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凛の話2

連絡先…

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シャワーから上がって、体を拭いていた。少ないけれど、今まで来ていた服とバスタオルを回した。ルームウェアに着替える。夏は、カップ付きがとても楽だった。まだ、龍ちゃんが帰ってきてなくてよかった。

私は、箱庭に出て洗濯物を取り込んだ。洗濯を畳む。
いつもと同じように思うけれど…。全く違う。私は、今日夫以外に抱かれたのだ。それも、二度もだ…。

洗濯物を畳み終わりしまいにいく。戻ってきて、鞄の中から財布を取り出した。
癒しさんに渡されたメモを開いた。

【平田凛太郎 番号…】

凛太郎?私と同じ漢字だ。何か、それだけで親近感が沸いていた。

【連絡待ってます】と書かれていた。龍ちゃんが、寝てからでも連絡してみようかな?嫌、これは拓夢への裏切りにもなるのかな…。罪悪感を二つも背負うのは私には無理だよね。
取りあえず、保留にしてメモを財布に戻した。

ガチャって玄関が開く音がして、私はキッチンに向かった。豚肉を取り出して、トントンと叩く。

「凛」

呼ばれて顔をあげた。

「これ、光月堂(こうげつどう)のみたらし団子とあん団子」

私の目から涙が零れ落ちる。これは、龍ちゃんが私にごめんなさいをする時にいつも買ってくれるものだった。龍ちゃんの職場の近くにある和菓子屋さんで私はここのみたらし団子とあん団子が大好きだった。

「凛、ごめんな」

「何で、龍ちゃんが謝るの」

「俺、凛を守れてないよな!世間とか、周りとか、色んなものから」

「意味わかんないよ」

意味わかんない事をしたのは、自分ではないか…。

「凛、ごめん」

龍ちゃんが、私を引き寄せて抱き締めてきた。今になって、罪悪感や後悔が押し寄せてきた。

「龍ちゃん、ごめんね」

「ううん」

何かを気づいているのかいないのかわからないけれど、龍ちゃんは続けてこう言った。

「例え、この先どんな事があっても、俺。凛と別れないから、絶対に…」

「龍ちゃん」

龍ちゃんは、私から離れてお団子をカウンターに置いた。そしたら、すぐに戻ってきて腕を引っ張っていく。

「何?」

「久しぶりに風呂入ろうよ」

そう言って、お風呂場のスイッチを押した。

「でも、お肉出しっぱなしだから」

そう言った、私のエプロンの紐を外した。

「龍ちゃん」

「しよう、凛」

そう言って、首筋にキスをされる。

「どうしたの?何かあったの?」

「何もない」

そう言われて、ルームウェアをスルスルと脱がされていく。私は、龍ちゃんを裏切ってしまった。唇を重ねられて、舌を絡ませられる。下半身に手を滑らされて、指が入ってくる。拓夢とは、違う。男の人の指。だけど、長い指…。

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