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拓夢の話10
蓮見君…
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「拓夢、私ね。断ったの…。蓮見君に付き合えないって…。そしたら、二ヶ月後蓮見君は雪乃と付き合ったの。雪乃は、何も知らずに私にこう言ったの!信吾、初めてだから下手くそだったから別れたいって!蓮見君はね、蓮見信吾(はすみしんご)って言うの。私、雪乃には何でも奪われたり真似されちゃうから。蓮見君を好きな事は、誰にも言わなかった」
凛は、そう言ってまた泣いてる。
「蓮見君とは、どうなったの?」
「それがね、バッタリ会ったの!帰り道」
「うん」
「凛ちゃんと初めてしたかったよって言われたの」
「うん」
「私も初めては、蓮見君がよかったのに…。私ね、嘘ついちゃった」
「うん」
「初めて何て気持ち悪いから嫌だよって言っちゃったの」
俺は、驚いて凛を見つめる。
「そしたら、蓮見君。私にこう言ったの!雪乃から、お前が誰かれ構わずやるさせ子だって聞いたよ!本当だったんだなって」
凛の純粋な想いが壊されたのがわかる。
「それなら、俺にも出来たよな?凛ちゃんって言ってね」
俺は、凛の涙を拭った。
「夜の公園だった。蓮見君は、怒って私の腕を掴んで、人から見えない場所に連れて行った」
「うん」
「それを入れてきたの」
凛は、震えながら口に手を当ててる。
「まさか…蓮見君も?」
「無理矢理されたの。蓮見君に…」
「凛…」
凛は、泣きながら俺にこう言った。
「私、旦那に会うまで愛を信じなかった」
その言葉に、俺は凛の闇を感じた。
「愛は、失うものだって信じてたから…。この手から零れ落ちてくものだって信じてたから…」
「凛…さっきの言葉って」
「あっ、うん!蓮見君が言った言葉を思い出して言ったの」
「ごめんな、凛」
凛と旦那さんの絆は、揺るがないのを確信した。例え、どんな事があっても揺るがない。俺が、入ったところで旦那さんにとっては何も痛くない。
「でも、どうして俺としようと思ったの?」
「性に対しての考え方が変わったの…。今は、それしか考えないのがいい。旦那さんとするとね…赤ちゃんが欲しいってばっかり考えるの…。どんなに頑張っても、辿り着くのはそこなの…。だから、忘れたかった。でも、拓夢に会った時…。正直怖かったの。また、頭の中が赤ちゃんだったらどうしようって」
俺は、凛の涙を優しく拭う。
「でも、違った。拓夢との関係は違ったから…。だから、私。拓夢と離れられなかったんだと思う」
「凛、お願いがある」
「何?」
「もう少しだけでいいから、俺と関係を続けて欲しい」
「拓夢」
「凛のお陰で色んな傷が癒せそうなんだ。俺、まっつんとバンドやりたいんだ」
「思い出したくなかったんだね」
凛は、そう言って俺の頬に手を当ててくれる。思い出したくなかった。まっつんの母親とした事。記憶の中で、一番蓋をして起きたかった事だったから…。
凛は、そう言ってまた泣いてる。
「蓮見君とは、どうなったの?」
「それがね、バッタリ会ったの!帰り道」
「うん」
「凛ちゃんと初めてしたかったよって言われたの」
「うん」
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「うん」
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「そしたら、蓮見君。私にこう言ったの!雪乃から、お前が誰かれ構わずやるさせ子だって聞いたよ!本当だったんだなって」
凛の純粋な想いが壊されたのがわかる。
「それなら、俺にも出来たよな?凛ちゃんって言ってね」
俺は、凛の涙を拭った。
「夜の公園だった。蓮見君は、怒って私の腕を掴んで、人から見えない場所に連れて行った」
「うん」
「それを入れてきたの」
凛は、震えながら口に手を当ててる。
「まさか…蓮見君も?」
「無理矢理されたの。蓮見君に…」
「凛…」
凛は、泣きながら俺にこう言った。
「私、旦那に会うまで愛を信じなかった」
その言葉に、俺は凛の闇を感じた。
「愛は、失うものだって信じてたから…。この手から零れ落ちてくものだって信じてたから…」
「凛…さっきの言葉って」
「あっ、うん!蓮見君が言った言葉を思い出して言ったの」
「ごめんな、凛」
凛と旦那さんの絆は、揺るがないのを確信した。例え、どんな事があっても揺るがない。俺が、入ったところで旦那さんにとっては何も痛くない。
「でも、どうして俺としようと思ったの?」
「性に対しての考え方が変わったの…。今は、それしか考えないのがいい。旦那さんとするとね…赤ちゃんが欲しいってばっかり考えるの…。どんなに頑張っても、辿り着くのはそこなの…。だから、忘れたかった。でも、拓夢に会った時…。正直怖かったの。また、頭の中が赤ちゃんだったらどうしようって」
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「でも、違った。拓夢との関係は違ったから…。だから、私。拓夢と離れられなかったんだと思う」
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「もう少しだけでいいから、俺と関係を続けて欲しい」
「拓夢」
「凛のお陰で色んな傷が癒せそうなんだ。俺、まっつんとバンドやりたいんだ」
「思い出したくなかったんだね」
凛は、そう言って俺の頬に手を当ててくれる。思い出したくなかった。まっつんの母親とした事。記憶の中で、一番蓋をして起きたかった事だったから…。
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