。王子の俺が見逃すとでも思っているのか。お前たちは行動も汚ければ、心も汚れているのだな。仕方ない、今の発言を取り消さなければ極刑に……」
「も、申し訳ありませんでしたッ!!」
男たち全員が頭を地面にこすりつけて謝った。
グランは彼らを縄で縛り、軍へと連行していくことになり、俺とカルヴェとは別れることになった。
俺が男たちに話している間、カルヴェの気配がないな……と思ったら、カルヴェは自らの魔法で逃げ出した一人の男を捕え、グランに引き渡していた。
「あ、ありがとうございます、殿下……」
女性は瞳を潤ませて俺を見上げ、感謝の言葉を告げる。
女性をよく見たら、踝まである桜色のワンピースに豪華なアクセサリーと、品のある恰好をしていた。
髪も艶があって、風に吹かれてさらりと揺れている。
恐らく、貴族だろう。
「礼はいいよ。それより、あの男たちにどうして絡まれていたんだ?」
「宝飾店に行きたくて、近道をしようと思って路地裏を通ったんです。そしたら、あの方たちに絡まれて……」
確かに路地裏は王都でも治安が悪い。
たまに賊なども潜んでいるし、王都の中でも事件が一番起こりやすい場所と言われている。
「噂には聞いていましたが、まさか私がターゲットになるとは思いませんでした」
「噂?」
「ええ。最近は、地方に棲みつくαの盗賊たちが王都に住むΩの貴族の人間に絡んで、金品を盗み取ったり強姦をしているらしいのです」
「なるほど、そんなことが……」
「よくある手中が、犯されたくなかったら金銭をよこせ、というもので……Ωの貴族たちは困っていました。でも、殿下や団長たちが捕えてくれたおかげで、これからはなくなると思います」
「そうか、良かった……」
女性は最後に「本当にありがとうございました」と頭を下げ、路地裏を出て大通りから遠回りをし、宝飾店に向かっていった。
カルヴェと二人でフェルーラ通りに佇む。
夏のぬるい風が俺とカルヴェの頬を掠めていった。
「いつか……差別がなくなるといいな」
「そうですね、殿下」
俺がぽつりと呟いたら、カルヴェはその声を拾って答えてくれた。
小鳥が俺の頭上を通り過ぎる。
暖かい風が俺とカルヴェの髪と服を揺らした。
カルヴェは俺があげたプレゼントの紙袋を、ぎゅっと強く握りしめている。
「昼食でも、食べましょうか」
「ああ、食べよう」
俺とカルヴェはしばらく歩いてレストラン街に行き、何を食べようか迷うに迷った挙句、イタリアンのコースを提供しているレストランに入った。
が、入って早々カルヴェは眉をぴくぴくと動かし、そこにいる人間……グランを見て声を上げた。
「どうしてここにいるんですか、団長!」
「軍にあいつらを引き渡したからだよ。俺もちょうど今来たところだ。一緒に食べようぜ」
「殿下と二人きりの食事だと思ったのに……殿下と二人きりで談笑できると思ったのに……」
何やらカルヴェはぶつぶつと何かを呪文みたいに言っていて、俺は店員に許可を取ったあとカルヴェと一緒にグランの席に座った。
コースのメニューを頼んだあと、スパークリングワインが運ばれてきて三人で乾杯する。
このレストランは個室制で、大方声を上げても問題なかった。
なぜグランがいるのがわかったかというと、グランが手洗いに行こうと席を立ち、それが偶然俺たちが店に入ったときだったからだ。
こんな偶然この先もないだろう! と俺は喜んで同席することをカルヴェに告げたのだが……カルヴェはかなり落ち込んだ面持ちをしていた。
グランとカルヴェは仲が良いほうだと思う。
俺の知らない間に喧嘩でもしたのかな?
「このブルスケッタ、美味しいですね。サンテリ料理長が作ったものと似ています」
「そうだな。美味しい」
食前酒のつまみとして出てきたのはオリーブオイルを塗って焼いたパンだ。
耳の部分はカリカリで食感が楽しく、中はふわふわしている。
確かにサンテリが作るものと似ていた。
「殿下は、魔術の稽古はどうなんですか? カルヴェと上手くいっていますか?」
「そうだな……俺、属性魔法習得国家試験を受けようと思ってるんだ」
「えっ! それ、俺が受からなかったやつですよ! すごいですね、殿下……」
グランが感心したようにため息を吐く。
グランが受からないなら俺もダメなんじゃないか?
だんだん不安になってきたぞ。
「殿下、頑張ってください。応援しています」
「ありがとう」
「私も精一杯指導するつもりですよ」
この国家試験に受かったら、国民のΩに対する見方が変わるはずだ。
絶対に受かるように、カルヴェと努力しよう。
しばらく喋りながら食べると、カボチャソースのニョッキが出てきた。
カルヴェとグランはコースが違うため、アラビアータが運ばれてくる。
二人は美味しそうにアラビアータをフォークに刺して食べていた。
「カルヴェとグランのアラビアータも、美味しそうだな」
「一口召し上がりますか? 殿下、あーん」
「えっ」
グランがアラビアータを一つフォークに刺して、俺の口元に持ってくる。
辛そうな唐辛子の匂いが鼻腔を刺激し、美味しそうで思わず唾を飲んだが、あーんって、ちょっと恥ずかしくないだろうか。
「グラン、ずるいです! 私も……殿下、あーん」
次はカルヴェまで俺の口元にアラビアータを運んできた。
俺、子ども扱いされてるのか……?
グランとカルヴェは自分が小さい頃から面倒を見てくれていたと聞いたことがある。
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