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第二十二話「王立学院入学式」
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◇◇◇
そして、迎えた王立学園入学式。
俺は発情抑制剤を飲んで、新入生代表として言葉を述べる予定になっている。
王立学院は、普通科もある王立学園よりは狭いが、設備が充実している。
剣術の訓練場も広いし、魔術の練習場も三ホールほどある。
俺は学院で朝会のときに使われる大ホールの舞台裏で、原稿を読み返していた。
うう、卒業生代表として述べたときもだけど、必要以上に緊張する……。
手が震えて冷や汗が出てきた。
落ち着け俺。
こんな舞台に立つのは初めてじゃないだろ。
「殿下」
深呼吸をしていた俺に、カルヴェが声をかけてきた。
見上げると、優しい笑みで俺の手を両手で包み込む。
「大丈夫ですよ」
その瞳は綺麗で純粋で。
俺は一気に安堵して緊張の糸が解けた。
ああ、カルヴェはいつもそうだ。
こうやって俺を安心させてくれる。
俺の今感じている気持ちを汲み取って、欲しい言葉をくれるのだ。
「……ありがとう」
俺がお礼を言ったら、カルヴェは少し頬を染めていた。
俺も顔が熱い気がして、何故か俺は恥ずかしくなってカルヴェから顔を逸らしてしまった。
無事入学式も終わり、早速クラス分けされた教室に入ることになった。
新入生代表の言葉は、カルヴェのおかげで堂々と口にすることができた。
学園のときとは変わって、ホールを見渡しても品のある人々ばかりで、平民は少ないことがわかる。
「えーっと、俺は一年のアリエス組……」
廊下を辿ってアリエスと書かれた教室を探す。
王立学園より狭いとはいったが、俺が日本で通っていたような学校よりは全然広い。
日本の大学より広いんじゃないだろうか。全然どこかわからない。
迷っていると、階段の踊り場付近で声が聞こえてきた。
「お前、Ωだろ? 今夜一緒に過ごそうよ。俺、αだからさ。気持ちよくしてあげられるよ?」
「い、いやです……っ」
「嫌? まさかαの命令に逆らうわけじゃないだろうな。許されると思ってるのか?」
階段を少しだけ上って声を聞くと、信じがたい状況が起きていた。
初めて目にしたΩを強姦しようとしている現場だ。
Ωの男は嫌がっているのに、αの男は無理やりΩを連れ去ろうとしている。
ひどい。
こうしてΩはαに搾取されてしまうのか。
男はΩの男を舐めるように見つめていて、その嗤っている瞳は明らかにΩに対して侮蔑の色を向けている。
唇もにやにやと弧を描き、Ωの男は不快で身体が震えている。
俺はΩの男に見覚えがあった。
学園の頃から交流してきて、忘れるはずのない人間だ。
「いいから、こっち来なよ」
「や……っ」
男が強引にΩの男の腕を引っ張っている。
俺は階段を急いで上りきり、彼からαの男の手を引きはがした。
「……!? いきなり何を……」
「この子は嫌がっているだろう。やめろ」
「あ、貴方は……ッ、アルマ第一王子……!」
αの男が血相を変える。
だが、咳払いをして再び先程のような態度に変わり、冷めた視線を俺に向けた。
「ふん。Ωの男を庇うなど、貴方は王子としての意識が足りないのではないですか」
「それはお前だろう。もう差別をする時代じゃない。それとも陛下のご意向を批判したいのか?」
「……っ、くそっ」
悪態をついて舌打ちしたあと、男は逃げるように階段を下りて姿を消した。
俺は踊り場で震えていた男――エシエルに手を差し伸べる。
エシエルは、両手を胸の前に寄せてふるふると震えていた。
「大丈夫か? エシエル」
「殿下……! ありがとうございます。また一緒に通うことができて、嬉しいです」
エシエルはにこりと笑みを浮かべ、差し伸べられた手を握る。
俺が手を握り返すと次第に震えは収まっていき、乱れていた呼吸も整っていった。
エシエルは安堵したのか、柔らかい笑顔を俺に向けている。
ああ、この天使さは学園の頃から変わらない……。
エシエルは視線を落として小さな声で言った。
「僕、Ωだったんです。性別診断を受けたときに、すごいショックで……」
「そう、だったのか」
「助かりました。相手が宰相の息子だったから、反抗できなくて」
さっきの男は宰相の息子だったのか。
そういえば、成人式の挨拶でオーレリアン宰相に息子と仲良くしてほしいと言われていたな。
今のままでは仲良くしたいとは思えない態度だった。
宰相の願いを断るようで悪いが……今の宰相の息子、レヴィルとは親交を深めたいだなんて微塵も思えないな。
「殿下」
「どうした?」
「その……僕、Ωだから。僕といると、良くない噂が立つかもしれません。僕も、殿下と距離を置くので、殿下にもそのようにして、いただきたくて……」
俯きながらエシエルが申し訳なさそうに言う。
いつも堂々と俺と話していた学園時代とは全然違っていて、俺はそんなエシエルを見過ごせるわけがなかった。
「何言ってるんだ。Ωだからといってエシエルを差別するわけない。今まで一緒にいて楽しかったし、これからも一緒にいてほしい」
「殿下……」
俺もΩだから、とは言えなかった。
エシエルはいい子だから口は固いと思うが……入学式後だから人が多いし、この会話も誰にも聞こえていないとは限らない。
顔が赤くなっているエシエルに、俺はふっと微笑んで安心してくれ、と視線を送った。
「殿下は……優しいですね。陛下の息子だからでしょうか」
「優しいか? 当然のことをしたと思ったんだけど」
「僕、Ωだと知らされてから家族からも距離を置かれていて。公爵家の長子が、ありえないって……。首輪をつけて王都に行ったらすぐにαの男の人に襲われかけるし……でも、首輪をつけていないといつ番にされるかわからない。結構、学院もびくびくしながら通ってます。学院はαばかりですから……」
首輪からちらりと覗くエシエルの細い首には、若干痣が残っていた。
恐らく、首輪をちぎろうとした誰かがいるのだろう。
怖かったはずだ。望んでいない相手とセックスなんて、俺でも吐き気がする。
Ωの意思なく犯そうとするαが、許せなかった。
だが、俺たちΩが逆らえないのも事実だ。
俺はエシエルに一歩近づき、そっと抱きしめた。
「よくここまで頑張ったね、エシエル。俺とはずっと仲良くしていていいから。俺はエシエルの味方だからな」
「……っ」
エシエルが僅かに鼻をすする音が聞こえた。
俺の肩口がぽたりと少しだけ濡れる。
Ωというだけで親からも疎外されて、αの男からも襲われかけて、エシエルの性別診断を下されてからの生活は俺の何倍も辛かったはずだ。
俺はエシエルの小さな背中をぽんぽんとあやすようにさすった。
抱擁から離れると、エシエルは目を擦って俺に微笑む。
「……ありがとうございます、殿下。これからも、よろしくお願いします」
「ああ、よろしく」
微笑むエシエルは、とても可愛らしい。
ずっとこの笑顔を絶やさないよう、一番の友人でいる俺が気をつけなければと思った。
エシエルと階段を上り、廊下を歩く。
エシエルもアリエス組らしく、二人で同じクラスだ! とハイタッチをした。
といっても、授業の専攻でほとんど分かれてしまうから一緒にいられる機会は授業が始まる前と終わった後しかない。
エシエルは俺と同じ専攻をなるべくとりたいらしく、半分くらい同じコマをとった。
今、俺は抑制剤を飲んでいる。
もし、発情期がきて俺がΩだとバレてしまったら、どうなるだろう。
……想像はしないほうがいいよな。
俺は陛下の言葉を思い出す。
――何か一つ秀でているものがあれば、αの平民でも貴族でも、Ωが国王であったとしても納得がいくだろう。
俺が次期国王になるのなら。
そして、自分の身を守るためにも。
剣術と魔術を磨こう。
剣術と魔術をαと同じくらい磨けば、きっと国王として認められるはず。
よし、明日の授業は頑張ろう!
そして、迎えた王立学園入学式。
俺は発情抑制剤を飲んで、新入生代表として言葉を述べる予定になっている。
王立学院は、普通科もある王立学園よりは狭いが、設備が充実している。
剣術の訓練場も広いし、魔術の練習場も三ホールほどある。
俺は学院で朝会のときに使われる大ホールの舞台裏で、原稿を読み返していた。
うう、卒業生代表として述べたときもだけど、必要以上に緊張する……。
手が震えて冷や汗が出てきた。
落ち着け俺。
こんな舞台に立つのは初めてじゃないだろ。
「殿下」
深呼吸をしていた俺に、カルヴェが声をかけてきた。
見上げると、優しい笑みで俺の手を両手で包み込む。
「大丈夫ですよ」
その瞳は綺麗で純粋で。
俺は一気に安堵して緊張の糸が解けた。
ああ、カルヴェはいつもそうだ。
こうやって俺を安心させてくれる。
俺の今感じている気持ちを汲み取って、欲しい言葉をくれるのだ。
「……ありがとう」
俺がお礼を言ったら、カルヴェは少し頬を染めていた。
俺も顔が熱い気がして、何故か俺は恥ずかしくなってカルヴェから顔を逸らしてしまった。
無事入学式も終わり、早速クラス分けされた教室に入ることになった。
新入生代表の言葉は、カルヴェのおかげで堂々と口にすることができた。
学園のときとは変わって、ホールを見渡しても品のある人々ばかりで、平民は少ないことがわかる。
「えーっと、俺は一年のアリエス組……」
廊下を辿ってアリエスと書かれた教室を探す。
王立学園より狭いとはいったが、俺が日本で通っていたような学校よりは全然広い。
日本の大学より広いんじゃないだろうか。全然どこかわからない。
迷っていると、階段の踊り場付近で声が聞こえてきた。
「お前、Ωだろ? 今夜一緒に過ごそうよ。俺、αだからさ。気持ちよくしてあげられるよ?」
「い、いやです……っ」
「嫌? まさかαの命令に逆らうわけじゃないだろうな。許されると思ってるのか?」
階段を少しだけ上って声を聞くと、信じがたい状況が起きていた。
初めて目にしたΩを強姦しようとしている現場だ。
Ωの男は嫌がっているのに、αの男は無理やりΩを連れ去ろうとしている。
ひどい。
こうしてΩはαに搾取されてしまうのか。
男はΩの男を舐めるように見つめていて、その嗤っている瞳は明らかにΩに対して侮蔑の色を向けている。
唇もにやにやと弧を描き、Ωの男は不快で身体が震えている。
俺はΩの男に見覚えがあった。
学園の頃から交流してきて、忘れるはずのない人間だ。
「いいから、こっち来なよ」
「や……っ」
男が強引にΩの男の腕を引っ張っている。
俺は階段を急いで上りきり、彼からαの男の手を引きはがした。
「……!? いきなり何を……」
「この子は嫌がっているだろう。やめろ」
「あ、貴方は……ッ、アルマ第一王子……!」
αの男が血相を変える。
だが、咳払いをして再び先程のような態度に変わり、冷めた視線を俺に向けた。
「ふん。Ωの男を庇うなど、貴方は王子としての意識が足りないのではないですか」
「それはお前だろう。もう差別をする時代じゃない。それとも陛下のご意向を批判したいのか?」
「……っ、くそっ」
悪態をついて舌打ちしたあと、男は逃げるように階段を下りて姿を消した。
俺は踊り場で震えていた男――エシエルに手を差し伸べる。
エシエルは、両手を胸の前に寄せてふるふると震えていた。
「大丈夫か? エシエル」
「殿下……! ありがとうございます。また一緒に通うことができて、嬉しいです」
エシエルはにこりと笑みを浮かべ、差し伸べられた手を握る。
俺が手を握り返すと次第に震えは収まっていき、乱れていた呼吸も整っていった。
エシエルは安堵したのか、柔らかい笑顔を俺に向けている。
ああ、この天使さは学園の頃から変わらない……。
エシエルは視線を落として小さな声で言った。
「僕、Ωだったんです。性別診断を受けたときに、すごいショックで……」
「そう、だったのか」
「助かりました。相手が宰相の息子だったから、反抗できなくて」
さっきの男は宰相の息子だったのか。
そういえば、成人式の挨拶でオーレリアン宰相に息子と仲良くしてほしいと言われていたな。
今のままでは仲良くしたいとは思えない態度だった。
宰相の願いを断るようで悪いが……今の宰相の息子、レヴィルとは親交を深めたいだなんて微塵も思えないな。
「殿下」
「どうした?」
「その……僕、Ωだから。僕といると、良くない噂が立つかもしれません。僕も、殿下と距離を置くので、殿下にもそのようにして、いただきたくて……」
俯きながらエシエルが申し訳なさそうに言う。
いつも堂々と俺と話していた学園時代とは全然違っていて、俺はそんなエシエルを見過ごせるわけがなかった。
「何言ってるんだ。Ωだからといってエシエルを差別するわけない。今まで一緒にいて楽しかったし、これからも一緒にいてほしい」
「殿下……」
俺もΩだから、とは言えなかった。
エシエルはいい子だから口は固いと思うが……入学式後だから人が多いし、この会話も誰にも聞こえていないとは限らない。
顔が赤くなっているエシエルに、俺はふっと微笑んで安心してくれ、と視線を送った。
「殿下は……優しいですね。陛下の息子だからでしょうか」
「優しいか? 当然のことをしたと思ったんだけど」
「僕、Ωだと知らされてから家族からも距離を置かれていて。公爵家の長子が、ありえないって……。首輪をつけて王都に行ったらすぐにαの男の人に襲われかけるし……でも、首輪をつけていないといつ番にされるかわからない。結構、学院もびくびくしながら通ってます。学院はαばかりですから……」
首輪からちらりと覗くエシエルの細い首には、若干痣が残っていた。
恐らく、首輪をちぎろうとした誰かがいるのだろう。
怖かったはずだ。望んでいない相手とセックスなんて、俺でも吐き気がする。
Ωの意思なく犯そうとするαが、許せなかった。
だが、俺たちΩが逆らえないのも事実だ。
俺はエシエルに一歩近づき、そっと抱きしめた。
「よくここまで頑張ったね、エシエル。俺とはずっと仲良くしていていいから。俺はエシエルの味方だからな」
「……っ」
エシエルが僅かに鼻をすする音が聞こえた。
俺の肩口がぽたりと少しだけ濡れる。
Ωというだけで親からも疎外されて、αの男からも襲われかけて、エシエルの性別診断を下されてからの生活は俺の何倍も辛かったはずだ。
俺はエシエルの小さな背中をぽんぽんとあやすようにさすった。
抱擁から離れると、エシエルは目を擦って俺に微笑む。
「……ありがとうございます、殿下。これからも、よろしくお願いします」
「ああ、よろしく」
微笑むエシエルは、とても可愛らしい。
ずっとこの笑顔を絶やさないよう、一番の友人でいる俺が気をつけなければと思った。
エシエルと階段を上り、廊下を歩く。
エシエルもアリエス組らしく、二人で同じクラスだ! とハイタッチをした。
といっても、授業の専攻でほとんど分かれてしまうから一緒にいられる機会は授業が始まる前と終わった後しかない。
エシエルは俺と同じ専攻をなるべくとりたいらしく、半分くらい同じコマをとった。
今、俺は抑制剤を飲んでいる。
もし、発情期がきて俺がΩだとバレてしまったら、どうなるだろう。
……想像はしないほうがいいよな。
俺は陛下の言葉を思い出す。
――何か一つ秀でているものがあれば、αの平民でも貴族でも、Ωが国王であったとしても納得がいくだろう。
俺が次期国王になるのなら。
そして、自分の身を守るためにも。
剣術と魔術を磨こう。
剣術と魔術をαと同じくらい磨けば、きっと国王として認められるはず。
よし、明日の授業は頑張ろう!
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