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エピローグ【凛の話5】
変わらない日常……?
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どうやら、あのまま龍ちゃんと寝てしまっていた。
「うーん」
「おはよう」
龍ちゃんは、目を覚ましてそう言った。
「歯磨き忘れてた、汚いよね」
「別に、たまにはいはいんじゃない?」
「でも、あのままだよ!寝ちゃったの!」
「嫌だったよな?」
龍ちゃんは、私の唇を優しく撫でる。
「嫌じゃない」
私は、そう言って龍ちゃんの手を握りしめた。
「起きなきゃ!仕事だから」
「うん!お弁当と朝御飯するね」
「うん」
私と龍ちゃんは、起き上がって並んで洗面所に向かう。軽く口をゆすいでから、歯ブラシをとって、二人で並んで磨く。鏡越しに目があって、ニコニコしそうになる。
私をわかってくれる存在。
否定しない存在。
龍ちゃんがいるだけで、私はやっぱり花を咲かせていられる。
先にうがいしていいよと差し伸べられた手に導かれるようにうがいをした。ついでに、顔を軽く洗った。
「じゃあ、私。ご飯するね」
フェイスタオルで、拭きながら話す私に龍ちゃんは丸を作った。私は、洗面所を出てキッチンに行く。
お米を洗ってスイッチを押す。その間に、ワカメと豆腐の味噌汁と目玉焼きにウインナーを焼いて、龍ちゃんのお弁当用に照り焼きチキンを焼いた。三口あるコンロを、全て使っていた。
「できたー」
作り終わって、お皿に盛り付けるとお米は炊き上がった。少し蒸らしてから、ご飯を龍ちゃんのお弁当箱によそった。龍ちゃん、喜ぶかな?
朝御飯を食べ終わる間に冷めるよね!私は、トレーに朝御飯を乗せてダイニングに持って行って並べる。
「あー、いい匂いだな」
タイミングよく龍ちゃんは、シャワーから上がってきた。
「もう出来るよ!」
「お水飲んだら座るわ」
「うん」
キッチンから、龍ちゃんが戻ってきて向い合わせで座る。「いただきます」そう言っていつものようにご飯を食べる。「ごちそうさまでした」食べ終わって、トレーにお皿を乗せて下げに行く。
「龍ちゃん、お弁当」
「ありがとう!今日、起きたの遅かったから行ってくるわ」
龍ちゃんは、お弁当を受け取ってバタバタと玄関に向かう。
「いってらっしゃい」
「行ってきます」
「気をつけてね」
「凛も気をつけて」
龍ちゃんは、玄関を開けて出て行った。私は、鍵を閉めてリビングに戻る。
昨日の鞄からスマホを取り出すと11%だった。画面を見ると、着信が35件も入っていた。私は、履歴を確認する。30件以上が知らない番号だった。
「かけ直すかな」
私は、その知らない番号にかけ直した。
プルルルー
プルルルー
『もしもし』
その声に、背筋に寒気が走る。
「うーん」
「おはよう」
龍ちゃんは、目を覚ましてそう言った。
「歯磨き忘れてた、汚いよね」
「別に、たまにはいはいんじゃない?」
「でも、あのままだよ!寝ちゃったの!」
「嫌だったよな?」
龍ちゃんは、私の唇を優しく撫でる。
「嫌じゃない」
私は、そう言って龍ちゃんの手を握りしめた。
「起きなきゃ!仕事だから」
「うん!お弁当と朝御飯するね」
「うん」
私と龍ちゃんは、起き上がって並んで洗面所に向かう。軽く口をゆすいでから、歯ブラシをとって、二人で並んで磨く。鏡越しに目があって、ニコニコしそうになる。
私をわかってくれる存在。
否定しない存在。
龍ちゃんがいるだけで、私はやっぱり花を咲かせていられる。
先にうがいしていいよと差し伸べられた手に導かれるようにうがいをした。ついでに、顔を軽く洗った。
「じゃあ、私。ご飯するね」
フェイスタオルで、拭きながら話す私に龍ちゃんは丸を作った。私は、洗面所を出てキッチンに行く。
お米を洗ってスイッチを押す。その間に、ワカメと豆腐の味噌汁と目玉焼きにウインナーを焼いて、龍ちゃんのお弁当用に照り焼きチキンを焼いた。三口あるコンロを、全て使っていた。
「できたー」
作り終わって、お皿に盛り付けるとお米は炊き上がった。少し蒸らしてから、ご飯を龍ちゃんのお弁当箱によそった。龍ちゃん、喜ぶかな?
朝御飯を食べ終わる間に冷めるよね!私は、トレーに朝御飯を乗せてダイニングに持って行って並べる。
「あー、いい匂いだな」
タイミングよく龍ちゃんは、シャワーから上がってきた。
「もう出来るよ!」
「お水飲んだら座るわ」
「うん」
キッチンから、龍ちゃんが戻ってきて向い合わせで座る。「いただきます」そう言っていつものようにご飯を食べる。「ごちそうさまでした」食べ終わって、トレーにお皿を乗せて下げに行く。
「龍ちゃん、お弁当」
「ありがとう!今日、起きたの遅かったから行ってくるわ」
龍ちゃんは、お弁当を受け取ってバタバタと玄関に向かう。
「いってらっしゃい」
「行ってきます」
「気をつけてね」
「凛も気をつけて」
龍ちゃんは、玄関を開けて出て行った。私は、鍵を閉めてリビングに戻る。
昨日の鞄からスマホを取り出すと11%だった。画面を見ると、着信が35件も入っていた。私は、履歴を確認する。30件以上が知らない番号だった。
「かけ直すかな」
私は、その知らない番号にかけ直した。
プルルルー
プルルルー
『もしもし』
その声に、背筋に寒気が走る。
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