こんな夢を見ました

７ ヴィトリア調

１２月１８日

　ヴィクトリア時代のようなドレスを来た婦人が、川の中の網に入っていた。（テームズ川かな？）それを私は水中から見ていた。水深がある。網は体育館を仕切るネットみたいだった。ドレスの色は赤紫色。

　場面が変わる。やはりヴィトリア時代のような世界。6歳の男の子と、それより年上のお姉ちゃんがいる子ども部屋。私は、姉弟の女家庭教師ガヴァネスか大人の友人みたいだった。お姉ちゃんはドレスを着ていた。
　子ども部屋は広かった。居間のように椅子、テーブルがあって、子どもたちはそこで食事をしたり、お茶を飲んだりするのだと思った。
　居間のような部屋の隣は、男の子の勉強部屋だった。壁に、中国か日本かの草書体の文章を拡大した、畳一畳くらいの紙が貼ってあって、男の子が筆と墨で書き写したものも一緒になっていた。まだ6歳なのにすごいと思った。
　男の子の勉強部屋の奥にもドアがあって、たぶんそこが寝室かなと思った。居間の、男の子の部屋の反対側がお姉ちゃんの勉強部屋だった。
　お姉ちゃんの部屋の中に、花壇と畑があった。花壇には薔薇が咲いていて、畑には野菜がなっていた。
　金色の薔薇がたくさん咲いていた。聞けばお姉ちゃんが作ったのだと言う。このお姉ちゃんもすごい。お姉ちゃんは大きくなったら、そういう仕事がしたいらしい。この時代に女の人が働くのは珍しいと思った。
　とてもきれいな薔薇だった。言えば一輪もらえるかな……と考えた。
　
　部屋に、村人らしき男たちが入ってきた。屋敷の中には使用人たちがいるはずなのにと思った。男の子とお姉ちゃんはわき腹を刺されて死んだ。私も同じ運命。
　姉弟のお父さんが、最近発表した詩が原因だった。その詩は、マザー・グースのような詩で、マザー・グースよりは長いものだった。
　欠落しているところがある幻の詩だったが、姉弟のお父さんが完成させて発表したのだった。