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家出
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学校が終わり、明日から夏休みだと言う夜。
私は、些細な事から親と喧嘩をした。
いつもなら、ごめんなさいって謝る私も…。
この日は、まったくおれなかった。
「出てくから、いいよ」そう言って家を出た。
とりあえず、服を適当にバックに積めて自転車を押しながら歩いていた。
どこ行こうかな?
わからなくて、気づくと美羽にメールしてた。
美羽から、すぐに連絡がきて
「しばらく、家においでよ」って言ってくれたので行く事にした。
美羽のご両親は、とても好意的で少し前にも美羽の友達が住んでいたのよと話した。
「いつでも、帰ったらいいから」そう言って笑ってくれた。
晩御飯のカレーをいただいて、美羽の部屋に行く。
「明日、大橙君と青君と一緒にゲーセン行くって幼馴染みから情報もらったけど行く?」
「行く」
私は、目をキラキラ輝かせながら言った。
「じゃあ、決まりだね」
「うん。」
美羽は、その人にメールをしていた。
家出をした罪悪感は、消えていた。
それよりも、青君と会える喜びの方が大きくて、恋バナで盛り上がりながら眠った。
.
.
.
次の日、朝早くに起きた私と美羽。
朝御飯を食べて、服を着替えた。
「10時からいるって」
そう言って、美羽は嬉しそうだった。
私もめちゃくちゃ嬉しい。
用意をして自転車で、ゲームセンターに向かった。
「美羽、きたんだ。」
そこに居たのは知らない人だった。
「二人の幼馴染みの的場勝(しょう)君だよ。こっちは、最近仲良くしてるりり」
「初めまして、桜田りりです。」
「よろしくね、りりちゃん」
そう言って笑ってくれた。
「勝、あっちの飽きたわ」
大橙君がやってきた。
「次、これしよう」
青君もやってきた。
「美羽ちゃん、来てたの」そう言って笑ってる大橙君に美羽は話しかける。
楽しそうに話してる。
「君も好きなの?」
青君に話しかけられた。
「えっと…ゲーセン?」
「うん。」
「見てるのが好きかな」
「そっか、じゃあ見てて」
大きい画面で、ゲームしてるのを見る。
胸が、ドキドキする。
っていうか、告白した事なんてなかった事になってるよね。
普通に話してくれてるし…。
なんか、よかった。
美羽は、ずっと大橙君と勝君と三人で話してるから、私はずっと青君といれる。
「あー、負けちゃった。次、あっち行こう」
なぜか、私を連れて行ってくれる。
「みんなと話さなくていいの?」
「別に、従兄弟と幼馴染みだから…基本別行動。」
「そうなんだね。」
「やりたいゲーム違うから、気になるなら向こう行っていいよ。」
私の気持ちを知ってるのに、この人は意地悪だ。
「ならないよ、全然」
私は、そう言って青君がゲームしてるのを見てる。
青君は、気にせず遊んでる。
「私がいても嫌じゃないの?」
何聞いてんだろう…。
フラれたくせに…。
「別に、やってる時は話しかけないから楽だよ。」
「そっか」
楽って好きじゃないから…激しく落ち込む。
空気みたいって事だよね。
存在感ない感じだよね。
違うの?
楽って何?
「嫌なら、皆と話したら?」
何で、そんな悲しそうな笑顔を見せてくるの?
「私は、嫌じゃない。青君が、嫌なら向こうに行く。」
フラれてるのに、私ってバカだよね。
「俺は、居てもらっても大丈夫だから」
何、その大丈夫って…。
意味がわからないよ。
それでも、青君から離れられなかった。
しばらくして、大橙君がやってきた。
「青、そろそろバイト行こう。じゃあね。」
「あ、本当だ。バイバイ」
そう言って二人はいなくなった。
「この近くのガソスタで青と大橙バイトしてるの。」
「そうなんですか」
「うん。」
そう言って勝君は、笑っている。
「じゃあ、りり帰ろう。楽しかったね。」
「うん」
結局、夏休み二人に会えるのはこの一回だった。
青君が、この日以外全てバイトをいれていたからだった。
でも、青君がいない私の夏休みは始まったばかりだった。
私は、些細な事から親と喧嘩をした。
いつもなら、ごめんなさいって謝る私も…。
この日は、まったくおれなかった。
「出てくから、いいよ」そう言って家を出た。
とりあえず、服を適当にバックに積めて自転車を押しながら歩いていた。
どこ行こうかな?
わからなくて、気づくと美羽にメールしてた。
美羽から、すぐに連絡がきて
「しばらく、家においでよ」って言ってくれたので行く事にした。
美羽のご両親は、とても好意的で少し前にも美羽の友達が住んでいたのよと話した。
「いつでも、帰ったらいいから」そう言って笑ってくれた。
晩御飯のカレーをいただいて、美羽の部屋に行く。
「明日、大橙君と青君と一緒にゲーセン行くって幼馴染みから情報もらったけど行く?」
「行く」
私は、目をキラキラ輝かせながら言った。
「じゃあ、決まりだね」
「うん。」
美羽は、その人にメールをしていた。
家出をした罪悪感は、消えていた。
それよりも、青君と会える喜びの方が大きくて、恋バナで盛り上がりながら眠った。
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次の日、朝早くに起きた私と美羽。
朝御飯を食べて、服を着替えた。
「10時からいるって」
そう言って、美羽は嬉しそうだった。
私もめちゃくちゃ嬉しい。
用意をして自転車で、ゲームセンターに向かった。
「美羽、きたんだ。」
そこに居たのは知らない人だった。
「二人の幼馴染みの的場勝(しょう)君だよ。こっちは、最近仲良くしてるりり」
「初めまして、桜田りりです。」
「よろしくね、りりちゃん」
そう言って笑ってくれた。
「勝、あっちの飽きたわ」
大橙君がやってきた。
「次、これしよう」
青君もやってきた。
「美羽ちゃん、来てたの」そう言って笑ってる大橙君に美羽は話しかける。
楽しそうに話してる。
「君も好きなの?」
青君に話しかけられた。
「えっと…ゲーセン?」
「うん。」
「見てるのが好きかな」
「そっか、じゃあ見てて」
大きい画面で、ゲームしてるのを見る。
胸が、ドキドキする。
っていうか、告白した事なんてなかった事になってるよね。
普通に話してくれてるし…。
なんか、よかった。
美羽は、ずっと大橙君と勝君と三人で話してるから、私はずっと青君といれる。
「あー、負けちゃった。次、あっち行こう」
なぜか、私を連れて行ってくれる。
「みんなと話さなくていいの?」
「別に、従兄弟と幼馴染みだから…基本別行動。」
「そうなんだね。」
「やりたいゲーム違うから、気になるなら向こう行っていいよ。」
私の気持ちを知ってるのに、この人は意地悪だ。
「ならないよ、全然」
私は、そう言って青君がゲームしてるのを見てる。
青君は、気にせず遊んでる。
「私がいても嫌じゃないの?」
何聞いてんだろう…。
フラれたくせに…。
「別に、やってる時は話しかけないから楽だよ。」
「そっか」
楽って好きじゃないから…激しく落ち込む。
空気みたいって事だよね。
存在感ない感じだよね。
違うの?
楽って何?
「嫌なら、皆と話したら?」
何で、そんな悲しそうな笑顔を見せてくるの?
「私は、嫌じゃない。青君が、嫌なら向こうに行く。」
フラれてるのに、私ってバカだよね。
「俺は、居てもらっても大丈夫だから」
何、その大丈夫って…。
意味がわからないよ。
それでも、青君から離れられなかった。
しばらくして、大橙君がやってきた。
「青、そろそろバイト行こう。じゃあね。」
「あ、本当だ。バイバイ」
そう言って二人はいなくなった。
「この近くのガソスタで青と大橙バイトしてるの。」
「そうなんですか」
「うん。」
そう言って勝君は、笑っている。
「じゃあ、りり帰ろう。楽しかったね。」
「うん」
結局、夏休み二人に会えるのはこの一回だった。
青君が、この日以外全てバイトをいれていたからだった。
でも、青君がいない私の夏休みは始まったばかりだった。
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