198 / 646
拓夢の話10
凛との再会
しおりを挟む
俺と平田さんの母親は、食事をする場所にやってきた。暫くすると二人が現れた。俺は、凛を部屋に連れてきた。凛と二人になった瞬間からヤキモチが止まらない。平田さんとセックスしたんじゃないかって疑った。あんな風に、指を絡ませ合っておかしいと思った。俺は、平田さんの母親とのキスを上書きするようにキスをした。
凛の服に手を入れようとする。
「やめて」
凛は、俺の手を掴む。
「ごめん」
俺は、凛から離れる。思い出した事を忘れたい。消したい。それしか考えてなくて、自分勝手だと思った。
「ごめん」
俺は、また凛に謝った。
「拓夢、どうして泣いてるの?」
凛は、不思議そうな顔をして俺を見つめる。
「平田さんといたいんだよな!わかった!行けよ」
胸がちぎれそうに痛い。
涙の止め方が、わからなくなったみたいだ。俺は、凛にバレないように俯いた。
「ほら、早く行ってやれよ」
ギュッーって、抱き締められる。
「凛、行けって」
「どうして、泣いてるの?何を苦しんでるの?」
「いいから、行けよ!じゃなきゃ、俺…」
「何?」
「凛とセックスしたくなる」
凛は、いいよって言うかわりに抱き締めてくる。
「凛、俺するよ」
「うん」
「俺、まっつんの母親と寝た」
言わなくていい言葉を俺は言ってしまった。凛に持たしちゃいけない荷物を渡してしまった。
「どういう事?」
「まっつんの母親と俺、セックスしたんだ。朝までずっと、避妊具がなくなるまでやり続けた」
凛は、俺から離れる。その目から涙が流れてるのが見える。
「ごめ、ごめん。話が全くわからない」
「凛」
「触らないで!!!」
俺は、その言葉に驚いて泣いた。
「軽蔑してるんだよな!気持ち悪いって、触れられたくないって事だよな」
「そうじゃない、そうじゃないから」
凛は、よく理解出来ないって顔をしてる。
「待って、ちょっと待ってって事なの!理解出来ないから!ちょっと待ってって」
凛は、そう言いながら泣いてる。もう、いいや!何でもいいや!言っちゃおう。
「平田さんの母親ともキスした。セックスもしていいって思ったんだ」
「えっ?」
俺は、墓場まで持ってく荷物を凛に全部投げつけてく。
「それから、俺ね!初めての相手は、中学の先輩で!レイプされた」
「ちょっと、ちょっと待って」
「で、高校の時は、毎日痴漢にあってて!」
凛は、「ちょっと待って」を繰り返していた。
「これを話すのは、初めてなんだ!誰にも言ってない。墓まで持ってくって決めてたから!あっ、他にもあった!俺の嫌いなセックスを好きにさせてくれたのは美紗で!美紗の親友に誘惑されて!寸前でやめれたのは、奇跡だったなー」
凛は、頭を抱えて泣いてる。
凛の服に手を入れようとする。
「やめて」
凛は、俺の手を掴む。
「ごめん」
俺は、凛から離れる。思い出した事を忘れたい。消したい。それしか考えてなくて、自分勝手だと思った。
「ごめん」
俺は、また凛に謝った。
「拓夢、どうして泣いてるの?」
凛は、不思議そうな顔をして俺を見つめる。
「平田さんといたいんだよな!わかった!行けよ」
胸がちぎれそうに痛い。
涙の止め方が、わからなくなったみたいだ。俺は、凛にバレないように俯いた。
「ほら、早く行ってやれよ」
ギュッーって、抱き締められる。
「凛、行けって」
「どうして、泣いてるの?何を苦しんでるの?」
「いいから、行けよ!じゃなきゃ、俺…」
「何?」
「凛とセックスしたくなる」
凛は、いいよって言うかわりに抱き締めてくる。
「凛、俺するよ」
「うん」
「俺、まっつんの母親と寝た」
言わなくていい言葉を俺は言ってしまった。凛に持たしちゃいけない荷物を渡してしまった。
「どういう事?」
「まっつんの母親と俺、セックスしたんだ。朝までずっと、避妊具がなくなるまでやり続けた」
凛は、俺から離れる。その目から涙が流れてるのが見える。
「ごめ、ごめん。話が全くわからない」
「凛」
「触らないで!!!」
俺は、その言葉に驚いて泣いた。
「軽蔑してるんだよな!気持ち悪いって、触れられたくないって事だよな」
「そうじゃない、そうじゃないから」
凛は、よく理解出来ないって顔をしてる。
「待って、ちょっと待ってって事なの!理解出来ないから!ちょっと待ってって」
凛は、そう言いながら泣いてる。もう、いいや!何でもいいや!言っちゃおう。
「平田さんの母親ともキスした。セックスもしていいって思ったんだ」
「えっ?」
俺は、墓場まで持ってく荷物を凛に全部投げつけてく。
「それから、俺ね!初めての相手は、中学の先輩で!レイプされた」
「ちょっと、ちょっと待って」
「で、高校の時は、毎日痴漢にあってて!」
凛は、「ちょっと待って」を繰り返していた。
「これを話すのは、初めてなんだ!誰にも言ってない。墓まで持ってくって決めてたから!あっ、他にもあった!俺の嫌いなセックスを好きにさせてくれたのは美紗で!美紗の親友に誘惑されて!寸前でやめれたのは、奇跡だったなー」
凛は、頭を抱えて泣いてる。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
わたしは婚約者の不倫の隠れ蓑
岡暁舟
恋愛
第一王子スミスと婚約した公爵令嬢のマリア。ところが、スミスが魅力された女は他にいた。同じく公爵令嬢のエリーゼ。マリアはスミスとエリーゼの密会に気が付いて……。
もう終わりにするしかない。そう確信したマリアだった。
本編終了しました。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。
松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。
そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。
しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
麗しのラシェール
真弓りの
恋愛
「僕の麗しのラシェール、君は今日も綺麗だ」
わたくしの旦那様は今日も愛の言葉を投げかける。でも、その言葉は美しい姉に捧げられるものだと知っているの。
ねえ、わたくし、貴方の子供を授かったの。……喜んで、くれる?
これは、誤解が元ですれ違った夫婦のお話です。
…………………………………………………………………………………………
短いお話ですが、珍しく冒頭鬱展開ですので、読む方はお気をつけて。
【完結】お姉様の婚約者
七瀬菜々
恋愛
姉が失踪した。それは結婚式当日の朝のことだった。
残された私は家族のため、ひいては祖国のため、姉の婚約者と結婚した。
サイズの合わない純白のドレスを身に纏い、すまないと啜り泣く父に手を引かれ、困惑と同情と侮蔑の視線が交差するバージンロードを歩き、彼の手を取る。
誰が見ても哀れで、惨めで、不幸な結婚。
けれど私の心は晴れやかだった。
だって、ずっと片思いを続けていた人の隣に立てるのだから。
ーーーーーそう、だから私は、誰がなんと言おうと、シアワセだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる