魔女な令嬢は抗えない禁断愛にため息をつく

藤谷藍

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プロローグ ー王蛇との密約ー

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「……生き延びたいか? ならば、私のものになれ」

イザベル・メローズはぞっとした。
頭に響いた低い声に背筋が凍りついた。
信じたくない。
けど、向かって話しかけてきたのは馬車より大きな魔獣。それもトグロを巻いた王蛇だ。鋭い三白眼を不気味に光らせ鎌首をもたげたその姿は、痛いほど迫力がある。
ドクン、ドクン、とローブの下でイザベルの心臓が乱れ打った。その心音さえ一瞬、止まった気がする。

「さあどうする? 従うと誓えば、助けよう」

密生した木立で退路も塞がれてしまい、イザベルはいよいよ窮地に立たされた。
ここは魔境と呼ばれる樹海だから、助けてくれる人など当然いない。
ーーそのような提案は、謹んでお断りしますわ! ……そう言えたらどんなにか良かったのにーー……
無言で表情を消したまま、イザベルは無意識に下唇をわずかに噛んだ。次々と起こる予想外の連続で身体は震えている。けど、イザベルはこれでもカラート魔導王国の宮廷魔導士だ。
動揺どころか気絶寸前でも、決して弱みは見せたくない。


こんな状況ことになってしまうとは、思いもよらなかった。
騎士たちや同僚と一緒だったのに、魔獣の群れに襲われてからはイザベル一人になってしまい、仲間とはぐれた。そして追われるまま命からがら奥深い茂みへと逃げ込んだら、追ってくる群れなど霞んでしまうショッキングな魔獣ーーこの王蛇に出くわしたのだ。
とぐろを巻いてじっと一点を見たまま動かない姿は眠っている。そう思ったから、湧き上がる悲鳴を呑み込み音を立てずその場を離れようとした矢先だった。大蛇がひょいと動いた。
そして、このとんでもない提案を突きつけられた。
力のある魔導士が従魔を持つことはあっても、その反対などあり得ない。魔獣に従うなど、絶対に考えられない。
でも。だが。しかし…………
しつこい群れの雄叫びはどんどん迫っているし、体力も底付きかけている。おまけに前方は巨大な大蛇で塞がれてしまって、これ以上の窮地ってあるだろうか? 

「地鳴りが近づいている。ずいぶんと派手だな」
「っーーーー……」

ほんともう最悪すぎる。
こんな未踏の樹林で魔獣の群れに狩られて無様に死ぬのか? それとも目前の大蛇に一飲みにされるのか? 
そんな二択はどちらも固くご遠慮願いたいけど。もしかしたら、脅しをかけてくるこの大蛇は今すぐ殺す気はないのかも……?

「ち、ちち、誓いますわ。おっしゃる通りにしますからっ、助けてくださいっ」
「いいだろう」

生きた心地がすでにしないイザベルはこの一筋の希望に縋りついた。大蛇の持ちかけてきた契約に、震える声でイエスと答えてしまった。
するとなんと、隷属の枷が突如顕現してイザベルの首に巻きつき、スッと消えた。

「ひっ、あ……」

ここ、カラート魔導王国では奴隷制度がない。
隷属魔法も固く禁止されている。
知識のみだった禁断魔法に捕らわれたイザベルは、さすがに小さな悲鳴を漏らした。そして鮮やかすぎる技量に心でうなだれる。
これはもう、どうやっても敵わない相手だ……
魔導士、それもカラートの王国試験をパスした宮廷魔道士だから、自衛はできる。だけど今は身震いが止まらない。
目前の王蛇は、鮮明な青緑ターコイズに金の斑紋模様を持つ絶滅種ーー魔導書でしか見たことがない、ロイヤルアナコンダと呼ばれる幻の魔獣だ。
目を奪われる色鮮やかな全身とどっしりした胴回り。どこか気品さえ感じる宝玉のようなマリンブルーの両眼がこちらを見据えている。
この王蛇のような風格はさすがだ。巨大なひぐまさえ軽く丸呑みする魔獣だが、それより恐ろしいのはその強力な魔法である。それがわかっているからイザベルはいっときも大蛇の動向から目が離せない。
そうこうするうちに、巨体をしなやかにくねらせつつ木立を薙ぎ倒し大蛇が近づいてきた。凍ったように動かないイザベルに構わず、魔獣の群れへと向かっていく。

「契約成立だ。しばし待て」

不敵な笑みを浮かべるその表情はいかにもしてやったりと満足そうで、さらに不安が広がる……
鋭い牙を剥き出しにしたその獰猛な姿に、この緊張感が溢れる場でも、うそだわっと叫びたくなる。

「あの……私は、食べられてしまうのでしょうか?」

自分でも馬鹿な質問をしたと思う。でも聞かずにはいられなかった。

「さあて、どうするかな」

ゴンっ。鈍い音がした。
死に物狂いで逃げようとしたら、魔力障壁にぶつかったのだ。
マリンブルーの瞳に知性の片鱗が見て取れる捕食者プレデターは一笑する。

「安心するがいい、契約は守る。そこで大人しくしていろ」

その背後に、信じられないほどハイレベルな魔法陣が現れ、遠くに見え始めた魔獣の群れが一瞬で一掃された。
何と言う……記述以上の凄まじい威力……これは選択を誤ったかもしれない。いや、もう少しつっこんで交渉すべきだったのかも。
そもそもだ、こんな流暢に人と意思疎通できるなんて魔導書には載っていなかった……
一難去っても、危機を回避したとはぜんぜん思えないイザベルの頭中で、後悔と混乱が一巡りする。
ーーでも。いずれにせよ、もう遅すぎるわ。

フード被りを取って、こちらに来い」

障壁が解かれた向こうでマリンブルーの双眼がギロリとこちらを見据えている。観念したイザベルは、不安で震える身体を落ち着けようと大きく呼吸をしてゆっくり一歩踏み出した。
何をされるのだろう?
助けてもらったのは事実だけど、従わねば次に葬られるのはイザベル自身になる。
気丈に振る舞いローブの被りを取ると、その拍子に髪を縛っていた髪紐が緩んで、深紅の髪が陽の下で輝いた。途端に大蛇が目を細める。

「魔導士……間違いないな」

鮮やかな色彩は魔力が強い証拠だ。

「身なりからして、どこぞの貴族か。娘、名はなんという?」
「ーーはい。カラート魔導王国研究所の魔導士、イザベル・メローズと申します」

ぎこちないが礼儀正しい会釈をしたイザベルは、この国ーーカラート魔導王国、メローズ子爵家の娘だ。宮廷魔導士でもあり、大事な昇格試験のためこの魔境を訪れている。
カラート魔導王国と二つの隣国ーーシルタニア帝国とアルバン王国の国境近くに位置するこの広大な樹海には、増えた魔獣の討伐依頼が出ており、イザベルたち宮廷魔道士は騎士団と協力して討伐と素材集めを課されていた。
ところが、魔獣の大群がどっと押し寄せてきて、運悪く仲間からはぐれたイザベルは格好の標的となってしまったのだ。
問われるまま事情を話すイザベルは戸惑う。……奇妙というか不可思議だ。目に映るのは不気味な大蛇なのに、意思疎通が可能だなんて。

「そうか……であれば、カラート魔導王国の王立図書館への出入りは可能か?」

思っても見なかった妙な質問に、疑問形で答えた。

「は? はいっ、もちろんですわ……?」
「ーーでは。同伴するのが得策だな……」

不穏な空気を感じた時には、大蛇の尻尾が足首に巻きついてきた。

「ひっ、きゃぁ!」
「……そんな大声を出すな。取って食いはせん」

蛇の皮はひんやりしていて、身がすくむ。だがお構いなしの大蛇はするすると身体を登ってくる。その全長がとんでもなく縮んでいると気づいた時、不安が一気に膨れ上がった。

「あの……一体何を……?」

その派手な色を除けば、今や森に生息する大型の蛇とサイズは変わらない。

「このままの姿では、入館前に討伐される。魔導士と一緒にいれば、従魔だと誤魔化せるからな」
「……え」

まさかの展開に、目の前がクラクラしてくる。
あり得ない。このS級魔獣を召喚獣扱いするなんて……!
胴体が縮んだその姿は、いまだゆうに人を絞め殺せる大きさ。宮廷の筆頭魔導士でもこのクラスの魔獣は制御できない。加えてイザベルは、地味な解毒ポーションや解呪の研究に力を注いでいる魔導士だ。そのせいで長年「赤い魔女」と呼ばれ変わり者扱いされている。
宮廷魔導士は誇れる職業なのに、マイナスイメージがつきまとって職場でも浮いている。そんなイザベルは心の中で大きなため息をついた。だが表情は人形のように動かない。
風が吹きつけて、フードを取った拍子に緩んだ髪紐が完全にほどけてしまい、腰まであるイザベルの真紅の髪がなびいた。緩くウェーブのついたその髪は豊かだが、血のような色をしている。肌はまるで白磁の陶器のように白く、整ってはいるが冷たい顔立ちーーその胴体に魔獣である派手な青緑の大蛇が巻きついたら、童話に出てくる邪悪な魔女そのものだ。
これでは……周りからますます敬遠されてしまう。
真紅の髪といい、深淵を連想させる紺碧の瞳といい、間違っても淡いピンクなど似合わない容姿だと自分でも分かっているから、せめて穏便に暮らしたいのだけど。

「あのう……もう少ぅし、離れてもらうわけには」

これまで交わしたやりとりで話ができそうだと見込んで、顔のすぐそばに来た蛇の頭に恐る恐る訴えてみる。すると、大蛇はあっさり移動を始めた。

「なんだ、ここだと気に入らないか? だがそうなると……」
「~~っ⁉︎」

間違いを犯したかもしれない。こともあろうに、ローブの中に潜り込んできた蛇の感触に背筋が凍った。噛まれるのは怖いーーけどじっとできなくて、叫びそうになる口を抑える。

「ふぁっ、やっ、そんなところに頭をっ……お願いですわ。噛まないで下さいっ~~」
「……美味そうなな匂いだ」

臀部を齧られた身体がビクンと跳ねた。恐怖で思わず変な声が出る。

「ひゃっ! そこダメっ、ぜ、絶対に美味しくないですわっ」

ーー定位置を探し身体を這い回る大蛇に、肌が粟立った。身体の奥から憎悪と紙一重の不可解な感覚が生じる。
大蛇の胴体がうねるたび太腿を擦られて、力が入らない。姿勢が崩れて慌てて地面に両手をついたら、目尻が滲んできた。

「おいこら、しっかり腰に力を入れろ」

こんな……ローブの裾から顔を出した蛇に匂いを嗅がれているし、ウエストを締め付けられて四つん這いの格好だなんて。
振り絞って肘に力を入れ、腕を突っ張ろうとしたら無防備になった背中に回り込まれた。

「甘くて豊潤な香り……この辺りか?」
「ひっ、あぁっ」

うなじがぞっとした。丸呑みされてしまうのではーーと恐怖で目を瞑ったイザベルに大蛇は口元を緩めた。

「落ち着け、まったく……こんな骨と皮だけの身体、食欲もわかん」
「お願いですわっ、食べないで下さい!」
「なら、いい加減起き上がれ。腹は空いていないと言ってるだろう。いつまでもそんな目で見上げるな。……変な気になってくるじゃないか」
「ならないでくださいっ」

必死で訴えたら知性の宿るマリンブルーの瞳と目が合った。
ーーぅ、うそ……違うわっ。この双眸は…………
信じられないことに。大蛇の目に色欲の片鱗を感じ取ったイザベルの全身が嫌悪感でぞわっと震えた。
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