everything's no change
「お姉ちゃん、もう駄目かもしれない」
母の涙混じりの言葉を、隣で聞いた。とうとう来たか。そう考えながら――――
幼いときより病弱な姉、そんな姉の存在をどこか遠くに感じ、しかし何より影響を受けてきた「私」の、姉の死を目前にしての、独白と日常のお話です。
※エブリスタに同名で載せていたものを加筆修正して載せております。
母の涙混じりの言葉を、隣で聞いた。とうとう来たか。そう考えながら――――
幼いときより病弱な姉、そんな姉の存在をどこか遠くに感じ、しかし何より影響を受けてきた「私」の、姉の死を目前にしての、独白と日常のお話です。
※エブリスタに同名で載せていたものを加筆修正して載せております。
あなたにおすすめの小説
足跡のかげ
小槻みしろ
現代文学
奏と翔は、ある日大好きな祖母が、病気になったと知らされる。
「もう会いに行ってはいけない」
という母に、頼んで祖母に会いに行くが……。
おばあちゃん子な弟、翔を見守る姉の奏の回想からなる、「あしあと」にまつわる、少し不思議な短編です。
おいで、イカロス
小槻みしろ
ファンタジー
――――「またがない」四翼(しよく)は、ろくなものにならない――――
その村のものは、皆一様に翼をもって生まれてきていた。
対翼(ついよく)は、生まれながらに背に一対の翼を持つ。
片翼で生まれ、ふたりで一対の翼となる四翼は、成人の儀にようやく一対の翼を得ることが出来る。
対翼の庇護と侮りの中に生きる四翼にとって、希望であり、試練であった。
ニアとトゥにとっても、それは例外ではなかった。
何からも自由になりたいとあがくお話です。
※エブリスタに載せていた小説を加筆修正して載せております。
あたしのむすめ
鈴木満ちる
現代文学
共同創作をした人なら経験のあるできごとではないでしょうか。ある種自伝的な物語です。
2000年、冬。文学サークルに所属する潤は鬱々とした気持ちである映画を鑑賞するが、周りの絶賛について行けなかった。その映画の帰り道、同じサークルに所属する瑞穂と出会う。
瑞穂の映画に対する感想に興味を惹かれる潤。潤は瑞穂と文学サークルで共作を始める。
距離の縮まる二人。瑞穂に依存していく潤。しかし潤はある病気の疑いがあり、また、彼女は瑞穂に対して裏切りを行うのだった。
【R15】いなか、の、じけん~ハートは意外と頑丈だった
あおみなみ
現代文学
1979年春。
小学5年生になったばかりの「久美」は、
母親にないがしろにされることを少し気に病みつつも、
平々凡々とした毎日を送っていたが、ある日突然、事件に巻き込まれる。
(軽い性的表現がありますので、閲覧にはご注意を)
蜜柑製の死
羽上帆樽
現代文学
毎日500文字ずつ更新する詞です。その日の自分の状態が現れるだろうと予想します。上手くいく日もあれば、そうでない日もあるでしょう。どこから読んでも関係ありません。いつから知り合いになっても関係がないのと同じように。いつまで続くか未定です。続くまで続きます。