なろう110000PV☆不純異性行為~月と星が交わる場所へ~あの時の二人を救ってくれたのは紛れもなくこの愛でした~【皆月凛、星村拓夢編】

三愛 紫月 (さんあい しづき)

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拓夢の話6

じゃあ、後で

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「じゃあ、また」

「気をつけてね」

「凛もな」

「ありがとう」

「何かあったら、すぐ連絡しろよ」

「わかった」

俺は、そう言って凛が改札を抜けるのを見届けた。切符を買って、俺も改札を抜ける。

まだ、数日しか凛と過ごしていないけど…。さっき、凛が困っていたのを感じた。だから、一緒に改札を抜けれなかった。やっぱり、俺。弱い人間だな…。
やっぱり、二日連続はどう考えても嫌だよな!旦那さんが、出張なのに二日連続奥さんがいないなんて不自然だよな…。
ホームに降りたけど、凛はもういなかった。

あの子に偉そうな事言って、俺もたいした大人じゃなかったよな!
電車が、ホームにやってきて俺は電車に乗った。二駅乗って、降りる。
階段を上がって、改札を抜けてコインロッカーの鍵で鞄を取り出した。

「はぁー」
溜め息を吐いて、鞄を手にとる。あんな顔、させるつもりじゃなかったのにな…。
凛の困った顔が、浮かんでは消える。馬鹿だよなー!そんな事ばっかり考えて家に帰宅した。扉の前に、あった物はなくなっていた。

「ほしいむらさん、大丈夫でしたか?」

「はい!こんにちは」

「心配してたよ」

カタコトの日本語を話す隣人。

「警察に言ってくれたんですよね?」

「あー、大したことない!大したことない」

「ありがとうございました」

「かんりにんさーんにも言っておいた」

「ありがとうございます」

「明日くるゆうた!」

「直しにですか?」

「そう、それ!じゃあ、またな」

「さようなら」

隣人は、いなくなった。どこの国って言ってたっけな?俺は、家の鍵を開けて家に入る。昨日、玄関で凛にキスをした事を思い出した。

鍵を閉めて、ボストンバックを持って洗面所にやってきた。ここで、昨日凛と抱き合った。ゴミ箱には、生々しく昨日のゴミが見えていた。あんなに求め合っても、凛は旦那さんのものなんだよなー。俺は、スーツを脱ぐ!夏のスーツは、洗濯機で洗えるものを買っておけと先輩に教えられていた。俺は、スーツを洗濯ネットにいれておしゃれ着洗いの洗剤を入れておしゃれ着洗い用のスイッチを押して洗濯機を回した。
風呂場に入って、シャワーを捻る。さっきの道路でのキス…。俺は、興奮していた。変態だな!俺。誰かに見られたらっていう興奮じゃなくて…。凛のあの照れた姿に興奮していた。

シャワーからお湯が出たのを確認して残りを全部脱いで裸になって入る。もしも、凛が来てくれたら…。俺、我慢できる気がしない。シャワーで、頭と体をさって洗って上がった。だから、凛はあんな困った顔してたんだ。頭のパズルがカチッてハマったのを感じた。俺は、体を拭いて服を着替える。
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