20 / 23
大希君と大希君のお母さん
しおりを挟む
彼が、やってきて美羽と妹は下に降りていった。
「お久しぶりです。」
「久しぶりだね。」
「元気だった?」
「まぁ、そうだね。」
適当に言葉をかわす、おなら出ろ、おなら出ろ、とにかく話しながらおならに集中する。
プー、でたぁ!
「ごめんね。」
「か、可愛い」
えっ?逆に喜ばれてしまった。
次の作戦だ。
大希君は、見た目がいいから友達に勝手に写真を使われてその相手に会ったりしてると言う。
「へー。そーなんだ。」
興味ないフリ。
って言うか、本当に興味なかった。
頭は、誰と話しても青君しか考えていなかった。
青君の事で、思考が乗っ取られてボッーとする。
その感覚が、堪らなく好きだった。
「あのさ、俺、りりちゃんが好きだよ。」
その声に我に返った。
「好きな人いるから」
「わかってるよ。好きな人居てもいいから、付き合って欲しい。」
「えっと、考えておくよ」
そう言って、大希君と番号を交換した。
「じゃあ、帰るね。決まったら、連絡ちょうだい。好きな人いるからは、振る理由にならないから」
そう言われて帰って行ってしまった。
帰ったら、美羽がやってきた。
「どうだった?」
「いい子だったよ。」
「よかった。」
さっきされた、話をした。
「じゃあ、りりは付き合うしかなくなっちゃったよね。」
「そうだよね。」
「大希と付き合ってあげてよ。少し考えてからでいいから」
「うん。」
どうしようかな…
ちゃんと考えないといけないよね
二日程考えて、私は大希君と付き合う事に決めた。
残りの夏休みは、バイトを見つけて働いた事もあって大希君とは、メールや電話だけになっていた。
ただ、大希君の優しさはめちゃくちゃ癒されて、青君を思って苦しい気持ちも癒されて、いつの間にか大希君からの毎日のメールや電話が楽しみになっていた。
そんなやり取りが、一週間程続いたある日、バイトから帰宅した私に美羽が話があると言ってきた。
「あのさ、今日親から話されたんだけど…」
「うん、何?」
そろそろ帰ってくれないかなとかだと思っていたら…。
「大希のお母さんが、りりと大希が付き合ってるの知って。」
そっちか…。
「大希から聞いたと思うけど、大希の所、母一人、子一人だから。幸せになって欲しいって」
「そっか」
「家出するような子と付き合って欲しくないって」
「そっか」
「だから、別れて欲しいって」
「そっか」
「ってか、何なんだよね!大希の気持ちが大事だよね?親は、関係ないよね?わざわざ私の親に言ってきて」
「気にしないでよ。私が好きなのは、青君だから…ちゃんとお別れするよ。」
「でも、りり。毎日大希と連絡して楽しそうだよ。私、一緒に居てわかってるよ。青君も好きだけど、大希にもちゃんと惹かれてきてるはずだよ。」
「そんな事ないよ。私は、ずっと変わらず青君が好きだから」
そう言って美羽に笑った。
親なら、心配するのわかるよ。
今日、デートしようって約束したのに…。
何て、断ればいいのかな?
「夏休み終わってから、家に帰ったら認めてくれるかもしれないよ。」
「うん。そうかな」
「そうだよ、帰ってから答えだしなよ。」
「わかった。」
私は、しばらく大希君とはメールだけのやりとりにかえた。
お母さんに、何かを思われてはいけないから…。
バイトから、美羽んちに帰る時だった。
美羽の家の近くに来た時に、女の人に声をかけられて立ち止まった。
「あの、大希の母です。」
えっ、何で…。
「初めまして桜田りりです。」
「大希とお付き合いされていますよね?」
「はい。まだ、付き合ったばかりですが…。」
「別れて欲しいとお願いしましたがされてないようなので」
「すみません。」
「どうか、別れて下さい。家を出ると言うことは問題があるご家庭ですよね。大希には、幸せになって欲しいんです。どうか、お願いします。」
「わかりました。」
そう言って私は、頭を下げた。
正直、しんどかったけど…。
どうにかしなきゃと、ない頭でずっと考えていて、夏休みが終わって美羽の家から自分の家に帰った。
「お久しぶりです。」
「久しぶりだね。」
「元気だった?」
「まぁ、そうだね。」
適当に言葉をかわす、おなら出ろ、おなら出ろ、とにかく話しながらおならに集中する。
プー、でたぁ!
「ごめんね。」
「か、可愛い」
えっ?逆に喜ばれてしまった。
次の作戦だ。
大希君は、見た目がいいから友達に勝手に写真を使われてその相手に会ったりしてると言う。
「へー。そーなんだ。」
興味ないフリ。
って言うか、本当に興味なかった。
頭は、誰と話しても青君しか考えていなかった。
青君の事で、思考が乗っ取られてボッーとする。
その感覚が、堪らなく好きだった。
「あのさ、俺、りりちゃんが好きだよ。」
その声に我に返った。
「好きな人いるから」
「わかってるよ。好きな人居てもいいから、付き合って欲しい。」
「えっと、考えておくよ」
そう言って、大希君と番号を交換した。
「じゃあ、帰るね。決まったら、連絡ちょうだい。好きな人いるからは、振る理由にならないから」
そう言われて帰って行ってしまった。
帰ったら、美羽がやってきた。
「どうだった?」
「いい子だったよ。」
「よかった。」
さっきされた、話をした。
「じゃあ、りりは付き合うしかなくなっちゃったよね。」
「そうだよね。」
「大希と付き合ってあげてよ。少し考えてからでいいから」
「うん。」
どうしようかな…
ちゃんと考えないといけないよね
二日程考えて、私は大希君と付き合う事に決めた。
残りの夏休みは、バイトを見つけて働いた事もあって大希君とは、メールや電話だけになっていた。
ただ、大希君の優しさはめちゃくちゃ癒されて、青君を思って苦しい気持ちも癒されて、いつの間にか大希君からの毎日のメールや電話が楽しみになっていた。
そんなやり取りが、一週間程続いたある日、バイトから帰宅した私に美羽が話があると言ってきた。
「あのさ、今日親から話されたんだけど…」
「うん、何?」
そろそろ帰ってくれないかなとかだと思っていたら…。
「大希のお母さんが、りりと大希が付き合ってるの知って。」
そっちか…。
「大希から聞いたと思うけど、大希の所、母一人、子一人だから。幸せになって欲しいって」
「そっか」
「家出するような子と付き合って欲しくないって」
「そっか」
「だから、別れて欲しいって」
「そっか」
「ってか、何なんだよね!大希の気持ちが大事だよね?親は、関係ないよね?わざわざ私の親に言ってきて」
「気にしないでよ。私が好きなのは、青君だから…ちゃんとお別れするよ。」
「でも、りり。毎日大希と連絡して楽しそうだよ。私、一緒に居てわかってるよ。青君も好きだけど、大希にもちゃんと惹かれてきてるはずだよ。」
「そんな事ないよ。私は、ずっと変わらず青君が好きだから」
そう言って美羽に笑った。
親なら、心配するのわかるよ。
今日、デートしようって約束したのに…。
何て、断ればいいのかな?
「夏休み終わってから、家に帰ったら認めてくれるかもしれないよ。」
「うん。そうかな」
「そうだよ、帰ってから答えだしなよ。」
「わかった。」
私は、しばらく大希君とはメールだけのやりとりにかえた。
お母さんに、何かを思われてはいけないから…。
バイトから、美羽んちに帰る時だった。
美羽の家の近くに来た時に、女の人に声をかけられて立ち止まった。
「あの、大希の母です。」
えっ、何で…。
「初めまして桜田りりです。」
「大希とお付き合いされていますよね?」
「はい。まだ、付き合ったばかりですが…。」
「別れて欲しいとお願いしましたがされてないようなので」
「すみません。」
「どうか、別れて下さい。家を出ると言うことは問題があるご家庭ですよね。大希には、幸せになって欲しいんです。どうか、お願いします。」
「わかりました。」
そう言って私は、頭を下げた。
正直、しんどかったけど…。
どうにかしなきゃと、ない頭でずっと考えていて、夏休みが終わって美羽の家から自分の家に帰った。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
完結*三年も付き合った恋人に、家柄を理由に騙されて捨てられたのに、名家の婚約者のいる御曹司から溺愛されました。
恩田璃星
恋愛
清永凛(きよなが りん)は平日はごく普通のOL、土日のいずれかは交通整理の副業に励む働き者。
副業先の上司である夏目仁希(なつめ にき)から、会う度に嫌味を言われたって気にしたことなどなかった。
なぜなら、凛には付き合って三年になる恋人がいるからだ。
しかし、そろそろプロポーズされるかも?と期待していたある日、彼から一方的に別れを告げられてしまいー!?
それを機に、凛の運命は思いも寄らない方向に引っ張られていく。
果たして凛は、両親のように、愛の溢れる家庭を築けるのか!?
*この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
*不定期更新になることがあります。
Promise Ring
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
浅井夕海、OL。
下請け会社の社長、多賀谷さんを社長室に案内する際、ふたりっきりのエレベーターで突然、うなじにキスされました。
若くして独立し、業績も上々。
しかも独身でイケメン、そんな多賀谷社長が地味で無表情な私なんか相手にするはずなくて。
なのに次きたとき、やっぱりふたりっきりのエレベーターで……。
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる