【完結】復讐に燃える帝国の悪役令嬢とそれに育てられた3人の王子と姫におまけ姫たちの恋愛物語<キャラ文芸筆休め自分用>

書くこと大好きな水銀党員

文字の大きさ
上 下
24 / 54

ウルルン令嬢……見つかる。

しおりを挟む

 予想だにせず。3人だけの家族会議になった。舞踏会場から少し離れた場所に宿屋があり。ラファエルがよく利用しているため、1室借りると言い簡単に鍵を貰う。ミカエルの肩とガブリエルの肩を掴んだまま。部屋に行き、店主は頑張るなと声をかける。ラファエルはそれに笑みで答える。

 ガブリエルも姿を変えているため。ラファエルが二人も持ち帰って来たのだと思われたのだ。

「よし……喋っていいぞ。さぁ……吐け」

 ラファエルは満面の笑みで部屋で解放した二人に問う。

「ぐっ……」

「ラファエルお兄様。知らない方がいいこともあります」

「ガブ姉さんの言う通りだよ!!」

「つべこべ言わずに吐け。兄弟に拷問するのは好きじゃない。ウリエルにも言うぞ? 黙っていたことをな!!」

((だから!! 相手がウリエル兄さんなんだよ!!))

 ガブリエルとミカエルは窮地にたたされていること知る。

「全く。口が固い……アイスキューブ」

「「あっ」」 

 両手が氷で縛られる。椅子に座っていた二人は手を椅子に固定された。ガブリエルはその強固な魔法に驚き。ミカエルは対抗魔法で溶かそうともがく。

「今日は調子がいい。数分は耐えられる」

「やめて!! ラファエルお兄様!! 何するつもり!!」

「ラファエル兄さん!!」

「決まってる」
 
 ラファエルが服を脱ぎ出す。そして、それに二人は青ざめた。ガブリエルは危機を感じとり叫ぶ。

「やめて!! はじめては……はじめては!! ミカエルに……」

「ラファエル兄さん!! 兄妹でしょう!! そんな!!」

「俺は本気だ。ミカエル……行くぞ」

「「えっ?」」

 ラファエルがミカエルの椅子に近付く。動かないのをいいことに顎を触り。足を触る。ミカエルは焦り出し冷や汗をかいた。ガブリエルを襲うと思っていたからだ。ガブリエルも自分が襲われると思っていたため変な声が出る。

「ミカエルなの?」

「……」

「ラファエル兄さん?」

「ガブリエル。ミカエルを汚されたくなければ言え。一応お前ではくミカエルの理由は簡単だ。お前を抱くとか気持ち悪くて絶対に無理だ。ミカエルのがマシだと言う理由だな。男は初めてだから……頑張ってみるよミカエル」

「ガブ姉さん!! 助けて!! ヤバイヤバイヤバイ!!」

「やめて!! そっちの方が絶対に嫌ああああ!!」

「なら?」

「言う言う!! ミカエルもね言うよね?」

「言う!! ラファエル兄さん!! 敗けを認める!!」

 ラファエルが笑顔でミカエルから離れた。そして、服を着る。ラファエルの狂気に妹弟が震えた。

((マジだった))

 氷が溶け自由になると、ミカエルとガブリエルは抱きつきあい。震えて地面にへたりこんだ。

「でっ……誰なんだ?」

「……姉さん」

「ラファエルお兄様。気持ちを強くもってください。ウルルンお嬢は実は……」

「実は?」

「……ウリエルお兄様です」

 ガブリエルの発言に部屋の中の空気は凍ったのだった。





「……ん!?」ゾクゾク

「どうしたの? ウリエル?」

「どうした? ウリエル」

「ネクター、ボロス……今、ものすごい寒気がした」

「飲みすぎたのね。ウリエル」

「珍しいな。ウリエル……風邪か?」

「わかりません。ただ……そう……危機を感じとりました。過去の戦で大軍を目の前にしたときのような」

「戦争が近いからかしら?」

「ウリエルの勘はいい。まぁすでに前哨戦があったからな」

「……ですね。せっかくです。景気付けに僕の秘蔵を出すとしましょう。ガヴゥさんと飲み比べで勝ったのでいただいた物があるんです」

「あの真面目な上級騎士が? 交遊が広いな本当に。バルカスに怒られるね。これ飲むと。ウリエルいいの?」

「ええ……バルカスに怒られましょう。せっかくですからみんなで」

 ウリエルは危機を感じ取ったが酒も入り気にすることはなく。そのまま何も考えずに過ごすのだった。

「乾杯」「かんぱ~い」「へへ、乾杯……後で自慢しようかバルカスに」

 何も考えず。ウリエルは火種が落ちるのを見過ごすのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか? 「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」 「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」 マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました

かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中! そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……? 可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです! そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!? イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!! 毎日17時と19時に更新します。 全12話完結+番外編 「小説家になろう」でも掲載しています。

気だるげの公爵令息が変わった理由。

三月べに
恋愛
 乙女ゲーの悪役令嬢に転生したリーンティア。王子の婚約者にはまだなっていない。避けたいけれど、貴族の義務だから縁談は避けきれないと、一応見合いのお茶会に参加し続けた。乙女ゲーのシナリオでは、その見合いお茶会の中で、王子に恋をしたから父に強くお願いして、王家も承諾して成立した婚約だったはず。  王子以外に婚約者を選ぶかどうかはさておき、他の見合い相手を見極めておこう。相性次第でしょ。  そう思っていた私の本日の見合い相手は、気だるげの公爵令息。面倒くさがり屋の無気力なキャラクターは、子どもの頃からもう気だるげだったのか。 「生きる楽しみを教えてくれ」  ドンと言い放つ少年に、何があったかと尋ねたくなった。別に暗い過去なかったよね、このキャラ。 「あなたのことは知らないので、私が楽しいと思った日々のことを挙げてみますね」  つらつらと楽しみを挙げたら、ぐったりした様子の公爵令息は、目を輝かせた。  そんな彼と、婚約が確定。彼も、変わった。私の隣に立てば、生き生きした笑みを浮かべる。  学園に入って、乙女ゲーのヒロインが立ちはだかった。 「アンタも転生者でしょ! ゲームシナリオを崩壊させてサイテー!! アンタが王子の婚約者じゃないから、フラグも立たないじゃない!!」  知っちゃこっちゃない。スルーしたが、腕を掴まれた。 「無視してんじゃないわよ!」 「頭をおかしくしたように喚く知らない人を見て見ぬふりしたいのは当然では」 「なんですって!? 推しだか何だか知らないけど! なんで無気力公爵令息があんなに変わっちゃったのよ!! どうでもいいから婚約破棄して、王子の婚約者になりなさい!! 軌道修正して!!」  そんなことで今更軌道修正するわけがなかろう……頭おかしい人だな、怖い。 「婚約破棄? ふざけるな。王子の婚約者になれって言うのも不敬罪だ」  ふわっと抱き上げてくれたのは、婚約者の公爵令息イサークだった。 (なろうにも、掲載)

【完結】悪役令嬢は婚約者を差し上げたい

三谷朱花
恋愛
アリス・デッセ侯爵令嬢と婚約者であるハース・マーヴィン侯爵令息の出会いは最悪だった。 そして、学園の食堂で、アリスは、「ハース様を解放して欲しい」というメルル・アーディン侯爵令嬢の言葉に、頷こうとした。

【完結】私ですか?ただの令嬢です。

凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!? バッドエンドだらけの悪役令嬢。 しかし、 「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」 そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。 運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語! ※完結済です。 ※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///) ※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。 《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》

悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!

ペトラ
恋愛
   ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。  戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。  前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。  悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。  他サイトに連載中の話の改訂版になります。

転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜

みおな
恋愛
 私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。  しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。  冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!  わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?  それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?

「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。

あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。 「君の為の時間は取れない」と。 それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。 そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。 旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。 あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。 そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。 ※35〜37話くらいで終わります。

処理中です...