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残る桜と新しい希望

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その夜、光陽は星の瞬く夜空の下で、穏やかな暗い夜の海に鈍く光って映るムーンロードと赤い月を眺めながら、船のデッキで一人、ワインを飲んでいた。
咲夜は、’スキーズ’に帰るなり上司に電話を入れて、体調が悪いと言って残っている休暇一週間分の休みをもぎ取り、
「光陽、私はこれから多分、長い時間寝るけど気にしないで。力を使いすぎると、いつもこうなるの。最長一週間で済むから心配しないでね。」
と言って、お風呂に入り、お腹いっぱいご飯を食べると、クーとベッドで寝てしまった。
太郎を咲夜の家に送っていき、咲夜の家を上空から眺めた光陽は、ふと思いつき、
(もしやこの家は龍脈の上に建っているのか?)
と咲夜の家のからくりが、段々理解出来てきた。
そのまま船を夜の海まで移動させた光陽は、リチャードにちょっと一人になりたい、と告げ、夜のデッキに出て来たのだ。
咲夜の生い立ちを考えると、結界の扱いに長けているのも、ポータルを一人で閉じる事が出来るのも、なるほど、と頷ける。
龍種は空間を操ることに長けた種族だ。最上格の龍は人型を取ることが出来るし、力も神族と互角だと聞いている。
どういう経緯でダンピールの咲夜の母と一緒になったのかはわからないが、愛は種族に関係なく生まれるという事だろう。
そうだ、咲夜は自分と同じ、龍種と吸血鬼の血が混じったダンピールなのだ。
光陽も、神族と吸血鬼の血が混じった珍しい取り合わせのダンピールだったが、咲夜と出会った当初に自分と同じかもしれないと、頭をよぎった感はやはり当たっていた。
咲夜はかけがえのない自分の伴侶だ。
多分間違いなく、4、5年前から魔物の活動が盛んになった原因は、咲夜の父である青龍の留守だ。
そして今年になって魔物の活動も収まっているらしい原因は自分の日本滞在だろう。
今まで、任務以外の住まいは連盟の本部のあるイギリスを中心としていたが、どうやらここにきて大きく方向転換をすることになりそうだ。
咲夜の今後の為に出来ることを考えると、自ずと結論はあっさり出た。
ある決心を心に固めた光陽は、明日からのスケジュールと段取りを夜の海を眺めながら、頭の中で組み立てていった。

咲夜は身体を暖かい腕に抱かれて、ゆっくり目を覚ました。
咲夜が目を覚ましたことに気づいた光陽が、咲夜を後ろから少し強く抱いて、耳のそばで囁く。
「咲夜、良かった。思ったより早く目を覚ました。」
薄暗い窓の外の空と海は、朝とも夕方とも取れて、今が何時頃なのか時間を特定出来ない。
「光陽、お早う? あなたの隣で目覚めるのは、素敵ね。うふふ、なんだかすごく嬉しいわ。」
咲夜は光陽と一緒に目覚める、という幸福感に浮かれて、彼がカットソーにジーンズと、ベッドで休むにはらしくない格好をしていることにも気づかなかった。
咲夜が顔を光陽に向けると、光陽も顔を下げて、咲夜の眦、鼻の頭、頬に唇を寄せてキスを落としてく。
「咲夜・・」
そして咲夜の可愛い桜色の頬から、ゆっくりとふっくらした唇の輪郭をたどり、甘く優しく唇で嬲ってから、開いた咲夜の唇にそっと甘く深く口づける。
「んっ・・・」
二人の舌がゆっくり絡まり、甘い唾液と共にお互いの力が交わり、二人は心地よい酩酊感に酔う。
熱くて甘い口づけは二人を夢中にさせ、そのまま心地よさに任せて、延々と唇を重ねていく。
空が白々と明けてきて、ベッドでお互いに手足を絡め、いつまでも離れない二人に、携帯のアラームが待ったをかけた。
ブーブーと鳴り響く音に、光陽は、ゆっくり顔と身体を離し、二人の唇を繋ぐ銀色の糸とともにそっと親指でお互いの唇を拭う。
「咲夜、出発する前に、君の声が聞けてよかった。もう行く準備をしないと、飛行機の待ち合わせ時間に間に合わなくなる。」
光陽はベッドから起き上がり、腰掛けてブーツを履き、側の椅子に掛けてあった、ジャケットを羽織る。
光陽の言葉に、咲夜は最初は戸惑い、そして言葉の意味がゆっくり心に沁みて来ると、上気していた顔が真っ青になった。
震える唇で、光陽の金緑の瞳を見つめながら、かすれた声を振り絞って確認する。
「飛行機って、まさかイギリスに帰るの?」
光陽は咲夜の目を見つめ返しながら、はっきり頷く。
「ああ。今日の午前中の便で立つ。本部の他の3人も一緒だ。ポータルの件でようやく僕の調査していた件も目処がついた。咲夜、貴女のお父上は何という名前だ?」
咲夜は、父の名前が如何して光陽の調査と関係があるのか分からなかったが、彼に聞かれた事は素直に答える。
「青龍よ。母は、’青くん’と読んでいたわ。」
「桐ヶ谷青龍、か。このご時世だ、本名を名乗っても、誰も本物の青龍だと思わないだろうな。」
「父の名前が如何して光陽の調査と関係があるの?」
「彼の名前が関係あるのではなく、彼が不在なことが関係あるんだ。咲夜、貴女のご両親が亡くなって確か5年だったな。彼は、多分、その存在で日本の魔物を牽制していたのだよ。覚えているか?僕が本部から派遣されてきた理由を?」
咲夜は震える唇で気丈に答える。
「ええ、確か4、5年前から魔物の活動が盛んになって、この何年か大きな事件が起きた原因究明と応援、だったわよね。」
「そうだ。青龍の不在は日本の魔物達にとっては、まあ上司が休暇中の会社みたいなものなんだろう。だから、今まで平和だった日本で彼の不在のここ何年か、大きな事件が起き始めたんだ。ただ、’雛ちゃん’が目を光らしていたから、それも日本支部でなんとか収まる程度の事件にとどまっていたのだろう。原因が判明したからには本部に報告しなければならない。まあこの件は本部との話し合いで上手く処理する。咲夜は気にしなくて良い。」
「・・・」
そうだったのか、両親が亡くなった事で、そんな影響が出ていたとは知らなかった。今まで見守ってくれていた’雛ちゃん’には本当に感謝しなければ。悲しそうな顔で考える咲夜に、光陽は、
「咲夜、貴女のご両親は僕が思うに、まだ・・・、いやこの件は機会を見て話そう。貴女はまだ疲れているだろうし、ゆっくりしていてくれ。僕は、もう行かなければ。」
光陽の言葉に、咲夜は遂に堪えきれなくなって、その瞳からぽろぽろと涙を零す。
「光陽、もう行ってしまうの?」
素直な可愛い顔がもう会えなくなるのが悲しくてしょうがない、と訴える。堪らなくなった光陽は、
「そんな悲しい顔をしないでくれ、僕も離れるのは辛い。」
咲夜をしっかり抱き締める。咲夜は、今言わなければ、一生後悔する、と決心すると、
「光陽、私、貴方を愛しているの。お願いだから一緒に連れて行って。」
どうして離れらるのか、と責めるように光陽を見上げる。光陽はしっかり咲夜を抱き締めながら告げる。
「わかっている、可愛いい人。だけど貴女にはここで仕事もある、僕の為に慣れない不自由な生活を強いる気は無い。また戻ってくるから、そんなに悲しそうな顔をしないでくれ。僕も離れたくないんだ。貴女のいない生活を考えただけで胸が張り裂けそうだ。」
抱き締めながら、優しく咲夜の髪を撫でる。咲夜はこの言葉を聞いて悟ってしまった。
(離れたくはないけど、一緒に連れて行く程ではない、という事なのね。・・・悲しいけど、これ以上縋るのは惨めなだけだわ。)
咲夜は、持てる気力を振り絞って、痛々しく微笑んだ。
「分かったわ。困らせてごめんなさい。お友達を待たせてはいけないわ。私は大丈夫だから、さあ、行ってらっしゃい。気をつけてね。」
「ああ、行ってくる。戻ってくるまで、身体に気をつけるんだよ。」
もう一度咲夜に優しいキスを落とすと、最後に瞼に焼き付けるように咲夜をじっと見て背中を見せてドアに向かった。
光陽はこうして、咲夜がその逞しい背中を悲しそうに見守る中、ドアの向こうに消えて行った。

光陽の気配が船から離れ北西に遠ざかって行く。
咲夜は、今更結界を展開しても、と理屈でわかっていても、やはり彼が無事に日本を離れるまでは、とつい、そのまま彼の気配を断つことが出来ない。
彼の消えたドアを暫くボーと見つめていたが、彼の前で抑えていた感情が溢れ出し、咲夜は声を押し殺してベッドの上に泣き崩れた。
光陽の気配が濃厚に残るこのベッドルームには二人の思い出がたくさんあり、それらが次々浮かんできて、一層咲夜を悲しくさせる。
ただただ、悲しくて泣いていた咲夜も、甘く楽しい思い出を辿る内に、いつまでも泣いていてもしょうがないと、心を立て直し始める。
自分はもう何も知らない子供ではない。彼の言ったことは確かに正当で、咲夜にはここで仕事があったし、彼についていけば、仕事のない咲夜では、彼におんぶに抱っこで、彼にとって負担にしかならない。
その上、料理も家事もまともにできない、となれば彼に見放されるのも時間の問題だろう。自分が彼の立場だったら、こんなパートナーはやっぱりゴメンだ。
光陽と出会って二週間弱、長い様で短い時間、咲夜は一生をかけて愛せる人に会えた。この彼との甘い日々は咲夜の長い人生で大切な思い出になる。
だが、光陽にこの短い時間で咲夜と同じ愛を要求するのは無茶な事だ。二週間など彼の生きてきた長い年月から比べれば、一瞬の出来事なのだろう。
涙を拭いてシャワーに向かいながら、これからどうしよう、と思いながらシャワーを浴びる。取り敢えず、ご飯を食べて、今までお世話になったお礼をアンマリーとリチャードに言ってから、家に帰らなければ。
そう言えば今回、自分は何日寝ていたのだろう? 
気になってアンマリーの用意してくれていたワンピースとランジェリーを着けて身支度をすると’アンマリー’と呼びかける。
チリンと可愛い鈴の音がしてアンマリーが現れ、器用に手首だけで軽くメイドの会釈をされる。
「おはようございます、咲夜様、朝食はどこでお召し上がりになりますか? まだ時間は早いですが、今日はいい天気になりそうですよ。」
とタブレットを持って挨拶をされた。海の上でする食事もこれが最後かもしれない。
「それじゃあ、今日もデッキで朝食をいただくわ。ところで、私、どれくらいの間寝ていたのかしら?」
アンマリーは気遣うように答えてくれた。
「咲夜様がお休みになったのは二日前です。一週間はお目覚めにならない、と旦那様に聞いていたのですけど、今回は早かったのですね。お身体の調子は如何ですか?」
「たっぷり寝たから大丈夫よ、じゃあ身支度を済ませたらデッキに行くわ。そうだ、アンマリー、あの、今日は着替えを持ってきていなくて、このワンピースと下着のセット、お借りしても構わない?」
「? 借りるという意味がちょっと解りませんが、ここにある衣類は全て咲夜様のものですからお好きになさってよろしいのですよ。」
優しいアンマリーの言葉に咲夜は微笑んだ。
「ありがとう、アンマリー。今までも本当にあなたのおかげで楽しくここで過ごせたわ、本当にいつもありがとうね。」
とお礼を述べる。
「まあ、咲夜様ったら、照れてしまいますよ。今日の朝食は何になさいますか?なんでも作れないものはありませんよ。」
と少し自慢そうに聞かれた。
「それでは、中華の朝食粥をお願いするわ、一度食べて見たかったのよね。」
「かしこまりました。」
そう言って、姿を消した。
二日間、今回は今までで一番短い眠りだ。アンマリーは光陽が咲夜は一週間目覚めないと思っていたと言った。ということは咲夜が今日目が覚めなければ、そのままサヨナラもなしに出発していたのだ。
(ああ、これはもう決定的だわ。)
そんなに自分は軽く見られていたのか、と思うと深く傷ついたが、光陽が報告と言っていたのを思い出し、諦めた。
(彼は仕事で来ていたのよ、どうしようもないじゃない。)
さあ、ご飯を食べて、家に帰って思いがけない余暇をどう過ごそう、と考え、ふと、そう言えば、自分はもう家に縛られていない事実に気付く。
(太郎が家に居てくれるから、私、好きな所に行けるのよね。だったら諦めていた、医学部の進学を考え直そうかしら?)
咲夜がもともと奨学金狙いで狙っていた進学も、日本では行きたい学科に制度がなくて、最終的にはアメリカかイギリスの留学を目指していた。どちらの大学にも受かってはいたが、両親の事故で家を離れられなくなり、断念したのだ。だが、いつか両親が帰ってくるかもしれない、という思いがあり、どちらの大学も手続きをとって、必要な試験をこなし、入学資格だけはキープしている。
(そうだわ、イギリスの大学なら、少しでも光陽の近くにいることが出来る。どうせもう、私は光陽しか愛せないのだし、時々、遠くからでも姿を見られるのなら、悪くない考えかも。)
ここにきて、彼の愛を乞うのはもう諦めていたが、ダンピールである自分は、これから長い間一人で生きていかなければならない。
どうせなら愛する人の側で邪魔にならないよう、姿を見るだけでもいいから近くで暮らせたら、少しは色褪せた人生も楽しめるかもしれない。
彼が他の誰かと出逢って愛し合うのも多分目撃することになるが、それでも何十年、何百年も全然会えないよりかは、遥かにましなような気がした。
それに、彼の生活の邪魔にならない様、近くに居ても絶対見付からない術を自分は使いこなせる。
そしてやはり、自分の癒しの力を生かせる職業に就く、ということはせっかく自分の生まれ持った力を生かすチャンスだ。一箇所に長くは留まれない、人間社会での長い人生の苦労は、母から聞いていたし、その為に母から、英語とスペイン語を昔から習っていた。手に職を持つというのは、考えれば考えるほどいいアイデアに思えてくる。
光陽から結界の新しい使い方を教わり、彼の訓練のおかげで自分はずいぶん強くなった。もう香りに悩まされることも、魔物を必要以上に恐れることもない。
光陽は咲夜に甘い思い出をくれただけではなく、しっかり一人で生きていけるよう大事なことも指導してくれたかけがえのない人なのだ。
先ほど泣き崩れていた時とは違って、咲夜は気を取り直し、アンマリーからこの船を出る前に、出来るだけ光陽のイギリスでの情報を引き出してみよう、とデッキへ朝食に赴いた。

その夜、自分の布団に入りながら、先程、光陽の結界を解いた寂しさを咲夜は今更ながら味わっていた。
今日は家に帰ってきて、大学が休講で家にいた太郎に留学の話を相談した。太郎は留守を快く引き受けてくれて、むしろ咲夜の進学決心を祝ってくれた。
「咲夜さん、良かったですね、短い人生悔いを残してはいけませんよ。咲夜さんの場合は、短くないのかもしれませんが、やっぱりいい事だと思います。家のことは任せてください。」
「太郎、ありがとう。時々は様子を見に帰ってくるわ、日本食も恋しくなるでしょうし、太郎の夜食も食べたいしね。」
「そんなしょっちゅう帰っていたら、お金がいくらあっても足りませんよ、節約第一です。」
「大丈夫よ、一度向こうに落ち着いたら、この家と繋げることができるのよ。あのね、簡易のポータルみたいなものかしら、だから、心配しなくても大丈夫。」
「ええっ、そんな裏技があるんなら、なんで今まで留学しなかったんですか?」
「学費は免除されても、生活費は稼がなきゃならないでしょう。今はホテルで働いていた給料の5年分の貯金があるから当分心配ないけど、当時は両親が工面する予定だったから。」
空間を扱うことに長けていた父は色々便利な技を咲夜に教えてくれていた。まだ幼かった咲夜には当時は少し無理がたたり、しょっちゅう寝込んでいたが、大きくなって力も増えた今、多分そこまで身体に負担はかからないはずだ。
そして大事なことを太郎に約束させる。
「太郎、私を訪ねていつか光陽がくるかもしれないけど、光陽に私の居場所を教えないでね。」
「えええっ、どうしてです? 光陽さんに行き先を告げないで行くのですか?なんでそんな事を?絶対心配になってすぐに飛んできますよ。」
「彼はイギリスに帰ったのよ。だから直ぐに飛んでくる事はないわ。もともと彼は日本には仕事で一時的に来日していたの。私との事は多分、まあ、ほら、よくある一夏の恋、みたいな感じだったんじゃないかしら。私の留学先もイギリスだし、昔の女が同じ国にいるなんて、貴方だってストーカーみたいで嫌でしょう? 私も彼の生活を邪魔する気はないわ。だから彼は知らない方がいいのよ。」
咲夜の話を聞いて、太郎は悲しそうな顔をしたが、
「良いのよ、世の中失恋する人はごまんと居るわ。私がその列に加わっても何も変わらないわよ。むしろ、彼に出会えて私は幸せだったわ。だって一生愛せる人に出会ったのよ。いまの離婚率を見てみなさいよ。そんな幸運に恵まれる人はとても少ないわ。」
咲夜は彼に会えて、愛してもらえて、幸運だったと感じていた。彼といた時に感じたあの幸福感は絶対彼以外の人では感じる事が出来ないのだから。
太郎は、納得しかねないような顔をしていたが、咲夜は笑って言い聞かせる。
「大丈夫よ。彼はイギリスに帰ったばかりなのよ。次に日本を訪ねてくるなんて何十年も先の話かもしれないし、その頃にはただ懐かしいだけで、本気で私の行方など気にしないわよ。」
自分で言ってみて悲しくなるが、こればっかりは事実だ。彼が追いかけてきてくれる程、気にかけてくれる存在になれていたら、と思うが、光陽の性格的にそんな人を彼は置いて行きはしない。
太郎は最終的には承諾し、咲夜は彼が禁を破れないよう使役関係の誓いで誓わせ、太郎は咲夜の行方に関しては、意思と関係なく話せなくなった。
そして決心が鈍らないうちに、と大学と連絡をつけ、試験の受け直しや、その他のことを打ち合わせ、必要な書類をネットで送った。次に仕事場に一身上の都合で、と辞表を出し、事情を話すと咲夜の家庭事情を知っていたマネージャーは希望の進学を頑張りなさいと励ましてくれ、幸いシフト制の余裕人数のある仕事だったので迷惑もそれ程かけずに済んだ。
ネットで二日後出発の飛行機が取れ、ホテルも予約できた。明日は荷造りだが、幸い光陽にもらったブレスレットがあるので、身軽に旅は出来る。
そして、携帯電話を着信拒否にして光陽が日本を離れて地球の反対側の何処かの国を飛行機で移動中の時、光陽に展開していた結界を、初めて自分の意思で解いたのだった。
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