AMEFURASHI 召喚された異世界で俺様祭司に溺愛されています

東院さち

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異世界に召喚されて巫女と呼ばれる

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「巫女(アメフラシ)が降臨されたぞ!」

 人々の熱狂した声は轟音とも怒号ともとれた。もはや音の暴力だなと、要(かなめ)は痛む頭を押さえた。

「目の色は?」
「青だ。陽王、そなたの巫女(アメフラシ)だ」

 バルコニーのようなところにいるのは、五人。
 交互に顔を覗き込まれて、要は目を瞬いた。

「巫女(アメフラシ)、具合が悪いのか?」

 誰がウミウシだよっ。物理的な頭の痛みに顔を顰めつつ、要は呆然とした。
 テレビの音だと思っていた。要は確かに部屋で寝ていたはずなのに。

「あんた誰……」

 心配そうに顔を覗き込んだ男に心当たりがない。
 その男は、日本人ですらなかった。男の目は青く、髪は金色で緩く編んで背中まである。飾り文字のついたはちまきのようなものを頭につけている。
 要が知っている中で一番近いのはコスプレーヤーだ。

「我が名は陽王(ひおう)。そなたの導き手であり、祭司の一人だ。今から儀式を行う。そなたは神から使わされた巫女(アメフラシ)だ」
「俺はただの高校生……、ていうかもう大学生だ。儀式って何。ていうかあんた誰だよ!」

 要は受験を終えて、やっと大学の入学式を終えたばかりだ。巫女(アメフラシ)なんて身に覚えがない。
 陽王は要を軽々と抱き上げて、六畳近くある巨大なベッドに下ろした。こんな場所にベッドがあることも不思議だったが、何故か陽王も乗ってきた。

「陽王だというのに。少し頭が弱いのか?」

 神妙な顔で、尋ねられた。とてつもなく失礼な男だと要は思った。

「名前を聞いているわけじゃないんだよ。なんだよ、ここ。RPGのゲームじゃあるまいし、石造りの城……とか、あんた達の服装とか、どうして……、俺が――」

 要は冷静に周りを見渡した。ドラマのセットには見えなかった。要がいるのはバルコニーを儀式用に改造したような場所だった。バルコニーには要の他に五人の同じような格好をした男達がいるだけで、歓声はバルコニーの下の方にいる何百人、何千人の人の群れから発せられたものだとわかった。

「これは夢だな……? きっとそうだ」

 自分に言い聞かせるように要は呟いた。
 それを聞いた陽王はわざとらしくため息を吐いた。

「メリルラシュ国だ、巫女(アメフラシ)。そなたは、神が我が国に遣わした巫女(アメフラシ)だ」

 要は、呆れたように笑った。神様の巫女(アメフラシ)? いいや、俺は神谷さん家の要君だと茶化そうとして言葉を飲み込んだ。周りを囲む四人の男達の殺気かと思うほど真剣な視線に身体が震えた。
 要はただの平凡な高校生だ。やっと受験が終わって新しい生活を楽しもうと思っていたのに、と要はギュッと身体を縮めた。

「儀式はまだ終わっておらぬ。男が来るとは思っていなかったが、仕方あるまい」

 嫌な予感に要は顔をひきつらせた。
 これは夢だ。友達に借りた本に似たような小説があった。異世界から召喚した巫女(アメフラシ)に世を救ってもらうとかなんとか。これが夢で、小説通りに進むのならば、要は碌な目に合わない。

「離せ!」

 陽王の腕から逃れようと要は暴れた。

「そなたには果たすべき使命がある――。我が精を受け、雨を降らせるという大事なものがな……」

 陽王はベッドから降りようとした要の腹の上に馬乗りになり、自分の掌をナイフで切りつけた。

「やめろ!」

 何かを絞るように拳を握った陽王の掌から要の額にポタリと血が滴った。

「暴れるな。我も男を喜ばす術など知らぬ。誤って血みどろになりたくなければ、大人しくしておくことだ」

 逃げようとしても大きな陽王の身体は微動だにしない。背も高く、腕は要の二倍の太さがある陽王だ。要は簡単に押さえつけられて睨むことしかできなかった。

「頼む、止めてくれ……」
「大人しくしていれば、酷くはしない」
「いや……だ。せめて、誰もいないところで――」

 この男から逃げ切れるとは思えなかった。けれど、隙をつくなら人は少ないほうがいい。
 陽王は、口の端をあげた。要は笑顔を前にゾッとした。

「残念ながら、儀式なのだ……」

 陽王は、青ざめた要の頬を優しく撫でた。ツイッと血が頬に線を描く。

「やめろ!」
「せめてもの情けだ。気持ちよくしてやろう」

 陽王は、手を伸ばして祭司の一人から瓶を受け取り、口に含んだ。

「あっ、何を――」

 顎を掴まれ、唇が押しつけられた。開かされた口の中に液体が流し込まれた。喉を焼くような熱さに、度数の高い酒だと思った。

「んぅ、……何を飲ませた!」

 吐き出そうとした要の陰茎をパジャマの上から陽王が撫ぜたのだ。驚きのあまり、要は思わず飲み込んでしまった。
 要は逃げようと、陽王の腕に爪を立てた。

「可愛い反撃だな。気持ち良くなる薬だ。安心しろ」
 陽王は、噎せて身体を捩る要を抱きしめて言った。

「ドラッグかよ!」

 真面目な高校生として生きてきた要には、その言葉は救いにはならなかった。

「獣の仔のようだな」

 腕にできたひっかき傷を見て、陽王は呆れたように呟いた。

「俺はウミウシなんかじゃねーよ!」

「ウミウシ? 巫女(アメフラシ)だと言っているだろう。いいだろう、存分に可愛がってやる。夜都(やと)、美海(みうみ)、手伝え」

 陽王と同じ服を着た二人を呼ぶ。違うのは額のはちまきの飾り文字の色だけだ。
 起こした要の腕を夜都と呼ばれた男が強く掴んだ。

「やめっ、お前ら強姦だぞ、こんなの! 強制わいせつ罪だ!」

 よくわからないまま要は叫んだ。

「巫女(アメフラシ)、大人しくした方が身のためだ。陽王は生意気な娘を躾けるのが趣味だ」

 黒い髪は要と同じだが、目は赤く見えた。周りを囲む五人の男達の中で一番繊細な面立ちをしている。知性を感じる声だが、要を助けてくれる気配はない。

「人聞きが悪い」

 陽王はそう言いながら、要のパジャマのボタンを外していく。

「陽王の趣味が悪いのは今更よ」

 ここがファンタジーの小説の世界なら、美海と呼ばれた男は火の属性だろう。大きく燃え上がった炎を連想させる髪はやはり背中まである。施された化粧は女性のように艶やかだが、身体はガッチリとしていてどう見ても男だ。新緑の淡い緑の目をしている。
 男達は気安い間柄のようで、軽口を叩きながら要の身体から衣服を剥ぎ取っていった。

「んぅ……」

 陽王は遠慮もなく、要の唇を奪った。大学で可愛い女の子とお知り合いになって、何度かデートしてからファーストキスすると決めていたのに、何でこんな偉そうな大男にキスされてるのだろうと思ったら涙が零れそうになる。
 ところが泣いたのは、要ではなく空だった。ポツと小さな雫が要の頬を濡らした。観衆から湧き上がるように声が聞こえた。

『巫女(アメフラシ)! 巫女(アメフラシ)!』

 まるで呪文のように巫女(アメフラシ)コールが聞こえた。

「二ヶ月ぶりの雨だ――。まだ仮の契約しか交わしていないのに降り始めるとは、期待がもてるな」
 後ろの二人が驚いたような声を上げた。
 要は、巫女(アメフラシ)とは雨乞いの儀式の為の巫女なのだと気付いた。雨乞いを連想して浮かんだのは生け贄。年若い、まだ性交したことすらない子供を龍神の生け贄にする話を聞いたことがあった。

「虐めたいわけじゃない、巫女(アメフラシ)……」

 陽王の呟きは、下から波のように押し寄せる歓声に阻まれて、要の耳には届かなかった。

「あっ、いやだ……殺さないで――」

 耳に濡れた音が響く。夜都の手は強く、要が身動きする隙すら与えないまま、耳を嬲った。

「巫女(アメフラシ)、大事な巫女(アメフラシ)を殺すわけないでしょう。可愛いわ」

 美海は、強張る要の脚を開き、舌を伸ばして力なく項垂れているモノを咥えた。

「ヒッ!」

 顔だけ見たら美女だが、口は大きく、要の陰茎が飲み込まれて見えない。

「ふふっ、気持ちいいでしょ?」

 真っ赤な口は血を連想させた。
「やめろ! いや……怖い――」
「おかしいわね。気持ちよくない?」

 首を傾げて美海は何度も要の陰茎を口から出し入れした。
「……萎えてるぞ」
「うるさいわね。私も初めてなのよ」

 夜都の呆れたような声に、美海は戸惑ったような顔をした。

「もう少し足すか」

 陽王はそう言って、後ろの男に渡された液体をもう一度口移しで要に飲ませた。

「いや……、やだ……」

 陽王にキスされている間、夜都の手が要の胸の先を指で弄った。
 要が嫌がって拒否しても、誰も助けてくれないのだと絶望感が襲ってくる。
 恐怖で震えていた要の腹の中で、突然何かが燃えるように熱くなった。

「あら、元気になってきたわね」

 美海が要を咥えたまま、安堵したように微笑む。

「あっ!」

 美海の言葉通り、要の中心は力が漲ってきたように立ち上がり、美海の口の中で跳ねた。

「やっと、薬が効いてきたか。しっかり解してやれ」

 陽王はそう言って、自分の陰茎に手を伸ばした。まだ力のないソレが、要の最大時よりも大きい。
 要は、息を飲んだ。

「無理だ――」

 やはり殺されるのだと思った。こんなものが身体にはいるとは思えない。女と違って要の身体には挿れる器官すらないというのに。

「こんな小さな子供に陽王のそれを挿れるのは……」

 同じように思ったのか、夜都の声に憐憫が混ざった。

「神が遣わしたのだから仕方あるまい」
「陽王、それ、凶悪すぎない?」

 美海ですら、目を眇めた。

「ああっ! やだ……咥えながら喋るな……」

 要は薬のせいか恐ろしく身体が敏感になっていた。
 美海は要の陰茎を咥えるだけでなく、舌も指も使って刺激を与えてくるし、夜都は後ろから手をまわして胸を弄ってくる。先端が尖って、痺れるように痛くなっていた。
 痛いのに気持ちがいい。身体が活け造りのエビのように跳ねるのに、二人は要を逃がすまいと腕や脚を拘束して緩まない。
 要は唇を噛みしめた。なのに、口から漏れるのは、吐息のような声だけだった。
 要が声を我慢すれば、涙の代わりに雨の勢いが増した。

「可愛い。どうして私の巫女(アメフラシ)じゃないのかしら」
「んっあ――、キス、やだ……」

 後ろから夜都が、左から美海が、右から陽王があらゆる場所に口づけてくる。
 頭を動かしてもすぐに戻され、陽王の執拗な口付けに要は息も出来なくなってきた。

「あ、あ……っ! んんっ、ひ、お……やめ……」

 もう睨む事も出来なかった。上がる息の合間に懇願した要に陽王は微笑む。

「名前を呼ばれただけなのに反応した。さすが神が選んだだけはあるな」

 要の手を導き、陽王は自身のモノを握らせた。さっき見たアレが一回り大きくなって手の中にある。握り潰してやろうとしてできなかった。力が入らなかったからだ。唇の端から涎が、陰茎の先からは先走りが零れた。

「ん……」

 握らされた手の中で陽王の陰茎がピクリと動く。陽王の艶のある声に、何故か要の心臓がドクンと打った。
 その瞬間、夜都が胸の突起を弾き、美海が要のものを吸い込んだ。

「あ……やぁ――っ!」

 鼓動が早鐘のように激しく打って、頭に鈍い痛みがはしる。と、意識が飛びそうな快感が要を襲った。
 力が抜けて、息が出来ないくらいに呼吸が忙しない。いつの間にか要は陽王の陰茎を離していた。

「そうだ、力を抜いておけ」

 自慰とは全く違う暴力的なまでの快感に言われなくても力が入らない。それでも要は首を横に振って「嫌だ」と言った。
 要の両脚を後ろから夜都が広げた。開かれた先、尻の孔に美海は指をゆっくりと突き刺した。

「あっ! そんなところ――」

 要の出した精液を指に絡めていたからか、思ったより簡単に太く長い指が尻に挿っていった。要は、ゾクゾクと悪寒がした。美海は強引ではなかった。要が怖がらないようにと緩慢なくらいソッと抜き差しする。

「頬が上気したそなたも悪くない」

 唇を陽王が舐めただけで、腰が震えた。要は未知の感覚に泣きそうになる。

「いや……、尻になんか……」

 要は瞑っていた瞳を開けた。美海が二本目の指を差し入れ、中で開く。

「柔らかいのね、ここも。ほら、こんなに小さかったら切れちゃうかと心配だったけれど、大丈夫よ」

 美海の言葉は気休めにもならなかった。

「痛! 何を――」

 二本の開いた指の間に陽王が指を一本足した。

「すぐに挿れてやる。待て」

 陽王はそう言って、指を奥へと進めた。

「あっあ……! やっ、やだ!」

 陽王の指と美海の指は、要の中を探るように別々の動きを見せた。

「良い子だから、力をいれないのよ」

 要の中を二人の指がスムーズに出入りするのにそう時間はかからなかった。

「う、う……んっ――あ、あ、ああっ!  あ――」

 突き抜けるような快感に驚いた。

「ここね。ここがいいようね」

 美海の顔がどうだと言わんばかりに勝ち誇ったようなものに変わった。

「そなたは我が巫女(アメフラシ)。いくらでも快楽を与えてやる」

 要の意識は薬で半分とんでいた。快楽のツボのような場所に指があたるように自然と腰を浮かせて、意味もわからないまま頷いた。

「可愛がってもらいなさい」

 美海が頬にキスをして、下がった。
 圧迫感と快感が突然消えて、要は首を傾げた。何故か、今まで右にいた陽王が要の脚の間に入り込んでいた。

「ひ、お?」
「夜都、一気に挿れるぞ。しっかり支えてやれ」
「い、れる?」

 要は言葉を反芻した。
 曇天の空の暗く沈んだ色を映した青い瞳が頷いて、ズッ! と切っ先が要の尻に潜り込んだ。

「ヒッ! ウッ、ああっ!」

 要は突然襲った痛みに悲鳴を上げた。

 陽王の向こう側に、雷が煌めいた。ドドド――ン! とベッドを揺らすほどの地響きに身の危険を感じた。視界の斜めに雷光が走る。
 雷の恐怖と自身の痛みに身体を強ばらせ、要は目を見開いた。

「あああぁぁぁ――ぁ!」

 ギッチリと陽王を飲み込んだ要のソコは、限界まで広がり一部の隙もない。

「あ、痛ぃ……っ、ひお、抜いて……無理……」

 陽王は、夜都から奪うように要を抱き寄せた。

「ひお、や……動かないで」

 僅かな動きですら、要には辛かった。陽王の動きを止めるために、要は抱きついて声を震わせた。

「そなたは我に抱きついて嵐が去るのを待てばいい」

 優しく耳に吹き込むように囁きながら、陽王は要の腰を軽く揺すった。
 全身に叩きつけられる嵐のような風と雨に呆然とする。

「あ、お腹、駄目、くるし……ぃ。奥まで、来る……」

 細い吐息しか吐き出すことが出来ない要は、それでも陽王にやめて欲しいと懇願した。

「奥がいいのか――?」
「ち……ああっ! あ、あっ……」

 小さな律動を陽王の腕を爪を立てて掻きむしることで耐えた。少しだけ遠くなった雷鳴が要の声をかき消す。

「大丈夫だ、そなたは我が巫女(アメフラシ)。ここも可愛がってやろう」

 陽王は片手で要の腰をつかみ、小さくなった要の性器を指で摩った。

「あんっ、うぅ――」

 薬のせいだ、と要は思った。そうでなかったら、この痛みと同様に身体から湧き上がる快楽の意味がわからない。さっき美海の指を押し当てた場所、そこを意識すると少しだけ力が抜けた。気持ちよさと痛みの紙一重の快楽に、要は自分の拳の手の甲に噛みついた。
 声を上げたくなかった。無理矢理されているのに、甲高い嬌声を上げたくなかったのだ。

「やめろ、傷がつく。噛むなら我を噛め」

 陽王はそう言って要を抱き上げた。

「ンンッ!」

 要の中を陽王の陰茎が突き上げた。抱きついたまま、要は陽王の腕を噛んだ。向かい合わせに抱き合えば、陽王は小さく突き上げるしかできないようだ。腰のあたりを抱きとめられ、要の陰茎を陽王が器用に弄る。

「ン……」

 要の歯が陽王の肉を噛むと、陽王からも声が聞こえた。痛みに耐える声は、男の声なのに壮絶に色っぽ
く思えた。
 要の異変を一番感じ取っているのは陽王だ。緩く動いていた陽王の腰が明確なリズムを取る。
 要は、快感の生まれる場所を陽王の陰茎になすりつけるように背を反らせた。陽王を包み込む器官が、まるでそこに意志があるように収縮をはじめる。

「やはりそなたは我の巫女(アメフラシ)だな」
「やっ、あ――、ひ、お。陽王!」

 全身を土砂降りの雨に叩きつけられながら、要は奥に陽王の熱い飛沫を感じた。

「クッ!」

 耐えるような陽王の声が聞こえた。

「あ、あっ、あああ――ぁ」

 雷が要の悲鳴をかき消した、陽王に抱き寄せられ、要は電池が切れたように意識を手放した。
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