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五木結斗

陸との日々?!

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「テメー、昨日使っただろう?おかしいぞ。」

「や、や、やめて」

痛い、気持ち悪い、早く終わって。

「ハァー。よかったよ、結斗」

ヌルッとした感触が、背中につたわる。

それは、全身を覆い被さり、僕の心まで支配されていきそうだった。

「ハァー。また、くるから」

力は、服を整えて出て行った。

「気持ち悪い」

そいつをつけないように、服でどうにかとめる。

そのまま、服ごとシャワーに入った。

気持ち悪い、消えろ、消えろ、消えろ

あそこにも、そいつは少し残っていた。

掻き出さなくちゃ、きたない、消えろ、消えろ

涙が流れてきた。

どれだけ、シャワーにいただろうか?

ピンポーン

ビチャビチャな服を置いたまま。

僕は、バスタオルを手に取った。

身体中を拭いて、女性みたいにバスタオルを巻き付けて玄関を開けた。

「はい」

「結斗、何?その格好」

陸が、やってきた。

慌てて、僕を玄関にいれると鍵を閉めた。

バサッ

タオルを持ってる手を離した。

「結斗?」

「綺麗にして、陸」

「どうしたの?」

陸の首に、腕を回した。

「綺麗にして、陸」

僕は、もう一度言った。

「部屋に行こう、結斗の」

「うん」

僕は、陸を部屋にあげる。

下半身にしか、血が通ってないのは僕も同じだ。

「陸、綺麗にして」

もう一度言った。

「わかった」

陸は、リュックをおろしてTシャツを脱ぐ。

カチカチとベルトを外して、ズボンを脱いだ。

僕は、自ら陸のそれの前に行った。

「結斗、駄目だよ」

「一度じゃならない」

中途半端におりたズボンと見えてる白い靴下。

少しおかしかったけれど

上から見下ろしてる陸の顔が可愛いから許してあげる。

「っんっ」

「可愛いね、陸」

陸は、可愛くて好き。

僕は、陸といーるーのーがー

壊れたように、スローになる。

ザザザ…ザザザ…

何が起きてるのだろうか?

私は、五木結斗から剥がれた。

三日月さんの映像に、こんな事が起きたのは初めてだ。

ジー、ジジ…ザザザ…ザザ

電気が、消えたように真っ暗になった。

「結斗ぉぉー、結斗ぉぉ」

パチンって、灯りがついた。

【待って、待って、47歳の大海力が何故ここにいるの?】

「結斗ぉぉー。ぉぉー。」

ジジ…

ジジジジ…

「三日月さん、戻して」

.
.
.
.
.

「はぁ、はぁ、はぁ」

「三日月さん、今のは?」

「わからない。誰だ、あいつは?大人の男が、何故結斗君を?」

「あれは、47歳の大海力です。犯人です。」

三日月さんは、目を見開いて私を見つめた。

「死してなおも、五木結斗を抱いているのか」

三日月さんの目が、怒りの色に染まっている。

『三日月先生』

「五木結斗さん?」

三日月さんの後ろに、五木結斗が立っていた。

『三日月先生』

「どうした?」

五木結斗は、泣いている。

三日月さんは、五木結斗の頬を撫でている。

『陸との思い出が、全部なくなった。』

「えっ?」

『さっきの人になった』

「嘘だろ?ビジョンを見せてくれ」

五木結斗は、三日月さんの右手を掴む。

三日月さんは、私の左手を掴んだ。

五木結斗を外から見ている。

「結斗ぉぉ、結斗ぉぉ、マジですげーよ。マジで、結斗ぉぉ」

三日月さんは、そいつに近づく。

れられないようだ。

「やめろ、やめろ、やめてくれ。」

五木結斗の言葉を代弁するかのように叫んだ。

「やめろぉぉぉ、結斗君を侮辱するな。これ以上、冒涜するなぁぁぁぁぁぁぁ」

『三日月先生』

五木結斗は、怒りで震える三日月さんをゆっくり抱き締めた。

三日月さんが、泣きながら大海力にれた瞬間。

ジジジジ…とノイズが走り、大海力のビジョンに入ったようだった。

「俺は、結斗じゃないから」

「悪い、悪い。カエちゃん。」

「別にいいけどさー。」

そいつは、煙草に火をつける。

「でも、何で結斗って呼ぶかな?」

「怒んなよ、カエちゃん」

「もうやめる?嫁も子供もいるんでしょ?」

「駄目だよ。カエちゃんじゃなきゃ、俺は…」

「わかった」

ジジジジ…

視界が歪んで、元に戻された。
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