8 / 17
day2 上書きと吐き気
しおりを挟む
「自殺はいけないとTVが言っていたけれど、死ぬ以外にこの頭の中の映像を止める方法が思いつかないんでしょ?君も…。」
僕は、柚に頷いた。
「死ぬんがアカン事なんは、誰かってわかっとる。ほんなら、この脳から記憶を消してくれたらええねん。そこだけ、うまく抉りとってくれたらええねん。ほんなら、僕かて明日も笑(わろ)てるよ。」
「わかるよ。君の気持ち」
柚は、そう言って僕を抱き締めてくれる。
「ちょっと待ってて」
僕は、お茶に手を伸ばして飲んだ。
柚は、部屋の外から棒つきの飴ちゃんを持ってきて舐め始めた。
「君も気持ちよくしてあげるよ。」
「アカン、無理や」
「その、映像をかえれるかやってみない?」
「そんなん出来へんよ」
柚は、制服をゆっくり脱いでいく。
下着をスルスルと脱いだ。
おばさんの肉体(からだ)ではない。
胸もお尻もプリっとして綺麗だ。
僕の手を、自分の胸に触(さわ)らせる。
吸いつくように包み込まされる。
「まだ、駄目だって言うつもり?」
その目に見つめられて、拒めなかった。
「君も脱いで」
そう言って、僕の服も脱がされた。
「大丈夫、これから気持ちよくなるから」
飴ちゃんを咥えたままの口で、僕の口を塞いだ。
ストロベリー味が、口いっぱい広がった。
柚は、舌を絡ませる。
二人の舌の上で、交互に飴を転がしていた。
柚は、ゆっくりと飴を抜いて、ゴミ箱に捨てた。
「君は、ゴミ箱を持ってるべきだよ」
そう言うと、柚は僕の足の間にスッポリ顔をおさめた。
その目が、僕を見た瞬間
「ウェッ」
僕は、ゴミ箱に吐いた。
「そうするべきだよ。」
柚は、吐き続ける僕を気にせずに続ける。
胃の中が、空っぽになったのに僕は、吐き続けた。
「君の吐き気が止まるまで、何度でもするから」
柚は、僕に抱きついた。
「ウェッ」
その感覚に、また、吐いてしまった。
吐き続けても、柚はやめてはくれなかった。
吐くのに疲れてしまった。
「好きな人と出来るのは、こんなにいいんだね」
柚は、泣いている。
僕は、その涙を見て受け止めようと決めた。
ゴミ箱を、ベッド下に置いた。
「我慢するの?」
「ちゃんと、柚の気持ちに答えたい」
「君も私を好き?」
「ドキドキしてる。ずっと」
柚は、僕をベッドにゆっくり寝かせると狂う程に腰をふった。
「いっ」
「嬉しい。きて」
僕は、柚の中で果てた。
「まだ、する。君が、また誰かとこうできるように…。私がする。忘れないで、私の肉体(からだ)。もしも、君が生きていたら忘れないで」
柚は、何度も何度も僕とそうした。
「もう、アカン。さすがに、疲れた」
「明日もしよう」
「明日は、外でデートやろ?」
「だから、外でしよう」
柚は、ワンピースをきてゴミ箱を持って降りていった。
暫くして、上がってきた。
「これ、飲まない?」
「ビール?」
「どうせ、死ぬならいいじゃない。後、これも…」
煙草とお酒を持ってきた。
未成年なのに、死ぬって決まっていたらやってしまうのはなぜだろうか…。
「ゴホッ、ゴホッ、まずいな」
「本当だね、ケホッ、コホッ」
柚は、部屋の窓を開けた。
カーテンは、閉めたままだ。
「ねえー。いれて」
ほろ酔いの柚は、窓に手を置いた。
「もしかしたら、誰かに見つかるかもしれないよ」
僕は、柚の言うことを聞いた。
「次は、君が動かすんだよ」
ずっと、柚が上にのっていた。
僕は、後ろから柚に何度も何度も腰をふった。
「すごいっ、まだできるね」
柚は、喜んでくれた。
それから、また何度も何度もしたんだ。
気づくと、外は、夕日に染まっていた。
「帰らなアカン。兄ちゃんが帰ってくるから」
「じゃあ、もう一回して」
そう言って、キスをされる。
猿みたいな体は、何度やっても復活する。
若さなのか?
初めての女の子の体だからか?
いつの間にか、吐き気と嫌悪感は消えていた。
「これ、君が預かってて」
制服を着る僕に、柚がさっきの日記を渡した。
「わかった。」
「また、明日。8時に歩道橋で待ってるから」
「わかった」
「下着はつけずに行くから」
「えっ?」
赤面した僕の頬を撫でる。
「たくさんしようね。最後だから」
そう言って笑った。
「私の体にも君の体にも、上書きされる程しなくちゃね」
柚は、そう言って笑った。
「じゃあ、帰るわ。また、明日」
「うん、バイバイ」
柚に手を振られて、家を出た。
僕は、柚に頷いた。
「死ぬんがアカン事なんは、誰かってわかっとる。ほんなら、この脳から記憶を消してくれたらええねん。そこだけ、うまく抉りとってくれたらええねん。ほんなら、僕かて明日も笑(わろ)てるよ。」
「わかるよ。君の気持ち」
柚は、そう言って僕を抱き締めてくれる。
「ちょっと待ってて」
僕は、お茶に手を伸ばして飲んだ。
柚は、部屋の外から棒つきの飴ちゃんを持ってきて舐め始めた。
「君も気持ちよくしてあげるよ。」
「アカン、無理や」
「その、映像をかえれるかやってみない?」
「そんなん出来へんよ」
柚は、制服をゆっくり脱いでいく。
下着をスルスルと脱いだ。
おばさんの肉体(からだ)ではない。
胸もお尻もプリっとして綺麗だ。
僕の手を、自分の胸に触(さわ)らせる。
吸いつくように包み込まされる。
「まだ、駄目だって言うつもり?」
その目に見つめられて、拒めなかった。
「君も脱いで」
そう言って、僕の服も脱がされた。
「大丈夫、これから気持ちよくなるから」
飴ちゃんを咥えたままの口で、僕の口を塞いだ。
ストロベリー味が、口いっぱい広がった。
柚は、舌を絡ませる。
二人の舌の上で、交互に飴を転がしていた。
柚は、ゆっくりと飴を抜いて、ゴミ箱に捨てた。
「君は、ゴミ箱を持ってるべきだよ」
そう言うと、柚は僕の足の間にスッポリ顔をおさめた。
その目が、僕を見た瞬間
「ウェッ」
僕は、ゴミ箱に吐いた。
「そうするべきだよ。」
柚は、吐き続ける僕を気にせずに続ける。
胃の中が、空っぽになったのに僕は、吐き続けた。
「君の吐き気が止まるまで、何度でもするから」
柚は、僕に抱きついた。
「ウェッ」
その感覚に、また、吐いてしまった。
吐き続けても、柚はやめてはくれなかった。
吐くのに疲れてしまった。
「好きな人と出来るのは、こんなにいいんだね」
柚は、泣いている。
僕は、その涙を見て受け止めようと決めた。
ゴミ箱を、ベッド下に置いた。
「我慢するの?」
「ちゃんと、柚の気持ちに答えたい」
「君も私を好き?」
「ドキドキしてる。ずっと」
柚は、僕をベッドにゆっくり寝かせると狂う程に腰をふった。
「いっ」
「嬉しい。きて」
僕は、柚の中で果てた。
「まだ、する。君が、また誰かとこうできるように…。私がする。忘れないで、私の肉体(からだ)。もしも、君が生きていたら忘れないで」
柚は、何度も何度も僕とそうした。
「もう、アカン。さすがに、疲れた」
「明日もしよう」
「明日は、外でデートやろ?」
「だから、外でしよう」
柚は、ワンピースをきてゴミ箱を持って降りていった。
暫くして、上がってきた。
「これ、飲まない?」
「ビール?」
「どうせ、死ぬならいいじゃない。後、これも…」
煙草とお酒を持ってきた。
未成年なのに、死ぬって決まっていたらやってしまうのはなぜだろうか…。
「ゴホッ、ゴホッ、まずいな」
「本当だね、ケホッ、コホッ」
柚は、部屋の窓を開けた。
カーテンは、閉めたままだ。
「ねえー。いれて」
ほろ酔いの柚は、窓に手を置いた。
「もしかしたら、誰かに見つかるかもしれないよ」
僕は、柚の言うことを聞いた。
「次は、君が動かすんだよ」
ずっと、柚が上にのっていた。
僕は、後ろから柚に何度も何度も腰をふった。
「すごいっ、まだできるね」
柚は、喜んでくれた。
それから、また何度も何度もしたんだ。
気づくと、外は、夕日に染まっていた。
「帰らなアカン。兄ちゃんが帰ってくるから」
「じゃあ、もう一回して」
そう言って、キスをされる。
猿みたいな体は、何度やっても復活する。
若さなのか?
初めての女の子の体だからか?
いつの間にか、吐き気と嫌悪感は消えていた。
「これ、君が預かってて」
制服を着る僕に、柚がさっきの日記を渡した。
「わかった。」
「また、明日。8時に歩道橋で待ってるから」
「わかった」
「下着はつけずに行くから」
「えっ?」
赤面した僕の頬を撫でる。
「たくさんしようね。最後だから」
そう言って笑った。
「私の体にも君の体にも、上書きされる程しなくちゃね」
柚は、そう言って笑った。
「じゃあ、帰るわ。また、明日」
「うん、バイバイ」
柚に手を振られて、家を出た。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
降霊バーで、いつもの一杯を。
及川 輝新
ライト文芸
主人公の輪立杏子(わだちきょうこ)は仕事を辞めたその日、自宅への帰り道にあるバー・『Re:union』に立ち寄った。
お酒の入った勢いのままに、亡くなった父への複雑な想いをマスターに語る杏子。
話を聞き終えたマスターの葬馬(そうま)は、杏子にこんな提案をする。
「僕の降霊術で、お父様と一緒にお酒を飲みませんか?」
葬馬は、亡くなった人物が好きだったお酒を飲むと、その魂を一時的に体に宿すことができる降霊術の使い手だったのだ。
一会のためによきことを
平蕾知初雪
ライト文芸
――8月、僕はずっと大好きだった〇〇ちゃんのお葬式に参列しました。
初恋の相手「〇〇ちゃん」が亡くなってからの約1年を書き連ねました。〇〇ちゃんにまつわる思い出と、最近知ったこと、もやもやすること、そして遺された僕・かめぱんと〇〇ちゃんが大好きだった人々のその後など。
〇〇ちゃんの死をきっかけに変わった人間関係、今〇〇ちゃんに想うこと、そして大切な人の死にどう向き合うべきか迷いまくる様子まで、恥ずかしいことも情けないことも全部書いて残しました。
※今作はエッセイブログ風フィクションとなります。
キスで終わる物語
阿波野治
ライト文芸
国木田陽奈子はふとした偶然から、裕福な家庭の少女・小柳真綾と知り合い、小柳家でメイドとして住み込みで働くことになった。厳格なメイド長の琴音や、無口で無愛想なルームメイトの華菜などに囲まれて、戸惑いながらも新生活を送る。そんなある日、陽奈子は何者かから不可解な悪意を向けられ、その人物との対決を余儀なくされる。
秘密部 〜人々のひみつ〜
ベアりんぐ
ライト文芸
ただひたすらに過ぎてゆく日常の中で、ある出会いが、ある言葉が、いままで見てきた世界を、変えることがある。ある日一つのミスから生まれた出会いから、変な部活動に入ることになり?………ただ漠然と生きていた高校生、相葉真也の「普通」の日常が変わっていく!!非日常系日常物語、開幕です。
01
ハニートリップ
Maybetrue Books
ライト文芸
"物語は短命でほんのり甘い。"
"名前も場所もわからないのに感じる「あの頃」の心情風景。
全てのインターネット依存患者を更生させるための物語。"
名前のないさまざまな個性の人々が少し勇気を出して前に進む、青春ショートショートストーリーです。短いのですぐに読めますが、なんらかの余韻は少しだけ残ってしまいます。
その少しだけを大切にしてください。
(配信サービスなどのフリー朗読台本などいろいろなものにご自由にお使いください。
廃盤になった自費出版本から内容を引っ張り出しています。感想などももらえるととても嬉しいです。)
ヒコビッチ(hicobith)より
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
ハルのてのひら、ナツのそら。
華子
恋愛
中学三年生のナツは、一年生の頃からずっと想いを寄せているハルにこの気持ちを伝えるのだと、決意を固めた。
人生で初めての恋、そして、初めての告白。
「ハルくん。わたしはハルくんが好きです。ハルくんはわたしをどう思っていますか」
しかし、ハルはその答えを教えてはくれなかった。
何度勇気を出して伝えてもはぐらかされ、なのに思わせぶりな態度をとってくるハルと続いてしまう、曖昧なふたりの関係。
ハルからどうしても「好き」だと言われたいナツ。
ナツにはどうしても「好き」だと言いたくないハル。
どちらも一歩もゆずれない、切ない訳がそこにはあった。
表紙はフリーのもの。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる