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嘘だよね [れん]
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僕は、5時に目が覚めた。
スマホを見る。
拜島さんから、ペインが来てた。
開く。
何これ。
ペインを切った。
洋を起こさないように、僕は鍵を閉めてホテルの部屋を出た。
薄手のカーディガンを羽織って自販機で飲み物を買って、外にでた。
少し歩いたら、海が見えた。
僕は、近くに腰かける。
拜島さんと話をしたかった。
電話をかける。
「拜島です。」
出てくれた。ホッとする。
れん「あの写真なんですか?」
僕が聞くと
拜島「沙織さんと私です。」
その言葉に胸の奥がえぐられる。
れん「昔の写真ですか?」
拜島「昨日の写真です。」
拜島さんは、感情のないロボットみたいに淡々と話す。
涙が頬を伝う。
れん「僕の事、嫌いになったんですか?」
拜島「はい。」
れん「嘘ですよね?」
拜島「嘘ではありません。」
れん「キスをしてと言ってくれたのは?」
拜島「もう、必要ありません。」
拜島さんは、感情を見せない。
僕は、涙がポロポロ流れて止まらない。
れん「何かあったんですよね。」
拜島「何もありません。」
れん「僕が拜島さんの中にいますよね?」
拜島「いません。」
れん「何で、そんな嘘をつくの?何で、僕を傷つけるの?」
声が大きくなる、子供みたいに泣く。
拜島「嘘ではありません。傷つけてしまったのなら、申し訳ありません。」
れん「もう僕はいらないの?」
拜島「必要ありません。」
れん「拜島さんの心は、ここにあるよ。」
拜島「捨てていただいて、構いません。」
その言葉に、僕はまた泣きながら叫ぶ。
れん「やだよ。何で。僕に心をくれたでしょ。何で捨てろなんていうの。何でそんな酷い事をいうの。沙織とどんな事をしててもいいから…心だけは僕に…僕にしてよ。」
拜島「必要ありません。」
パキッて何かが少し壊れた音がした。
れん「拜島さん、そんなに僕が嫌いですか?そんなに僕に壊れて欲しいですか?」
涙が幾重にも流れて落ちる。
拜島さんが、話さなくなってしまった。
れん「僕、嬉しかったんです。拜島さんとキスしたり、頭を撫でてもらえたり、優しい言葉を言ってもらえるのが」
ポタポタと涙が服を濡らす。
れん「こんなにも、僕の中に拜島さんが溢れている事にちゃんと気づけなかった。洋の事もあったから、拜島さんは僕を嫌いになったんですよね。何か…今…胸が苦しくて…拜島さんに抱き締めて欲しいです。」
拜島さんは、やっぱり何も話してくれない。
れん「名前を…呼んで欲しい。僕の全てを拜島さんにあげたい。拜島さんの全てが欲しい。笑って、頭を撫でて欲しい。拜島さん、大好きでした。」
何も話さない拜島さんに僕は、涙を堪えながら言う。
れん「帰ったらまた拜島さんに甘えて言えなくなってしまうから、今言いますね。楽しい時間をありがとう、さようなら。」
拜島「わかりました。さようなら」
そう言って電話が切れた。
僕は、口を塞いで泣き叫ぶ。
自分で手放したのに、胸が苦しい。
ゆっくり涙を拭って、立ち上がった。
とぼとぼ歩いて、部屋を開けた。
カーディガンを脱いだ。
洋が、寝てる。
洋のベッドに潜り込んだ。
洋を後ろから抱き締める。
また、洋を都合よく利用してるね。
でも、誰かに触れてないとおかしくなりそうなんだ。
心がパキパキって音をたててる。
洋を強く抱き締めたら、パキッって音が止まった。
涙がまた頬を伝ってく。
スマホを見る。
拜島さんから、ペインが来てた。
開く。
何これ。
ペインを切った。
洋を起こさないように、僕は鍵を閉めてホテルの部屋を出た。
薄手のカーディガンを羽織って自販機で飲み物を買って、外にでた。
少し歩いたら、海が見えた。
僕は、近くに腰かける。
拜島さんと話をしたかった。
電話をかける。
「拜島です。」
出てくれた。ホッとする。
れん「あの写真なんですか?」
僕が聞くと
拜島「沙織さんと私です。」
その言葉に胸の奥がえぐられる。
れん「昔の写真ですか?」
拜島「昨日の写真です。」
拜島さんは、感情のないロボットみたいに淡々と話す。
涙が頬を伝う。
れん「僕の事、嫌いになったんですか?」
拜島「はい。」
れん「嘘ですよね?」
拜島「嘘ではありません。」
れん「キスをしてと言ってくれたのは?」
拜島「もう、必要ありません。」
拜島さんは、感情を見せない。
僕は、涙がポロポロ流れて止まらない。
れん「何かあったんですよね。」
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れん「僕が拜島さんの中にいますよね?」
拜島「いません。」
れん「何で、そんな嘘をつくの?何で、僕を傷つけるの?」
声が大きくなる、子供みたいに泣く。
拜島「嘘ではありません。傷つけてしまったのなら、申し訳ありません。」
れん「もう僕はいらないの?」
拜島「必要ありません。」
れん「拜島さんの心は、ここにあるよ。」
拜島「捨てていただいて、構いません。」
その言葉に、僕はまた泣きながら叫ぶ。
れん「やだよ。何で。僕に心をくれたでしょ。何で捨てろなんていうの。何でそんな酷い事をいうの。沙織とどんな事をしててもいいから…心だけは僕に…僕にしてよ。」
拜島「必要ありません。」
パキッて何かが少し壊れた音がした。
れん「拜島さん、そんなに僕が嫌いですか?そんなに僕に壊れて欲しいですか?」
涙が幾重にも流れて落ちる。
拜島さんが、話さなくなってしまった。
れん「僕、嬉しかったんです。拜島さんとキスしたり、頭を撫でてもらえたり、優しい言葉を言ってもらえるのが」
ポタポタと涙が服を濡らす。
れん「こんなにも、僕の中に拜島さんが溢れている事にちゃんと気づけなかった。洋の事もあったから、拜島さんは僕を嫌いになったんですよね。何か…今…胸が苦しくて…拜島さんに抱き締めて欲しいです。」
拜島さんは、やっぱり何も話してくれない。
れん「名前を…呼んで欲しい。僕の全てを拜島さんにあげたい。拜島さんの全てが欲しい。笑って、頭を撫でて欲しい。拜島さん、大好きでした。」
何も話さない拜島さんに僕は、涙を堪えながら言う。
れん「帰ったらまた拜島さんに甘えて言えなくなってしまうから、今言いますね。楽しい時間をありがとう、さようなら。」
拜島「わかりました。さようなら」
そう言って電話が切れた。
僕は、口を塞いで泣き叫ぶ。
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洋が、寝てる。
洋のベッドに潜り込んだ。
洋を後ろから抱き締める。
また、洋を都合よく利用してるね。
でも、誰かに触れてないとおかしくなりそうなんだ。
心がパキパキって音をたててる。
洋を強く抱き締めたら、パキッって音が止まった。
涙がまた頬を伝ってく。
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