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幸せなやり取りと味方

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♥️マークが一つついたグループへの招待状がやってきた。

洗い物の手を止めて、許可を押す。

洋[このスタンプだけのグループやだ]

れん[待って、今考え中]

沙織[bestfriendとかがいいかな?]

洋[俺達、友達じゃないよね。]

沙織[何でよ。れんとは友達だし、拜島さんとは仲間だよ。]

洋[いや、俺はいってないよね。]

沙織[洋は、何かわかんない感じだから]

洋[そこ仲間って言っとけよ]

れん[洋は、沙織に永遠の片想いだからね]

沙織[そうそう。]

洋[いや、努力するって言ったから]

沙織[人の気持ちは、そんな簡単にかわりません。]

れん[そうだよ。]

洋[名前考えてよ。何か、このやりとり傷つくわ]

沙織[電車乗ったよ。]

れん[やっとか、よかったね!]

洋[俺の話、スルー?]

沙織[帰ったら、れんに聞いてもらいなよ。好きな人に言う言葉じゃないよ]

れん[そうそう。帰ったら聞くから]

洋[絶対聞かないでしょ?拜島さんとのノロケ聞かせるだけでしょ?]

れん[バレた?]

沙織[えー。私も聞きたかった。みんなで住めたらいいのに。]

洋[それは、拜島さんが無理だから]

れん[あいつの家なら住めるよね。]

洋[それは、俺がいやだから]

沙織[洋だけ住まなかったらいいじゃん。] 

洋[住む気なの?]

沙織[わかんない。でも、みんなと居たいのは本当だよ。]

れん[それは、僕も同じ。]

洋[それは、考えよう。四人で話し合おう]

沙織[じゃあ、いったん持ち帰りで]

れん[わかった。]

三人がやりとりをしてるのを見ていたら、いつの間にか微笑んでいた。

[私は、今皆さんに会いたいです。]

あっ!送ってしまった。

既読がついた。さっきの坊っちゃんの言葉が頭を流れる。気持ち悪いって思われたのではないだろうか。。怖くてスマホをポケットにしまった。

ブーブー。  

沙織[私も]

れん[僕も]

洋[俺も]

沙織[みんな同じ気持ちだね。拜島さんいなくなっちゃったかな?]

れん[拜島さん]

洋[拜島さん]

スマホをゆっくり開く。並んでたメッセージに言葉にできないほどの喜びが胸を押し寄せる。

拜島[怖くて閉じてました。気持ち悪がられると思って]

洋[気持ち悪くなんてないですよ。]

沙織[そうですよ。]

れん[こんなに楽しいのに]

洋[会いたくないわけないじゃないですか]

沙織[一緒にいると穏やかでいれるのに]

れん[幸せだよ。みんなといるの]

洋[俺も。再会できて嬉しいよ]

沙織[私も嬉しいよ]

拜島[私も楽しくて幸せでした。]

れん[でしたじゃなくて、ですだよ!]

洋[まだまだ、これから]

沙織[嫌だって言っても離さないから]

拜島[わかりました。]

洋[みんな、素直だね。]

れん[当たり前だよ。]

沙織[次は、動画約束ね]

洋[拜島さんは、知らないだろう]

れん[さっき間違って送っちゃった。]

洋[あんな動画送るなよ]

拜島[動画、元気が出ました。次は、私もとりたいです。]

沙織[じゃあ、次は動画とりましょう😊]

洋[( ゚Д゚)ゞ]

れん[わかった👍]

拜島[わかりました❗]

洋[到着しました🛬]

れん[飛行機マークだよ]

沙織[洋、どこ行ってたの😁]

洋[間違った。電車ついたわ、駅に]

れん[家に向かってます!]

沙織[私も次つくよ!]

洋[いったん、離れます。]

れん[僕も]

沙織[🆗]

拜島[わかりました。]

そう言ってメッセージのやりとりは終わった。また、私はお皿を洗いはじめた。
今までこんなに幸せを感じた事は、あっただろうか。
今までこんなに誰かと一緒にいたいと思った事はあっただろうか 

そんな事を考えてると。

ブーブーブーブー。スマホが鳴る

みるとペインからの着信だ

洋くんからかかってきた。私は、お皿洗いをやめて洗面所にはいって扉を閉めた。

拜島(もしもし。)

洋(拜島さん、あいつとなんかありましたか?)

拜島(えっ?まぁ。)

洋(許せないんですか?自分の事)

拜島(…。)

私は、その言葉に黙ってしまった。

洋(あいつに何を言われても、言わされても、俺は拜島さんの味方です。)

拜島(ありがとう。)

洋(俺達が住む事で、拜島さんの心は軽くなりますか?)

拜島(洋くん。でも、さっきみたいな事言われて…。皆が傷つくから)

洋(皆で傷つくならいいじゃないですか)

拜島(えっ?)

そんな言葉を言われた事がなかった。

洋(誰かが一人で傷つくより、ずっといいです。俺は、拜島さんの心が軽くなるか聞いてるだけです。傷つくのなんて当たり前だし、わかってもらえないのだから仕方ないですから…。)

拜島(なると思いますよ。皆さんといたら、心が暖かくなります。)

洋(そうですが。いったん、れんと話をします。後、あいつは何か言ってましたか?)

拜島(私からみんなに謝ってほしいって。シェアハウスはすると言ってました。)

洋(わかりました。)

拜島(後、坊っちゃんは洋くんとれんが付き合っていると思っています。すみません。)

洋(何で謝るんですか?それは、一番いいことじゃないですか)

拜島(そうでしょうか?)

洋(そうですよ。そっちは、悩む事なしですね。)

拜島(でも、また洋くんが傷つけられますよ。)

洋(傷ついても一人じゃないでしょ。四人でなら乗り越えれますよ。それに、拜島さんの仕事がなくなるのが一番困りますよ。)

拜島(ありがとう。)

洋(また、辛かったらペイン下さい。俺でよかったら聞きますから。)

拜島(私が、坊っちゃんに同意するとれんは嫌な思いをしますよね。)

洋(だから、これは二人だけの秘密ですね。)

拜島(ありがとう、洋くん。)

洋(気にしないで下さい。では)

プープー

そう言って電話が切れた。

さっき、れんと帰ってきた時に話た言葉が頭を流れる。

拜島(れんは、ずっと辛くなかった。さっきみたいな事とか、嫌がられたりとか…。)

れん(ずっと洋が認めてくれてたから。それだけで、大丈夫って思えてた。)

拜島(スゴイ人なんだね。)

れん(拜島さんにも洋の事好きになってほしい。洋はね、自分が傷つくより誰かが傷つくのが嫌な人なんだよ。どんな時も洋は、味方でいようとしてくれて守ろうとしてくれる。それに甘えてばかりだから…。洋にも幸せになってほしい。)

思い出して泣いた。

れん本当だね。洋くんは、味方でいてくれるんだね。私が、坊っちゃんにもっと強く言えたら…。ごめんね、れん。  

いつか、必ず伝えるから

わかってもらうから

しばらく、私は泣いていた。




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