上 下
40 / 58

王太子妃リリアナとの茶会

しおりを挟む
建国記念の祭典の翌朝のこと。
紅茶と茶菓子が並んだテーブルに着き、ライラは緊張した面持ちで一人の貴婦人と向かい合っていた。王宮のメイドによって身なりや化粧は一通り整えてもらってはいるものの、春らしい淡い色の装いには不釣り合いなほどにライラの表情は固い。

「そんなに緊張しないで」

目の前に座る貴婦人は柔和な光を瞳に湛えて、まるで警戒する猫をなだめるような声音で言った。

「私はリリアナ。リリアナ=レオファンティア=アルゴンよ。うふふ、長いわよね。どうかリリーと呼んで」

第一王子デオンの妻であり、マリアンナの姉。
彼女は膝の上に乗せた白銀の狐を撫でながら、優しい微笑みを浮かべている。

「いえ、王太子妃様にそのような」

「構わなくってよ。今の王家には女性がいないでしょう?普段デオンとアランと話すばかりで退屈だから、あなたと話がしたいと思って呼ばせてもらったの」

「お招きいただけたことは嬉しく思います。ですが...」

流石に愛称呼びはと思うライラをよそに、リリアナはなおも微笑んでいる。
何度も断わり続けるのもそれはそれで不敬にあたる。逡巡したのちライラは観念して言った。

「では大変僭越ながらリリー様と呼ばせていただきます。私のことはどうぞライラと」

そう答えればリリアナは嬉しそうな顔をするが、ライラの表情は晴れなかった。マリアンナの身内と思うとどうしても信用する気持ちになれず、膝の上でぎゅっと拳を握る。

「リリー様、ご存知の通り私の使い魔ギルバードは神殿に認められておりません」

話しながらリリアナの顔色を伺う。

「ギルバードはキメラや危険生物の疑いをもかけられていると聞いております。我々とこのように対面することが恐ろしくはないのですか」

ライラの言葉に、リリアナはティーカップを持ちながら小首を傾げる。

「あら、恐ろしいですって?そんなこと全然。だって―――」

ふっと微笑む。

「使い魔と主人とは合わせ鏡。使い魔のためなら野蛮な男にすら立ち向かう、健気で心優しいあなたが召喚したんだもの。危険生物なんてことあるはずがないわ」

「......あ、ありがとうございます」

調子が狂わされる。
偽りのないことが伝わる、真っ直ぐな瞳と言葉に。

「私からもいくつか聞かせてほしいのだけど」

リリアナはカップを置き、真面目な表情になった。
ライラは思わず身構える。

「あなたの使い魔を見せてもらえるかしら」

「構いません。ですが私の使い魔は蛇です。温厚で危害を加えることもありませんが、見た目から不快に思われるかもしれません」

ギルバードを眼にした多くの人間が、ぎょっとした顔や不快な表情をするということは経験でいやというほどわかっていた。たとえギルバードがじっとしてとぐろを巻いているだけであっても生理的に無理だと言われる時があるので、ポシェットやポケットに隠していることが多かった。

そんなライラの心中を察してリリアナは微笑む。

「大丈夫よ私は。昨日見たけれど平気だったでしょう?」

「......わかりました」

そう言うのであれば。
ライラはポシェットからギルバードを取り出し、手のひらに乗せる。

「ギル、王太子妃のリリアナ様よ」

『んー』

ギルバードは生返事をしつつ、とぐろを巻き直して頭を上げた。

『ごきげんよう、王太子妃様』

ギルバードが平素通りのきょとんとした顔でリリアナを見上げると、リリアナは席を立ち、白銀の狐を椅子の上に残してライラの横までやって来るのでライラも慌てて席を立つ。
リリアナはギルバードを近くで見て、はあと息をついて一言、


「ああ、なんて可愛いの...!!」


輝く笑顔でずいと近づくので、ギルバードは思わずびくっとして縮こまる。
リリアナはぱっと身を引いて言った。

「ご、ごめんなさい!驚かせるつもりはなかったの」

「あの、今可愛いって仰いました......?」

予期していなかった言葉に戸惑っていると、リリアナは後ろ手を組んで恥ずかしそうに身を揺らした。



「生き物全般が好きなの。蛇やトカゲも、昆虫や奇蟲だって。小さな生き物も大きな生き物もみんな可愛いと思っているわ。ふふ、変よね」

「変ではありません。意外ではありますが」

容姿だけ見れば虫など苦手そうなタイプに見える。
リリアナは安心したように笑って椅子へと戻った。ライラも着席してテーブル上にギルバードを置く。
リリアナは紅茶を飲み、ふうと息をついて言った。

「王家に嫁ぐ前、私はシャイレーン公爵家の人間だったの。公爵領には大きな動植物園があって、当時は暇さえあればそこに行っていたわ。そうしていたら自然と生き物好きになってしまって......ここだけの話、実はデオンとは子どもの頃にそこで出会っているのよ」

内緒よ、とリリアナはウインクし、ライラはこくこくと頷く。

「春の乙女になって再会した王子が、まさかあの時ハチミツを取ろうとしてみつばちから逃げ回っていた子だったなんて。本当に驚いて笑ってしまったわ」

王太子夫妻にそんなほのぼのとした過去があったとは。
これが世にいう恋バナだろうかと思うのと合わせて、リリアナの穏やかな口調と表情を前にライラは警戒心が薄れていくのを感じていた。

「リリー様は、素敵な方ですね」

自然と本心が口をついて出る。
貴族の女性でギルバードを見て気味悪がらない人は初めてだった。しかも王妃のいないこの国においてもっとも高貴な立場の女性。
ギルバードを召喚して以来ずっとライラの心にあった、悪いしこりのような感情がひとつ取り払われた気がした。

リリアナはにっこりと笑う。
警戒心が解けたこともあり、ライラはクッキーをひとつ手に取る。食べる前に良く見ればそれは動物の形をしており、リリアナの嗜好に合わせて用意されているのだろうと思った。

「それでね、ライラ」

ライラはクッキーを食べ、紅茶を口に運ぶ。


「アランとはどこまでいっているの?」


思わずむせそうになる。
動揺を隠して顔を上げればリリアナは興味津々といった顔でライラを見つめていた。

「......どこにもいっておりません」

キスやらハグやらそんな話できやしない。
そう考えながらいろいろと思い出してしまい、ライラの頬はほんのり赤くなる。

リリアナはライラをじいっと見る。

「隠さなくてもいいわよ。あなたとアランを見ていればわかるんだから。こう見えて私、観察眼や審美眼に自信があるの」

そう言って数秒後、リリアナは頬を押さえてはしゃぎだす。

「わかったわ、キスまでね。もう!アランも隅に置けないじゃない」

「なっ!ち、違います!!しておりません!!」

なぜわかるのだろう。多種多様な生き物を見てきたことで磨かれた観察眼とでも言うのだろうか。
だとすれば恐ろしい。

「あら、恥ずかしがることなんてないわ。恋人同士ならキスくらい普通でしょう」

「恋人ではありませんし、私には普通ではありません!」

「あー......そうね、場所とタイミングは選ぶべきよね。デオンもそこらへん配慮がなってなくて最悪だったけれど.........思い出したらまた腹がたってきたわ」

王太子がとばっちりを受けているのは申し訳ないが、場所とタイミングについては本当にそうだとライラは思っていた。
初キスくらい、せめて心の準備をした上でもう少しロマンチックなところで―――。


じゃなくて。


観察されないよう、ライラは両手で顔を覆う。

「どうかお許しください」

「ふふ、可愛い人」

「アラン様にはリリー様の妹君のマリアンナ様もいらっしゃいますから。私などはとても」

それは社交辞令も含んでいた。
しかしそう言った途端それまで明るかったリリアナの表情に陰りがでた。

「だめよ。あの子は」

リリアナの脳裡に血に染まる赤い手が浮かぶ。
鋏と動物の亡骸、マリアンナの笑い声を思い出す。


「―――リリー様?」


「...あ、ああ、ごめんなさい」

リリアナは元通りの笑顔で言った。

「身内贔屓はしない主義なの。それに、私はあなたのことを気に入っているのよ」

「は、はあ」

ここで御礼を言うとマリアンナへの失礼にあたるので、ライラは曖昧な返事にするに留めた。

「で、アランとはどう?二人きりで出掛けたりはしているのかしら」

「...いいえ、そんな畏れ多いことは」

「一度もデートをしていないの?」

「そういう間柄では」

「キスをする仲なのに?」

ライラは追求を煙に巻くように話しているつもりだったが、リリアナの目の輝きを見る限りはすっかり恋仲だと思い込まれているらしい。

「恋仲ではありませんし、私は―――」

王子と懇意にできる身ではない、そう言おうとした時。

『二人で出掛けるとかはないけど、アランがやたらと熱烈でライラを妃にしたいって何度もわぷっ』

テーブル上でずっと寝そべっていたギルバードが突然爆弾を投下するのでリリアナは目を見張り、ライラはギルバードに手を被せて言葉を止めさせた。 

しかし時すでに遅し。

「妃に?!アランがそう言ったの?!」

リリアナは興奮で身を乗り出すが、ライラは大慌てで否定する。

「ち、違います!!そんなこと言われてなんか」

「だから隠さなくたっていいのよ、わかるんだから」

『あのアランが、って意外そうに言うけど彼だいぶしつこいよ』

ギルバードはライラの指の隙間を鼻でこじ開けて、にゅっと頭を出す。

『ライラは断ってるのに全然ひかないんだ。ボクがいてもお構いなしだし人に見られるかもしれないところでサカリ始めるし』

「ギル!!リリー様にもアラン様にもなんて失礼な」

「ライラ、気にしなくていいわ。でも変ね、アランは人前でいちゃつくのは見るのもするのも虫酸が走ると言っていたのに。妃にしたいなんて冗談で言う人でも絶対ない。王家としては公爵家から妃を迎える予定でいるけれど、アランの強い希望があれば覆せると思う。歴代でもそういう事例があったから」

そこまで矢継ぎ早に言って、リリアナは言葉を切る。
それから黒い瞳でライラの目をじっと見つめて、

「でも、ライラはどう思っているの?」

瞳から心を読まれる気がして、ライラは無言でごくりと生唾を飲む。

「王家に嫁ぐとなると堅苦しい生活になるわ。常に監視がついて自由に出歩くことはできなくなるし、面倒な役回りだって公務として笑顔でこなさなければならない。アランは元から王族だからそれを当たり前として育っているけれど、あなたはその生活を許容できるのかしら」

「笑顔で公務......」

ライラは顔を伏せる。

「いいえ、できません。私はただの侯爵令嬢です。父のように誇れる栄誉を持つわけでもなく、巷では私についていろいろとよくない噂もあると聞いております。そんな人間がどうして王家になど入れましょうか」

話せば話すほど心が苦しくなっていく。
たとえアランに惹かれていたとしても、その気持ちひとつで王家に入ることなどできない。
まともに微笑むことすら、自分にはできはしないのだから。

リリアナはじいっとライラの瞳を見つめ、なにか察した顔でうんうんと頷く。

「人には得手不得手があるわ。でもアランがどうにかカバーするでしょ。私もいるし、卑下ばかりしなくて大丈夫よ」

「......えっ?」

「私も王家に入る前は不安で揉めに揉めて、デオンと何回けんかをしたかわからないわ。あの人私より5つ上のくせに女心がまったくわからないんだもの」

リリアナは笑顔のまま、ケーキにぶっすりとフォークを刺す。

「話は変わるけれど聞いて頂戴。この前側室を入れるかどうかの話がでた時に彼が私に『どうする?』って妙に嬉しそうに聞いてきたのよ。なんでだと思う?」

ライラはぐっと眉根を寄せる。

「リリー様に嫉妬してほしいとお思いだったか、愛情を確かめたかったのかと愚考しますが......ですがそんな子どものような振る舞いをする方では」

「そうよね?!どっちにしても子どもっぽいわよね」

リリアナはケーキをぱくりと食べて、

「......あら、このケーキ美味しいわ。ライラ、あなたも是非」

「はい、いただきます」

春らしい苺のケーキ。
ほどよい甘みと酸味が絶妙で確かに美味しい。

「でね、腹が立ったから言ってやったの。好きにすればいいけど側室を入れるなら私も愛人を囲うわって。私達は対等の関係だとあなたもいつも言ってるものね?って。ライラならどうする?アランに同じことを言われたとしたら」

「そ、そうですね...」

ライラは舌に残るケーキを紅茶で流しつつ、思案気に瞳を動かす。

「リリー様と同じようにお伝えするかと思います。ですが今お知恵をいただきましたし」

うーん、とまた少し考えて、

「もし他の女性を使って私の愛情を試すようなことをするなら、もちろん私も怒りますが私の父も黙ってはいない、必ず報復すると結婚前の時点で伝えるのが良策かなと思いました」

『ボクだって噛みついてやる』

「ありがとう、ギル。でも口の中を怪我するからだめよ」

「......ぷっ、ふふ」

リリアナは肩を震わせて笑い、ライラは小さく首を傾げる。
そんなに面白いことを言っただろうかと思っていると、リリアナは目元を拭って、

「いえね、私達似ていると思って。それに私がこうして知恵をつけるぶんアランは手も足も出なくなって間違いなく尻に敷かれるだろうと思ったらおかしくて」

「......今のはあくまで仮定の話で本当に結婚するわけでは」

「まあ細かいことはいいじゃない。でね、そうしたらデオンが翌日―――」

気さくで朗らかで優しい女性ひとだ。
リリアナの話を聞きながらそう思うのと同時に、ライラはこの時間を楽しいと感じていた。
思えば女性とお茶をするのは学園のレッスン以外で経験したことがない。
趣味のことや恋のこと、他愛のない話をお茶を飲みながらのんびりと話す楽しみをライラは今日まで知らなかった。

「ライラ、マリーや他の令嬢と比べて自分なんてと思う必要はなくってよ。私から見てもあなたは魅力的だもの。ギルバードもそう思うでしょう?」

『まあね。どんな令嬢がきたってライラには叶わない。蛇の叡智にかけてもいいよ』

「ね、そう思うわよね」

ライラは照れを隠して茶を飲むが、リリアナも決してお世辞で言っているわけではなかった。

この侯爵令嬢は決して明るい女性ではない。表情には常に陰があり、人を寄せつけない冷たい雰囲気をも漂わせている。
しかし話してみるとその印象はだいぶ変化し、マリアンナの比でないほどに話しやすい。しかも話しながらさらりとこなしている作法は美しく完璧で、ふとした仕草には侯爵令嬢とは思えない気品があった。 
そして何よりその器量の良さ。
同性であるにも関わらず、赤紫色の目で流される視線にはどきりとさせられるものがあった。

伝説の英雄を父に持つ美貌の令嬢。
素養を見れば公爵令嬢とも余裕で張り合える逸材。


なのに何故、こんなに自信なさげなのかしら。


その答えを知ろうと様子を伺い続けるが、それはわからないままに時間は過ぎ去っていった。


時が経ち、そろそろお暇しようかとライラが考えていた折だった。
あっ、と両手を打ち合わせてリリアナが言った。

「そうだわ!今度王宮でパーティを行うの。是非来て頂戴」

王宮のパーティ。
それは王族からの招待がないと参加ができない催事であった。
ライラはギルバードと顔を見合わせてから、

「大変有り難いお申し出なのですが、まだ使い魔の承認が...」

「私の友人として招待するわ。誰もとやかく言えないはずよ」

私への不敬になるもの、とリリアナは策士めいた笑みを浮かべる。
ライラは期待を胸に覚えながらもどぎまぎとしつつ尋ねる。

「ちなみにどういった趣旨のパーティでしょうか」

「レイチェル=リッガーってご存じ?私の親友なんだけれど、彼女が新種の植物を見つけた功績を称えてのパーティよ」

この時ライラは思わず口元に手を当てていた。
引き籠もっていた頃からずっと読んでいた大好きな本がライラにはあった。

======================
【レイチェルの野草シリーズ】
著 レイチェル=リッガー
======================

「ええ、存じています。高名な学者の。リリー様の親友でいらっしゃるのですね」

「ええ、彼女とも昔動植物園で出会ったの。で、どうかしら?参加してもらえる?」

そう尋ねたリリアナはライラの表情を見て、聞くまでもなかったわねと微笑む。
ギルバードは寝そべった体勢でライラを見上げる。

「リリー様、是非参加させてください」

レイチェル様。
男装の麗人と謳われし侯爵家のご令嬢。

私の憧れの人。

人生で初めてパーティに行きたいと思った瞬間だった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

<番外編>政略結婚した夫の愛人は私の専属メイドだったので離婚しようと思います

結城芙由奈 
ファンタジー
< 嫁ぎ先の王国を崩壊させたヒロインと仲間たちの始まりとその後の物語 > 前作のヒロイン、レベッカは大暴れして嫁ぎ先の国を崩壊させた後、結婚相手のクズ皇子に別れを告げた。そして生き別れとなった母を探す為の旅に出ることを決意する。そんな彼女のお供をするのが侍女でドラゴンのミラージュ。皇子でありながら国を捨ててレベッカたちについてきたサミュエル皇子。これはそんな3人の始まりと、その後の物語―。

完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-

ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。 断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。 彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。 通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。 お惣菜お安いですよ?いかがです? 物語はまったり、のんびりと進みます。 ※本作はカクヨム様にも掲載しております。

【完結】異世界で小料理屋さんを自由気ままに営業する〜おっかなびっくり魔物ジビエ料理の数々〜

櫛田こころ
ファンタジー
料理人の人生を絶たれた。 和食料理人である女性の秋吉宏香(あきよしひろか)は、ひき逃げ事故に遭ったのだ。 命には関わらなかったが、生き甲斐となっていた料理人にとって大事な利き腕の神経が切れてしまい、不随までの重傷を負う。 さすがに勤め先を続けるわけにもいかず、辞めて公園で途方に暮れていると……女神に請われ、異世界転移をすることに。 腕の障害をリセットされたため、新たな料理人としての人生をスタートさせようとした時に、尾が二又に別れた猫が……ジビエに似た魔物を狩っていたところに遭遇。 料理人としての再スタートの機会を得た女性と、猟りの腕前はプロ級の猫又ぽい魔物との飯テロスローライフが始まる!! おっかなびっくり料理の小料理屋さんの料理を召し上がれ?

記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした 

結城芙由奈 
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

最強の英雄は幼馴染を守りたい

なつめ猫
ファンタジー
 異世界に魔王を倒す勇者として間違えて召喚されてしまった桂木(かつらぎ)優斗(ゆうと)は、女神から力を渡される事もなく一般人として異世界アストリアに降り立つが、勇者召喚に失敗したリメイラール王国は、世界中からの糾弾に恐れ優斗を勇者として扱う事する。  そして勇者として戦うことを強要された優斗は、戦いの最中、自分と同じように巻き込まれて召喚されてきた幼馴染であり思い人の神楽坂(かぐらざか)都(みやこ)を目の前で、魔王軍四天王に殺されてしまい仇を取る為に、復讐を誓い長い年月をかけて戦う術を手に入れ魔王と黒幕である女神を倒す事に成功するが、その直後、次元の狭間へと呑み込まれてしまい意識を取り戻した先は、自身が異世界に召喚される前の現代日本であった。

婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです

青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。 しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。 婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。 さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。 失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。 目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。 二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。 一方、義妹は仕事でミスばかり。 闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。 挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。 ※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます! ※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。

異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。

karashima_s
ファンタジー
 地球にダンジョンが出来て10年。 その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。  ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。 ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。  当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。  運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。  新田 蓮(あらた れん)もその一人である。  高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。 そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。 ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。 必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。 落ちた。 落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。 落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。 「XXXサバイバルセットが使用されました…。」 そして落ちた所が…。

異世界でお金を使わないといけません。

りんご飴
ファンタジー
石川 舞華、22歳。  事故で人生を終えたマイカは、地球リスペクトな神様にスカウトされて、異世界で生きるように言われる。  異世界でのマイカの役割は、50年前の転生者が溜め込んだ埋蔵金を、ジャンジャン使うことだった。  高級品に一切興味はないのに、突然、有り余るお金を手にいれちゃったよ。  ありがた迷惑な『強運』で、何度も命の危険を乗り越えます。  右も左も分からない異世界で、家やら、訳あり奴隷やらをどんどん購入。  旅行に行ったり、貴族に接触しちゃったり、チートなアイテムを手に入れたりしながら、異世界の経済や流通に足を突っ込みます。  のんびりほのぼの、時々危険な異世界事情を、ブルジョア満載な生活で、何とか楽しく生きていきます。 お金は稼ぐより使いたい。人の金ならなおさらジャンジャン使いたい。そんな作者の願望が込められたお話です。 しばらくは 月、木 更新でいこうと思います。 小説家になろうさんにもお邪魔しています。

処理中です...