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日曜日の朝
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次の日、またいつもの時間に目が覚めた。スマホを見ると朝の5時だった。
まだ、寝ててよかった。隣を見ると僕の手を握りしめて洋が寝ている。
寝顔、綺麗。睫毛長かったんだね。
起き上がろうと、手を離そうとしても離してくれない。
もう一回寝れるかな。
僕は、洋の顔を見つめてる。
最後だからっていったのに、洋にキスをしそうになる。
ダメ、ダメ。
そう思ったのに寝ている洋は、僕の手を引っ張る。
危ない。思わず、おでこをぶつけそうだったよ。
(うーん。)
そう言って伸びをして手を離してくれたと思ったら。僕を布団と勘違いして抱き締めてくる。
洋、顔が近くなったよ。
顔が熱くなるのを感じる。
ごめん。でも、限界だよ。
僕は、洋にキスをしてしまった。
洋「まだ、するの?」
その言葉に唇を離した。
れん「起きてたの?」
洋「今、起きた。何かあたったと思って」
れん「ごめん。朝ごはん作ってくるよ」
僕は、そう言って洋の手をとって反対を向いて起き上がろうとした。
洋「もう、大丈夫?」
洋は、後ろから僕を抱き締めてくる。
柔らかく包まれる。
れん「もう、大丈夫だよ。ほら、そういうのは沙織にするものでしょ」
洋「沙織は、させてくれないよ。」
れん「だからって、僕じゃないでしょ?」
洋「れんだから、いいんだよ。」
れん「そんなに優しくされたら、僕いつでも洋に甘えて利用するよ。」
洋「いいよ。」
れん「よくないよ。よくない。」
そう言うと僕の顔を自分の方に向かした。
洋「俺がいいなら、いいんだよ。」
そう言っておでこをくっつけてくる。
れん「洋は、優しすぎるんだよ。」
洋「それは、れんだよ。俺じゃない」
そう言って俺の頬を撫でる。
れん「ダメ…だよ。」
洋「ダメだね。」
そう言ったのに、洋は僕にキスをしてきた。
れん「なんで?」
洋「わからない。」
れん「楽だからでしょ。」
洋「違うよ。」
れん「じゃあ、なんで?」
何言ってんだろう。駄々っ子みたいに洋を欲しがってるのは、僕なのに…。
洋が僕を欲しがると、違うよねって勝手に思う。
洋「まだ、わからない。急がなきゃダメかな?」
れん「僕には、あの人がいるから」
洋「もうしないから。ごめん」
そう言って洋は、目を伏せる。
れん「僕が、ダメなんだよ。何も決まってないから…。」
洋「そんなの俺も一緒だよ。」
れん「ちゃんと考えるから、どうしたいのか」
洋「わかってるよ。俺も考える」
そう言って洋は、僕の頭を撫でて
洋「まだ、寝るよ」と反対を向いてしまう。
れん「ごめんね。」
僕は、洋を後ろから抱き締める。
洋「無理しないでいいよ。あの人が好きなの知ってるから」
れん「ごめんね。」
洋「謝られるのは、辛いよ。」
れん「すぐに答えがでる程、簡単じゃなくて」
洋「それは、俺も同じだよ。」
れん「僕ももう少し寝ようかな」
そう言った。
しばらくして、洋の寝息が聞こえる。
長すぎた想い
長すぎた時間
長すぎた関係
だから、答えが出せずにいた。
僕は、洋からそっと手を離して洗面所に向かった。
顔を洗って、歯を磨く。本当は、磨きたくないけど、さすがによくないから
まだ、朝御飯作る気なくてソファーに座る。
あの人との出来事を一瞬思い出した。
怖くなった。
僕は、イヤホンをつけて洋が聞いてた曲を再生した。
洋(嬉しい事があると、俺これ聞くんだよ)
高校生の頃、洋がそう言って聞かせてくれた。
れん(キャロットって人参?)
洋(そう、歌手名だな!)
れん(タイトル、赤いのっていうの?)
洋(まぁまぁ、いいから聞いてみなよ。)
♪キミを守るから♪キミを抱き締める♪キミといるだけで笑顔になるよ♪
れん(いい曲だね。)
洋(母さんの事とか好きな人の事とかいろいろさ。大切にしたくなる曲)
れん(教えてくれて、ありがとう。)
僕は、目を閉じてサビを口ずさむ
れん(♪キミといるだけで笑顔になるよ♪)
聞きながら、洋とキスした唇を触ってた。
今だけは、心も体も洋で満たしていたかった。
まだ、寝ててよかった。隣を見ると僕の手を握りしめて洋が寝ている。
寝顔、綺麗。睫毛長かったんだね。
起き上がろうと、手を離そうとしても離してくれない。
もう一回寝れるかな。
僕は、洋の顔を見つめてる。
最後だからっていったのに、洋にキスをしそうになる。
ダメ、ダメ。
そう思ったのに寝ている洋は、僕の手を引っ張る。
危ない。思わず、おでこをぶつけそうだったよ。
(うーん。)
そう言って伸びをして手を離してくれたと思ったら。僕を布団と勘違いして抱き締めてくる。
洋、顔が近くなったよ。
顔が熱くなるのを感じる。
ごめん。でも、限界だよ。
僕は、洋にキスをしてしまった。
洋「まだ、するの?」
その言葉に唇を離した。
れん「起きてたの?」
洋「今、起きた。何かあたったと思って」
れん「ごめん。朝ごはん作ってくるよ」
僕は、そう言って洋の手をとって反対を向いて起き上がろうとした。
洋「もう、大丈夫?」
洋は、後ろから僕を抱き締めてくる。
柔らかく包まれる。
れん「もう、大丈夫だよ。ほら、そういうのは沙織にするものでしょ」
洋「沙織は、させてくれないよ。」
れん「だからって、僕じゃないでしょ?」
洋「れんだから、いいんだよ。」
れん「そんなに優しくされたら、僕いつでも洋に甘えて利用するよ。」
洋「いいよ。」
れん「よくないよ。よくない。」
そう言うと僕の顔を自分の方に向かした。
洋「俺がいいなら、いいんだよ。」
そう言っておでこをくっつけてくる。
れん「洋は、優しすぎるんだよ。」
洋「それは、れんだよ。俺じゃない」
そう言って俺の頬を撫でる。
れん「ダメ…だよ。」
洋「ダメだね。」
そう言ったのに、洋は僕にキスをしてきた。
れん「なんで?」
洋「わからない。」
れん「楽だからでしょ。」
洋「違うよ。」
れん「じゃあ、なんで?」
何言ってんだろう。駄々っ子みたいに洋を欲しがってるのは、僕なのに…。
洋が僕を欲しがると、違うよねって勝手に思う。
洋「まだ、わからない。急がなきゃダメかな?」
れん「僕には、あの人がいるから」
洋「もうしないから。ごめん」
そう言って洋は、目を伏せる。
れん「僕が、ダメなんだよ。何も決まってないから…。」
洋「そんなの俺も一緒だよ。」
れん「ちゃんと考えるから、どうしたいのか」
洋「わかってるよ。俺も考える」
そう言って洋は、僕の頭を撫でて
洋「まだ、寝るよ」と反対を向いてしまう。
れん「ごめんね。」
僕は、洋を後ろから抱き締める。
洋「無理しないでいいよ。あの人が好きなの知ってるから」
れん「ごめんね。」
洋「謝られるのは、辛いよ。」
れん「すぐに答えがでる程、簡単じゃなくて」
洋「それは、俺も同じだよ。」
れん「僕ももう少し寝ようかな」
そう言った。
しばらくして、洋の寝息が聞こえる。
長すぎた想い
長すぎた時間
長すぎた関係
だから、答えが出せずにいた。
僕は、洋からそっと手を離して洗面所に向かった。
顔を洗って、歯を磨く。本当は、磨きたくないけど、さすがによくないから
まだ、朝御飯作る気なくてソファーに座る。
あの人との出来事を一瞬思い出した。
怖くなった。
僕は、イヤホンをつけて洋が聞いてた曲を再生した。
洋(嬉しい事があると、俺これ聞くんだよ)
高校生の頃、洋がそう言って聞かせてくれた。
れん(キャロットって人参?)
洋(そう、歌手名だな!)
れん(タイトル、赤いのっていうの?)
洋(まぁまぁ、いいから聞いてみなよ。)
♪キミを守るから♪キミを抱き締める♪キミといるだけで笑顔になるよ♪
れん(いい曲だね。)
洋(母さんの事とか好きな人の事とかいろいろさ。大切にしたくなる曲)
れん(教えてくれて、ありがとう。)
僕は、目を閉じてサビを口ずさむ
れん(♪キミといるだけで笑顔になるよ♪)
聞きながら、洋とキスした唇を触ってた。
今だけは、心も体も洋で満たしていたかった。
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