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化け物に戻るまで、残り…
7時間…
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「そんな行為を続けて半年が経った。何で、妊娠しないのかと言われた。わからないと答えた。彼は、私の鞄を漁ってピルを見つけた。これが、原因じゃないのかと言われた。そんな事ないわと言ったけれど、ゴミ箱に捨てられた。飲むなと言われた。もし、飲むなら私の両親に何もかも言ってやると言われた。両親は、私を否定したし、彼の肩を持つってすぐに理解できた。悪いのは、私で、彼は被害者なのだ。誰にも言えないから、従うしかなかった。だって、私が欲しい自分は普通の自分だから…。愛する人の子供が欲しくないなんて、脳のバグでしかないのよ。」
三日月さんは、泣きながら私の涙をティシュで拭ってくれてる。
「それから、4ヶ月が経って彼の執念は実を結んだの。私ね、妊娠したの。心拍も確認出来た。だけどね、気持ち悪くて中絶しか考えてなかった。お腹の子はね。私、思いの子だった。次の検診で心拍が止まってた。宝珠、私、酷いの」
三日月さんは、私の頬に優しく手を当ててくれる。
「ホッとしたの。心拍が確認できないって言われて、心底ホッとしたの。ありがとうって、生まれる選択を自分からやめてくれてありがとうって思った。だけど、彼は泣いてたわ。希海との子供が欲しかったって…。私は、手術を受けて、お腹が空っぽになった。同じ手術を受けた人が一緒の病室でね。不妊治療の末に授かれたのに、産んであげられなくてごめんと泣いていた。」
三日月さんは、私の頭を優しく撫でてくれる。
「私は、逆だった。その人と旦那さんが産んであげたかったね。辛かったねって泣いてるのに、私は赤ちゃんに産まれてくるのをやめてくれてありがとうって思ってた。愛されてる赤ちゃんと対照的に、私の赤ちゃんは愛されていなかった。母親の私に愛されていなかった。」
三日月さんは、首を横に振った。
「希海の赤ちゃんは、愛されないってわかってきたんだよ。赤ちゃんは、希海の赤ちゃんとして産まれたかったんだ。だけど、現世での希海の願いをちゃんと知ってたんだよ。だから、希海の元を離れた。僅かだったけど、希海の赤ちゃんになれてよかったって言ってる」
「いるの?」
「ずっと、いる。希海に出会った頃から見えてた。9歳の女の子」
「嘘…。成長してるの?29歳だったから。あの時」
「成長してる。希海が大好きだから離れたくないんだって。来世では、私を産んで欲しいから傍にいるんだって。希海の亡くなったお姉さんか妹だと思っていたけど…。彼女は、赤ちゃんだったんだね。」
三日月さんは、そう言って私の頭を撫でてくれる。
「宝珠、私。彼に、酷いことを言ったの。産まれなくてよかったとかって言っちゃったの。彼は、私を絶対に許さないって言った。」
私は、涙を止められなかった。
「従姉妹の二番目の旦那さんは、彼なの」
三日月さんは、驚いて私の顔を見つめる。
「赤ちゃんが駄目になって、酷い罵り合いが続いたある日、離婚した従姉妹が1日だけ泊めて欲しいと二歳の子供を連れてきたの。」
三日月さんは、私の手を優しく包んでくれる。
「あんな酷いことをされても、言ったけど、彼をまだ好きだった。だから、修復出来ると思ってた。従姉妹は、一週間居すわったの…。そんなある日、帰宅したら彼の部屋から声がしたの。私は、そっと覗いた。従姉妹と彼がセックスしてた。私は、仲直りの為に買ってきたワインを床に落とした。彼は、やめてこっちにきた。希海!!裸で扉を開けた。胸がちぎられる痛みがして、足が動かなくて、ガタガタと膝が震えて、涙が止まらなかった。希海!!それでも逃げようとする私の腕を彼が掴んだ。私は、その手を振り払ってお幸せにって言ってその場を離れた。ドンドンと体をあちこちにぶつけながら家を出たの」
三日月さんは、震える私の体を優しく擦ってくれる。
三日月さんは、泣きながら私の涙をティシュで拭ってくれてる。
「それから、4ヶ月が経って彼の執念は実を結んだの。私ね、妊娠したの。心拍も確認出来た。だけどね、気持ち悪くて中絶しか考えてなかった。お腹の子はね。私、思いの子だった。次の検診で心拍が止まってた。宝珠、私、酷いの」
三日月さんは、私の頬に優しく手を当ててくれる。
「ホッとしたの。心拍が確認できないって言われて、心底ホッとしたの。ありがとうって、生まれる選択を自分からやめてくれてありがとうって思った。だけど、彼は泣いてたわ。希海との子供が欲しかったって…。私は、手術を受けて、お腹が空っぽになった。同じ手術を受けた人が一緒の病室でね。不妊治療の末に授かれたのに、産んであげられなくてごめんと泣いていた。」
三日月さんは、私の頭を優しく撫でてくれる。
「私は、逆だった。その人と旦那さんが産んであげたかったね。辛かったねって泣いてるのに、私は赤ちゃんに産まれてくるのをやめてくれてありがとうって思ってた。愛されてる赤ちゃんと対照的に、私の赤ちゃんは愛されていなかった。母親の私に愛されていなかった。」
三日月さんは、首を横に振った。
「希海の赤ちゃんは、愛されないってわかってきたんだよ。赤ちゃんは、希海の赤ちゃんとして産まれたかったんだ。だけど、現世での希海の願いをちゃんと知ってたんだよ。だから、希海の元を離れた。僅かだったけど、希海の赤ちゃんになれてよかったって言ってる」
「いるの?」
「ずっと、いる。希海に出会った頃から見えてた。9歳の女の子」
「嘘…。成長してるの?29歳だったから。あの時」
「成長してる。希海が大好きだから離れたくないんだって。来世では、私を産んで欲しいから傍にいるんだって。希海の亡くなったお姉さんか妹だと思っていたけど…。彼女は、赤ちゃんだったんだね。」
三日月さんは、そう言って私の頭を撫でてくれる。
「宝珠、私。彼に、酷いことを言ったの。産まれなくてよかったとかって言っちゃったの。彼は、私を絶対に許さないって言った。」
私は、涙を止められなかった。
「従姉妹の二番目の旦那さんは、彼なの」
三日月さんは、驚いて私の顔を見つめる。
「赤ちゃんが駄目になって、酷い罵り合いが続いたある日、離婚した従姉妹が1日だけ泊めて欲しいと二歳の子供を連れてきたの。」
三日月さんは、私の手を優しく包んでくれる。
「あんな酷いことをされても、言ったけど、彼をまだ好きだった。だから、修復出来ると思ってた。従姉妹は、一週間居すわったの…。そんなある日、帰宅したら彼の部屋から声がしたの。私は、そっと覗いた。従姉妹と彼がセックスしてた。私は、仲直りの為に買ってきたワインを床に落とした。彼は、やめてこっちにきた。希海!!裸で扉を開けた。胸がちぎられる痛みがして、足が動かなくて、ガタガタと膝が震えて、涙が止まらなかった。希海!!それでも逃げようとする私の腕を彼が掴んだ。私は、その手を振り払ってお幸せにって言ってその場を離れた。ドンドンと体をあちこちにぶつけながら家を出たの」
三日月さんは、震える私の体を優しく擦ってくれる。
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