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凛の話6
凛君と凛君の母親
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「あんた何言ってんの?」
「僕は、凛さんが欲しいんだよ!凛さんが、欲しくて欲しくて堪らないんだよ」
凛君の言葉に、お母さんは開いた口が塞がらないようだった。
「あ、あんた、何言ってんの?凛は、変な事考えてないわよね」
「考えてるよ!僕は、毎日凛さんとセックスする妄想をして、一人でトイレでやってるんだよ」
「セッ、セックス!!!あんた、そんな言葉誰に教わったのよ!わかった!この女ね!この女に聞いたんでしょ?」
凛君のお母さんは、そう言うと私に近づいてきて手を高く上にあげる。
「やめろよ」
凛君は、お母さんの腕を掴んだ。
「離せ、離しなさい!凛」
「離さない」
「何でよ、離しなさい」
「父さんを奪った女と凛さんを一緒にするな」
凛君は、そう言ってお母さんの腕をさらに握りしめる。
「痛い、痛い!やめて、離して」
「凛君、そんな風にしたら腕が折れちゃうよ」
凛君は、お母さんの腕を反対側に捻ろうとしていた。アイドルみたいな凛君の可愛らしい顔が、鬼の形相にかわっていた。
凛君は、私の言葉に手を離してくれた。お母さんは、離された反動で地面に尻餅をついた。
「汚らわしい子、汚い、醜い子!あいつと同じ目を!!私に向けるなー」
矛先が、凛君に変わった。
「僕は、16歳だよ!セックスぐらい知ってるよ!好きな人がいたら、抱きたくなる。当たり前の事だ!なのに、あんたは、いつも僕に気持ち悪いって言った。一人でするのも汚い気持ち悪いって!だったら、どうしろっていうんだよ!一生セックスしなかったら満足するのかよ!」
凛君のお母さんは、ふらふらと立ち上がって服についた砂を払った。
「セックス、セックスって気持ち悪い子ね!汚くて、醜くて、吐き気がする。そんなにしたいなら、体でも売って稼ぎなさいよ」
何て、酷い事を言うの?
「どうして、そんな事が言えるんですか?」
口を挟まないつもりだったのに、つい怒りに任せて言ってしまった。
「あーあ、こんな子産まなかったらよかった」
バシン……つい、叩いてしまった。
「何すんのよ!殺してやる、殺してやる」
バシン、バシン…。私は、凛君のお母さんに叩かれる。
ドサッ…。そのまま、砂の上に倒される。凛君のお母さんは、そのまま私に馬乗りになった。
首に手を当てられて、ギリギリと首を閉められる。
「殺してやる、殺してやる」
「やめろよ、離せよ」
ドサッ…。
「はー、ゴホッゴホッ」
「大丈夫、凛さん」
「何で、そっちなの?何で、そっちを心配すんのよ!あんたの母親は、この私よ!!!」
凛君は、その言葉にお母さんを睨み付けた。
「凛さんを殺そうとしたくせに、よく言えるよ!あんたみたいなのは、母親なんかじゃない」
お母さんは、口をあんぐり開けて驚いた顔をしたまま立ち上がった。
「好きにしな!気持ち悪い子」
そう言って、吐き捨てるように立ち上がって公園を出ていった。
「僕は、凛さんが欲しいんだよ!凛さんが、欲しくて欲しくて堪らないんだよ」
凛君の言葉に、お母さんは開いた口が塞がらないようだった。
「あ、あんた、何言ってんの?凛は、変な事考えてないわよね」
「考えてるよ!僕は、毎日凛さんとセックスする妄想をして、一人でトイレでやってるんだよ」
「セッ、セックス!!!あんた、そんな言葉誰に教わったのよ!わかった!この女ね!この女に聞いたんでしょ?」
凛君のお母さんは、そう言うと私に近づいてきて手を高く上にあげる。
「やめろよ」
凛君は、お母さんの腕を掴んだ。
「離せ、離しなさい!凛」
「離さない」
「何でよ、離しなさい」
「父さんを奪った女と凛さんを一緒にするな」
凛君は、そう言ってお母さんの腕をさらに握りしめる。
「痛い、痛い!やめて、離して」
「凛君、そんな風にしたら腕が折れちゃうよ」
凛君は、お母さんの腕を反対側に捻ろうとしていた。アイドルみたいな凛君の可愛らしい顔が、鬼の形相にかわっていた。
凛君は、私の言葉に手を離してくれた。お母さんは、離された反動で地面に尻餅をついた。
「汚らわしい子、汚い、醜い子!あいつと同じ目を!!私に向けるなー」
矛先が、凛君に変わった。
「僕は、16歳だよ!セックスぐらい知ってるよ!好きな人がいたら、抱きたくなる。当たり前の事だ!なのに、あんたは、いつも僕に気持ち悪いって言った。一人でするのも汚い気持ち悪いって!だったら、どうしろっていうんだよ!一生セックスしなかったら満足するのかよ!」
凛君のお母さんは、ふらふらと立ち上がって服についた砂を払った。
「セックス、セックスって気持ち悪い子ね!汚くて、醜くて、吐き気がする。そんなにしたいなら、体でも売って稼ぎなさいよ」
何て、酷い事を言うの?
「どうして、そんな事が言えるんですか?」
口を挟まないつもりだったのに、つい怒りに任せて言ってしまった。
「あーあ、こんな子産まなかったらよかった」
バシン……つい、叩いてしまった。
「何すんのよ!殺してやる、殺してやる」
バシン、バシン…。私は、凛君のお母さんに叩かれる。
ドサッ…。そのまま、砂の上に倒される。凛君のお母さんは、そのまま私に馬乗りになった。
首に手を当てられて、ギリギリと首を閉められる。
「殺してやる、殺してやる」
「やめろよ、離せよ」
ドサッ…。
「はー、ゴホッゴホッ」
「大丈夫、凛さん」
「何で、そっちなの?何で、そっちを心配すんのよ!あんたの母親は、この私よ!!!」
凛君は、その言葉にお母さんを睨み付けた。
「凛さんを殺そうとしたくせに、よく言えるよ!あんたみたいなのは、母親なんかじゃない」
お母さんは、口をあんぐり開けて驚いた顔をしたまま立ち上がった。
「好きにしな!気持ち悪い子」
そう言って、吐き捨てるように立ち上がって公園を出ていった。
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