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喜与恵と宝珠の視点
ごめん、なんか…
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みなちゃんは、車から降りる。
私は、昔から満月湊が苦手だった。
それは…。
「きよちゃん、好き」
と言う告白とキス。
当時、17歳だった。私…。
宝珠は、先に歩いていく。
「きよちゃん、言わんの?」
「何を…。」
「宝珠のファーストキスの相手は、自分やでって」
「しっー、言わないで」
そして、つかまれている秘密。
「まぁ、まぁ、付き合ったんならよかったやん。あっちも、出来たんやろ?初恋の君が、幸せそうでよかったわ!」
「やっぱり、初恋って!」
「せやで!俺は、12歳できよちゃんに会ってからずっと好きやったんやで!5年は、我慢したんやで!やけど、耐えられんくて。キスしてもうた!ファーストキスやで、あれが俺の!」
満月の家のものは、整った顔立ちをしている。まるで、整形してるみたいに男も女も綺麗だ。
だから、よくモテる。
「みなちゃんみたいな人間を振るなんていい度胸してるよね。こんな、整形しなきゃ手に入らないような美しい顔の人を振るなんてバカだね。そいつ!」
「なにそれ?きよちゃんが、俺の顔褒めるなんか今までなかったやん!どっちかってゆうと、宝珠の顔が好きやんか!」
「それは、そうだけど…」
苦手だと思ってる相手が、自分と同じ意見だと知って、正直驚いていた。
「きよちゃん、ごめん。なんか、また…」
「これ、はい」
私は、みなちゃんにハンカチを渡した。
「どうぞ」
宝珠は、鍵を開けて家に入れる。
「湊、大丈夫?」
「大丈夫や!着替えるわ」
「まだ、時間あるから。ソファー座って」
宝珠に言われて、ソファーに座ってる。
「ごめんな。成木さんに会うのに、何か思い出して泣くとかありえんわ。」
みなちゃんは、ハンカチで涙を拭ってる。
「私と喜与恵で、よかったら話してよ!何か、抱えてるんだろ?」
みなちゃんは、宝珠を見てゆっくり話し出した。
「ホンマは、別れようって言う一年前から、何回もレズカップルにお願いして子供を作ってもらいたいってゆわれててん。俺等に、かけてるピースは子供やって!俺は、何かそれは嫌やから無理やって話した。せやけど、わかってくれへんかった。子供なんか産めへんのなんかわかってるやん。男やねんから!それでも、一緒にいようゆわれたんやで!湊といる以外なんもいらんってゆわれたんやで!せやのに、湊が嫌なら百合ちゃんに頼んで産んでもうたら自分の遺伝子やんってゆわれた。俺は、それはちゃうやんってゆったんや。百合は、妊娠なんかしたくないねんって話したんやん。昔、レイプされて妊娠したん。皆、覚えてるやろ?」
私と宝珠は、あの日の事を思い出して泣いていた。
「あの時、百合中学生やったやん!百合は、あれからもっと男が嫌いになったんや。それは、彼には話してなかったで!せやけど、百合は無理やって。百合は、あの傷が癒えてないねん。今かって、子供見るだけで吐くんやで。せやから、無理やって何回もゆうたのに…。」
「百合ちゃんに、お願いしたのか?」
宝珠の言葉に湊は、宝珠を見つめる。
「せや!お願いしたんや!百合は、無理やってゆってきたって話してきた。俺は、あいつの事、殴って別れた。百合には、その話しはせんといてくれってゆったんや」
「百合ちゃん、またフラッシュバックしたの?」
私の言葉に、みなちゃんは頷いた。
「また、精神おかしなって入院してる。」
満月百合は、湊よりも10歳下の妹だった。
当時、13歳だった。満月百合は、三日月の集まりでこっちに来ていた時に、高校生3人組にレイプされた。
百合は、中学生には見えない妖艶さと美しさを兼ね備えてる子だった。
その高校生は、百合が11歳でこちらに来ていた時から目をつけていたと話していた。
まさか、それで妊娠するとは思わなかった。
それから、百合はこちらには来なくなった。
10年前に、一度だけやってきたけれど…。その時も、フラッシュバックが酷くてすぐに広大さんが連れて帰った。
私は、昔から満月湊が苦手だった。
それは…。
「きよちゃん、好き」
と言う告白とキス。
当時、17歳だった。私…。
宝珠は、先に歩いていく。
「きよちゃん、言わんの?」
「何を…。」
「宝珠のファーストキスの相手は、自分やでって」
「しっー、言わないで」
そして、つかまれている秘密。
「まぁ、まぁ、付き合ったんならよかったやん。あっちも、出来たんやろ?初恋の君が、幸せそうでよかったわ!」
「やっぱり、初恋って!」
「せやで!俺は、12歳できよちゃんに会ってからずっと好きやったんやで!5年は、我慢したんやで!やけど、耐えられんくて。キスしてもうた!ファーストキスやで、あれが俺の!」
満月の家のものは、整った顔立ちをしている。まるで、整形してるみたいに男も女も綺麗だ。
だから、よくモテる。
「みなちゃんみたいな人間を振るなんていい度胸してるよね。こんな、整形しなきゃ手に入らないような美しい顔の人を振るなんてバカだね。そいつ!」
「なにそれ?きよちゃんが、俺の顔褒めるなんか今までなかったやん!どっちかってゆうと、宝珠の顔が好きやんか!」
「それは、そうだけど…」
苦手だと思ってる相手が、自分と同じ意見だと知って、正直驚いていた。
「きよちゃん、ごめん。なんか、また…」
「これ、はい」
私は、みなちゃんにハンカチを渡した。
「どうぞ」
宝珠は、鍵を開けて家に入れる。
「湊、大丈夫?」
「大丈夫や!着替えるわ」
「まだ、時間あるから。ソファー座って」
宝珠に言われて、ソファーに座ってる。
「ごめんな。成木さんに会うのに、何か思い出して泣くとかありえんわ。」
みなちゃんは、ハンカチで涙を拭ってる。
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みなちゃんは、宝珠を見てゆっくり話し出した。
「ホンマは、別れようって言う一年前から、何回もレズカップルにお願いして子供を作ってもらいたいってゆわれててん。俺等に、かけてるピースは子供やって!俺は、何かそれは嫌やから無理やって話した。せやけど、わかってくれへんかった。子供なんか産めへんのなんかわかってるやん。男やねんから!それでも、一緒にいようゆわれたんやで!湊といる以外なんもいらんってゆわれたんやで!せやのに、湊が嫌なら百合ちゃんに頼んで産んでもうたら自分の遺伝子やんってゆわれた。俺は、それはちゃうやんってゆったんや。百合は、妊娠なんかしたくないねんって話したんやん。昔、レイプされて妊娠したん。皆、覚えてるやろ?」
私と宝珠は、あの日の事を思い出して泣いていた。
「あの時、百合中学生やったやん!百合は、あれからもっと男が嫌いになったんや。それは、彼には話してなかったで!せやけど、百合は無理やって。百合は、あの傷が癒えてないねん。今かって、子供見るだけで吐くんやで。せやから、無理やって何回もゆうたのに…。」
「百合ちゃんに、お願いしたのか?」
宝珠の言葉に湊は、宝珠を見つめる。
「せや!お願いしたんや!百合は、無理やってゆってきたって話してきた。俺は、あいつの事、殴って別れた。百合には、その話しはせんといてくれってゆったんや」
「百合ちゃん、またフラッシュバックしたの?」
私の言葉に、みなちゃんは頷いた。
「また、精神おかしなって入院してる。」
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その高校生は、百合が11歳でこちらに来ていた時から目をつけていたと話していた。
まさか、それで妊娠するとは思わなかった。
それから、百合はこちらには来なくなった。
10年前に、一度だけやってきたけれど…。その時も、フラッシュバックが酷くてすぐに広大さんが連れて帰った。
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