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三日月のもの達の集い

あの方の教え

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私達は、あの方の元に行く。
 

【時計回りで、名前と能力を言っていけ。】

皆が、頭を下げる。

「私、三日月糸埜(みかづきいとの)。黒き能力者です。」

「私は、三日月美佐埜(みかづきみさの)。黒き能力者です。」

「私は、三日月賀珠(みかづきかじゅ)。黒き能力者です。」

「私は、千川五条(せんかわごじょう)。黒き能力者です。」

『私は、三日月宝珠(みかづきほうじゅ)。黒き能力者であり化け物です。』

『私は、三日月念珠(みかづきねんじゅ)黒き能力者の幽体です。』

「私は、満月広大(まんげつごうだい)白き能力者です。」

『私は、千川美条(せんかわびじょう)黒き能力者の幽体です。』

「私は、奈良橋祐大(ならはしゆうだい)赤き能力者です。」

『私は、三日月億珠(みかづきおくじゅ)黒き能力者の幽体です。』

「私は、喜与恵(きよえ)。この神社の案内人であり化け物です」

全員が、頭を下げる

【全員、そろっておるな!それでは、これより三日月万珠(みかづきまんじゅ)、満月豊澄(まんげつとよす)、桜木徳治(さくらぎとくじ)、桜宮重春(さくらみやしげはる)、水石亮(みずいしりょう)の永久抹消と鏡(きょう)神社、中学にある桜の木の永久封印のやり方を説明する。】

『「はい」』

あの方の言葉に、全員が頭を下げる。

あの方が、やり方を説明した。

「そんな、それじゃあ。宝珠は…。」

糸埜は、ボロボロと泣き出す。

『もう、覚悟は決めてる。だから、糸埜。泣いたら駄目じゃ』

念珠さんが、糸埜の背中を擦る。

【時刻は、明後日真夜中の2時。人の世が動き出すまでに、完全抹消と封印する。出来なければ、この神社と共に抹消をする。皆の力を信じておる。必ず、やりとげて欲しい。】

『「はい」』

皆、頭を下げる。

【明後日、2時にこの神社の鳥居の前で、あちらの扉を開く。封印、抹消はあちらでおこなう。三日月万珠が、1000体目の喰らう魂と成木楓(なるきかえで)の器に千川二条と五木結斗を引き連れてあちらにやってくる。】

『「はい」』

皆は、また頭を下げる。

【一番弱い瞬間に、封印、抹消の義を執り行うのだ。】

「弱い瞬間とは?」

喜与恵(きよえ)の言葉にあの方が答えた。

【三日月万珠が、1000体目を喰らう瞬間だ。一秒でも、間違えば二度と封印など出来ぬ。】

『「はい」』

皆は、頭を下げ続ける。

【明日、皆で互いの血を飲み合い戦に備えよ。】

『「はい」』

【満月広大、奈良橋祐大】

「はい」

【今日は、好きなだけ文句をぶつけておきなさい。明日からは、その気持ちを封印し足並みを揃えて戦に行く事を約束しなさい】

「はい、約束します。」

広大さんと祐大さんが、頭を下げる。

【宝珠を助けたい気持ちがなければ、成功しない。きちんとそれに向き合う為に、今日中に解決しておきなさい】

「わかりました。」

【封印と抹消が、終わるまでです。よろしいですね?】

「はい」

【では、喜与恵。皆を連れて戻りなさい。】

「はい」

【糸埜、宝珠、美佐埜、念珠、美条、億珠は、残りなさい。】

『「わかりました。」』

私達は、頭を下げる。

「では、皆さんこちらに…」

「失礼します」

喜与恵は、残りの皆を連れて出て行った。

【まずは、美佐埜に話があります。】

「はい」

【巫女から、全て聞きましたか?】

「はい」

美佐埜さんは、ボロボロ泣いている。

【水石亮は、満月さつきの再婚相手との子供です。満月豊澄を支えるのは、同じ親から産まれ落ちた血縁の死者のみです。】

「はい」

【その為に、水石亮は選ばれました。しかし、彼は何も知らなかった。】

あの方の言葉に、美佐埜さんは泣き続けている。

「それは、何故ですか?」

【満月さつきは、彼を捨てたからですよ。1歳の時に捨てられた彼は、水石の人間として育てられました。満月さつきは、男の子を育てる事が出来なかった。】

「どうしてですか?」

【豊澄の不気味さが頭にこびりついていたからです。満月さつきは、今3人の女の子と新しい再婚相手と暮らしています。】

その言葉に、美佐埜さんは泣いている。

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