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拓夢の話10

私だよ…

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俺は、凛の弱い場所を指先で探して刺激する。

「んんっ」

その声に、凛を抱えて床に寝かせる。

「拓夢」

俺は、凛の服の背中に手を入れてブラジャーのホックを外す。中学二年のあの日、何度もシュミレーションした。市川優愛(いちかわゆり)さんにこうする事を…。俺は、あの出来事の前の日に彼女に告白していた。先輩にされた次の日市川さんから答えが返ってきた。

【星村君、よろしくお願いします】

俺は、告白しておきながら彼女を振った。

【星村君、どうして?】

彼女は、泣いていた。汚れたから何て言えなかった。

「市川さん」

俺は、ポソっと呟いた。凛は、ニコッて笑ってくれる。

「ごめん」

「ううん」

俺は、凛のブラウスを脱がせる。凛は、恥ずかしそうにブラジャーを押さえてる。

「見せて」

「うん」

凛は、優しい人。俺の為にさっきからこんな風にしてくれてる。

「初めてだから、優しくして」

凛は、そう言って俺の頬に手を当ててくる。

「優しくする」

「うん」

俺の初めてをやり直そうとしてくれてるのが伝わる。俺は、凛のブラジャーを外して胸に手をやる。

「拓夢…」

「俺の初めては、凛だよ」

「うん」

「上書きしたい!全部、全部、凛で…。上書きしたい」

「して…」

凛は、そう言って頬の涙を拭ってくれるように親指を動かしてる。俺は、その手を掴んで口に含んだ。

「恥ずかしい」

凛は、そう言って反対の手で顔を隠す。

「見せて、ちゃんと全部」

俺は、そう言って凛の左手を掴んだ。

「意地悪しないで」

凛は、モジモジと足を動かした。俺は、凛の足の間にわざと手をいれる。

「こうして欲しかったんでしょ?」

俺は、凛の弱い場所を刺激する。凛は、右手を口に持っていこうと動かした手を口に咥えた。凛は、右手も左手も使えなくて…。苦しそうな顔をしながら、腰をくねらせてる。可愛すぎる。俺は、口から指を離した。

「声、出していいよ」

「う、んっ…」

凛は、初めてを演じてくれてる。

「それ、怖い」

「大丈夫、俺に任せて」

凛は、俺の言葉に頷いた。俺は、避妊具を取ってつける。凛は、左手で床を掴もうとしてる。

「そんなの怖い」

「大丈夫、ゆっくりするから」

凛は、初めてを思い出してくれてるのがわかる。頭の中の引き出しから、引っ張り出してくれてる。俺のワガママの為に…。

「うっ、んっ、痛い、怖い」

「大丈夫だよ!ゆっくり呼吸して」

「スー、ハー」

「そう!キスしようか?」

凛は、優しく頷いてくれる。俺は、優しく凛にキスをしてより深く中に入る。

「んんっ」

俺は、凛の頭を撫でながらゆっくりと動いた。凛が感じてるのがわかるとどんどん早く動かす。

「ヤッ…拓夢っっ」

「凛っっ」

俺と凛は、同時に果てた。拭いきれない嫌悪感が、綺麗に流されたのを感じる。
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