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拓夢の話2

力になりたい

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俺は、玄関から立ち上がってキッチンに戻るとスマホを見つめていた。暫く考えてメッセージを送信した。

【了解しました】

返事が返ってきたのを見て、スマホを閉じた。最近は、メールで休みを連絡出来るから楽だった。明日、スーパーに行って話をしに行こうと思ったから休みを取ったのだ。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

結局俺は、あの後適当にラーメンを食べてお酒を飲んで眠った。

「はぁー」

スマホを見つめると凛からメッセージが届いていた。

【家についてるから!ありがとう、またね】

22時は、寝てしまってた。俺は、ショックを受けながら歯を磨きに行く。あの子に会って、話すか!キッチンに戻ってきて、朝の日課であるメニューを口に運んだ!正直、俺と旦那さん以外の男はいらないんだよなー。俺は、服を着替えて家を出る。あの子は、俺を凛の旦那さんだと勘違いしてたからな!
俺は、電車に乗ってスーパーにやってきた。
まだ、openしたばかりの店内は客が疎らだった。
俺は、野菜売場にいるあの子を発見した。

「林檎って、どれが甘いのかな?平田さん」

俺の顔を見て、彼は驚いた顔をしていた。

「これが、甘いですよ」

「何時まで?バイト」

「一旦、昼で終わってから!今日は、また夕方に来ます」

「じゃあ、終わるまで待ってる」

「えっ?」

「駅前のカフェで待ってるから!終わったら来てよ」

俺は、そう言ってニッコリと笑った。林檎を買って店を出る。アイドルにでもなれそうな顔だった。俺は、カフェに入り珈琲を注文する。席に座ると、暫くして店員さんが珈琲を持ってきてくれる。俺は、スマホで連絡していた。

【今日は、会える?】

俺は、凛にメッセージを送った。

【今日は、行けなくなっちゃった。ごめんね】

【明日待ってるから】

【わかった】

凛とのメッセージは、それで終わった。俺は、凛の力になれているのだろうか?不安に思いながらも俺は、平田さんを待っていた。12時半を過ぎた頃、平田さんが現れた。

「お待たせしました」

「いや、大丈夫。何か飲む?」

「珈琲頼んできました」

「そっか!」

「あの、話って何ですか?」

「昨日の事だけど」

俺の言葉に平田さんは、明らかに態度を変えた。

「あー!そのままの意味ですよ」

平田さんの態度は、いっきに悪くなった。店員が珈琲を持ってやってくる。平田さんは、砂糖とミルクをいれてかき混ぜる。

「二人は、子供いないですよね」

「どうして?」

「見ていたらわかります。僕は、ずっと凛さんを見てきたから知ってる。凛さんが、子供連れを避けてるのも!見ないようにしてるのも…」

平田さんの方が、俺より前に凛を好きになっていたのがわかる。でも、平田さんは未成年だって凛が言っていた。
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