7 / 15
君は、君だよ。
彼女に勝つには…。
しおりを挟む
「赤池、何してんの?」
「管野先生」
「泣いてんのか?」
「大丈夫です。」
「辛いなら、話聞くよ」
私は、管野先生に全部話した。
「そうか。見守るしかないね」
管野先生は、頭を撫でてくれた。
「小花と赤池は、先生仲良くなれると思うんだけどな。でも、いじめられたくないって気持ちもわかるよ。だけど、いつか話せるなら話しかけてみな。」
「先生は、鬼って言われてる程、酷くないですね」
「それは、ありがとう。今のご時世、教師が頭撫でたらいけないんだけどな。セクハラだろ?」
「私は、嬉しかったですよ。父親がいないから、先生に優しくされて嬉しかったです。」
「それなら、よかった。じゃあ、気をつけて帰れよ」
そう言われて、私は帰った。
祖父母の家に帰ろうとした。
「里子ー。お婆ちゃんにお金借りてきてくれない?」
母親が、待っていた。
「無理です。」
「無理じゃないんだよ」
ビリッ、ブチッ。
胸ぐらを掴まれて、カッターシャツのボタンが弾けて、少しだけ破れた。
「突然、何なんですか?」
「他人行儀するわけ?あんたを育てたん誰だと思ってんだよ。」
髪の毛を掴まれた。
「金、借りれないなら。体で稼いでもらうから」
「痛い、離して」
母親の腕を振り払った。
「何だよ、その目は、殺されたいのか?」
脅しにつかうために持っていた裁ち鋏を私に向ける。
「殺したいなら、殺せよ」
ジョキン…。
二つ結びの髪の毛を、切られた。
この人は、マジで私を殺す。
「何してんの。沙織」
お婆ちゃんが、帰ってきた。
「さっこを迎えに来たのよ。」
私は、首をブンブンと横にふった。
「金やろが」
お婆ちゃんは、お母さんに10万を投げつけた。
「また、来るからね。さっこ」
そう言って、笑って帰っていった。
「今日、里ちゃんの自転車買いに行こう思っておろしてきたお金やったのに、ごめんね」
私は、首を横にふった。
「これで、髪の毛切りに行ってきて」
お婆ちゃんは、五千円札を私に握りしめさせた。
「怖かったね。次からは、もっと、お婆ちゃん早く帰ってくるからね」
「大丈夫」
ポロポロ涙を流して立ち上がった。
「髪の毛、切ってくる」
「うん、鞄持って帰っとくね」
「うん」
お婆ちゃんは、鞄を持っていってくれた。
制服を整えて歩く。
胸が見えそうだから、掴みながら歩く。
「斗真は、女の子の髪型どんなのが好き?」
「うーん、二つにくくってるの。何て言うんだっけ?」
「ツインテール?」
「それかな、耳下ぐらいで二つに結んでて、鎖骨ぐらいまで髪の毛ある人がいいかなー。」
「へぇー。」
それって、小花さんじゃん。
小花さんは、低めの位置で二つぐくりをしていた。
「さっちゃん、どうしたの?」
ボッーとしていて、斗真の家の前に来てしまっていた。
「あっ、間違った。ごめん」
ちょうど、斗真が出ていく所だった。
「その髪の毛、どうしたの?」
「あっ、間違って切っちゃっただけだから、気にしないで」
「はいって」
「えっ」
「今日は、二人とも遅いから」
そう言って、斗真は家にいれてくれた。
「そこ何で、持ってるの?」
わざと、離した。
「さっちゃん、女の子がそんなの見せたら勘違いされるよ」
斗真は、顔を真っ赤にしてる。
私が、小花さんに勝てる武器ってこれしかないよね?
「別に、斗真なら見ていいよ。見せてあげようか?」
私は、カッターシャツのボタンをさらにはずそうとする。
「ダ、ダ、ダメだよ。もっと、もっと、自分を大事にしないと」
斗真は、私の手を掴んだ。
「何で?別にいいよ。私、斗真ならいいよ」
「ダメだよ。それは、好きな人にとっておかなきゃ」
「好きな人なんていない。だから、斗真ならいい。」
嘘をついた。
「管野先生」
「泣いてんのか?」
「大丈夫です。」
「辛いなら、話聞くよ」
私は、管野先生に全部話した。
「そうか。見守るしかないね」
管野先生は、頭を撫でてくれた。
「小花と赤池は、先生仲良くなれると思うんだけどな。でも、いじめられたくないって気持ちもわかるよ。だけど、いつか話せるなら話しかけてみな。」
「先生は、鬼って言われてる程、酷くないですね」
「それは、ありがとう。今のご時世、教師が頭撫でたらいけないんだけどな。セクハラだろ?」
「私は、嬉しかったですよ。父親がいないから、先生に優しくされて嬉しかったです。」
「それなら、よかった。じゃあ、気をつけて帰れよ」
そう言われて、私は帰った。
祖父母の家に帰ろうとした。
「里子ー。お婆ちゃんにお金借りてきてくれない?」
母親が、待っていた。
「無理です。」
「無理じゃないんだよ」
ビリッ、ブチッ。
胸ぐらを掴まれて、カッターシャツのボタンが弾けて、少しだけ破れた。
「突然、何なんですか?」
「他人行儀するわけ?あんたを育てたん誰だと思ってんだよ。」
髪の毛を掴まれた。
「金、借りれないなら。体で稼いでもらうから」
「痛い、離して」
母親の腕を振り払った。
「何だよ、その目は、殺されたいのか?」
脅しにつかうために持っていた裁ち鋏を私に向ける。
「殺したいなら、殺せよ」
ジョキン…。
二つ結びの髪の毛を、切られた。
この人は、マジで私を殺す。
「何してんの。沙織」
お婆ちゃんが、帰ってきた。
「さっこを迎えに来たのよ。」
私は、首をブンブンと横にふった。
「金やろが」
お婆ちゃんは、お母さんに10万を投げつけた。
「また、来るからね。さっこ」
そう言って、笑って帰っていった。
「今日、里ちゃんの自転車買いに行こう思っておろしてきたお金やったのに、ごめんね」
私は、首を横にふった。
「これで、髪の毛切りに行ってきて」
お婆ちゃんは、五千円札を私に握りしめさせた。
「怖かったね。次からは、もっと、お婆ちゃん早く帰ってくるからね」
「大丈夫」
ポロポロ涙を流して立ち上がった。
「髪の毛、切ってくる」
「うん、鞄持って帰っとくね」
「うん」
お婆ちゃんは、鞄を持っていってくれた。
制服を整えて歩く。
胸が見えそうだから、掴みながら歩く。
「斗真は、女の子の髪型どんなのが好き?」
「うーん、二つにくくってるの。何て言うんだっけ?」
「ツインテール?」
「それかな、耳下ぐらいで二つに結んでて、鎖骨ぐらいまで髪の毛ある人がいいかなー。」
「へぇー。」
それって、小花さんじゃん。
小花さんは、低めの位置で二つぐくりをしていた。
「さっちゃん、どうしたの?」
ボッーとしていて、斗真の家の前に来てしまっていた。
「あっ、間違った。ごめん」
ちょうど、斗真が出ていく所だった。
「その髪の毛、どうしたの?」
「あっ、間違って切っちゃっただけだから、気にしないで」
「はいって」
「えっ」
「今日は、二人とも遅いから」
そう言って、斗真は家にいれてくれた。
「そこ何で、持ってるの?」
わざと、離した。
「さっちゃん、女の子がそんなの見せたら勘違いされるよ」
斗真は、顔を真っ赤にしてる。
私が、小花さんに勝てる武器ってこれしかないよね?
「別に、斗真なら見ていいよ。見せてあげようか?」
私は、カッターシャツのボタンをさらにはずそうとする。
「ダ、ダ、ダメだよ。もっと、もっと、自分を大事にしないと」
斗真は、私の手を掴んだ。
「何で?別にいいよ。私、斗真ならいいよ」
「ダメだよ。それは、好きな人にとっておかなきゃ」
「好きな人なんていない。だから、斗真ならいい。」
嘘をついた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
歪な気持ち~3つの恋~
三愛 紫月 (さんあい しづき)
恋愛
先に、3つの恋のお話からお読みください。
こちらの主人公は、小野田先生に酷いことをした生徒に恋をした人達のお話。
【野蛮な君を愛してる】
これは、傍観者の私の恋のお話。
小野田先生からすれば、きっと彼は極悪非道な人間だと思う。
だけど、私はちゃんと知ってる。
彼が、それだけじゃないって事
彼が、それしか伝えるすべを知らなかったって事を…。
私は、みんなの傍観者だった。
これは、傍観者の私の恋のお話。
みんなの恋のその裏で、ひそかに始まっていた片思いのお話。
【通過地点の恋】
私には、好きな人がいる。
これは、傍観者である私の恋のお話。
小野田先生に、酷い事をした好きな人と幼馴染みのお話。
許されなくても、それしか愛を知らなかった
これは、ただの通過点なのだと思う。四つの物語の裏で、ひっそりと動いていた恋のお話。
【蜜蜂とクマさん】
私は、ただ愛されたかったんだと思う。
満たされない気持ちを、汚(けが)れた体を、満たす方法はそれしかなくて…
私は、クマさんの事もただ通過していくだけの存在だって思ってたんだ。
それでも、この場所から助けて欲しかった。
5つの物語の裏で、生まれていた恋のお話。
全ての物語の主人公達とも会います。
6つの話を読むことで、あの時のみんなの気持ちがわかります。
ノベルアップ+、小説家なろうにも載せています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?
春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。
しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。
美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……?
2021.08.13
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる