433 / 646
エピローグ【拓夢の話3】
売れる為には…
しおりを挟む
相沢さんは、その言葉を聞いて、こう続けた。
「売れる為には、多少の我慢も必要なんだ!君達が、求めるものとこっちが求めるものはきっと違うだろう。でも、それがプロとして生きていく事だって理解して欲しい」
『はい』
「今までは、四人だけの責任だった事が、これからは会社や関わってくれるすべての人間の責任に変わる。だからこそ、私はSNOWROSEを売らなくちゃいけないんだ。君達に、これからかける費用をすべて回収しなくちゃならない。それをわかって欲しい」
相沢さんの言葉に、俺達はまた小さく「はい」と返事をした。わかってる。俺達は、商品なんだって事。売る為に関わった人間(ひと)の人生も預かってる事も…。もう、歌いたいとか楽しいとかそんな気持ちだけでは駄目だって事も…。
「飲み干せない毒でも飲むしかない時もある。例え、死ぬとわかっていても…」
相沢さんは、誰に言うでもなくポツリと呟いていた。その言葉に、俺とまっつんは顔を見合せる。相沢さんの為に、頑張ろう!きっと、そう思ったんだと思う。
「ついたよ」
相沢さんは、さっきとは違って明るくそう言った。
「じゃあ、行こうか」
俺達は、車を降りる。スタジオと呼ばれる場所に案内される。
「おはようございます。アイちゃん」
「おはよう、スーさん」
スーさんと呼ばれた人は、白髪の髪を一つに結び、白髪の髭を首まで伸ばしていた。
「サンタクロースみたいだろ?」
相沢さんは、そう言って俺達に笑った。
「初めまして、菅野(すがの)です。今日1日、君達を撮影します」
『よろしくお願いします』
俺達は、深々と頭を下げる。
「固い、固い」
そう言って、菅野さんは笑ってくれる。
「あっ!電話で話した。女の子がこの二人で」
相沢さんは、凛と理沙ちゃんの事を説明する。
「白、白かー」
菅野さんは、凛の服を見つめて大きな声をあげる。
「おい!森田。ちょっと来てくれ」
「はい」
森田と呼ばれる男の人が、菅野さんに呼ばれる。菅野さんが、森田さんに何かを話していた。
「わっかりました!あの、すみません。お二人は、こちらに」
そう言われて、凛と理沙ちゃんは連れて行かれた。
「イメージが湧いたようだな」
「バッチリだ!楽しみにしとけ」
「わかった」
相沢さんは、菅野さんに笑いかける。
「みんな、私は南藤と別の子の現場に行ってくるから!撮影頑張って」
『はい』
相沢さんは、バイバイと手を振っていなくなってしまった。
「えっと、そうだな!浅野。来てくれ」
「はい」
浅野と呼ばれた男の人がやってくる。
「彼等は、うーん。そうだなー」
「わかりました」
菅野さんの言葉に、浅野さんは、俺達を連れていく。
「こっちです」
そう言われて、やってきた部屋はかなりの衣装がおかれている。
「売れる為には、多少の我慢も必要なんだ!君達が、求めるものとこっちが求めるものはきっと違うだろう。でも、それがプロとして生きていく事だって理解して欲しい」
『はい』
「今までは、四人だけの責任だった事が、これからは会社や関わってくれるすべての人間の責任に変わる。だからこそ、私はSNOWROSEを売らなくちゃいけないんだ。君達に、これからかける費用をすべて回収しなくちゃならない。それをわかって欲しい」
相沢さんの言葉に、俺達はまた小さく「はい」と返事をした。わかってる。俺達は、商品なんだって事。売る為に関わった人間(ひと)の人生も預かってる事も…。もう、歌いたいとか楽しいとかそんな気持ちだけでは駄目だって事も…。
「飲み干せない毒でも飲むしかない時もある。例え、死ぬとわかっていても…」
相沢さんは、誰に言うでもなくポツリと呟いていた。その言葉に、俺とまっつんは顔を見合せる。相沢さんの為に、頑張ろう!きっと、そう思ったんだと思う。
「ついたよ」
相沢さんは、さっきとは違って明るくそう言った。
「じゃあ、行こうか」
俺達は、車を降りる。スタジオと呼ばれる場所に案内される。
「おはようございます。アイちゃん」
「おはよう、スーさん」
スーさんと呼ばれた人は、白髪の髪を一つに結び、白髪の髭を首まで伸ばしていた。
「サンタクロースみたいだろ?」
相沢さんは、そう言って俺達に笑った。
「初めまして、菅野(すがの)です。今日1日、君達を撮影します」
『よろしくお願いします』
俺達は、深々と頭を下げる。
「固い、固い」
そう言って、菅野さんは笑ってくれる。
「あっ!電話で話した。女の子がこの二人で」
相沢さんは、凛と理沙ちゃんの事を説明する。
「白、白かー」
菅野さんは、凛の服を見つめて大きな声をあげる。
「おい!森田。ちょっと来てくれ」
「はい」
森田と呼ばれる男の人が、菅野さんに呼ばれる。菅野さんが、森田さんに何かを話していた。
「わっかりました!あの、すみません。お二人は、こちらに」
そう言われて、凛と理沙ちゃんは連れて行かれた。
「イメージが湧いたようだな」
「バッチリだ!楽しみにしとけ」
「わかった」
相沢さんは、菅野さんに笑いかける。
「みんな、私は南藤と別の子の現場に行ってくるから!撮影頑張って」
『はい』
相沢さんは、バイバイと手を振っていなくなってしまった。
「えっと、そうだな!浅野。来てくれ」
「はい」
浅野と呼ばれた男の人がやってくる。
「彼等は、うーん。そうだなー」
「わかりました」
菅野さんの言葉に、浅野さんは、俺達を連れていく。
「こっちです」
そう言われて、やってきた部屋はかなりの衣装がおかれている。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
13
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる