真昼の月は燃え上がる

 幸せって案外もろいんだ。
 城田あさきは幸福な少女だった。
 小学六年の夏、母親が、同級生の父親と不倫をしていたことが発覚するまでは。
 それから、学校では周囲の好奇と軽蔑の目線に苛まれる。
 家では精神を病んだ母と、その母を溺愛する父との板挟みにあう――。
 心についた大きな傷は、ふれたくもない。
 きっと人生は変わらないし、変えない。
 噂から少し離れた高校に入っても、そうあきらめていたが……
「どうしていつも怒ってるの?」
 同じクラスでサッカー部の友森大翔(とももり ひろと)と出会いを機に、あさきは過去にふたたび、引きずり込まれていく。
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,877 位 / 193,877件 現代文学 8,633 位 / 8,633件

あなたにおすすめの小説

kill and kiss

小槻みしろ
現代文学
 ――――きっとあのとき、私はあなたにキスすべきだったのだ。二人の関係を抱き締めていくために―――― 「私」は、高校の校舎を訪れる。 あき教室でひとり、「彼女」を思い出す。生きることに不器用だった当時の「私」は、「彼女」に強く惹かれたが、二人の関係はひずんでいき……。  回想形式の短編小説です。  ※自傷行為の表現が多々入りますが決して行為を推奨するものではありません※  

こぼれる、

小槻みしろ
現代文学
カップに残ったココアを流している間、ひなは、母との記憶をひもといていた。 私の母は、私をかわいがった。 私のことをなんでも知りたがったし、なんでも知っていた。 母は私を愛してくれた。息苦しいほど―― 切り離せない気持ちを、流すにはどうしたらいいのだろう。 少し切ない家族の短編です。

diary

lycoriss
現代文学
生まれてから死ぬまで、私の世界での叫び

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

最後の出会いと別れ

氷上ましゅ。
現代文学
30代目前のOL、斎藤幸恵(ゆきえ)は十和田湖行きのバスに乗っている。 理由は綺麗な景色を見ながら死にたかったから。 着いた先で、人生最後の出会いと別れをする━━━━ ※これは自殺を助長している訳ではありません。 少なくともフィクションです。 場所と出てくる文学作品とはなんの関係もありません。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

【完結】忘れてください

仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。 貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。 夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。 貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。 もういいの。 私は貴方を解放する覚悟を決めた。 貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。 私の事は忘れてください。 ※6月26日初回完結  7月12日2回目完結しました。 お読みいただきありがとうございます。

あなたの愛はいりません

oro
恋愛
「私がそなたを愛することは無いだろう。」 初夜当日。 陛下にそう告げられた王妃、セリーヌには他に想い人がいた。