ブラッドムーンは誘惑の香り

藤谷藍

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開いた蕾

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橋から朧げに見えた桜の木の方へ二人で指を絡めて恋人繋ぎで歩いていくと、桜の花びらがどこからともなく飛んできて、大きな池の縁に緑の柔らかそうな芝生が広がる場所に出た。
そこは、満開の大きな桜の木が3本ほど芝生から生えていて、それぞれ違う桃色の花をつけており、散った花びらが緑の絨毯を色とりどりのピンクで飾る、一枚の掛け軸の絵の様な場所だった。
池は濃紺の夜空に浮かぶ三日月を映し出し、街灯がなくとも十分あたりは明るい。
咲夜は思わず足を止めて、美しい園を見渡し、自然の美を身体いっぱいで、堪能する。
何処からか聞こえる虫の調べ、桜の花の香りを含んだ甘い夜の香り、僅かなそよ風に舞う桃色の桜の花びら。
不思議に穏やかなその場所はまるで桃源郷の様で、咲夜は夜空に広がる星々を見上げ心の中で、
(雛ちゃんありがとう)
と、この場所に導いてくれた小鳥に感謝した。
隣で、黙って景色を堪能していた光陽も、
「まるで、桃源郷だな。」
と、いたく感心している。そしてゆっくり歩き出し池の側まで来ると、
「丁度いい、食事の前に顔と手を洗いたい。咲夜もシャワーでも浴びて来るか?その間に僕がピクニックの用意をしておくよ。」
とポンと’スキーズ’を池に投げる。
池に浮かんだ白いクルーズシップに、咲夜はハッと我に返り、ワンピースの下にタイツを、足にはスポーツシューズを履いたままだったと気がつき慌てて、
「ええ。お言葉に甘えて、ちょっと着替えて来るわ。」
と、船のタラップに飛び乗り、駆け上がっていった。
デッキの扉を開けて無意識にいつのもの癖で、「ただいまー」と叫び、そのままベッドルームに向かう。
バスルームで素早く熱いシャワーを浴びて、タオルに手を伸ばすとそこには、深紅の長袖ワンピースが、同じ色のランジェリーと共に置いてある。
「アンマリー、ありがとう。」
感謝の言葉を口にして、素早くワンピースに袖を通すと、後ろのファスナーを上げながら、
(後ろはずいぶん大胆に開いてるのね。)
と今更ながら気づいた。そのワンピースは前身頃は普通なのに、後ろが髪に隠れはするが、カットの線がいやに低かった。
髪に隠れるし、と気にせず置いてある赤いサンダルを履いてベッドルームを出て行く。
そして「行ってきまーす。」とリフレッシュして、タラップを降りて行った。
桜の木の下で、ピクニックの敷物の上、シャワーを浴びたのか、さっきと違うカットソーとジーンズを着て頭に手をつきゴロンと横になっている光陽を、そのくつろいだ姿に微笑んで上から見下ろす。
「お待たせ、さあ食べましょう。」
二人で重箱を開けて、唐揚げ、ポテトサラダにおにぎりと定番のおかずが入ったお弁当を美味しく頂く。
「このお弁当、買ったの?」
「いや、ホテルで作らせた。どんな弁当がいいか聞かれたから、普通の日本の家庭で作られる料理を詰めてくれ、と言ったんだが、何か苦手なものあったかい?」
「いえ、普通に美味しわよ。あの、私、あんまり料理とか家事が上手じゃないから、光陽においしいものを手作りで食べさせてあげる事も、努力はしてみるけどあんまり期待しないでね。」
咲夜は恥ずかしそうに言った。
そうなのだ、見た目は完璧美女の咲夜は実は女子力が物凄く低かった。
辛うじて洗濯掃除はできるものの、家事一般が苦手で、料理はその最たるものだ。咲夜は一生懸命作っているのだが、何故か唐揚げは黒焦げになるし、ポテトサラダはポテトが硬く、おにぎりは形が歪に出来上がる。メイクも苦手で実は保湿クリームに日焼け止めとグロスを塗っただけの超手抜きメイク?だ。いくら練習してもネイルを上手く塗れないし、なんだか女子の化粧品などの話題にもなかなかついて行けず、自然と一人で黙々と本を読むようになった。けれど決してインドア派なわけではなく、体を動かすのは好きで、大抵のスポーツはすぐにこなせるようになる。
そんな咲夜に、光陽は笑って、
「美味しいものは好きだ。けど、咲夜は僕のメイドじゃないんだから、そんなこと気にしなくていい。僕だって、お菓子作りは好きだが、普通の料理はそれほど得意じゃない。だから咲夜に美味しい手料理をご馳走するのは難しいな。咲夜にとって、料理は手作りするのが大事な事なら僕もそれを尊重するけど、僕にとって咲夜が家事や料理が上手じゃないことは些細な事だ。僕たちには’スキーズ’があるんだし、リチャードもアンマリーも居るんだから。あ、そうだ、今日はおやつに桜餅があるんだ。」
と言ってくれた。そして小さな容器に収まっている桜餅を咲夜に一つ渡してくれる。
咲夜が光陽の言葉に安心して桜餅を堪能した後、聞いてみた。
「光陽ってもしかして、お菓子とか甘いものが好きなの?」
「ああ、実は大好物だ。一度にたくさんは食べられないが。果物とかも好きだよ。ほら、苺食べるかい?」
頷いて肯定し、桜餅を食べ終わった咲夜にせっせと貢ぐ。咲夜が手を伸ばして受け取ろうとすると、そのまま咲夜の口元まで苺を持っていくとわざと彼の手から食べさせる。
(光陽って食べさせるのが好きなのかしら?)と思いながら、恥ずかしそうに頬を染め、素直に口を開けて光陽の指から苺を食べる咲夜を見て、光陽はご満悦だ。
そのまま、咲夜をそっと抱き寄せると、苺を食べ終わった咲夜の唇をそうっと舐めて、
「甘いな。」
と囁く。光陽の甘さを含む低くよく通る美声に、咲夜の身体は敏感に反応し震えるように力が抜けていく。
咲夜の身体から仄かに漂っていた花の香りが強くなり、光陽の鼻腔をくすぐる。
念の為二人の周りに結界を張った光陽は、もたれかかる咲夜の柔らかい身体を優しく抱きとめ、頭の後ろに手を回し、ゆっくり引き寄せると深く長く口付けた。
咲夜が口を開いて光陽を迎えると、口づけが深くなり、二人が交わす甘い唾液の交換と共にゆっくりお互いの力が交わる。
「んっ・・・」
咲夜は痺れるような快感に襲われ、ゆっくり絡まる彼の舌に自らも舌を絡ませ強く吸う。彼にゆっくり身体を撫でられると触れられた肌は敏感になり、熱を帯びてくる。堪らず彼の身体に回した手をその存在を確かめるように逞しい背に沿ってなぞらせると、ゆっくりだった彼の口づけがさらに熱く深くなる。
「咲夜、こっちにおいで。」
脈が速まっていく咲夜を彼は息継ぎに一旦唇を離し、普通の男性ならとても持ち上げられない咲夜の身体を、軽々と子供のように抱き上げ彼の膝に横抱きに乗せる。
口づけの名残で二人の間に透明な糸が垂れるが、糸が切れる間も無く、また優しく包み込むように抱きしめて、深く長く口付ける。
つま先からゆっくり上がってきていた彼の青く透ける温かい力の塊がお湯のように咲夜の膝上、太腿まで上がってきて今度はむき出しの咲夜の背中を覆っていく。
一瞬スライムのような魔物かと、ビクッと強張った顔をした咲夜に光陽は優しく宥めるように囁く。
「大丈夫だ、咲夜。僕の力が具現しただけだ。」
そういえば、朧げながらも昨日も戯れの中で青く熱いものに下半身が覆われたような気がするが、快楽に流されていて気にもしていなかった。
(あれは光陽の力だったのね。ああ、何だか変な気分よ、まるで熱いスライムに覆われているような。)
なんだか熱い大きなネットリしたものが彼の第3の手のように蠢くので、敏感な肌を刺激されて、気持ち良くなってしまう。
素肌にはまだ少し寒い春の夜の空気も、彼の青い力が温かく咲夜の背中を覆っていき咲夜の身体は居心地の良いお湯に浸かっているように寒さを感じなくなる。
優しい甘い口づけを何度も繰り返され、咲夜の背中に回って素肌を彷徨っていた彼の手が、後ろにあった咲夜の髪を纏めて前に回し、大胆に開いたワンピースの後ろの縁をゆっくりなぞる。
「あっ、んっ・・・」
咲夜の身体が敏感に彼の愛撫に反応し、彼の指が背中の素肌をなぞり始めると背中がゾクゾクして思わず甘い嬌声をあげてしまう。
咲夜の首筋に彼の熱い息がかかり首筋をゆっくり舐められ、肌に口づけされると咲夜の口から吐息がこぼれた。
光陽は、首筋からゆっくり顔を離して、もう一度包み込むように咲夜の身体を抱きしめ、深く長い口づける。
そして咲夜の目を見つめ、ワンピースの縁をたどっていた指をファスナーにかけ、ゆっくり下ろし始めたが、咲夜の髪に桜の花びらがひらりひらりと舞い降りるのを見て、その手を止め、咲夜の耳元に唇を寄せていき、掠れたバリトンで囁いた。
「咲夜、ベッドルームに行こう。」
低く甘い彼の囁きに、咲夜はただ頷くしかできなくて、彼が咲夜の身体を軽々とそのまま横抱きに持ち上げて船のタラップを上がり、リチャードに何か言っている間中、彼の首に両手を回し、胸に顔を埋めていた。


光陽は咲夜を腕に抱きながら、リチャードに後片付けを頼み、ベッドルームに大事そうに抱えていく。
咲夜といると光陽の自制心が大きく揺さぶられる。先ほども、まだ肌寒い春先の夜空の下で危うく咲夜の服を脱がしてしまいそうになった。
(落ち着け、冷静になれ。咲夜は多分、こういう行為に慣れていない。昼間大事にすると誓ったばかりでこのザマか。怖がらせないよう、ゆっくり少しづつ段階を踏まなければ。)
咲夜を優しくベッドに降ろすと、彼はベッドに腰掛け、咲夜に、
「寒くはないか?」
と聞いた。船の中はいつも快適な温度で、ベッドルームは外に比べて暖かく、素肌に心地よい温度で、咲夜は、「暖かくって気持ちいいわ。」
と答える。その顔は恥ずかしそうにしているものの、光陽とベッドルームにいることを怖がってはいない。
光陽は、ブーツを脱ぐとベッドの背凭れに枕を挟んで背中をつけてもたれ、咲夜に向かって両手を広げ、
「おいで、咲夜。」
と彼女を彼の膝の上に乗せた。咲夜は素直に彼の膝の上に乗り彼をじっと見つめる。
シルクのような光沢があるダークブラウンの髪、綺麗な卵形の顔、黒い長いまつげに縁取られた大きなあどけない目、そして少しふっくらした愛らしい唇が光陽を誘うように少し開いている。
その瞳は光陽の顔を映し出し、かすかに欲情して濡れた眼差しで光陽を見つめる。堪らなくなった光陽はゆっくり唇を重ね、甘く舌を絡ませて深く口付ける。咲夜も彼の口づけに答え、積極的に舌を絡ませてくる。二人の濡れた唇が重なる度に、クチュ、とベッドルームに響く音は、かすかな吐息と共にだんだん激しくなってくる。
咲夜の、桜の花びらが舞い降りて冷えていた素肌がだんだん温かくなっていき、滑るようなその背中の肌を、光陽の指がゆっくりなぞっていった。
咲夜は、滑らかな感触を楽しんでいる光陽の指先が敏感なうなじに触れると、「あっ」とのどの奥で叫ぶ。
「可愛い、咲夜。」
光陽は、咲夜の可愛い声がもっと聴きたくなり、甘く深く口付けながら、敏感なうなじにかかる髪をそっとどけ、しばらく指先で優しくうなじを撫でていたが、だんだんその手を大胆に開いているワンピースの淵に沿っておろし、ファスナーに手をかける。
そして、唇を一旦離し、低いかすれたバリトンで咲夜の耳元に囁いた。
「咲夜、貴女をもっと知りたい。僕に貴女の全てを見せて。」
咲夜がかすかに頷いたのを確認すると、ゆっくりとワンピースを脱がせていく。
横抱きにしていた咲夜の足首を潜らせワンピースを取ってしまうと、咲夜の赤いランジェリー姿を嬉しそうに見つめ、肩から二の腕を優しく指で辿り、
「柔らかくて、スベスベだ。指先に吸い付くようだ。」
と言って何度も撫でては、肩先に唇を落とす。
「なんて触り心地がいいんだ。たまらないな。」
そのくすぐったいような、気持ちいい感触に咲夜が「ふふふ。」と甘く笑うと、光陽の心も喜びを覚える。肩を撫でていた手がブラジャーの肩紐に触れ、それを優しく横にずらすと、紐があった場所に順々に口付けを落としていく。そして、胸の膨らみに光陽の唇が届いた時、咲夜の脱がされた胸が光陽に前に晒された。光陽は膨らみに優しく口付けながらブラジャーのホックを外し、ブラジャーを取り払うと、一旦顔を咲夜の胸から離し、眼差しに称賛を込めると、
「咲夜、とっても綺麗だ。」
と言って、屈んで顔を咲夜の胸元に埋めた。咲夜の暗い赤色をした、胸の蕾のような突起は光陽に見られることで既に尖ってツンと上を向いており、引き寄せられるかのように光陽は唇を寄せて、そのまま口に蕾を含む。
「はぁ・・・んっ」
咲夜から花の匂いが立ち込め、艶めかしい嬌声に気を良くした光陽は、含んだ蕾を繰り返し舌で転がしながら、吸い上げる。
咲夜が快感に震えて光陽の頭を抱え込み、「ふっ・・んっ」と連続して喉の奥で声を堪えると、口に蕾を含んだまま、
「声を堪えなくていい。感じるままに可愛い声を聞かせてくれ、咲夜。」
と言った。そして片方の胸をゆっくり揉んでいた手が肌を滑って咲夜のショーツに届き、すでに濡れている蜜口に今度は指をゆっくり擦り付ける。熱い蜜口に布ごし指で強弱をつけながら連続してこすり続けると、蜜口は溢れクチュくちゅと濡れた音が、光陽の口に含んだ蕾と同時に部屋に響きはじめる。
「あっ、んぅんっ、ああっ・・」
咲夜が敏感に感じるまま嬌声を上げ始めると、光陽は胸から唇を離し、手はショーツ越しに蜜口を柔らかくいたぶりながら、膝の上に横抱きに抱いていた咲夜を今度は後ろ向きに光陽の足の間に座らせる。
そして咲夜の身体を後ろから抱き込むと、耳に囁く。
「咲夜、可愛く鳴いて。」
ショーツに当てた指を軽く円を描くように動かしながら、もう一方の手は胸の膨らみを柔らかく背後から包んでショーツの指と同時に、弾力を楽しむように揉みまわす。
「柔らかいな。」
唇で耳たぶをしゃぶりながら低く甘く囁くと、咲夜の身体に甘い痺れがゾクゾクはしる。腰がビクンと動き咲夜は嬌声を上げっぱなしだ。
「はあ・・んっ・・っ」
光陽のいたずらな唇が、咲夜のうなじをなぞり、熱い舌で肩をペロンと舐めると、フッっと息を吹きかける。
「あぅっ・・」
咲夜の柔らかい肌を甘噛みしながら快感に震える咲夜に聞いてくる。
「気持ちいいか、咲夜?」 
「こ・う・よう、意地悪、しないで・・」
「いいか?」
真っ赤になって、真面目な咲夜は律儀に答えようとする。
「い・い、気持ち、いい・わ・・」
咲夜の可愛い答えに、光陽はショーツの上で指を軽く動かして、膨れてきた突起の上にわざと動かし、爪で柔らかく引っ掻きはじめる。
「もっと、よくなれ。」
「やあ、・・やっ・・そ・・ダメ・・」
咲夜の腰がだんだん大きくなってくる快感を逃がそうと揺れ出し、その動きに合わせて光陽は胸の蕾を指でゆるく、強くつまんで、咲夜が、
「こう・よう、も・だめ・だ・め・・」
と言い出すと、肩に歯を当て、ショーツ越しにツンと膨らんだ突起を指で摘んでグリグリと動かす。
「いやっ・・」
ひときわ大きく叫んだ咲夜は、太ももに力が入り、足の指を外らせビクンビクンと背中をそらしたかと思うと、咲夜の蜜口から、透明な蜜が溢れ出し、花の匂いがどっと強くなる。
腰の力が抜けて、ぐったり光陽に背中を預けてくる咲夜を、光陽は指で顎を掴んで後ろに向けさせ、柔らかい唇をそっと塞ぎ、熱い口づけを交わす。そしてそっと身体を入れ替えて、咲夜の火照った身体をゆっくり後ろに押し倒していった。
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