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SSSクラス(超越種)の最強の転成おっさん。色々と活躍するが事件が重なり危険人物として国外追放。 異国の地で出会った少女に諭され真面目になる

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「……あなたは死にました」

「……」

「そうですか。文句一つや二つはあるでしょう。ですから……変わりの人生をご用意しました」

「それでは……楽しんでください」







「SSS? そんな……ギルドカードがあるなんて」

「なたがあの……………」

「わかりました。ギルド長をお呼びします」






「やぁやぁ……騒ぎは聞いてたよ。すごく強いんだってね」

「ん……」

「なるほど。流石はSSSの規格外だな」





「お主を討伐隊の一人と命じ、魔王を討ち滅ぼす事を命ずる」(暗殺)

「なーに……案ずるな。お主は神が寄越した最強の勇者よ」

「魔王や敵国を討ち滅ぼした暁にはたーんと褒美をやろう」





「今日から同じ……討伐隊の仲間だな。ヨロシク。俺はカズマ。こっちはリーネ」

「ヨロシクお願いします。えーとギルドカード見せてもらってもいいですか?」

「すげぇ~本当に能力9999でSSSクラスかよ………やべぇ」

「握手いいですか!!」

「お前……一人でいいんじゃないか?」





「うむ。お前……名は?」

「……か。なるほど。神が使わした勇者だな。見るからに弱そうだが」

「余の名か? 偽名でいいなら名乗ろう。フェイトだ」

「何故ここにいるか? ふん、決まっている………傭兵だよ」

「ああ、金で体は売ってない他を当たってくれ」

「………あれが………勇者なのか……………」

「人間も大した事はないな」





「お前……見た目のわりにジジクサイな」

「でっ~この場面どうする? 行くか?」

「わかった信じてやるよ」

「………やっぱ強いな……あいつ」





「そなたを騎士に命じる。益々の活躍を期待してるぞ」

 パチパチパチ




「やぁ、おっさん。騎士就任おめでとう」

「……んっ。おっさんと呼ばれるのが嫌か? すまんが魂を見させて貰った」

「まぁあれだ。頑張れ。運よく前世を覚えて生まれ変わったんだ。強い状態での生は誰にもない強みだ」

「私か? 私は違う……残念だが年相応の弱い娘よ」

「おっさん……もう、会うことはないわね」





「やっぱあいつはすげー」

「ああ、スゲーな」

「……そうかぁ?」

「なんだなんだぁ?」

「なんかさ……あいつはすげー性格悪くない?」







「す、すまん。悪口を言ったつもりは!!」

「言いふらしてすまん!!」

「げほげほ」

「くっそ………いいよな。強くて女にモテてさ」

「……ああ。妬みだよ」

「……畜生」






「えっ……あっ!! 危ない!! リーネ!!」

「えっ? あっ……そ、そんな!! 魔物が生き……」

「リーネぇえええええ!!」






「なんで……なんで助けなかった!!」

「やめろ!! お前だって見ただろ!! リーネが警戒せずに近付いたのを!!」

「……畜生」

「……」


「………その力……なんのためにあるんだよ」






「お前の力は最強じゃないのかよ」

「国ごと全員守れるんじゃないのかよ!!」

「……お前以外、全員死んだぞ」

「よかったな。生き残って」




「なんだ? まーた愚痴を言いに店に来たの?」

「はぁ……ウダウダ言うのね。あなた……みっともない」

「あなたと酒を飲んでもつまらないわ。ボーヤ」

「他の店に行きな」





「すまん……お前の理想にはついていけない」

「所詮俺たちとは違うSSSクラスの超越者……人間じゃない」

「………見てみろ。結局今日もお前しか生き残らなかった」

「死神め」





「あっ……」

「見てはダメ……あの人は魔物です……さぁ、行きましょう」

「でも……」

「だめよ……彼は私たちと違うのだから」







「やぁ~兄弟。最近……暴れまわってるらしいな? でっ王はお前を追放しろと言っている」

「なんで、喚く? 屑だろ?」

「誰よりも力を持ってるくせに……やって来てる事は何もない」

「誰もお前が消えて悲しまないんだよ」

「逆に恐怖すら持っている」

「………性格悪いんだお前は」





「屑な奴がいなくなってせいせいするな」

「おい……居るぞ?」

「おっまだいるな……席変えようぜ」





「……あら。おっさん? お前はあの国にいたんじゃないのか?」

「皆が悪いんだって?」

「…………ふーん、荒れに荒らされて毒を吐かれたと」

「追放処分か……SSSランク。最強の騎士でも嫌われたこんな物だな」

「人の生活に馴染めない訳じゃないだろ……」

「………」

「………はぁ、呆れた。お前……やっぱ屑だわ」

「生まれ変わる前からそうなのか? ならば救いようのない愚か者だなお前」

「人はな……長い年月を無為に過ごしてる訳じゃない」

「ゆっくりと何か生きる苦労を知って生きている」

「……お前は薄っぺらい」

「若いときはそれで良かっただろう」

「だがな……歳を取ればそれだけの責任を求められる。ガキのままじゃぁ……それはただの体の大きい子供だ」

「……最強、最強も考え物だな。人として育たない。お前に誰も注意や忠告はしなかったのだろうな……それとも聞かなかったか?」

「ふん、まぁいい」

「じゃぁ、私は行くよ。長い間を家を留守にしては怒られるからな。やる気も失せた」

「…………泣くな」

「……はぁ……しゃぁない!! 今日だけ一緒に飲んでやろう」

「………だから泣くなって」





「旅のお供をしたいだと?」

「変わりたいか……」

「………」

「ならば、騎士らしく。礼節をわきまえ!! 身を綺麗にし……あとは……そうだな。年相応の価値観を勉強しろ」

「そうそう、趣味を持つのもいい。変な趣味は……楽しければいい」

「まぁ、余も……そう言うところいっぱい怒られて来たからな」

「人が良くなれば自ずと良縁は舞い込む」

「例え、SSSで妬まれようと庇ってもくれるし気にしなくなる。大人の余裕を持てと言うわけだな」

「……中身はおっさん?」

「バカが中身は子供の間違いだろ」






「ただいまだ!! 側近」

「魔王様……お帰りなさいませ。でっその者は?」

「超越……いや。ただの使用人志願者だ」

「………そうですか。人間に見えますが?」

「我が国も人間が居るだろう」

「はい……ですが。少し怪しいかと」

「首を切るなら旅の時に落ちている。それに……やつは努力家だ」

「そうですか。では……使用人として雇い入れましょう」

「……ん? 意外な顔だな。クククそうだぞ。私がこの国の王だ。ちと、自分の目で敵を見るためぞ」

「……困るんですがね。国政が」

「議会を用いたであろう……」

「決はさすがに魔王様でしか無理ですね」

「ふむ……わかった。オジサンを頼む」

「わかりました。こちらへ」





「……あら? 執事服似合うじゃない」

「ふぅ。これからヨロシク。おじさん」

「まぁ~先ずは服からしっかりとね」





「………おじさん。最近頑張ってるなぁ~」

「おじさん。ああ……仕事中だったか。すまぬ」

「まぁ、真面目に働くにもいいもんだろ?」

「……お前……口調が変わったな」





「……ん」

「あと……五分」

「………や、やめろおおおおお!! ややめ!! お前はSSSクラスの超越者!! はぁはぁ……びびった」

「余も死にはしないが……部屋がメチャメチャは嫌だぞ」







「………なぁ、なぁ……下着さ……」

「……なんでもない」

「…………」






「ふぅ……今日は何も仕事がない」

「おじさん。ちょっと」

「コリドールやろう。それかトランプを」

「……そうか。仕事中か」

「終わったらしてもいいか?」

「ん……」

「待っとるぞ」






「執事長就任おめでとう」

「努力が報われたな。ああ……もちろん推薦した」

「元々は実力者。やりようだよ……それに頼られ方も学んだだろ?」

「昔と見違えるぐらいに老けたな」

「だが……年相応で昔より魅力だぞ」

「………わかった。わかった。昔は黒歴史なんだな。そんな丁寧にいわれても…………なーに、昔をいっても信じてもらえないさ」

「………」

「………」

「マジで……教育係も、家庭教師もお前が見るの?」

「……にげ」

「わぁあああああああいやだああああああ!!」

「そうだった!! SSSだった!! 速い!!」







「…………しゅん」

「て、テーブルマナー……い、いらない」

「すいませんすいません」





「勇者が攻めてきたー!!」

「気を付けろ手練れだ!!」

「えっ!? 執事長!? 昔の知り合いですか?」

「わかりました!! 負傷兵を後方へ!! 執事長……すぐに戻ってきます!!」




「なんだ……お前は……いや……何処かで」

「知り合いか? 四天王はもういない……しかし……こいつは手練れだ」

「そうね……やるわ」

「……方眼鏡を外せ……お前は!! 追放者!!」

「なに………あの。屑が」

「相手もSSSクラス。全員で行けば敵う」

「行くぞ!! 女神の加護は我らにあり!!」





「執事長!! 大丈夫………ですね」

「どういたしましょう?」

「わかりました。ではそのように」

「執事長はどちらへ?」

「ああ……庭の手入れですか」





「執事長!! なんだ無事だったか?」

「なんでもない。杞憂だったな」

「………びく」

「ぬ、抜け出した訳では……きゅ、きゅうけい」

「説教は長いからやめろおおおおお!!」






「魔王さま。議会中です!!」

「何が議会だ。我が居なくてもいいための議会だろ!!」

「しかし、それは居ない場合!! いらっしゃいます‼ 執事長に説教してもらわないといけませんね」

「戻ろう……それだけは回避せねば」

「執事長も会議に参加させますね。今度から」

「…………うむ。まぁそれもいいか」






「あの……下着さ……」

「おじさまが干してるのをやめてほしい」

「ああ!! 謝らなくていいから!!」

「め、メイドにお願いします」







「執事長!!」

「執事長!! 今いいですか?」

「「「「執事長!!」」」」

「執事長? 全員を集めろ? えっ!? 全員説教!?」








「最近、おじさま。忙しそう」

「構ってくれない」

「ぷー」





「おじさま。なんですかそれは………婚約者!?」

「嫌だ!! 結婚しない!!」

「跡取りなぞ分家でいいじゃないか!!」

「出てって!! 嫌なものは嫌よ!!」

「………おじさまのばーか!!」

「一生独り身でいいの!!」







「魔王さま。執事長は独身とお聞きしてましたが……」

「側近どうしたの?」

「いえ……なんでもないです」

「いいなさい」

「えっと。この前の唐突の大雨……運悪く雨宿りしていたときにですね………雨の様子を伺っていた執事長の傘に入れて貰い。家まで送って貰ったのです」

「ふーん」

「お礼したいのですが……何がいいでしょうか?」

「エロ本。男ですから」

「やはり、男なのですね!!」

「…………あれ~?」







「ごめんなさい。ごめんなさい。おじさま」

「出来心だったんです。本当に渡すと思ってませんでした!!」

「ごめんなさい。ごめんなさい」

「………おじさまはその……」

「なんでもないです……にしても。本当に慕われるぐらいに大きくなりましたね」

「えっ? 余が拾ったお陰? はははは。そうだろ!! やはり、だな!! せやろー」

「ごめんなさい。ごめんなさい。口調、乙女になりますから説教準備はやめて!!」

「……くぅ。でも。本当に………いい歳の取り方と思いますよ。おじさま」







「執事長。その……この前はすいませんでした」

「側近という立場にありながらなんともお見苦しい………」

「えっ……は、はい!! これからもお願いします」

「へへへ」







「………最近、婚約者の話をしないのだな」

「………」

「なるほど。余が誰か好きになっている奴がいると考え、動くのを待っているとな」

「聞かぬのか? 誰かと………」

「そうか。そういうのは確かに二人の問題だな」

「……おじさまはそういうのは居たのか?」

「そうだったな。屑だった」

「…………でも。誰のものにもならなかった」

「はぁ……噂は聞いてはいるな」

「……鈍感」

「まぁよい。今は誰も興味がないと言うだけで許してやろう……ふふふ。おじさま」





「魔王さまって……実は……枯れ専なのでは?」

「いや、執事長を考えてみろ」

「………そうか。わからんわけではないな……」

「まぁ、真面目に………見てるとさ」

「うん?」

「親子じゃね?」

「姫様……」

「………俺、実は……」

「諦めろ……相手はあの執事長だぞ」

「………」






……




……




………


……



この連載小説は未完結のまま約1年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。
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