【完結】復讐に燃える帝国の悪役令嬢とそれに育てられた3人の王子と姫におまけ姫たちの恋愛物語<キャラ文芸筆休め自分用>

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【我らの】ウリエル【苛めたい人】

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 決闘場に逃げず現れたウリエル。それにラファエルが語りかける。


「ウリエル……鎧を着てどうしたんだい? ボロスのように」


「ラファエル。君が僕に何やらただらぬ想いを抱いていると聞きました」


「そうです。だから……母上から聞いているでしょう?」


「ええ、お聞きしました。ボロスも差し向けたようですね。彼女は親友であり……僕の代わりに君を止めようとしたのでしょう。ありがとうございます。ボロス」


「………ふふ。おそいわよ」


(((ボロスは泣いていい)))


 ラファエルに観客席についたミカエルと元々いたガブリエルがボロスを哀れんだ。しかし……誰も言わない。その想いは自分で言ってこそだと信じているからだ。だからこそ……


「ウリエル……いいえ。兄貴」


「……なんでしょうか? ラファエル?」


「ウルルン令嬢になる気はないか?」


「真っ直ぐ言いましたね……ラファエル」


「……私は真面目に問う。ボロスに勝ったからな。目に焼きついて取れないんだ。あの姿が」


「わかりました。では……お断りします。これで意見が食い違いました。決着つけましょう」


「決着……ウリエル兄貴……今回は魔法も使っていきますよ?」


「わかっています。だから……僕も……同じように使っていきます」


「「「「!?」」」」


 ウリエルが魔法をと皆が大きく驚く中で弟に対し言葉を投げつける。 


「ラファエル……君が本気を出せないのは僕が魔法を使わないからだと思っていた。そして……それは間違いであり卑怯だと考えている事をあの日に知りました」


「う、ウリエル!? つ、使えるのか!?」


「使えます。使えるようにね頑張りました!!」


 ウリエルが模擬剣を目の前に掲げ、撫でるように手を刃をなぞる。なぞった場所が光を伴う。


「悔しいでしたでしょう。手加減されては兄としても騎士としても、僕は手加減されているとも思うのです。だから……魔法を使ってもいいように鍛えた」


 光を発する模擬剣を振る。軌跡が残り光の粒子を撒き散らす。


「特訓しましたよ……ラファエル!! 君の全てを受け!! それでも越えて見せましょう!! 兄として!! ラファエルのたった一人の兄として!! 令嬢の姿が目に焼きついているなら!! その上から兄である僕の姿を焼けつけてあげましょう!!」


 ウリエルが叫び剣を再度構え直す。その勇敢な姿に皆が心を震わした。


 これこそが帝国の皇子騎士。【我らの】ウリエルなのだと。









 ドシャ……


「ぐえ……」「うぐ……」


「ありがとう。引いていいですよ」


 城のミェースチの寝室にグルグルに縛られたボロスとラファエルが他の騎士によって運ばれる。ミェースチはコーヒーを飲んでいたのを驚きながらカップを皿に置いた。思った以上に面白い結果が生まれたのだろうとミェースチは思う。


 そう……ラファエルはやりきった顔をしていたのだ。母親としてなら……良かったねと声をかけるだろう。


「ふむ。ウリエル。これは?」


「罰です。許可なく決闘場を使い結果、壊した……多くの騎士に迷惑をかけた二人と僕に処分をと」


「………」「………」


「……何があったか聞こうかしらね。ガブリエル」


スタッ!!


「はい、お母様」


 上からガブリエルが降って沸き、ミェースチに説明をする。最初は彼女は静かに聞いていたが。ミェースチは少しづつ少しづつ口元が歪められ。大きく大きく笑い出す。そして、劇場を見終わったらように手を叩き。感想を述べた。


「最高にいい劇でした」


 その感想にウリエルは憤りを覚えず。よかったですねと小さく答えた。


「では……無為に決闘を行った事の処分を言い渡しましょう。ミェースチ・バルバロッサの名で。ボロス!!」


「……はい」


「先ず、決闘や申請なしに使用した事も約束破りで処分は下さん………それよりも!! ラファエルに負けたことのが処分が重いと思え!! 私の半身と言われるのならば勝つことが全てである。1月ウリエルを使用する事は禁ずる。元はと言えばお前が令嬢として連れ出したのが原因であり!! ウリエルに甘えが見える!! 騎士団を継ぐものがそれでいいのか!! ボロス!!」


「い、いいえ!!」


「ならば!! ウリエルに頼るな!! ボロス……お前はウリエルを越えて主席だった。その肩の使命は重いぞ。では……去れ。今日から一月ウリエル禁止だ」


「はい……その処分を重く受けとります」


 紐を解かれ、ウリエルにおじきをし……寝室から出ていく。その背中は……非常に寂しさが具現化しているほど暗い。


 ウリエルはその時に思う。処分軽いなと。


「ラファエル……」


「はい。母上」


「薬はどうした?」


「ウリエルにお渡ししました」


「ふむ。ウリエル返せ」


「はい」


 ミェースチは小瓶を受け取り。中を開け飲み干す。二人は驚きながら様子をうかがっていると……憎たらしい顔を向けた。


「わかったか?」


「………はい母上。騙されたのですね……私は……」


「そうだ。ラファエル!! お前の兄に対する執着。楽しかったが!! ボロスの代わりに申請せず決闘した事をつぐなえ」


「はい……お受けします」


「よし。お受けしますと言ったな!! ラファエル……今度の休日に反省分を書き。その中でウリエルの素晴らしい所を10分。家族全員の前で演説を行え。それも愛しい兄上のウリエルの目の前でな」


「……………」


「返事は?」


「………はい」


 ウリエルは戦慄し震える。予想よりも酷く重い処分と流れ玉が自身に当たることに。ウリエルも処分を受けるつもりだったが。ラファエルの処分の巻き添えを喰らうことが決定する。


「では、ラファエル。去れ」


「………はい。ごめんよウリエル」


「大丈夫です。頑張ってください」


「………」


 ウリエルは穴があったら入りたいと思う事が決定する。ラファエルも重たい足取りで寝室から出る。ガブリエルも同じように去り。ウリエルだけが最後に残った。


「はぁ……ウリエル。処分は決めればよかったのに」


「いえ……やはり母上がお決めになることが一番だと考えました。楽しめたでしょう」


「うん!! めっちゃ楽しい!!」


 皮肉を込めて子供のような無邪気に笑い。それにウリエルは……素直に喜ぶ。よかったと。


「だが……まぁ。ウリエルにもわかるような処分を決めよう。不公平だ」


「覚悟してます」


「それは最後にして……少し世間話をしよう……実は性転換の薬本当にある」


「…………えっ?」


 ウリエルはミェースチが楽しむために嘘をついたのかと考え、ラファエルはそう信じてしまっている。だが……それも嘘だと言う。


「まぁ、細かく語りたい。聞いてよウリエル」


「は、はい」


「最初はシャルティエを男にし幻滅や、人生を滅茶苦茶にしてやろうと開発を考えてたの。依頼を出してね。でも途中……それはシャルティエを殺して別人にしてしまう気がして依頼を取り止めて数本試作品が残ったわ。女のシャルティエに復讐したいのね」


「僕は商人が性転換させられたと聞いてましたけど?」


「嘘は真実と混ぜるの。商人はそのまま奴隷として売ったわ。それは真実。そして……性転換の薬は真実だけど。飲んだら性転換するとは言ってないわ」


「……使い方が違うのですか?」


「そうよ。風呂桶に入れつける。ネズミで実験したわ。そしたら……変化する痛みか悶えて絶命し、解剖して子宮などの両性を確認。結果、欠陥品とわかった。苦しんで殺して。死んだあとに犯させ、豚の餌も考えたけど。それじゃぁ1回でシャルティエは遊べなくなるわ。そんな御都合主義な薬なんてないのよ。簡単に騙されてからに」


 ウリエルはあまりの残酷な考えに震え、そして騙されたと気付かされる。 母上の異常性が心にある事を思い出させたから簡単に言葉に乗せられたのだ。


 母上ならやりかねないと。


「ふふ……本当に語るの楽しいわ~騙したのもね……まぁウリエル。秘密にしていてね。薬はあるけど危ないからダメよと」


「言える訳がないでしょう。母上」


「ふふふひふ!! 人なんて私は大丈夫と思って飲むものよ。私みたいにね」


「………!?」


「気付いた? 一応飲めば毒よ」


 ウリエルは……震える体に……流石母上と感心し笑みを見せるのだった。


「あっ……処分決めた。ウリエルあなたの処分は~」


 ミェースチの子供っぽいイタズラ声に癒されながら。ウリエルは処分を聴き。結果………心が割れそうになるのだった。








 次の日。帰って来たミェースチにソファーの上でウリエルは迫られる。


「ウリエル~」


「………」


「ウリエル。答えなさい」


 家族全員は何があったのかを見つつ。成り行きを見ていた。そして……


「ウリエル。私はだーれ?」


「……ママ上」


「もう一度」


「……………ママ上」


「よくできまちゅたねー……ふふふ!! はははは!!」


「ぷっ」「くっ!!」「ぷふっ」「クク」「……んぐ。ワシ……我慢できん。がははははは」


「くっ……ころ!!」


 ウリエルの母をママと言わないといけない処分にウリエル以外の家族全員指を差して笑うのだった。



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