411 / 646
エピローグ【拓夢の話3】
少しだけ、休みたい…
しおりを挟む
『ハァ、ハァ、ハァ』
お互いの息が重なり合う。
「ちょっと、休みたい」
「うん、水だけ持ってくる」
「ありがとう」
俺は、立ち上がって水を取りに行く。
「飲める?」
「うん」
凛は、起き上がって水を飲んだ。
「拓夢は、若いからいいけど…。私は、さすがに無理だよ」
「休みな」
俺は、凛の髪を優しく撫でる。
「ごめんね」
「いいんだよ。お休み」
俺もさすがに疲れた。
凛は、ゆっくり目を閉じる。
俺は、凛が眠るまで髪を撫で続けていた。
俺は、立ち上がった。ソファーに座って、凛の広げてるパンツをのける。
皆月龍次郎さんか…。会ってみたいな…。
凛をここまで離さない存在。
凄いよな…。
こんだけ、俺としてても凛は龍ちゃんがいいんだもんな。
ちょっと悲しいな。
俺は、立ち上がって凛の隣に横になる。俺も、少しだけ眠ろうかな。
「龍ちゃん……」
凛は、そう言って俺を抱き締めてくる。
愛しそうにしがみついて…。
「凛、大丈夫だよ!俺が何とかするから…」
俺は、凛の髪を優しく撫でる。
体を重ねて、凛の好きな所がわかって、頭(ここ)を真っ白に出来た所で…。
俺は、凛を旦那さんから奪う事は出来ない。
そんなのわかってる。
だって…。
だって…。
だって…。
俺を抱き締める時と違うって知ってた?
「龍ちゃん」
凛は、ふわりと俺を抱き締めてる。
「龍ちゃんと別れないでいいようにしてやるからな」
俺は、凛の腕を撫でながらそう言った。
凛は、さらに俺にしがみつく。
「凛、愛してるよ」
俺は、目を閉じる。
龍ちゃんだって思われていたって構わない。
今、凛に抱き締められてるのは、俺だから…。
◆
◆
◆
目を開けると、凛が起きていた。
「ごめん、寝てた」
「大丈夫だよ」
「何時?」
「うーんと、五時半」
「そろそろ帰らなきゃハンバーグ食べれないな」
俺は、隣にいる凛を抱き締めて言った。
「そうだね」
「凛」
「なーに?」
旦那さんの事って、言いかけてやめる。
「何もない、呼んだだけ」
「何それー」
ニコニコ凛が笑ってくれる。
もう、それだけで何もいらない。
俺は、スマホを見つめる。
【了解!明日は、八時に拓夢んちのある駅で】
まっつんから、メッセージが来ていた。
【了解】
俺は、返事を返した。
「メッセージ終わらすの凛は、どうしてる?」
「私は、スタンプかなー。拓夢は?」
「俺は、結構ラリーしちゃうんだよな!で、途中で寝ちゃったり。結局、また朝に返さなきゃならなくなっちゃったりな」
「忘れちゃったりする時もあるよね!」
「あるある!何か見てるついでに気づいて!返事してないじゃんとかな」
「わかる」
何でもない他愛ない話を重ねたい。
そしたら、友達みたいになれる気がするんだ。
お互いの息が重なり合う。
「ちょっと、休みたい」
「うん、水だけ持ってくる」
「ありがとう」
俺は、立ち上がって水を取りに行く。
「飲める?」
「うん」
凛は、起き上がって水を飲んだ。
「拓夢は、若いからいいけど…。私は、さすがに無理だよ」
「休みな」
俺は、凛の髪を優しく撫でる。
「ごめんね」
「いいんだよ。お休み」
俺もさすがに疲れた。
凛は、ゆっくり目を閉じる。
俺は、凛が眠るまで髪を撫で続けていた。
俺は、立ち上がった。ソファーに座って、凛の広げてるパンツをのける。
皆月龍次郎さんか…。会ってみたいな…。
凛をここまで離さない存在。
凄いよな…。
こんだけ、俺としてても凛は龍ちゃんがいいんだもんな。
ちょっと悲しいな。
俺は、立ち上がって凛の隣に横になる。俺も、少しだけ眠ろうかな。
「龍ちゃん……」
凛は、そう言って俺を抱き締めてくる。
愛しそうにしがみついて…。
「凛、大丈夫だよ!俺が何とかするから…」
俺は、凛の髪を優しく撫でる。
体を重ねて、凛の好きな所がわかって、頭(ここ)を真っ白に出来た所で…。
俺は、凛を旦那さんから奪う事は出来ない。
そんなのわかってる。
だって…。
だって…。
だって…。
俺を抱き締める時と違うって知ってた?
「龍ちゃん」
凛は、ふわりと俺を抱き締めてる。
「龍ちゃんと別れないでいいようにしてやるからな」
俺は、凛の腕を撫でながらそう言った。
凛は、さらに俺にしがみつく。
「凛、愛してるよ」
俺は、目を閉じる。
龍ちゃんだって思われていたって構わない。
今、凛に抱き締められてるのは、俺だから…。
◆
◆
◆
目を開けると、凛が起きていた。
「ごめん、寝てた」
「大丈夫だよ」
「何時?」
「うーんと、五時半」
「そろそろ帰らなきゃハンバーグ食べれないな」
俺は、隣にいる凛を抱き締めて言った。
「そうだね」
「凛」
「なーに?」
旦那さんの事って、言いかけてやめる。
「何もない、呼んだだけ」
「何それー」
ニコニコ凛が笑ってくれる。
もう、それだけで何もいらない。
俺は、スマホを見つめる。
【了解!明日は、八時に拓夢んちのある駅で】
まっつんから、メッセージが来ていた。
【了解】
俺は、返事を返した。
「メッセージ終わらすの凛は、どうしてる?」
「私は、スタンプかなー。拓夢は?」
「俺は、結構ラリーしちゃうんだよな!で、途中で寝ちゃったり。結局、また朝に返さなきゃならなくなっちゃったりな」
「忘れちゃったりする時もあるよね!」
「あるある!何か見てるついでに気づいて!返事してないじゃんとかな」
「わかる」
何でもない他愛ない話を重ねたい。
そしたら、友達みたいになれる気がするんだ。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
【完結】理不尽な婚約破棄に母親が激怒しました
紫崎 藍華
恋愛
突如告げられた婚約破棄。
クリスタはバートラムに完全に愛想を尽かした。
だが彼女の母親が怒り、慰謝料請求をしろと言い出したのだ。
クリスタは仕方なく慰謝料請求をした。
それが泥沼の始まりだった。
冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる