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新しい未来へ~互いを救ってくれた愛と共に…。~【凛と拓夢の話3】
変わっていく日々【拓夢】
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「拓夢、何かスッキリしたな!」
「まっつんも」
「そうだな」
俺とまっつんは、顔を見合わせて笑い合った。
「ずっと、抜け出せなかった闇から出れたかな?」
まっつんは、そう言って笑った。
「俺も、抜けたよ!出口のないトンネルを…」
そう言って、俺はまっつんに笑った。
「結婚式は、しようと思ってる。後、ちゃんと指輪持って行ってプロポーズし直してくるよ」
「それは、いいね」
まっつんの言葉に相沢さんが喜んでいた。
「相沢さん、俺、運命作りますよ!そんで、SNOWROSEの運命も作ります」
まっつんの言葉に相沢さんは、笑っていた。
「だったら、どんな仕事でもやらなきゃね」
「勿論です」
「星村君は?」
「やります」
「わかった」
相沢さんは、そう言った。
「あの、月坂梨花には…」
「あー、あれね。milkの話の打ち合わせしてる時に、彼女からSNOWROSEが好きなんだって聞かされたんだ。それで、役に立てる事はないかって言われたから…。お願いしちゃったんだ」
そう言って、相沢さんは笑っていた。
「凄いです!皆が知ってる女優さんに名前を出してもらえるだけで。なぁ、拓夢」
「うん」
「これから、きっと、忙しくなるかもね」
そう言って、皆で笑い合って帰宅した。
それからの日々は、相沢さんが予言した通り忙しくなった。
月坂梨花の効果は、絶大だった。新しく発売した新曲は、発売してすぐに第三位を獲得した。
「動画の再生数も凄いですよ」
俺達のPVの再生数もどんどん延びていった。
忙しい毎日に終われて、季節はどんどん過ぎていく。そんな合間をぬって、七夕の真夜中にまっつんは、理沙ちゃんにプロポーズをしに行った。
「式は、いつ?」
相沢さんに尋ねられたまっつんは、出来れば12月がいいと話していた。
「クリスマスとか?イブとか?」
「いえ!12月中ならいつでも…」
「わかった。スケジュールを作らないといけないな!四人全員休みにしなきゃいけないから」
そう言って、相沢さんはニコニコ笑っていた。季節がどんどん過ぎていく。暑い夏は過ぎ去り、まっつんが言っていた12月まで後三日に迫っていた。
「式場の打ち合わせとかは、どうなってんの?」
「相沢さんと理沙がやってくれてる」
「そっか」
俺達は、今日までにシングルを5枚出した。そして、クリスマスに初めてのアルバムの発売が予定されている。
「日にち、いつだっけ?」
「12月1日しか無理だった」
「ドキドキするな」
かねやんとしゅんは、自分の事のようにソワソワしていた。まっつんは、何で12月を選んだのだろうか?
「後、三日だよ!関係ないのに緊張してきた」
「わかるわー」
「何でだよ」
俺は、三人のやり取りを見ながら笑っていた。
あれから、凛からの連絡はなかった。まっつん経由で、理沙ちゃんと一緒に式の打ち合わせに行ってる事や元気な事を聞いていた。それを聞けるだけで充分で、わざわざ連絡はしなかった。凛からの連絡がないって事は、凛が今幸せだって事だから…。
まっつんと理沙ちゃんの結婚式まで三日だ。その日、俺は凛と何を話そう…。
「まっつんも」
「そうだな」
俺とまっつんは、顔を見合わせて笑い合った。
「ずっと、抜け出せなかった闇から出れたかな?」
まっつんは、そう言って笑った。
「俺も、抜けたよ!出口のないトンネルを…」
そう言って、俺はまっつんに笑った。
「結婚式は、しようと思ってる。後、ちゃんと指輪持って行ってプロポーズし直してくるよ」
「それは、いいね」
まっつんの言葉に相沢さんが喜んでいた。
「相沢さん、俺、運命作りますよ!そんで、SNOWROSEの運命も作ります」
まっつんの言葉に相沢さんは、笑っていた。
「だったら、どんな仕事でもやらなきゃね」
「勿論です」
「星村君は?」
「やります」
「わかった」
相沢さんは、そう言った。
「あの、月坂梨花には…」
「あー、あれね。milkの話の打ち合わせしてる時に、彼女からSNOWROSEが好きなんだって聞かされたんだ。それで、役に立てる事はないかって言われたから…。お願いしちゃったんだ」
そう言って、相沢さんは笑っていた。
「凄いです!皆が知ってる女優さんに名前を出してもらえるだけで。なぁ、拓夢」
「うん」
「これから、きっと、忙しくなるかもね」
そう言って、皆で笑い合って帰宅した。
それからの日々は、相沢さんが予言した通り忙しくなった。
月坂梨花の効果は、絶大だった。新しく発売した新曲は、発売してすぐに第三位を獲得した。
「動画の再生数も凄いですよ」
俺達のPVの再生数もどんどん延びていった。
忙しい毎日に終われて、季節はどんどん過ぎていく。そんな合間をぬって、七夕の真夜中にまっつんは、理沙ちゃんにプロポーズをしに行った。
「式は、いつ?」
相沢さんに尋ねられたまっつんは、出来れば12月がいいと話していた。
「クリスマスとか?イブとか?」
「いえ!12月中ならいつでも…」
「わかった。スケジュールを作らないといけないな!四人全員休みにしなきゃいけないから」
そう言って、相沢さんはニコニコ笑っていた。季節がどんどん過ぎていく。暑い夏は過ぎ去り、まっつんが言っていた12月まで後三日に迫っていた。
「式場の打ち合わせとかは、どうなってんの?」
「相沢さんと理沙がやってくれてる」
「そっか」
俺達は、今日までにシングルを5枚出した。そして、クリスマスに初めてのアルバムの発売が予定されている。
「日にち、いつだっけ?」
「12月1日しか無理だった」
「ドキドキするな」
かねやんとしゅんは、自分の事のようにソワソワしていた。まっつんは、何で12月を選んだのだろうか?
「後、三日だよ!関係ないのに緊張してきた」
「わかるわー」
「何でだよ」
俺は、三人のやり取りを見ながら笑っていた。
あれから、凛からの連絡はなかった。まっつん経由で、理沙ちゃんと一緒に式の打ち合わせに行ってる事や元気な事を聞いていた。それを聞けるだけで充分で、わざわざ連絡はしなかった。凛からの連絡がないって事は、凛が今幸せだって事だから…。
まっつんと理沙ちゃんの結婚式まで三日だ。その日、俺は凛と何を話そう…。
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