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拓夢の話2

気になる…

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「どうでしたか?」

「言っていた場所のこっち側なら、カウンター付けても可能かな?とは思いました」

「そうですか!一人のお客さんもいるので、ついたら助かります」

店長さんは、ニコニコと喜んでくれる。

「じゃあ、また看板の見積もりできてから打ち合わせでよろしいですか?」

「はい、大丈夫です」

「では、今日はありがとうございました」

「はい、ありがとうございました」

「お会計したら帰ります」

「はい、ありがとうございます。失礼します」

店長さんは、深々と頭を下げていなくなった。俺と溝口は、伝票を持ってレジに向かう。

さっきの席で、凛は旦那さんと楽しそうにしていた。パンケーキがやってきているようだった。カシャカシャ写真を撮っている。でも、さっきと違って何か違和感を感じる。

「先輩、どうしました?」

「いや、何もない」

「じゃあ、お会計します」

「経費でいけるかな?」

「多分!申請してみます」

「よろしく」

溝口が、お金を払ってくれていた。俺と溝口は、店を出た。

「ピンク綺麗なのにやめちゃうの勿体ないですよね」

「確かにな!」

「でも、ピンクのイメージでパンケーキってなったら甘いってなっちゃいますよね!」

「確かにな!」

車に乗り込んだ瞬間だった。

「あっ、忘れ物したんで!待ってて下さい」

「何を?」

「ファイルです」

そう言って、溝口はいなくなってしまった。俺は、車の助手席から凛が出てこないかを見つめていた。ファイルを取りに行っただけだから、すぐに戻ってくると思った溝口はなかなか戻ってこなかった。
俺は、スマホを取り出して見つめていた。

「はぁー」

凛の番号を見つめながらため息をついた。ふいに、スマホ越しに凛が見えた。俺は、凛を見つめていた。何か最初と違って変な感じがする。旦那さんにしては、若い?13年もいる人には、見えない。俺は、車から降りた。手を繋いでるようだが、何かが不自然だ。
俺は、気づかれないように見つめていた。

「先輩、すみません」

「えっ!あっ、直帰だよな」

「はい」

「車返してくれるか」

「先輩は、どうするんですか?」

「用事思い出した」

「わかりました!じゃあ、車返して帰ります」

「ごめんな!溝口」

「いいっすよ!では、また明後日ですね」

「うん、じゃあ!荷物だけとるわ」

俺は、荷物を取った!

「気を付けて」

「溝口も」

俺は、溝口がいなくなるのを見届けてから早歩きで凛が行った方向を追いかけた。見失った。最悪だ!
キョロキョロしても、凛は見つからなかった。
暫く歩くと、木に囲まれてる公園が現れた。
とりあえず、休憩して凛にメッセージ送るかな!
俺は、公園に入る。
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