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エピローグ【凛と拓夢の話】

イベント終了後【拓夢】

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智天使(ケルビム)が、俺達を呼んでくれて、挨拶をそこそこにデビューイベントを終えた。

「何か、智天使(ケルビム)のライブみたいになっちゃったね」

相沢さんは、そう言いながら俺達に頭を下げていた。

「でも、仕方ないですよね」

まっつんは、そう言って笑った。

「次は、サイン会開くから!CD買ってくれた人に特典で!年明けにだよ!」

相沢さんは、そう言ってニコニコ笑っている。

「あのお礼を伝えたいです」

俺の言葉に相沢さんは、理解した顔をして連れて行ってくれる。

コンコンー

「はい」

「入るよ」

「どうぞ」

相沢さんが扉を開けると智天使(ケルビム)のメンバーがいた。

「まさか、はやてが不倫の味方するなんて、驚いたけど…。相沢さんのマジックだったりする?」

吉宮凛が居て、俺は、驚いていた。

「そんな驚く?」

「はやとは、鴨池はやてだよ!俳優の…。智天使(ケルビム)のメンバーは、それぞれ俳優やモデルで有名だから」

相沢さんは、そう言って笑った。

「あの、皆さん。今日は、ありがとうございました」

俺は、智天使(ケルビム)を見つめて頭を下げた。

「あー、お礼ならあの人にいいなよ」

そう言って、ジュンさんは俺を見つめる。

「そうそう。あの人がいなかったら、俺達ステージに立ってないから」

ユウさんもそう言って服を着替え始める。

「あの、あの人って?」

俺の言葉に、もっちんさんが近づいてきた。

「皆月さん夫婦。特に、龍次郎さん。あの人の言葉がなかったら、俺達ステージに立ってない」

そう言って、もっちんさんは服を着替えた。

「凛。いや、皆月さん夫婦が来たんですか?」

俺の言葉に鴨池はやてさんは、驚いた顔をした。

「相沢さん、言ってないの?意地悪だね」

はやとさんの言葉に、相沢さんは頭を掻きながら話した。

「ごめんね。実は、智天使(ケルビム)を説得する為に、皆月さん夫婦には朝から来てもらっていたんだ」

「そうだったんですか…」

俺の言葉にもっちんさんが話し出す。

「あのさ、不貞行為だよな!でも、皆月龍次郎さんはそんな風に思ってなかった。俺、驚いたんだよ!だってさ、嫁が不倫して許せる?って」

もっちんさんの言葉に、鴨池はやてが話す。

「俺達にあの人ハッキリ言ったよ!星村君がいなかったら、妻はどうなっていたかわからないって…。それと、感謝しかしてないんだってさ」

俺は、その言葉にあの日の皆月龍次郎を思い出して泣いていた。

「星村君、あんなに優しい人はいないよ」

相沢さんは、俺の肩を叩いた。

「はやてが、協力したのは、その旦那さんの為だったんだな」

吉宮凛は、そう言って鴨池はやてを見つめる。

「そうだな。あの人は、本当に神様みたいだったから」

そう言って、鴨池はやては遠くを見つめながら柔らかく笑っていた。
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