63 / 126
借金と結婚
しおりを挟む
れん「まずは、叔母さんの借金だよ。僕の貯金、もうすぐ1000万はなるから足りるかな?」
洋「外で貯金額言ったら襲われるよ。」
れん「真剣に言ってるの、返さなきゃ。」
洋「母さんの保険金で返せたのに」
スッーと、涙が流れてきた。
れん「ごめん。知らなくて」
洋「あの人は、金が欲しいんじゃないんだよ。俺に幸せになって欲しくないだけだよ。」
れんは、何も言わずに黙ってる。
洋「あの人喜ぶだろうな。俺が、男好きだったら。」
何で、れんを傷つけるような事いうんだろう?
あの日言われた言葉は、俺の中にまだこんなに残ってたんだな。
二十歳になった時に、また叔母からかかってきた。叔母「確認できましたから」祖父母が後ろで叔母に何か言ってる声が聞こえる。
叔母「結婚とか考えてませんよね?」
「いえ。興味ありません。」
叔母「父親と同じで、あなたは人を傷つけて殺す人間です。結婚なんてして人様に迷惑かけないで下さい。」
「わかりました。」
祖父母は、後ろからもうやめてあげてくれと言う声が聞こえた。
叔母は、その声に幸せになんてなられたら姉さんがかわいそうよと言っていた。
れん「洋、洋。」
涙でれんの顔が見えない。
洋「ごめん。俺やっぱり。酷い事言ったよな」
れん「傷つけていいよ。」
れんの言葉に顔をあげる。
れん「辛かったんでしょ。傷つけていいよ。」
洋「ダメだよ。ダメだよ。親父みたいになりたくない。」
れん「ならないよ、洋は洋だよ。本当は、すごく優しいの僕は知ってるよ。だから、諦めなくていいんじゃない?結婚も子供持つ事も」
洋「それは、絶対にいらない」
俺は、れんに怒って言ってしまった。
れん「ごめん。」
れんが謝る。
謝らせたかったわけじゃない。俺の問題なのに。
洋「ごめん。俺、子供欲しくないんだよ。本当に…。母さんが生きてたら違ったかもしれないけど。今の俺は、母さんに愛されてた事もわからないんだよ。」
れん「洋のお母さんは、洋を愛してたよ。だから、大丈夫だよ。」
そう言ってれんは、俺の頭を撫でる。
洋「ありがとう。大丈夫だよ。いつか、思い出せるから」
れん「もう、結婚とか子供の話しないから。僕だって言われて嫌なのに洋に言ってごめん。」
洋「いや、いいんだよ。俺れんを傷つけたから」
れんは、俺の腕をつかんで言う。
れん「傷つけていいから。僕、男だよ!洋に傷つけられたって平気だから」
そう言って笑う。
顔をあげたら、通りすぎるカップルが(silverスターナイト)って書いた紙袋を下げている。
洋「ちよっと待って」
俺は、涙を拭いてカップルを追いかけた。
洋「すみません。」
「はい?」
洋「それどこにあるんですか?」
「あぁ、これね。真っ直ぐ言って…」
洋「ありがとうございます。」
俺は、お礼を言ってれんの元に戻った。
れんの腕を掴んだ。
れん「洋、どうしたの?」
洋「いくよ。」
そう言って歩く。
れん「待ってよ。」
洋「ごめん。」
歩くスピードを緩めた。
れん「どこ行くの?」
洋「お揃い買いに行くんだろ?」
そう言ってれんと並んで歩きだした。手をギュッと握りしめて。
この手は、離したくない。
洋「外で貯金額言ったら襲われるよ。」
れん「真剣に言ってるの、返さなきゃ。」
洋「母さんの保険金で返せたのに」
スッーと、涙が流れてきた。
れん「ごめん。知らなくて」
洋「あの人は、金が欲しいんじゃないんだよ。俺に幸せになって欲しくないだけだよ。」
れんは、何も言わずに黙ってる。
洋「あの人喜ぶだろうな。俺が、男好きだったら。」
何で、れんを傷つけるような事いうんだろう?
あの日言われた言葉は、俺の中にまだこんなに残ってたんだな。
二十歳になった時に、また叔母からかかってきた。叔母「確認できましたから」祖父母が後ろで叔母に何か言ってる声が聞こえる。
叔母「結婚とか考えてませんよね?」
「いえ。興味ありません。」
叔母「父親と同じで、あなたは人を傷つけて殺す人間です。結婚なんてして人様に迷惑かけないで下さい。」
「わかりました。」
祖父母は、後ろからもうやめてあげてくれと言う声が聞こえた。
叔母は、その声に幸せになんてなられたら姉さんがかわいそうよと言っていた。
れん「洋、洋。」
涙でれんの顔が見えない。
洋「ごめん。俺やっぱり。酷い事言ったよな」
れん「傷つけていいよ。」
れんの言葉に顔をあげる。
れん「辛かったんでしょ。傷つけていいよ。」
洋「ダメだよ。ダメだよ。親父みたいになりたくない。」
れん「ならないよ、洋は洋だよ。本当は、すごく優しいの僕は知ってるよ。だから、諦めなくていいんじゃない?結婚も子供持つ事も」
洋「それは、絶対にいらない」
俺は、れんに怒って言ってしまった。
れん「ごめん。」
れんが謝る。
謝らせたかったわけじゃない。俺の問題なのに。
洋「ごめん。俺、子供欲しくないんだよ。本当に…。母さんが生きてたら違ったかもしれないけど。今の俺は、母さんに愛されてた事もわからないんだよ。」
れん「洋のお母さんは、洋を愛してたよ。だから、大丈夫だよ。」
そう言ってれんは、俺の頭を撫でる。
洋「ありがとう。大丈夫だよ。いつか、思い出せるから」
れん「もう、結婚とか子供の話しないから。僕だって言われて嫌なのに洋に言ってごめん。」
洋「いや、いいんだよ。俺れんを傷つけたから」
れんは、俺の腕をつかんで言う。
れん「傷つけていいから。僕、男だよ!洋に傷つけられたって平気だから」
そう言って笑う。
顔をあげたら、通りすぎるカップルが(silverスターナイト)って書いた紙袋を下げている。
洋「ちよっと待って」
俺は、涙を拭いてカップルを追いかけた。
洋「すみません。」
「はい?」
洋「それどこにあるんですか?」
「あぁ、これね。真っ直ぐ言って…」
洋「ありがとうございます。」
俺は、お礼を言ってれんの元に戻った。
れんの腕を掴んだ。
れん「洋、どうしたの?」
洋「いくよ。」
そう言って歩く。
れん「待ってよ。」
洋「ごめん。」
歩くスピードを緩めた。
れん「どこ行くの?」
洋「お揃い買いに行くんだろ?」
そう言ってれんと並んで歩きだした。手をギュッと握りしめて。
この手は、離したくない。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
彼女ができたら義理の兄にめちゃくちゃにされた
おみなしづき
BL
小学生の時に母が再婚して義理の兄ができた。
それが嬉しくて、幼い頃はよく兄の側にいようとした。
俺の自慢の兄だった。
高二の夏、初めて彼女ができた俺に兄は言った。
「ねぇ、ハル。なんで彼女なんて作ったの?」
俺は兄にめちゃくちゃにされた。
※最初からエロです。R18シーンは*表示しておきます。
※R18シーンの境界がわからず*が無くともR18があるかもしれません。ほぼR18だと思って頂ければ幸いです。
※いきなり拘束、無理矢理あります。苦手な方はご注意を。
※こんなタイトルですが、愛はあります。
※追記……涼の兄の話をスピンオフとして投稿しました。二人のその後も出てきます。よろしければ、そちらも見てみて下さい。
※作者の無駄話……無くていいかなと思い削除しました。お礼等はあとがきでさせて頂きます。
愛欲の炎に抱かれて
藤波蕚
BL
ベータの夫と政略結婚したオメガの理人。しかし夫には昔からの恋人が居て、ほとんど家に帰って来ない。
とある日、夫や理人の父の経営する会社の業界のパーティーに、パートナーとして参加する。そこで出会ったのは、ハーフリムの眼鏡をかけた怜悧な背の高い青年だった
▽追記 2023/09/15
感想にてご指摘頂いたので、登場人物の名前にふりがなをふりました
浮気性のクズ【完結】
REN
BL
クズで浮気性(本人は浮気と思ってない)の暁斗にブチ切れた律樹が浮気宣言するおはなしです。
暁斗(アキト/攻め)
大学2年
御曹司、子供の頃からワガママし放題のため倫理観とかそういうの全部母のお腹に置いてきた、女とSEXするのはただの性処理で愛してるのはリツキだけだから浮気と思ってないバカ。
律樹(リツキ/受け)
大学1年
一般人、暁斗に惚れて自分から告白して付き合いはじめたものの浮気性のクズだった、何度言ってもやめない彼についにブチ切れた。
綾斗(アヤト)
大学2年
暁斗の親友、一般人、律樹の浮気相手のフリをする、温厚で紳士。
3人は高校の時からの先輩後輩の間柄です。
綾斗と暁斗は幼なじみ、暁斗は無自覚ながらも本当は律樹のことが大好きという前提があります。
執筆済み、全7話、予約投稿済み
夫の不貞現場を目撃してしまいました
秋月乃衣
恋愛
伯爵夫人ミレーユは、夫との間に子供が授からないまま、閨を共にしなくなって一年。
何故か夫から閨を拒否されてしまっているが、理由が分からない。
そんな時に夜会中の庭園で、夫と未亡人のマデリーンが、情事に耽っている場面を目撃してしまう。
なろう様でも掲載しております。
【R18】孕まぬΩは皆の玩具【完結】
海林檎
BL
子宮はあるのに卵巣が存在しない。
発情期はあるのに妊娠ができない。
番を作ることさえ叶わない。
そんなΩとして生まれた少年の生活は
荒んだものでした。
親には疎まれ味方なんて居ない。
「子供できないとか発散にはちょうどいいじゃん」
少年達はそう言って玩具にしました。
誰も救えない
誰も救ってくれない
いっそ消えてしまった方が楽だ。
旧校舎の屋上に行った時に出会ったのは
「噂の玩具君だろ?」
陽キャの三年生でした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる