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凛の話12

わかる?凛さん

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私は、凛君に馬乗りになっている。

「ズボン脱いだ方がわかるのかな?」

「脱いじゃ駄目でしょ?」

当たり前だ!最後までしないのに、ズボンを脱いでどうするのかわからない。

「わかる?凛さん」

そう言って、凛君は私の顔を見つめてくる。

「わかる」

ズボンをお互いに履いているけど、わかる。凛君が、私でそうなってるのが…。

「我慢出来ないぐらい!痛い」

「トイレ行っていいんだよ」

「行かないでいい」

「いいの?」

「うん」

凛君は、私の唇にキスをしてくる。優しいフレンチキス。

「凛さんは、ポンコツじゃないよ」

「これが、証明?」

「そうだよ!凛さんが魅力的だから、僕は痛いぐらい興奮してる」

「若いから、誰にだってなるよ」

「ならないよ!若くたってならない」

凛君は、そう言って私の腰に手を回してくる。拓夢がそうなった時にも思った。おばさんなのに、女性としてまだ役に立つんだ…。16歳の男の子が、私でこんなになるんだ…。

「凛さんは、自分で気づいてないだけだよ!僕は、凛さんで何度もしたよ」

恥ずかしい言葉を凛君は、ポンポンと話してくる。

「こんな風に、抱き締めながら凛さんの中に何度も入るのを想像した」

そう言って、私の背中に手をいれてくる。ビクッって体がなるのを感じる。

「駄目だよ!凛君」

「最後までは、しないから…」

呪文のように言うけれど、最後までしなければ何をやってもいい事にはならない。

「凛君、駄目だよ」

ブラジャーのホックをさっきより慣れた手付きではずされる。

「大丈夫、最後までしないから」

「凛君」

凛君は、背中を優しく撫でてくる。

「こうやって、凛さんを覚えさせてよ!ちゃんと一人でするから!ねっ?」

可愛い顔に覗き込まれて、嫌だって言えずにいる。私は、小さく頷いた。

「凛さんって、本当に綺麗」

「そんな事ない」

「そんな事あるよ」

そう言って、凛君はお腹から手を入れてくる。

「駄目」

「見ないから、触らせて!」

どういう意味なのか理解できずにいる。私は、凛君の手を服の上から止める。

「凛さんの体を覚えさせて…。見ないから、お願い触らせて」

「そんな事したら」

「最後までしないから」

ほら、また呪文のように凛君が囁く。

「恥ずかしいの…」

「じゃあ、もっとお酒飲んだら?」

そう言って、凛君は笑ってくる。

「飲んだら、何するの?」

期待してるみたいに言ってしまった。馬鹿、馬鹿。

「向こうで触る」

凛君は、ベッドを指差した。

「触るって…」

「凛さんの全部を触る。ここも…」

そう言って、私のそこにあたるように凛君は腰を浮かせる。そんなとこを触られたら駄目に決まってる。

「駄目だよ」

「凛さんは、何もしなくていいから…。僕が触るだけだから…。最後までは、しないから」

その呪文をどれだけ私にかけるの?最後まで、しないからって何をしていいわけじゃないんだよ。
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