114 / 646
凛の話5
あの子は嫌だ
しおりを挟む
ドサッって、音が響きそうに思うぐらいソファーに押し倒される。
「何?」
「旦那さんは、いいよ!」
「うん」
「だけど、俺。あの子は嫌だ」
「どうして?」
「どうしても嫌だ!凛にこんな事して欲しくない」
そう言って、拓夢はTシャツに手を入れてくる。
「ヤキモチ妬いてるの?」
「うん」
そう言って、唇を重ねてくる。龍ちゃんとは、違う唇の分厚さや暖かさも…。人間は、一人一人違うのがわかる。
「凛君とは、そうならないよ」
私の言葉に拓夢は、悲しそうに目を伏せる。
「嘘は、つかないから」
「あの子は、若さで凛を強引に引っ張っていくよ」
「流されないから」
「本当に?」
「若いって無鉄砲でしょ?」
「うん」
「私は、夫がいるんだよ!そんな無鉄砲の子とはどうにかならないよ」
「バレたくないから?」
「違う!バレるのが嫌なんじゃない」
「壊されたくないんだね」
拓夢は、私の事を理解してくれている。そう、バレるの何て別にいいの。凛君みたいな若い子は、平気で私の中に入ってきて私の土地を踏み荒らす。それが、いいか悪いかもわからずに…。壊されたくないの…。
「拓夢」
不倫相手に選ぶなら、25歳を回ってる方がいい。酸いも甘いも知っていて、どこまでなら踏み込んでいいかをきちんとわかってるから…。昔、この話を誰かから聞いた。不倫なんて気持ち悪い事しないわよ!なんて、思ってた頃に聞かされた話。
「凛、ベッドに連れて行ってあげる」
世の中の女性が憧れるっていうお姫様抱っこを拓夢は、してくれる。
私は、拓夢の首に手を回した。ゆっくりと体が宙に浮かんで…。拓夢は、ベッドに私をゆっくりとおろした。
「お姫様、お怪我はありませんか?」
「フッ、何それ?」
「いいから」
「ありません」
「嘘だよ!ここが、怪我してる」
そう言って、拓夢は私のシャツを脱がした。
「どこ?」
「ここ」
そう言って、左胸にキスをされる。
「王子様、もっとして」
「もっとって」
「恥ずかしい」
「こうして欲しいって事」
「駄目っっ」
優しく撫でられていくように、キスをされる。ゆっくり丁寧に舌を這わされる。
「凛、愛してる」
そう言って、唇を食べるぐらいの勢いでキスをしてくる。
身体中が愛されてるのを実感していく。満たされてく。心も身体も…。子供が欲しいなんて、これっぽっちも思わなくて…。ふつふつと湧き出る欲望の泉という名の沼に全身が沈んでいく。私と拓夢は、その沼から顔だけを出して繋がってる。
「凛の体、気持ちいい」
「拓夢」
「俺、凛とずっと一緒にいたい。どんな形でもいい。お願い、傍にいさせて」
繋がり合うのは、体だけじゃなくて心も繋がっていく。
『アァァッ…』
声が重なり合って、私と拓夢は果てた。頭の中が真っ白だった。
私と拓夢は、手を握りしめ合っていた。
「何?」
「旦那さんは、いいよ!」
「うん」
「だけど、俺。あの子は嫌だ」
「どうして?」
「どうしても嫌だ!凛にこんな事して欲しくない」
そう言って、拓夢はTシャツに手を入れてくる。
「ヤキモチ妬いてるの?」
「うん」
そう言って、唇を重ねてくる。龍ちゃんとは、違う唇の分厚さや暖かさも…。人間は、一人一人違うのがわかる。
「凛君とは、そうならないよ」
私の言葉に拓夢は、悲しそうに目を伏せる。
「嘘は、つかないから」
「あの子は、若さで凛を強引に引っ張っていくよ」
「流されないから」
「本当に?」
「若いって無鉄砲でしょ?」
「うん」
「私は、夫がいるんだよ!そんな無鉄砲の子とはどうにかならないよ」
「バレたくないから?」
「違う!バレるのが嫌なんじゃない」
「壊されたくないんだね」
拓夢は、私の事を理解してくれている。そう、バレるの何て別にいいの。凛君みたいな若い子は、平気で私の中に入ってきて私の土地を踏み荒らす。それが、いいか悪いかもわからずに…。壊されたくないの…。
「拓夢」
不倫相手に選ぶなら、25歳を回ってる方がいい。酸いも甘いも知っていて、どこまでなら踏み込んでいいかをきちんとわかってるから…。昔、この話を誰かから聞いた。不倫なんて気持ち悪い事しないわよ!なんて、思ってた頃に聞かされた話。
「凛、ベッドに連れて行ってあげる」
世の中の女性が憧れるっていうお姫様抱っこを拓夢は、してくれる。
私は、拓夢の首に手を回した。ゆっくりと体が宙に浮かんで…。拓夢は、ベッドに私をゆっくりとおろした。
「お姫様、お怪我はありませんか?」
「フッ、何それ?」
「いいから」
「ありません」
「嘘だよ!ここが、怪我してる」
そう言って、拓夢は私のシャツを脱がした。
「どこ?」
「ここ」
そう言って、左胸にキスをされる。
「王子様、もっとして」
「もっとって」
「恥ずかしい」
「こうして欲しいって事」
「駄目っっ」
優しく撫でられていくように、キスをされる。ゆっくり丁寧に舌を這わされる。
「凛、愛してる」
そう言って、唇を食べるぐらいの勢いでキスをしてくる。
身体中が愛されてるのを実感していく。満たされてく。心も身体も…。子供が欲しいなんて、これっぽっちも思わなくて…。ふつふつと湧き出る欲望の泉という名の沼に全身が沈んでいく。私と拓夢は、その沼から顔だけを出して繋がってる。
「凛の体、気持ちいい」
「拓夢」
「俺、凛とずっと一緒にいたい。どんな形でもいい。お願い、傍にいさせて」
繋がり合うのは、体だけじゃなくて心も繋がっていく。
『アァァッ…』
声が重なり合って、私と拓夢は果てた。頭の中が真っ白だった。
私と拓夢は、手を握りしめ合っていた。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

公爵令嬢を虐げた自称ヒロインの末路
八代奏多
恋愛
公爵令嬢のレシアはヒロインを自称する伯爵令嬢のセラフィから毎日のように嫌がらせを受けていた。
王子殿下の婚約者はレシアではなく私が相応しいとセラフィは言うが……
……そんなこと、絶対にさせませんわよ?

蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

麗しのラシェール
真弓りの
恋愛
「僕の麗しのラシェール、君は今日も綺麗だ」
わたくしの旦那様は今日も愛の言葉を投げかける。でも、その言葉は美しい姉に捧げられるものだと知っているの。
ねえ、わたくし、貴方の子供を授かったの。……喜んで、くれる?
これは、誤解が元ですれ違った夫婦のお話です。
…………………………………………………………………………………………
短いお話ですが、珍しく冒頭鬱展開ですので、読む方はお気をつけて。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる