騎士様、お菓子でなんとか勘弁してください

東院さち

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料理人たち

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「料理長、ハイター先輩、こっちです」

 街のざわめきの中、俺たちを呼ぶ声が聞こえて振り向くと、ラズが駆けてくるのが見えた。その後ろに気配を隠したウィスランドが見えたが、俺が気付くと姿を消した。心配症の伴侶だから仕方ない。俺も安全には気を抜かない。ラズに何かあったら、全方向から集中砲火を浴びることが確実だからだ。
 二十日程前、次期国王と名高いリカルド・エセルバーグ、白鷲騎士団の団長が伴侶を得た。俺の乳兄弟でもあるリカルドは、竜を退治することのできる凄い男だ。その伴侶がこのラズ、いやユーリアスだった。ラズ・マフィンとして白鷲騎士団の食堂に勤めたままなので、俺たちはラズと呼んでいる。同様に、先ほど姿を消したウィスランドもラズの伴侶だ。竜の血を引く者は伴侶への執着がすごいというのに、ラズは英雄と呼ばれる二人の竜種(竜の血の強いもの)を惹きつけ、二人を伴侶にした凄い奴だ。正直、竜種二人がラズの気を引こうとしている姿を見ると、生きた心地がしなかった。いつ国が滅んでもおかしくないと上層部はヒヤヒヤしていたはずだ。それを回避しただけでなく、二人の魔力と制御能力を更に引き上げたのだから、誰もがラズに感謝していると思われる。

「 街中で料理長はやめてくれ」

 今日は、珍しく三人の休みが重なったので、俺が修行した下町の食堂に行くことになったのだ。

「じゃあ、マスト様」
「……俺も様づけで呼ぶぞ?」

 ラズは王族だ。

「あはは……マストさん。ハイター先輩こんにちは」
「ラズ、落ち着きがないな。襟が立ってるぞ」
「あっ!」

 ハイターが気を利かせて襟を整えようとしたのを俺は止めた。ハイターは子供の世話を進んでする優しい父親だから、ついラズも子供のように(年齢的には弟くらいなんだが)接してしまうのだ。

「マストさん?」
「ラズは新婚だぞ、ハイター。お前も覚えがあるだろう」

 真っ赤になったラズの頭をポンと叩いたハイターが、キスマークに気付いて「すまん」と謝った。意味がわかってくれて嬉しい。ウィスランドも気をつけてやればいいのに、と思って心の中で首を振った。わざとか、わざと所有印を刻んでいるのか。相変わらずだなと思った。

「よく外出許可が出たな」
「ええっ? いつも仕事に行ってるじゃないですか。そんなに長い時間でもないし」

 職場である食堂は白鷲騎士団の管轄だ。リカルドとウィスランドの掌で遊ばされていることにラズは気付いていなかった。俺だって、リカルドの乳兄弟だし、家を出たとはいえ、そのへんの貴族より強い魔力を持っている。剣も扱えるし、事務仕事も実は得意だ。家をでなければ、リカルドの執事か副官(リカルドの補佐。副長とは違う職位)を務めているはずだったからな。

「そうだな。食事するだけだもんな」
「ですよね、ハイター先輩」

 少し遠い目でハイターが肯定する。
 ハイターももちろんラズがユーリアスであることを知っている。ハイターは平民だが魔力持ちで、多分竜の血が混ざっている。だから、リカルドやウィスランドが自然と展開している魔力の層(オーラとか覇気と呼ばれている) を感じて身体が自然と萎縮してしまうのだ。抵抗できるだけの魔力がないのに気付くだけの魔力(そしつ)があって、ある意味不幸な人間である。ラズも怖いのに我慢して給仕していると思っていたハイターがラズを引き留めて代わりに行こうとしていたので、ラズをリカルドから預かっていると説明した。

「ここだ」

 王都の下町の大通りに構える大きな店だ。
 ここには、十八から三年間住み込んでいた。

「凄い。もうこんなに人がいるんですね」

 昼前だが、席はあらかた埋まっている。良い匂いが鼻をくすぐった。

「いらっしゃい、マスト。そっちに席、用意してるよ」
「おばちゃん、助かる――」
「ねぇさんて呼べって言ってるだろう!」
「怖っ」

 活きのいい店主の奥さんが三つ、グラスに麦酒を注いで持ってきて怒鳴りつける。下町になれているラズは平気そうで安心した。

「何にするんだい?」
「今日のランチは何?」
「鶏とネギを油で炒めたものと、シチューだね」
「他にも食べれるものある?」
「ここに食べられないものなんてないよ」

 わかっていていうのだからおばちゃん、いやねぇさんは性格が悪い。

「今日は、弟子に俺のルーツを教えたくて来たんだ」
「先、言っときなよ。本当にあんたは!」

 怒鳴りながらも嬉しそうだ。

「何が食べられるんですかね?」

 ハイターもワクワクしてるのが見える。

「肉団子、美味しそう」

 ラズは、チラチラとよそのテーブルを覗いている。

「まぁ、待ってようぜ。ほら、……ラズの結婚に乾杯」
「おお。ラズ、おめでとう!」
「結婚ていうか……、ありがとうございます」

 ラズの飲みっぷりは悪くない。

「酒は強いのか?」
「あんまり飲んだことないんです。美味しい」
「潰れるまで飲んだことは?」
「ないです。一回潰れとけって院長先生が飲ませてくれたんですけど『もったいないから、お前は飲むな』って言われて……」
「ザルか……」
「ザルって何ですか?」
「調理で使うだろう。あれに酒を入れても……」
「ああ~、なるほど」
「更に強いと輪っかっていうな。ザルで言うなら、枠だけあって、ザルの部分すらないってことだ」
「違いってあるんですか?」
「まぁ、どっちも飲むだけ無駄って事だな。院長先生は確かだな」

 ドン! ドン! と大きな皿が机に載せられて、ラズとハイターの目が輝く。

「パンもいるかい? 麦酒だけじゃ足りないだろう? まだまだあるから、足りなくなったらいいな。こっちは最近出回ってる米ってやつだ」
「わぁ、ありがとうございます。米、初めて食べます。炒めてるんですね。美味しい! マストさん、これ秒でなくなりそうです」
「凄いな。鶏は皮がパリパリでネギもトロッとしてる。から揚げとは違いますね。これ、タコ? タコのから揚げ? うわぁ、コリコリしてて美味しい!」

 二人はフォークを掴んで、あれこれと小皿に載せていく。

「米は俺も初めてだ。ねぇさん、これどうしたの?」
「昔干上がった湖のところでできた作物らしいよ。ドロドロの土で作るらしい」
「業者紹介してよ。俺も作ってみたい」
「仕方ないね~。後で教えてやるよ。それより、さっき院長先生って言ってたけど……」

 チラチラとラズを見てねぇさんが気にしている。
 そうだった。それもあって連れてきたんだった。

「こいつね、ラズ・マフィンていうんだ」
「やっぱりそうかい? フレデリカの言ってた子に似てるなって思ってたんだ」
「フ……フレデリカ、って院長先生のことですよね?」

 ラズが戸惑ったような顔をする。

「そうだよ、私の名前はクラン・マフィンっていうのさ。旦那はビーンズ・マフィン。わかるかい?」
「……クランて……クランベリー?」
「ププッ、そうだよ。孤児院を出るときにね、生まれ持った名前を変えたくて、フレデリカにつけてもらったんだ。旦那も一緒だよ。まさかその後もマフィンとつけるなんて思ってなかったけどね」
「初代なんですか!」
「そうだよ。あの頃は、まだフレデリカも院長じゃなかったけどね。ラズは、魔法が使えるから城を勧めたけど、無理そうだったら、ここに連れてくるって言ってた。お菓子作るのが得意だからって。マストのところにいるのなら、城でちゃんとやれてるんだね。安心したよ」
「……院長先生、そんなこと一言も言って……」
「あの子は言わないのさ。フレデリカはがめついだろう? 金の勘定ばっかりしてる。私達のような孤児院出身の仲間を助けるために奔走してくれた。私の子供の内、二人は孤児なんだ。赤子の時に、養子縁組をした。そうやって、子供達の為に一生懸命金勘定してる。ラズは、院長が嫌いかい?」
「嫌いじゃないです。苦手ですけど。すぐこうするでしょう?」

 顔の横で丸(コインの形)を作って苦笑した。
「ああ、やるね」
「でも子供の教育のためには、時間もお金もかけることを惜しまない人だと知っています。魔力の少ない俺に繰り返し魔法を教えて、高い本を与えてくれた。尊敬してます。言いたくないですけどね」
「良かったよ。さすがマフィンを名乗るだけあるね。今日は私のおごりだよ。沢山食べていきな」

 ねぇさんはホッとしたように目元を緩め、がははと笑って厨房に帰っていった。涙もろいのだ。

「マストさん、それでマフィンの名前のことを知ってたんですね」
「ああ、そうだ。他にもマフィン姓はいるぞ。ねぇさんが初代っていうのは知らなかったけどな。フレデリカさんは何回か会ったことがある。他の人が院長先生って言ってたな。そんなにがめついのか?」

 俺が指を丸にすると、ラズはハハッと乾いた声で笑った。

「まぁ、結構がめついです。貧乏ではないですし、沢山ご飯食べてましたけど、裕福ではなかったです。貴族から支援してもらっているとは思えませんでした。貴族がケチってたのかと思ったんですけど、投資に回してたんですね。多分、色んな人に。そして、孤児をひきとってもらったり、孤児の勤め先として……。凄い人だなって思いました」

 貴族というのはラズの父のことだろう。リカルドからラズを預かった後、色々と話を聞いている。預かる上での注意事項として。

「赤子も親の人となりを見て託してるようだしな。なぁ、ハイター?」
「……そうですね。俺の子みたいな可愛い子供は中々いませんけどね」

 ラズはポカンとハイターを見て、首を傾げた。

「俺のパートナーは男だからな。子供は二人とも養子だ」
「ええっ! そうなんですか?」

 まさかここでハイターが繋がると思っていなかったラズは、驚きつつ笑顔になった。

「今度紹介するよ」
「楽しみです」

 パッと視線を落としたラズは、肩を落として俺を見た。

「……酷い……、残ってない」
 ハイターが「悪い、止まらねぇ」と空に近くなってる皿の中身を自分の皿に移し替えた。二皿とも綺麗だ。

「すまん、すまん。ねぇさん、もっと持ってきてくれ。ラズが泣きそうだ」
「すぐ焼き上がるから待ってろ」

 おっさんことビーンズ・マフィンが返事を返した。いつもムスッと鍋を振っているのに、今日はラズが来てくれて嬉しかったのだろう。目尻に皺を寄せて笑っている貴重な顔が見られた。

「マストさん、連れてきてくれてありがとうございました。美味しかったし、勉強にもなったけど、それよりねぇさんやにぃさんに会えて嬉しかったです」

 自分の親より年上の二人をねぇさんやにぃさん呼びさせられても、ラズは満足だったようだ。

「ここ、俺が騎士団の見習いをしてたときに、リド様が教えてくれたんだ。あの人、聴覚と嗅覚が優れてるだろう? この街で一番美味しくて、笑顔の溢れる店だって。どうせなら、ここに行けって行ってくれたんだ。騎士団の食堂に誘ってくれたのもリド様だった。今日教えてもらったレシピ、食べさせてやってくれ」
「はい! そろそろ遠征から帰ってくるので、今日お裾分けしてもらった米で料理してみますね。ありがとうございました」

 ラズが頭を下げると、後ろから「ラズ」と呼ぶ声がした。ウィスランドだ。

「来てくれたんですね」
「当たり前でしょう。街の彫金細工を見てたんです。勉強になりました。帰りましょうか」
「はい。マストさん、ハイター先輩。また明日」

 二人は手を繋いで、楽しそうに笑い合いながら人混みに消えていった。

「……仲よさそうで、安心しました」
「そうだな。多分、ラズが出てくるのをそこらへんで待ってたんだろうな。気付かせないのが凄いのか、気付けないのが凄いのか……」

 あんな穏やかなウィスランドの顔を見ることになるとは思っていなかった。

「覇気が穏やかでしたね。あれなら、俺も怖くないです」

 ハイターも同じように思ったらしい。やっぱりラズが凄いのだろう。

「俺も早く帰って、嫁さんの顔を見ようっと。何か好きなもの作ってやろうかな」
「あてられましたね。俺も、もらった米を食べさせたくなりました」

 三時間ほど食べたり飲んだりして、普通だったら食べ物なんてみたくないくらいだ。それなのに家族とその喜ぶ顔をみたくて調理したくなる。

「根っからの料理人だよな、俺たち」
「ええ、また明日!」

 俺はハイターと別れて、街の市場へ向かって歩きだした。 
                                                    〈Fin〉

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みんなの感想(5件)

ぺたる
2024.03.13 ぺたる

対ドラゴン級のお口チャックを破るリカルド。破格の才能をベッドで遺憾無く発揮していて笑いました。
それぞれがお互いを大切にする素敵な3人ですね。子供も可愛いだろうな!

東院さち
2024.03.13 東院さち

ぺたる様

三人、受け入れてもらえるかなぁと心配していたので安心しました。
子供も書いてみたいなぁと思いました。ありがとうございます。

解除
ナルカズ
2024.01.04 ナルカズ

一気に読んでしまいました!
最後のシーン美しかったです。素敵!
途中ハラハラしましたが三人とも幸せで良かったー!

東院さち
2024.01.04 東院さち

ナルカズ様☆

読んでくれて嬉しかったです♪ 感想ほしいツイをみてくださったのかな。わーい☆ありがとうございます♪

解除
きよにゃ
2023.11.16 きよにゃ
ネタバレ含む
東院さち
2023.11.16 東院さち

きよにゃ様
感想ありがとうございます☆
ラズ苦渋の判断でした。きっと側にいれば惹かれていく。そして辛い想いをすると思っているんですよ。
どーんと受け止めて欲しいですね。

解除

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